新しいテーマとしてミニベロ製作をあげてみました。車輪サイズ14インチの小径自転車です。小径自転車が一般的になって、特集の自転車本なども出ている状況なので、このミニベロと自作自転車とをからめた考え方で1台を作っていく企画です。
製作テーマそのものは前から考えていたのですが、なにかのきっかけがないとなかなか進んでいかなので、思いきって製作テーマとしたわけです。先月まではもっとカンタンな部品を考えていましたが、「小さい自転車」だったら作れるかもしれない、ということですね。部品感覚で1台作って、、、。
いろいろ描いています
ここに並べたスケッチは自転車本から書き出したもので、以前の製作テーマでスティングレイのレプリカとして「アメリカンサイクル」を作った時に同時に考えていたテーマです。どれを作るか、あるいはどんな雰囲気を持たせたらいいかを考えていました。26インチか27インチをベース車として作ればいい味を出すだろか? とか。
こんなスケッチをこれ以外にも十数枚描いています。あんまり考えないで、とにかく数を描いてみます。考えすぎたら進まないからね。
シュイン自転車のブラック・ファントムもあります。自転車まんがのコミック「並木橋通りアオバ自転車店」の10巻にも出ている自転車で、かっこいい自転車。
しかし、このビーチクルーザー系のデザインは自分の住んでいる町並み(川はあるけど海はないサイタマ)や、今の時代の空気にも、乗り手にも合いにくいですね。ミスマッチ感が魅力!! と言い張ってもいいが、、、。自転車だけでなく乗り手や回りの状況まで要求されるということかな。
レイアウト図
最初は原寸大のレイアウトの提示です。上で提示したスケッチとはかなり変わってきています。変わり過ぎだ。普通の自転車の関係寸法とは違っているので、見た瞬間に「ヘンだなあ」と感じる方もいると思います。スケッチに描いた自転車の特徴的な部分を抜き出して、関係なさそうなところを捨ててしまったイメージで描いてみました。一言でいうと「自転車のおにぎり化」
ある雰囲気、テイストが欲しいだけであればモノとしては小さい方がいいわけですね。置いておくだけでサマになる自転車だったら、置き物サイズの自転車を作ってしまえばいいだろう、、、ジャマにもなりませんし、縮めることでかわいい感じも出てくるんじゃないかなぁ。
製作モデルの提示
ねらった雰囲気としては旧いモーターサイクルのイメージです。ギュッと押し縮めた「自転車おにぎりデザイン」にしています。ここで作っているのは自転車ですから、エンジン部がないと言うか、いらないので、押し縮めることでバランスを取ったということでしょうか。タンクも機能的な意味はありませんが、マークを張り付けることで雰囲気が出てくると思っています。
小さくしたといっても、こども自転車ではないのでペダル、グリップ、サドルは大人部品を想定しています。サドルなどはあえて大きめサイズを付けています。車体色としてはもっと検討が必要です。塗装色でレトロ感、ノスタルジア感を出した方が受け入れやすいかな。
もの運び自転車の縮尺モデルと大きさを比較。どちらも大人用、、、と言い切りたいが、1台は「こどものような大人用」かもしれません。まあそうだよね。
自転車の自作を考えている方々にもこんな提案をしたかったこともあります。自作自転車だからといって、かならずしも自分が乗れなくてもいいわけで、進め方としてはこんなモノから始めてもいいのかもしれません。フレーム部材を小さくしてくれば、格段に作りやすくなるはずです。作るのはあくまで自転車。小さいからといって、模型ではないですしね。
「乗れる自転車」というワクを取っぱらってしまうと製作のハードルもずいぶん低くなると思います。まずは、自分の考え方をまとめること。次は一つ一つの工作。そのあたりに絞って進めてみるのも自転車製作の一つのやり方のような気もします。
自転車ってほんとにむずかしい。 乗るのはちょっとむずかしいかもな。
次回は8月8日までに更新します。テーマとしてはミニベロ14インチ製作の続きで、フレームの製作にメドをつけます。全部で3回の報告で完成するはずです。小さい自転車の製作だったら早く作れて当然!! (まだ梅雨だし、暑くなるし、なにか用事があったりなかったり、ちょっとボカシておきたい気持ちもあったりなかったり、、、)
こんな話しですがわかってもらえますか?