お祭りの山車など

モデルは今でもあります。捨てられません。

98年夏祭りの山車(地元の) 検討

これはキャラクターものの山車モデルです。1/10スケールで市販のペーパークラフトを参考に紙で作りました。中に入る車体は軽トラックで、外側は竹材を格子に組んで、キャラコを貼ったものを想定しました。

ペーパークラフトの展開図を作成し、竹格子の長さを計算し、図面上で検討しました。ペーパークラフトを作るように、大きなハリボテは出来るのか?というのがテーマです。

この製作方法にはいくつかの利点があります。平面上で図面が書けるので部材の長さが計算できる。左右対称に作れる。キャラコを平面上で貼ることができ、作業性が高い。などです。

これが実物です。運転席に人は乗りますが(わたしが乗りました)エンジンはかけないで手で押すだけです。

平面上での竹格子はみんなで作るにはむずかしすぎて(ミリ単位の設計図面ですからね)、一人でつくることになりました。

キャラコの張り込みから色付け、完成まではみんなでやって3日。1日だけのお祭りでしたので、見物人にマジックで落書きをさせて廃棄してしまいました。みんなにピカチュウの人と言われるようになりました。

後ろから見たところです。ここから見た感じが好きです。

付けた名前はデカチュウです。中身は軽トラックですから背中の部分は人が乗れます。ペーパーモデルよりも生き物のような感じが出ています。竹格子で組み上げたことにより全体にハリが出たんですね。筋肉的と言った感じ?

最初の想定よりうまくいったと思います。失敗点はうまく作り過ぎたことです。その後何年間か山車の製作係になってしまいましたから。

モデルは1/10スケールです。ついでに踊る阿呆も作っておきました。

99年夏祭りの山車(地元の) 検討モデル

ピカチュウのつぎに作ったドラえもんです。ペーパークラフトを作るようにして大きなハリボテはつくれるのか?というテーマは前回で判ってしまいましたのでもう作る必要はなかった訳です。今回はなるべく簡単に、また何年か使いまわしができるように球体を選びました。

実物は北半球側と南半球側それぞれ12ピースずつ分割しましたが、このモデルにたどりつくまでに、全体をどのくらいの数で分割すれば良いのかわかりませんでしたので、事前に20分割から18、16と簡単なモデルを何度も作り、分割数の検討をしました。

なるべく分割数が少ない方が部品が減って簡単になりますが、球体がデコボコしてきますし、多くても分割線が増えて見苦しくなります。そこの兼ね合いがむずかしかったですね。

竹材は竹屋さんに依頼しました。竹を割るなんて簡単と思い、自分でも竹割りナタでやってみましたが全然ムリでした。10年の修行だそうです。

竹の長さは1820ミリ(6尺)でこれ4本で構成した直径が2318ミリに想定。合計24コの同じ部材を量産しています。

900ミリ角の台車を作り、キャスターで動かします。この中にスピーカーをセットし、お子さまCD をドンジャカかけて動かしました。カタチが出来てしまえばお祭りそのものはあまり興味はありません。これもラクガキさせました。

ドラえもんは最終的にトトロになりました。ドラえもんから2年経っています。ドラえもんのつぎにトトロ(茶色)を作り、さらにこのトトロ(水色)を作りました。2年間は色変更のみです。

たぶん製作者の気持ちも表現されているのでしょうね。竹材も疲労して、全体にヨレています。ぐったり。2001年に廃棄しました。

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