−− 2006.08.18 古やん
2011.02.16 改訂
[編集:エルニーニョ深沢(ElNino Fukazawa)]
昨年は迫真の”突撃♂”レポートで、今年はフランクフルト(※1)のエロスセンター(Eros Center)の写真が欲しいと思っていたのですが、8月7日遂に届きました。
エロスセンターが世界で初めて出現したのは、やはりドイツのハンブルク(※1−1)で1967年1月9日の事。システムは至って合理的で、先ず市議会公認の公娼です。娼婦たちは日割りで部屋を借り(←共同で借りても良い)家賃さえ払えば後は自由。家賃は当時約6000円/1日。一切の仲介料・中間搾取は無し。但し、娼婦たちには定期的な性病検査の義務・未成年者の立入禁止・アルコールの販売禁止・警報装置付きで”安全・安心”が売りです。1階にはサロン・娯楽室・レストランも在るそうです(△1のp142〜143)。
先ずは写真を一挙公開して、「古やんのドイツ便り−2006」の開始としましょう。今年は更に奥へ”チン入♂”しまっせ!
◆7月1日
こちらへ来て、ワールドカップ(※2)だというのに空港も街中も普通の盛り上がりのようでした。でも昨日は、大変でした。ドイツ対アルゼンチンの試合があり、結局PK戦でドイツが勝つと、街中ドイツ国旗を持って走り回る人や車に箱乗りして国旗を振りクラクションを鳴らして走り回っている車で一杯でした。
また、フランクフルトでは、日本以上に人手が繰り出していて歩行者天国は身動きが出来ません。
それと、この試合の2時間後に、今度は、イタリア対ウクライナ戦でイタリアが勝つと、ドイツ戦の時と同様に街中イタリア国旗を持って走り回る人で一杯でした。
今回ヨーロッパでの大会で色んな国旗を見る機会多いです。今日もまた、フランクフルトに出ようと思います。
では、ビーダーゼン。
(←「色んな国旗を見る機会多い」ドイツは、やはり多民族国家なのですね。)
この後私がギンヤンマ(銀蜻蜒)の撮影に成功した話や、黒門市場傍の刺青屋の看板や淀川のヌートリアなどの「日本の珍奇情報」を知らせ、同時に「ドイツの面白・スケベ・珍奇情報」(※3)を仕入れて呉れる様依頼し、古やんの股ぐらの”キンヤンマ(金蜻蜒)”の健闘を祈って8月5日にメールしました。その返信が下の▼8月7日付けのメール▼です。
◆8月7日
深沢さん、この夏のドイツの天候は変です。7月31日こちらに着いてからぜんぜん暑くありません。その前は酷暑だったらしいのですが!
取り合えず元気にやっています。
まだ「ギンヤンマ」をドイツでは発見していません。ドイツでトンボを見たのですが(赤トンボらしいのと糸トンボ?)、トンボの観察よりは、ビールの欲求に負けてしまい、...探せてません!
それと、黒門のそばの刺青屋の看板ですが、私も見ました。このときは店の直ぐそばにベンツが止まっていて、短髪の如何にもという人が車の中に待機していました。それで、しげしげと見ずに自転車ですうぅーと通り過ぎました。
<...中略...>
それとドイツのエロスセンターですが、写真を添付します。
左が一つの通りの写真ですが、ハートマークのネオンがある建屋全体がそうで、一つ一つの部屋が彼女たちの”仕事場”です。これは、ワールドカップの期間中の写真なので各国の国旗でデコレーションされています。
(←通りの向こうの高層ビルはもうビジネス街ですね。そしてワールドカップが開催されるとサッカー選手やファンやフーリガン(※4)だけで無く、スケベ紳士が世界中から集まる訳ですね。ここで選手と鉢合わせしたら面白いですな!)
