バスカタログ聖地巡礼

いすゞジャーニーK(1973年)


いすゞの中型バスジャーニーK(いすゞBK)は、いすゞが初めて送り出した中型バスで、当時の市場環境に合わせて、自家用バス向けに立席を考慮しない設計になっています。そのため、ちょっと背が低い扁平なスタイルが特徴です。

箱根観光ホテル(神奈川県)
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カタログ表紙
いすゞBK

画像:いすゞ自動車カタログ(1973)

カタログの表紙写真は、途中ページの写真と同じ、箱根観光ホテルの前のようです。アプローチ道路を下りてゆく場面。

いすゞジャーニーK

画像:いすゞ自動車カタログ(1973)

いすゞジャーニーK

撮影:パレスホテル箱根前(2024.3.16)

表紙に使われているのと同じ建物の写真です。茶色にすすけたコンクリートに「HAKONE KANKO」の箱文字が見えますので、箱根観光ホテルであることが分かります。
そんな箱根観光ホテルは今どうなっているのだろうと思って調べてみると、パレスホテル箱根と名前を変えたものの、2018年1月に営業を終了し、とうとう取り壊されてしまっていました。
聖地に行ってみると、バス停は「パレスホテル箱根前」のままで、ホテル跡地はフェンスに囲まれていました。フェンスの内側の傾斜した部分が、カタログ表紙でバスが下っている道路です。

初花荘(神奈川県)
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いすゞジャーニーK

画像:いすゞ自動車カタログ(1973)

カタログの見開き写真は、重厚な木造の旅館「初花荘」の前に停車中のジャーニーK。自家用バスのイメージとして、若い男女のグループ旅行というのは定番だったようです。左側の薄ピンクの女性が履いている裾の広がったパンタロンは、当時の流行です。
3人の女性に囲まれて嬉しそうな赤いチョッキの男性は、眉毛が濃い「帰ってきたウルトラマン」の団次郎風ですが、表紙写真では背広を着てバスを運転しています。客から運転手に変身したようです。

いすゞBK

撮影:箱根町(2024.3.16)

さて、この初花荘は今はどうなっているのでしょう。こちらも調べてみると「ホテルはつはな」という小田急グループのホテルがヒットしました。
和風のイメージは変えないまま、綺麗に建て替えられていました。後ろの山の形などから、同じ場所であることが分かります。

いすゞBK

撮影:箱根町(2024.3.16)

「ホテルはつはな」は、旧東海道に面しています。通常の観光ルートは箱根新道に変りましたが、1時間に1本くらいは路線バスもやってきます。
いすゞが初めて送り出した中型バスBKから50年後、中型バスは路線バスでも主力になっています。

箱根神社(神奈川県)
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いすゞジャーニーK

画像:いすゞ自動車カタログ(1973)

いすゞジャーニーK

撮影:箱根町(2024.3.16)

初花荘にいた4人組が次に向かった場所は、赤い鳥居のある神社です。芦ノ湖畔にある箱根神社の第三鳥居でした。
聖地は、老若男女で賑わっていて、交通渋滞も起きていました。ここを通る路線バスは少ないのですが、ちょうど小田急ハイウェイバスが運行する山内シャトルがやってきました。
カタログと同じ角度で撮影すると、木の葉が茂って鳥居が見えないので、アングルは変えてみました。

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80s岩手県のバス“その頃”