シュイン自転車(SCHWINN)のスティングレイのレプリカ製作についてのつづきです。スティングレイもどきでしたね。もうこのへんでメドをつけなければなりません。とくに手間のかかる部品はチェーンケースが残っています。最後の大きな部品なのでうまくできればいいですね。
製作部品の説明
ハンドルバー
22.2ミリのパイプを曲げて作ります。ハンドルポストの取り付け部分は25.4ミリの補強パイプを入れた状態で曲げます。最近ではあまり見かけないアップ型です。流行おくれのチョッパーハンドルと言った方がいいでしょうか。製作上の注意点は、左右対称に作ること、曲げ加工時のパイプのゆがみやヘコミなどがないようにすることです。最終的にはメッキになりますのでちょっとのゆがみでも目立ちます。
このハンドルもシーシーバーと同様に思いっきり高くしてツッパリたいところですが、ラットエンジニアリングのイメージダウンになりますのでやめておきました。
シフトレバー(スティクシフト)
リヤディレイラーのtop~lowのワイヤーストロークは実測17ミリ。シフトノブの操作角度から巻取り半径などを決めて、、、、このシフトレバーは今のシフトレバーと比較して図体が大きいですし、位置ぎめ機構(クリックとかインデックス機構)などもありませんから。要するにワイヤーを巻き上げて、その位置で止まってくれればいいんです。
本体の外カバーは旋盤を利用したへら絞り(スピニング加工)で作りました。一応、金型を製作しています。このような薄いプレス品をつくるのはたいへんですが、これは円形・円筒状なので回転加工ができます。
シートポストのクランプバンド金具
写真の細かい部分ですが、シートポストのクランプバンド(固定金具)も作っています。MTBのように溶接直付けタイプも考えましたが、プレス品の別付けバンドの方が雰囲気が出るので作ってみました。小さい部品でむずかしくはないのですが手がこんでいます。言い換えると面倒なカタチ。
のこりの部品 チェーンケース 最後のまとめ
前回と比べてリヤディレイラーやギヤクランクなども仮組みしてみました。車体塗装はグレーの下塗りの上に白色の塗装。この白色は上塗りの発色を良くするためのものです。最後にキイロを塗っています。2液硬化ウレタン塗料をコンプレッサーによりガン吹きしています。車体塗装が終わるとすでに完成したような気分になりますね。
今回のシフトレバーは分解写真を見ると部品が溶接されて一体式になっているものがありますね。一般的には分解した場合に部品が全部バラバラになるのがふつうです。ナゼこのような形式のものになったのでしょうか?
ラットエンジニアリングは長年の試行錯誤から、バラバラ部品をそれぞれメッキするより、一体式にして部品点数を減らしたほうがメッキ代金が安くなる法則を発見したんですね。今回もこの特殊理論に基づき製作しています。ほんとうはメッキ液の残留が少ないバラバラの方がいいのでしょうね。
自転車ってほんとにむずかしい。
次回は10月8日までに更新します。同じテーマを続けていると飽きてきますので、1回くらい別なモノをはさんで報告したらどうかと思っています。いくつかの路線で同時にモノを作っていた方が効率がいいんですね。
*9月に知人がイギリスに行くことになり、モルちゃんにも会ってくるそうなので、モールトン関連のページをお渡しいただくようにお願いしました。 おほめのコトバはないだろうなぁ。
こんな話しですがわかってもらえますか?