もう少しズームアップしたのが右の写真です。[値段の]交渉は、建物に入った各小部屋で行います。
(←写真で、各部屋のベランダに掛けられて居る国旗から国名を割り出すと、左列の上から
アルゼンチン
イングランド
旧東ドイツ
です。右列の上から
クロアチア
ポルトガル
ブラジル
です。)
もう少しズームアップしたのが左下の写真です。人に向けて撮影するのは、顔をさす人もいてるので要注意です。建屋の中は監視カメラがあり、客が廊下と階段をうろうろしているので撮影が難しいです。
(←左下の写真の左側の列の部屋は、右上の写真の右側の列の部屋です。左下の写真の右端の列の部屋は上から
クロアチアとチェコ
メキシコとボリビア
イタリアとアルゼンチン
パラグアイとトリニダード・トバゴ
です。この写真の中で右下の部屋のベランダの上には悩ましい姿態の女性の人形が乗って居ますが、それを拡大したのが右下の写真です。)
今回は、土曜日と日曜日に行ってきました。ナイスガールでした。ヨーロッパの地図を塗りつぶせるように”♂異文化交流♀”を進めていますが、今回は二日とも同じ国の人でした。スロヴァキア人で、日本人好みのルックスとガタイの大きさです。
アソコですが、ほとんどの人が剃毛していて丸見えです。お国柄は関係なく人それぞれの形をしています。
予定では、この金曜日の帰国ですが、それまでにまた行ってきます。でわ!
(←いやぁ、貴重な情報に感謝します。ヨーロッパはパイパン志向(=嗜好)(※5)ですね。しかし「人それぞれの形」とは絶妙な表現ですな、アソコは個性に富んで居るという訳ですね。
又、国別では中南米が可なり多いですね、そして旧東欧も。スケベ(助平)の視点から世界を眺めるのも面白いものですね。スケベ産業の国際的下請け構造(=出稼ぎ構造)が物の見事に透けて見えて来るではありませんか!、「文化スケベ学」を創始し「スケベ立国論」を提唱出来そうですゾ、ウワッハッハッハ!!)
当サイトではサイト開設当初から陰毛論議やパイパン論議を、忌憚無くオープンに公開討議して来ました。それは「言葉の解放」は当サイトのコンセプトでありモットーですが、ここでは「日欧比較陰毛論」について軽くぶち噛まさせて戴きます。
欧米では完全無毛化(=パイパン化)では無くても、陰毛を手入れする”整毛”は一般的に行き亘った「文化」の様で、腋毛は処理するのに陰毛は処理しない日本人女性の方が特異的存在らしいです。欧米人と結婚した日本人女性が夫から陰毛の処理を要求された例は数多く、国際結婚も悲喜交々(こもごも)、嬉し恥ずかし、という様相です。
日本人女性が陰毛の処理を恥ずかしがる深層心理には、全裸で入る公衆浴場や温泉の伝統的な習慣が強く影響して居ると考えられます、事実欧米では水着着用の温泉が圧倒的多数です。そもそも欧米人は元々余り風呂に入らなかったので、それ故に香水が発達しました。風呂に入らないから陰部を清潔に保つ為に剃毛、乃至は整毛する必要が有ったのです。『フリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia)』に拠ると現代の欧米女性は陰毛を処理し尚且つクリトリス・ピアスをするなど、陰部を積極的に装飾する傾向に在ります。
一方日本人男性は、本心は妻のパイパンを心密かに望んで居るにも拘わらず、それを欧米人の様に妻に要求しないのは、「恥の文化」の名残か?、「侍精神」の故か?、はた又「農耕民族の保守性」か?、或いは「仏教的寛容」の影響か?、定かでは有りません。例えば日本人は”観音様”などと言う隠語を使い、昔から女陰(ほと)を何と無く崇めて来たのは仏教の影響かも知れませんが、女陰崇拝を遡源すれば太古の農耕民族の地母神崇拝(※6)に行き着きます。生命が産まれ出ずる女陰は作物を産する「母なる大地」の象徴、男女の交合は種蒔きの象徴であったのです。
この様な訳で、日本人男性の深層心理に迫る為には、更なる「文化スケベ学」的研究の”掘り下げ”(=深化)と”押し広げ”(=普遍化)が必要です。更に、日欧の差違のみに眼を向けるのでは無く、陰毛は何故縮れて居るのか?、という有史以来人類共通の隠れた大テーマに対しても学際的に有効性を発揮させて行く必要が有ると考えて居ます。「文化の地下水脈」に光を当て発掘することは当サイトのコンセプトに適った態度の実践に他なりません。
そこで2006年8月18日に一応「文化スケベ学」を創始することにします。今は未だ当ページしか有りませんが、何れは体系を整えたいと考えて居ます。取り敢えず手始めとして新規学問の基本構想を記すことにします。私は次の様に考えて居ます。
天はスケベの上に人を造らずスケベの下に人を造らずと云へり。
されば人は全てスケベの名に於いて平等なり。
されども人は皆、男と女のスケベな行為に因って造られるものなり。
以てスケベは人類発展の根源なり。
この文言を「文化スケベ学のすゝめ」の序の言葉としましょう。「文化スケベ学」の前途は多難ですが未来に向けて洋々と開けて居ます!
