幼児期の保育や教育は、すぐに結果を求めてはいけないと考えています。
文字が書ける、計算ができる、英語が解るなどということを、目標にはしません。
「身幹から末端へ」等の子どもが発達する順序や方法をきちんと踏まえることが幼児期には必要です。
あそびの会の保育は戸外を歩くことから始まります。
歩きながら「目で見る」「耳で聞く」「匂いを嗅ぐ」「味をみる」「さわってみる」
自然や社会は子どもの感覚に生気を与え、感性を研ぎすまします。

保育室はとても小さいのですが、近隣の公園を園庭がわりにして遊び、
だんだんと活動の幅を拡げていきます。
世田谷公園、駒沢公園、羽根木公園や多摩川っさえも「ぼくの庭」になっていきます。
大きな子は小さな子をいたわり、小さい子は大きな子の始めた面白い遊びに目を輝かせ、
ぶつかり合いながら、大きい子も小さい子もハンディキャップのある子も、
心を通わせ、「仲間」づくりが進められていきます。

造形、音楽、言語、身体等の表現活動、創作活動も子どもたちの遊び(生活)として行います。
夏の水泳、冬のマラソン、縄跳び、雪の合宿のような
子ども自身が自分に挑戦する課題も設定します。仲間と一緒に獲得した自信と力は、
子どもたちをますます生き生きとさせます。

もちろん日々の保育の中で、基本的生活習慣(食事、排泄、健康管理、着脱など)を
確立させていくことは言うまでもありません。
このような幼児教育が少年期や青年期に子どもたちの能力を開花させていくのだと考えています。

あそびの会での保育や生活体験は、子どもたちだけのものではありません。
子どもたちが育つのを見守る親も、保育者も、子どもたちと同じように
「仲間」との生活の中で、一人ひとりが生きる力と知恵を獲得していくことが
できるようになりたいと考えています。
代表 石川由喜夫
1
戸外での遊びや豊かな生活体験を通じて、
健康な身体・行動する力・物事の関係を理解する力を育てていく。
2
子どもひとりひとりの能力をのばし、可能性を引き出す。
また、「仲間」としての友だち関係を大切にし、「仲間」がみんなで育ちあう。
3
地域の中で生活するすべての人々
(親・子ども・保育者・お年寄り・ハンディキャップのある人等)と
「よりよい社会」をめざしてともに行動する。