自転車を作っていく過程を報告しようと思っています。考えているテーマはアメリカの自転車で1960年代のシュイン自転車(SCHWINN)です。スティングレイ(STING-RAY)シリーズからもってきました。本を参考にして構想図を書きましたが、こんな自転車をどっかで見たことありませんか?この自転車のレプリカを目標に作業してみようと思います。
歴史のある自転車メーカーですが、こういうモノがちゃんと本になって出版されているところがすごいです。どこにもマニアックな患者さんはいるんですね
ベースとなる自転車はなんかの景品でもらった16インチのオリタタミ自転車です。まだ乗っていません。もらったまま箱入でおいてあったのですが、箱入保管というのも場所をくいますから、見て楽しめるようになにかに作り変えておこうと思ったんですね。 作業日誌のテーマにちょうどいいや!
こんな検討方法で進めています
1)原寸サイズでトレーシング紙におおまかなイメージを構想図に書いてみました。ラットエンジニアリングでは最初に考えをまとめるときには手書きで原寸図を書く場合が多いです。自転車くらいの大きさのモノは原寸の方が完成時のイメージのずれが少ないように思っています。全体が一目でわかりますからレイアウトの修正もラクです。 (色エンピツがもったいないけど、濃く書かないと写真に写らないんですよ)
2)修正が済むとこれをCAD図面に置き換えます。これは製作図を書く作業になります。実際の製作には細かな寸法が必要になりますので製作図も必要です。時間があれば手書き図面も好きなんですがなかなかそうもいきません。
3)最初はフレームから作っていって、それぞれの部品製作へと進んでいきます。3枚目の写真はフレーム部材です。パイプを切断したり、曲げたりして部材を作ります。プレス部品の製作は鉄板を切出して作っていきます。金型でドンとできればいいんですが1台ですから手作りです。鉄板からの切出しはエアプラズマ切断機を使います。
製作部品 フレーム ハンドル ハンドルポスト チェーンケース サドル シーシーバー シフトレバー
転用部品(ベース車からの流用品) フロントホーク 前後車輪 前後ブレーキ ギヤクランク等
よく言われることですが、ちょっと古めの時代の工業製品は各部に味のある工作が見られます。(ウマイとかマズイとかいう話しではなくてね) いま改めて細部を見るとうわぁ よくやるなぁ! なんていう工作が見られるんですね。こういう部分は見飽きないんですね。コストや生産性に厳しい現代の製品と比べるのは酷ですが、いつの時代も見る人を唸らせるようなモノができればいいですよね。
デザインの段階で既にいくつか気になっている工作や部品もありますが、最初から考え込んでしまうと作業も進みませんから、気が付かないフリをしてどんどん行ってしまうんですね。案外すんなり出来てしまう場合や作る過程で思い付くこともありますから。
今回の自転車企画は完成したものを報告するのではなくて、HPの更新と作業を同時進行させるつもりですから作る方にとってはちょっとスリルがあります。レプリカと呼べるようなモノができればいいのですが、ベース車が決まっていますから、、、 すこし早めに言い訳の態勢に入るのも重要なポイントです。
自転車ってほんとにむずかしい。
次回のおはなしは7月8日。フレームのできあがり報告と製作した部品をいくつか紹介予定。
4回~5回の報告になると思いますが、このテーマばかりではつまらないかもしれないので1回ぐらい小ネタをはさんで、、、なんて。 頼まれもしないのによけいなことを考えています。
こんな話しですがわかってもらえますか?