ワンタッチピクニカ14インチ車のレストア報告を2台、2タイプで進めてきましたが、今回の報告が最終回です。フレームのレストアはともかく、部品の選択にはすいぶん迷いますね。しばらくはこれを眺めながら、さらに変更していけばいいと思っています。
また、レストアではオリジナル仕様が絶対なのか、あるいは好みで変更してもかまわないのか? このへんも悩むところですね。いろいろ議論もされているようですが、まぁ自分としては、、、好きでやってんだから何だってイイんじゃないかなぁ、、、が結論です。
仕上がり状態
赤、黒、メッキの組み合わせで自転車にまとめています。仕上げに迷ったら定番的な組み合わせにすると失敗がありません。
ヘッド部の後ろ側のパイプは、全体のバランスを取るために太めに作り直しました。前回の写真と比較しないとわかりづらい変更ですが、このくらいあった方がいいと思います。一度気になったところは後々まで気になることがありますので、このくらいなら修正しておいた方が良いです。
ハンドルは前回提示のモノを黒色に変更しています。こんなカタチのハンドルは赤色に塗装すると神社の鳥居と間違われるかもしれませんしね。黒色の方がしまって見えるし、目の前にあってもうるさくならないのでOKと思います。
シートチューブには転写マークも付けています。全体に磨きをかけてさらに塗装をしておきたいです。
細かく言うと、14インチ車としての専用スタンドも作っています。これはスポーティータイプとしてまとめたつもりなので、車体側にはスタンドを取り付けていません。こんなモノで「専用スタンド」と言うのもオオゲサですが、、、後輪のハブ軸を載っけただけです。
患者さん向けに「マニアック・シリーズ」もあります。
後ブレーキ用のキャリパーブレーキ製作です。リアディレイラーの製作と同じように、アルミのブロック材から削り出しています。フライス作業が中心ですが、各アーチ部の断面は手仕上げになっています。削り残す部分と削り込む部分を間違えることがありますので、最初は良く考えながら慎重に進めていきます。カタチがここまでくればOKかな。完成状態をイメージしながら作っていくことが大事ですね。
このようなカタチの削り作業では材料をどんどん削っていくと、それにつれて固定するところが少なくなってきますのでジグなどの工夫が必要になります。「いっぴんモノ」の製作では作業用のジグを考えたり、作ったりする時間もけっこうかかります。
ブレーキシューやバネは流用しました。下の写真ではうまく出来ているように見えますがベストではないです。もうすこし細かいセッティングが必要です。
最初はこの状態からスタートしています。部品は手持ちのモノを使ったり、作ったりで進めてきました。作業としては特別にむずかしいということはないです。時間をかけて部品一つ一つを処理していくだけで、完全とはいかなくてもなんとか戻ってくるわけです。
もう1台の方はこんな感じでまとめています。ベルトドライブ仕様です。再メッキもしていますので輝きを取り戻しました。部品構成はもう少し時間をかけて合わせていこうと思っています。あれこれ考えているとキリがないね。
自転車ってほんとにむずかしい。
次回は9月8日までに更新します。どれにしようか検討中です。あんまり暑いんでテーマの選定に、、、冷やし中華みたいな自転車を希望しています。
「工場の建設はどーなった?」などのメールもありましたので状況を。場所と周囲の建物を1/100スケールのモデルで表現してみました。今はこんなことをやっています。
こんな話しですがわかってもらえますか?