麹屋
Koujiya



 
無指定・公開
宮城県柴田郡柴田町船岡西1-3-2
建築年代/店蔵=安政2年(1855)、主屋=明治7年(1874)
用途区分/商家(紅花商・味噌醸造)
残存建物/店蔵・主屋・内蔵・新蔵・西蔵・味噌蔵・塩蔵・醤油醸造場・離れ・表門・裏門・屋敷神
公開状況/公開 
昭和の大作家・山本周五郎の代表作である「樅ノ木は残った」の主人公・原田甲斐は県南に位置する船岡要害の邑主で、当住宅はその船岡町の本町に所在する商家建築である。昭和45年にNHKの大河ドラマの原作となった際は、何故か多くの観光客が当住宅を訪れたことを知るのは、今となっては相当な年配の方ばかりであろう。伊達騒動で謀反人として扱われた原田甲斐の存在は仙台藩では禁忌扱いであったため、彼にまつわる遺跡は少なく、たまたま船岡に残る藩政期の遺構という関係性のみで集客できてしまう点はこの国ならではなことであろう。当家は武士であった平井太郎左衛門家範が近世初頭に帰農し、当地に住み着いた由緒を持つ家柄で、藩政期を通じて邑主が原田家から柴田家に替わった後も御用商人として城下を代表する存在であったらしい。屋敷地の表間口は8間、通りに面して桁行5間、梁間3間、切妻桟瓦屋根土蔵造の店蔵が建つ。居宅部は明治初年の建築であるが、天保15年(1844)建築の土蔵2棟も残り、豪商家としての風情を今に伝えている。



 

一覧のページに戻る