エロスセンター発祥のハンブルク(※1−1)は港町です。そしてフランクフルト(※1)も
フランクフルト・アム・マイン(Frankfurt am Main)
意味:マイン河畔のフランクフルト
と言われる様に、ライン川の支流マイン川下流に開けた港町です。昔から港に荒ぶれ男と娼婦は付き物です。アナーキーな港町の磁場に吸い寄せられた”♂男と女♀”の、涙も汗も汚物も未練も、夜が明ければ全てが水に流されて仕舞います。
これを浄瑠璃風に唸ってみれば
全てが束の間夢の中、浮世を忍ぶ恋ゆえに、
仇な渡世の身の定め、身は空蝉(うつせみ)の心地して、
何で未練が有るものか、いっそ心中で思いを遂げん〜
とでも相成る所ですが、成りませんね。
エロスセンターには、そういう湿った情緒は微塵も有りません。もう一度上の写真を見て下さい。ピンクのネオンも直線的で如何にも硬く乾いた感じがしますが、”遣る事”を遣ってさっさと帰る、という意味では合理的且つ合目的的です。日本の飛田や松島の遊郭と比べてみて下さい。
Auf Wiedersehen. (^O^)/
尚、[古やんのドイツ便り]シリーズの他画面への切り換えは最下行のページ・セレクタで行って下さい。(Please switch the page by page selector of the last-line.)
>>>■その後 − 「文化スケベ学」を創始し体系を整える迄の経緯
●2006年8月18日に当ページで「文化スケベ学」を創始
本文に在る様に、2006年8月18日に当ページにて一応「文化スケベ学」を創始し、新規学問の基本構想として「文化スケベ学のすゝめ」の序の言葉を掲げました。
●06年11月3日に「文化スケベ学のすゝめ」の序の言葉を掲示板に投稿
その後、06年11月3日(←この日は偶然「文化の日」)に、このページに掲げた「文化スケベ学のすゝめ」の序の言葉を「文化スケベ学」の心と題して、我がサイトの掲示板に投稿しました。「文化の日」に「文化スケベ学」の心とは、これも「何かの縁」と感じました。そして、この日の内に掲示板の議論から次のページを一気に作成しました。
まんこ/めこ/そそ/宝味etc(MANKO, MEKO, SOSO, HOUMI etc)
{この段は06年11月3日に追加}
●08年11月14日に掲示板の第2の議論を完成
08年11月14日に掲示板の議論から次のページを作成しました。
こんな女に誰がした−悲しきパンパン(Who did to such a woman ?, sad pompom)
{この段は08年11月14日に追加}
●2011年1月30日に「文化スケベ学」の陣容整う
2011年1月30日に上記2作品に、03年5月26日作成の
酔っ払いの会話(Chat of drunkards)
を加える事とし、これを[「文化スケベ学」の実践#1:文化の地下水脈]としました。そして上記2作品を [「文化スケベ学」の実践#2:まんこ/めこ]と[「文化スケベ学」の実践#3:パンパン]の様に決めました。
これで「文化スケベ学」の陣容は整い
[「文化スケベ学」の実践#1:文化の地下水脈]
[「文化スケベ学」の実践#2:まんこ/めこ]
[「文化スケベ学」の実践#3:パンパン]
という[「文化スケベ学」の実践]シリーズを組みました。それ迄は、この創始のページしか無かったのですが、これで漸く格好が付きました。「文化スケベ学」の事を忘れて仕舞ったのです...(>o<)。
心を入れ換えて、この日から「「文化スケベ学」とは何ぞや?」を書き始めました。
{この段は2011年1月30日に追加}
●2011年2月16日に「文化スケベ学」の体系を完成
2011年1月30日より書き始めた言わば”表紙のページ”が
「文化スケベ学」とは何ぞや?(What is the Cultural Sukebelogy ?)
