ストーブ列車が活躍する津軽鉄道
青森県の私鉄というのは一癖もふた癖もあります。レールバスの南部縦貫鉄道やバス会社から“出世”した下北交通、都市並のヘッド運転をする弘南鉄道、そしてここ津軽鉄道はストーブを載せた列車を運転することで知られます。ついこの前までは二重屋根のオハ31形が活躍していましたが、国鉄からの譲受車により“近代化”された後を訪ねました。
岩木山を望む
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撮影:喜瀬−金木(1985.3.20)
岩木山を背景に走るストーブ列車。
国鉄型客車のオハ46形とオハフ33形は、1983年に国鉄から譲受したばかり。それまでのダブルルーフ、狭窓のオハ31形を置き換えました。
雪原を行く
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撮影:芦野公園−川倉(1985.3.20)
一面の雪原を行くストーブ列車。牽引する凸型のディーゼル機関車も風情があります。
機関車の次に連結されている客車は、元西武鉄道の電車。お椀型ベンチレーターと深い屋根は、昭和初期の川崎造船の作品です。
雪の木陰
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撮影:芦野公園−川倉(1985.3.20)
静かだった雪原に、軽やかな音を残して、ストーブ列車は去って行きます。
オハ31形保存車
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撮影:芦野公園駅(1985.3.20)
芦野公園駅には、先代のストーブ列車であった二重屋根の客車が保存されていました。