アメリカンサイクル(3) 2003年8月

シュイン自転車(SCHWINN)のスティングレイのレプリカ製作についてのつづきです。スティングレイもどきと言った方が正確みたい。やっと半分ぐらいきました。早く完成させてお祝のビールでも飲みたいものです。やっぱりバドワイザーでしょうか。


製作部品の説明              

シーシーバー(サドル支持部品)

サドルストラットなんて言うのかな? 12.7ミリパイプをU字に曲げます。サドルの後部とフレームツメで固定できるようにブラケットを作り溶接します。サドル後部の固定方法はサドルベース部からブラケットを出して貫通ボルト止めです。オリジナルはサドルの側面に直接ボルト止めにしていますが、ちょっと?な感じがしたので変えてみました。最終的にはメッキになります。

どうせ作るならもっと目立つようにグーンと高くしたかったのですが、ボーソー族のように品が悪くなるのでホドホドです。あるいは高さが調整できるスライド伸縮機構などを組み込んでもいいでしょう。高くしすぎて歩道橋に引っ掛かっても困りますしね。

サドル(バナナシートなどとも言います)

1)サドルベースを鉄板で製作します。弁当箱のフタのようなカタチになります。中央部にレール状の補強を溶接。ヤグラ金具、シーシーバーとの取り付け部(後部のパイプ状のもの)、後部リフレクターの取り付けブラケットも作ります。

2)ステンレス板を加工してサドル表皮を裏側で固定するクリップ金具を作ります。サドルベースを塗装した後、クリップ金具をリベットで取り付けます。

3)サドル上面にウレタンチップを張り付けて、さらに薄いクッション材でくるみ、全体のカタチを調整して、サドル表皮を被せていきます。いろいろ探したのですがなかなか適当なモノがなくてシマウマ模様になりました。車体色(キイロを予定)との組み合わせが心配ですが、とりあえずは出来上がりです。作業上の反省点もあり、もう一度やればもっとウマく出来ると思います。

 

ここまでの自転車を仮組みしてみました。だんだんアミが絞り込まれてきた感じがします。じわじわ。ちょっと戻って最初の構想図を見てください。けっこうできてきました。サドルとシーシーバーの位置関係はもう少し一体感があった方がイイかなぁ。ちょっと気になっています。

いろいろ気になるところもありますが、次回は部品の製作と共にそろそろ車体を塗装しなければなりませんね。

のこりの部品  ハンドルバー チェーンケース シフトレバー


なにかこんなモノが欲しいと思っても作ってくれるところがなかったり、また、お金がたいへんかかったりと個人でのモノづくりはたいへんです。もうすこし簡単に、安くモノができなければなかなか面白いモノは出てきませんからね。でもすぐにモノができなくてもいろいろやり方があると思っています。

わたしの場合は何か思い付いたらとにかく書いてみます。アイデアスケッチですね。頭の中だけでぐるぐる考えていてもモノにはなりません。いきなり作ることは無理でも、せっかくのアイデアですから見えるカタチにしてあげるといいと思います。どんどんアイデアが走り出します。

自転車ってほんとにむずかしい。


次回は9月8日までに更新します。今度の報告はシフトレバーとハンドルバーになるといいなぁ。

新コーナーの物、モノ、MONOをつくりました。ラットエンジニアリングの活動内容、過去の製作品の紹介が中心です。 

こんな話しですがわかってもらえますか?

扉のページ