が2011年2月16日に完成し、これで「文化スケベ学」の体系が遂に完成しました。以上が「文化スケベ学」を創始し体系を整える迄の経緯(←その間約4.5年)です。
{この段は2011年2月16日に追加}
【脚注】
※1:フランクフルト(Frankfurt am Main[独])は、ドイツ西部、ライン川の支流マイン川下流に在る都市。14世紀から神聖ローマ帝国直轄都市として繁栄。ドイツの経済・交通の中心。ゲーテの生地。有名なフランクフルト・ソーセージの発祥地。人口65万2千(1994)。
※1−1:ハンブルク(Hamburg、漢堡)は、ドイツ北部の工業都市。エルベ川の下流部に位置する大貿易港。中世、ハンザ同盟の中心都市の一。人口170万5千(1994)。
※2:06年はサッカーのワールドカップがドイツで開催されました。開催期間は6月9日〜7月9日でイタリアが優勝しました。
※3:助兵衛/助平(すけべえ、すけべ)とは、(好兵衛(すきべえ)の転と言う)好色の人。好き者。浄、平家女護島「敵のてかけ、妾となるやうな―のいたづら者」。
※4:hooligan。(成らず者の意)主にサッカーの試合で、熱狂の余り乱闘などを起すファン。
※5:パイパンとは、思春期以降の肉体的成人の陰部に陰毛の無い様(さま)、又はその人自身を表す隠語。多くは女性について言う。
語源は麻雀用語で、麻雀牌の白牌、即ち「白板」を”麻雀用擬似漢音読み”で「パイパン」と発音したことに由来し、「白板」が表面に何も描かれて無い白一色の牌であることから転じたもの。
因みに、「白板」は「緑発(リュウファ)」「紅中(ホンチュン)」と共に三元牌の一つ。
※6:地母神(Earth Mother, Mother Goddess)とは、大地の生産力を象徴する神。旧石器時代後期には、子孫の繁殖や狩猟の成果を祈って特異な女性裸像が各地で造られたが、新石器時代に農耕が始まると、これらは大地の生産力の象徴とされた。
歴史時代にはバビロニアのアシュタル(イシュタルとも)、エジプトのイシス、小アジアのキュベレ、ギリシャのガイアなどの女神として現れる。大母神。大地母神。<出典:「学研新世紀ビジュアル百科辞典」>
(以上、出典は主に広辞苑です)
【参考文献】
△1:『世界性風俗じてん(下)』(福田和彦著、河出文庫)。
●関連リンク
@参照ページ(Reference-Page):「言葉の解放」や「文化の地下水脈」に
光を当てることは当サイトのコンセプト▼
当サイトのコンセプトについて(The Concept of this site)
@補完ページ(Complementary):陰毛は何故縮れて居るのか?、は大テーマ▼
酔っ払いの会話(Chat of drunkards)
@補完ページ(Complementary):06年11月3日に「文化スケベ学」の心を
掲示板に投稿し、次の議論を完成▼
まんこ/めこ/そそ/宝味etc(MANKO, MEKO, SOSO, HOUMI etc)
@補完ページ(Complementary):08年11月14日に
掲示板の第2の議論を完成▼
こんな女に誰がした−悲しきパンパン(Who did to such a woman ?, sad pompom)
@補完ページ(Complementary):2011年2月16日に
「文化スケベ学」の体系を完成▼
「文化スケベ学」とは何ぞや?(What is the Cultural Sukebelogy ?)
ギンヤンマの撮影に成功した話▼
私の昆虫アルバム・日本編−トンボ類
(My INSECTS album in Japan, Dragonflies)
空蝉(うつせみ)の姿▼
私の昆虫アルバム・日本編−セミ類(My INSECTS album in Japan, Cicadas)
「日本の珍奇情報」のページ▼
日本、珍にして奇なる光景(The RARE and STRANGE scene, Japan)
パイパン論議▼
赤パンツ野球の成れの果て(Red pants caused baseball to quake)
浄瑠璃についての論考▼
人形浄瑠璃「文楽」の成り立ち(The BUNRAKU is Japanese puppet show)
日本の遊郭の情緒▼
阪堺電車沿線の風景−大阪編(Along the Hankai-Line, Osaka)
浪速八百八橋(808 bridges of Naniwa, Osaka)
飛田新地(Tobita is quaint red-light district, Osaka)