バスカタログ聖地巡礼

日野ブルーリボン(1982年)


日野の大型スケルトンバスは、1982年のモデルチェンジ以降、「ブルーリボン」の名前が付きました。観光バス、路線バスともに同じ名前ですが、型式やボディスタイルは異なります。

カタログ表紙
日野ブルーリボン

画像:日野自動車カタログ(1982)

カタログの表紙写真は、外国の風景写真で、デモ車のロケ地ではありません。

国立劇場(東京都)
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日野ブルーリボン

画像:日野自動車カタログ(1982)

日野ブルーリボン

撮影:千代田区(2019.4.6)

折り畳み式の中ページに使われている大型写真には、国立劇場の前に停車中の「フルデッカーⅠ」と名付けられた基本スタイルのフルデッカーが登場。両開きの2枚スィング扉、大型バゲッジルームなどをさりげなくアピールしています。
背景の国立劇場は、ちょうど「大劇場」の正面で、後ろの方に「入場券売場」が見えます。

日野ブルーリボン

画像:日野自動車カタログ(1982)

「お父さん、そこに立っているとトランク閉まらないから邪魔よ」

日野ブルーリボン

画像:日野自動車カタログ(1982)

日野ブルーリボン

撮影:千代田区(2019.4.6)

日野スケルトンバス独特の2枚スイング扉は、「機能美あふれる観音開き2枚スイング扉は、スムーズな開閉で乗降幅も大きく確保」と書かれています。モデルの女性が降りてくる構図は、国立劇場へのアプローチ付近で撮られたもの。
行ってみると、ちょうど桜の花が綺麗に咲いている時期でした。

新宿副都心(東京都)
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日野ブルーリボン

画像:日野自動車カタログ(1982)

日野ブルーリボン

撮影:新宿区(2019.4.6)

裏表紙に使われている写真は、定番の新宿副都心。背景には黒い新宿三井ビルと裾広がりの安田ビル、おいしい店がある新宿センタービル、そして右端にちょっと写っているのは京王プラザホテルです。
これは合成ではなく、実際にこの場所がロケ地だと思います。もっとも、右端に京王プラザホテルを写り込ませてこの角度の写真を撮ることはできませんでした。

日野ブルーリボン

画像:日野自動車カタログ(1982)

観光バスのカタログには、車内の団欒風景を写した写真がよく使われます。
右側の窓の外には新宿住友ビルの壁が見えます。ということは、現在の都庁通りに当たる場所です。上の外形写真では、三井ビルの脇にある現在の議事堂通りに当たる場所で止めていましたが、移動したようです。後ろにアルミコンテナのトラックが駐車しており、左側には京王タクシーが走り去ってゆきます。

日野ブルーリボン

画像:日野自動車カタログ(1982)

そして、写真の一部を拡大してみます。先ほど国立劇場で娘との別れを惜しんでいたお父さんが、笑顔を見せています。
このお父さんを拡大したかったわけではなく、窓の外の「三角街」の看板に着目しました。断面が三角なので「三角ビル」と呼ばれている新宿住友ビルのレストラン街の看板です。「三角街」は、一般人が超高層ビルの最上階から展望を楽しみながら食事ができる素敵な場所です。

河口湖大橋(山梨県)
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日野ブルーリボン

画像:日野自動車カタログ(1982)

日野ブルーリボン

撮影:tomo1960様(山梨県 2019.8.17)

フルデッカーⅠと正面窓を上下2枚に分けたフルデッカーⅡが連行で走る写真です。
東京都心から東名か中央道を西に進んだあたりだと想像し、それ以上の場所の特定ができていなかったところ、草ヒロ探検隊様(当サイト掲示板2019-7-17)から河口湖大橋ではないかとご教示いただきました。
同じことを気付いていたというtomo1960様が代理de巡礼していただいて、富士急行のデラックス貸切車「グランブルーリゾート」が来るところまで粘って頂きました。蒼富士をイメージしたボディカラーで、正面の造形は逆さ富士だそうです。35年の時を経て、豪華な貸切車がこんな変化を遂げたということが分かります。

日野ブルーリボン

撮影:tomo1960様(山梨県 2019.8.17)

実はここから逆方向を向くと富士山が見えるのです。
カタログの方も、富士山を背景にした方が絵になるはずですが、やはり逆光ではうまくなかったのか、あるいはその日は富士山が雲に隠れていたのか、どちらかでしょうか。
ブルーリボンと新型セレガの間に生産されていたセレガGJがやってきました。

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