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釜石線の秋
東北本線花巻を起点に沿岸部の釜石に至る釜石線。純然たるローカル線ですが、東北新幹線新花巻駅の開業や、路線途中にある観光都市遠野市の存在などが、この路線に彩りを添えています。
盛岡と釜石を結ぶ急行「陸中」も健在で、優等列車の廃止された山田線より若干格上な感じもしたものでした。
刈入れ進む秋の日、そんな釜石線を訪ねました。
刈り入れの中を行く3色編成
撮影:荒谷前−岩手二日町(1987.10.3)
刈入れが進む中を3両編成の列車が釜石方面に去ってゆきます。暫定色+盛岡色+急行色の混色で、この時期の岩手県内の代表的なカラーの組み合わせです。
急行「陸中4号」
撮影:鱒沢−荒谷前(1987.10.2)
釜石線に残る急行列車。ローカル線の急行列車が廃止や快速格下げにより姿を消す中、釜石線では急行「陸中」が健在。もちろん冷房のない編成です。
撮影:鱒沢−荒谷前(1987.10.2)
稲架の波
これも急行「陸中3号」。少し前には急行「はやちね」と言うのもありましたが、「陸中」に一本化されました。
天高く・・・と言いますが、秋の空というのはほんとに宇宙を感じさせます。
ダブルキハ52
撮影:綾織−遠野(1987.10.2)
こちら遠野市に近い地区では、刈入れが遅いようです。
3両編成のうち2両がキハ52形という編成。両運転台のキハ52形は,予備車や増結車などに便利に使用されていました。そのため、結果的にこのような編成になることもありました。
撮影:新花巻−小山田(1987.10.2)
ホニオ
稲架の中でも棒状のこのような形態は東北地方独特のもので、ホニオと呼ばれます。
盛岡色の気動車の向こうに見えているのは、東北新幹線新花巻駅。
下校
撮影:荒谷前(1987.10.5)
小学校の帰り道、釜石線の列車が到着。誰が最初に乗り込むのか。気持ちが焦ります。
1640D。
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