シュイン自転車(SCHWINN)のスティングレイのレプリカ製作についてのつづきです。パイプ加工関連の作業から進めてみました。地道にじわじわと進めています。もともとこういうモノ作りの現場は、こまごました作業の連続でハデでカッコイイ場面はないんですね。現物を仮組みして確認したりと、けっこう時間もくいます。だんだんガマン強くなっていきます。
今回製作した部品の説明
A)フレーム
前回製作した各部のパイプをロー付けして作りました。図面に従ってパイプを曲げます。パイプの端面を接合する相手に合わせてRカットします。定盤の上にセットして接合です。1台しか作りませんから寸法出しがちょっと面倒です。ハンガー部にはチェーンケース取り付け用の台座を付けました。サビないようにグレー色の下塗り状態です。
B)ハンドルポスト
ハンドルポストは初回のペダーセン自転車の時とおなじように鉄パイプで作りました。フレームの製作とカタチや大きさが違うだけで加工方法は変わりません。各パーツをそれぞれ作り、溶接して組み立てます。取り付け部は22.2ミリ、ハンドルバーのクランプ径は25.4ミリです。バフ研摩後、メッキします。ハンドルバーの製作は乗車時のポジションの確認もしなければなりませんから、もう少し全体がはっきりしてから作ります。
C)シートポスト
25.4ミリパイプを先端部で22.2ミリに絞った形状にします。サドルのヤグラ金具は22.2ミリになっています。量産品はパイプを絞って細くしますが、今回はムクの丸棒を旋盤で先端形状に加工したものを溶接しました。中心には大きく穴を開けて軽くします。写真の左側が先端です。
最後に上塗とクロームメッキ処理をしますが、メッキ屋さんに依頼するのはまとめてお願いするようにしています。チマチマ持ち込むと仕事の邪魔になりますからね。最後のおたのしみにとっておきます。
のこりの部品 ハンドルバー チェーンケース サドル シーシーバー(サドル支持部) シフトレバー
製作の途中ですが、とりあえず仮組みしてみました。なんとなく完成状態がイメージできますか? 作りかけでもかまいませんからときどき組んでながめてみます。植木屋さんがタバコを吸いながら剪定した樹木を見るようなものですね。近くで見たり、すこし離れて見たりと、ニヤニヤしながら見ています。モノがだんだんかたちになっていくのはいいものですね。
スティングレイをお手本に作っているわけですが、独自の雰囲気、世界を持った自転車ですね。生産された国や時代を表現しているのでしょう。今でもファンがいたり、本になって出版されたりするだけのことはありますね。
自転車ってほんとにむずかしい。
次回は8月8日までに更新します。さらに続けて製作した部品をいくつか報告予定。たぶんサドル関連の部品。
もうすこしかっこいいHPにしたいのですが、モノを作るばかりでHTMLのお勉強は後回しになってしまいます。 というより勉強する気がない?
こんな話しですがわかってもらえますか?