妙見岳(みょうけんだけ)・国見岳(くにみだけ)・普賢岳(ふげんだけ)
一人で登る 2004.05.21 |
左が国見岳,右側に普賢岳とその背後に平成新山 |
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場所 |
長崎県小浜町 |
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標高 |
普賢岳1359m 国見岳1347m
妙見岳1333m
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歩く標高差 |
累積約850m |
歩行距離 |
約7Km |
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所要時間 |
大人
4時間 |
池の原園地駐車場〜30分〜仁田峠駐車場〜30分〜妙見岳〜30分〜国見岳〜30分〜普賢岳〜薊谷経由30分〜仁田峠駐車場〜20分〜池の原園地駐車場 |
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駐車場 |
仁田峠に駐車場がある。ただし,有料の循環道路を通る必要があり,通行時間に制限がある。
静かに一人歩きをしたければ,早起きして池の原園地に車を停めるのがよい。 |
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データ |
さあ,今日も駆け足登山。今日は多良山系ではなく雲仙だ。
雲仙はミヤマキリシマが今見頃だと聞く。かなりの人手が予想され,また早く終わりたいがため,久しぶりに早朝からの出発となる。午後5時起床で,登山開始が7時ちょっと前。妙見岳から国見岳,普賢岳の登りまではほとんど人に会わないだろう。
池の原駐車場に着くと,いやあミヤマキリシマがきれいだ。園地いっぱいに咲きほこる。妙見岳を見上げると山頂近くは少し赤く色づいている。
さあ,登山開始。いきなり工事中で,迂回路を歩く。しかし,この迂回路にはミヤマキリシマの群落の横を通り,この時期には返って好都合だ。段上の道を少しずつ進んで,仁田峠駐車場に到着。まだ有料道路のゲートは閉まっているので,静かなただずまい。妙見岳の山腹にはミヤマキリシマが咲いている。しかし,朝の光はまだ弱く,花の美しい色合いは十分出ていなかった。帰る頃にはまぶしい鮮やかな色を見せてくれそうだ。
妙見岳を目指し登る。ロープウェイ駅から,初めて妙見岳の山頂に行ってみた。国見岳と普賢岳の堂々のたたずまいと有明海が美しい。花の時期で蜂さんはブンブンと飛んでいるが・・・・
妙見神社を経て,国見岳へ。国見岳の山腹もミヤマキリシマでピンクに色づいていた。山の色がたくさんのピンクに包まれる姿は,実際は初めて見たが,圧倒する迫力がある。自然の演出の偉大さを感じる時間だった。
国見岳山頂はミヤマキリシマは蕾のものも多く,もう数日後が国見岳が一番美しい時かもしれない。
国見岳から普賢岳へ。振り返る妙見岳,国見岳の山腹が美しい。普賢岳山頂は誰もいず,一人の時間をゆっくり過ごさせてもらった。この山頂は四季折々ではっきりとした違いを見せてくれる。冬は雪の中の凍りつく世界。平成新山からの煙も多く,生物を感じさせない世界である。。夏は緑が実にまぶしく,輝いている。生に溢れた山々の向こうに生を寄せ付けない平成新山に迫力を感じる。そして,今は赤い点々が美しさを添える。
休憩しながら,仁田峠循環道路に目をやると,ぞくぞくと車が駐車場に集結していた。
下りでは実にたくさんの方にお会いした。そして,あいさつと同時に今日はいろいろな方から質問が飛び出して来る。
なかには答えられないものもあって,答えた後の自分がおかしかった。
Q「久住は見えましたか?」
私「遠くまでよく見えましたよ。久住がどれかわからないくらいよく見えました。(うまくごまかす)」
(地元の人の話では,久住はもとより,祖母山。霧島まで見えていたらしい。私は特定できなかった。(笑))
Q「普賢神社はこっちでいいんですか?」
私「いや,ええと,普賢神社って噴火でなくなったのではなかったでしょうか。ありゃ,自信ありません。」
(普賢神社は噴火災害で消失したが,2004年9月に普賢岳山頂付近に建立されたようだ。
慰霊塔とは別にもうひとつ新しい塔が建っていたがきっとあれだろう。)
Q「普賢岳まではあとどれくらいですか?」
私「ええと,あと30分くらいでしょうか。」
Q「えっ,そんなに早く着くのですか?」
私「いや,あの・・・,山にどれだけ慣れてるかで違いますけど・・・ 1時間もあれば」
(なんか目安にならん答えだ)」
そして,極めつけは・・・
Q「ずっと,この道に咲いていた紫の花は何ですか?」
私「うっ・・・・,すみません。まったくわかりません・・・・」
Q「あっ,いえ,はははは。」
たくさんの質問をしたくなるくらい,気分を高揚させる今日の天気と花達であった。
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早朝出発。麦畑の向こうに雲仙の山々。
そして,途中通った田代原から,九千部岳とミヤマキリシマ。
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池の原園地にはたくさんのミヤマキリシマが咲いていた。
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仁田峠駐車場。
左は朝7時,右は朝10時。
花を見るには時間が大事なんだということがよくわかった。
(だから誰もいないのか(笑))
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振り返り,振り返り,花の道を通って,妙見岳に向かう。
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妙見岳山頂。雲仙方面がよく見える。
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妙見神社を経て,国見岳へ。
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そして,国見岳へ。国見岳の山腹は赤く色づいていてきれいだった。
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国見岳の山腹と山頂。
国見岳は傾斜が急なため山腹を染めるミヤマキリシマを山頂からは見ることができない。
国見岳の美しさは上ではなく下から見る方がよい。
なんだか,美しく着飾ってみても,自分ではその姿を見れない国見岳がとても不憫なような,
それでいて,とても愛着が深まる。
あなたの美しさはみんなが知るところです。
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紅葉茶屋を通り,朝の光を正面に受けながら,普賢岳へ。
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普賢岳山頂より,平成新山とミヤマキリシマ。
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振り返る妙見岳から国見岳の稜線。
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帰りは薊谷をゆっくりと。仁田峠はたくさんの人でにぎわっていた。
池の原園地駐車場も車がいっぱいになっていた。
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初めてゆっくりみたミヤマキリシマ。
花の中を歩くのはとても気持ちがよい。
山がみんなを手招きして,歌を歌っているかのようだ。
だから,人はふらふらと呼ばれてしまうのだろう。
美しさは十分満喫した。
しかし,実は・・・・ミヤマキリシマと他のツツジがよく区別できなかったりして・・・(笑)
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