Caquetaia spectabile
二代目スペクタである。
知る人ぞ知る京都の南米魚専門店を、竹ちゃんと奈良のTさんと訪ねたのは2003年3月25日のことである。2003年6月
ブラジルのアマゾン河流域に生息している。
顎の骨格はは非常に複雑で、餌などを捕食するときにはビョーンと口が伸びる。
このCaquetaia属の他の魚には、Kraussi. Myersi. Umbrifera(サウスアメリカン)などがいる。
CaquetaiaはコロンビアのCaqueta(州名か河川名)
Spectabilはラテン語で『顕著な』という意味。
さて、何でも良く食べ、元気に過ごしている。
ブルーのノリは申し分なしだが、欲を言えば赤みがもう少し強くなって欲しい。
河口近くに生息しているほど、赤みが強いと聞いたことがある。
大事件勃発!
7月6日日曜日、朝の出来事である。
スペクタがなにやら水槽上部に向かってしきりに威嚇している。
うーん?どうしたんじゃ?と見てみるが何もないようである。
まあ餌でもやってみるかとガラス蓋をはずす。
そこにぴょーんと長いものが二本。しかも動いている。
この色はまっ、まっ、まさかっ!
巨大ゴキブリである。家の中では久しぶりに見た。
これは困った。困ったときの家族頼み!と思ったら、
日曜の朝だというのに、すでに誰もいない。
昆虫恐怖症のため殺虫剤は常備してある我が部屋であるが、
水槽に噴射するわけにもいかない。
とにかく、蓋を開けて待つことにした。出てきたときが勝負である。
殺さずに逃したら安眠できなくなるのである。
殺虫剤を持ち、水槽から離れてひたすら待った。
40分ぐらい待ったであろうか。ついに出てきた。
そろりそろりと近づき(もちろんへっぴり腰である)噴射!
暴れた。私が逃げる番である。もちろん逃げながらも奴の行方は確認している。
しばらく暴れた後、動きがゆっくりになる。またまた近づきこれでもかと噴射する。
動かなくなった。次はティッシュをそんなに要らんやろというぐらい出し、死体にかぶせる。
それからビニール袋まで用意し、ティッシュごと包む。このときに感触を味わわないことが大事である。
そして家の外のゴミ箱まで捨てに行った。
とても怖かったのである。
すんません、ゴキブリ騒動でした。
スペクタはあまり大きくなってません。
2003年10月
とても食欲旺盛であるにも関わらず、成長は緩やかである。
朝と晩の餌の時間には水槽に寄っていくと喜ぶのだが、
それ以外の時間に水槽を覗くと、ビビリンチョである。
最近は南米のルートも安定しているようでかなりの入荷が見られるようになってきた。
超レアモノだと思っていたマイヤシーなども実物が売られている。
飼育より半年が経ったが、南米種にも関わらず弱アルカリ水域で
元気に暮らしている。
30cmオーバーはちょっと無理かなと思っているこのごろである。
現在22〜23cmぐらい。
2004年1月
少し大きくはなっている。
目玉もクリクリと可愛い。
ブルーに輝くボディも綺麗である。
しかし何か物足りない。
そう!迫力を感じないのである。
やっぱりこの種は30cm近くになってくれないといけない。
なんでも良く食べるのであるが恐るべき糞の多さである。
消化器系が弱くあまり身になっていないのではないだろうか。
そんなところは飼い主に似なくても良いのだよ(涙。
金魚を与えたのだが、捕食する時に伸びた口をガラスにぶつけ(本当、
よほど痛かったのであろうか。真っ黒になってビビリ、
目がうるうるしていた(嘘。
さて60ワイド水槽で大事に育てられてきたスペクタ君であるが、この後90水槽に移しセパレータ生活を余儀なくされることになるであろう。そう!もうすぐ多分あいつがやってくる。
2004年7月16日
白点病からなんらかの合併症を起こしたと思われる。
エラを冒されかなり苦しかったようで、暴れまわって力尽きてしまった。
狭いところで飼育しているためか、白点虫が急激に寄生した。
おそらく生餌からの感染であったろう。
鷹の爪と塩を入れ水温を30℃に上げたが、どんどん増殖。
グリーンFリキッド投入も、グリーンFゴールドも、
エルバージュも、毎日朝晩の少量の水換えも効果なく、
身体に寄生した白点は増加する一方であった。
末期の頃は体一面が荒れに荒れ浸透圧も調整できない状態であったろう。
たかが白点と舐めていたこともあったが、
これほど急激なものは初めてであった。
セパ飼育しているフラワーホーンは水の流れの上流にいるからであろうか、身体には点ひとつついていない。
早めにもう一枚セパレーターを入れ、スペクタの場所を確保してやり、
白点虫のシストがフィルター吸い込み口に行くように流れをつけてやれば良かったのかもしれない。
思えば本当によく白点病になるヤツであった。
実寸27cmまで大きくなっていたのに、残念である。
スペクタを失うのは二度目であり、なんともはや情けないことである。
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