Chuco godmani
Guenther,1862
赤くなれ、赤くなーれと念じながら飼育している魚である。。
別名 Southern checkmark cichlid.Godman-Chichlid.
チュコ・ゴッドマニィと発音しています。
一種の衝動買い。
2003年1月、大阪のショップにミクロフタルムスが入ったと情報を貰い、
かねてから探していた魚種でもあったのでさっそく出かけていった。
三匹入荷していたのだが実物を見てみると、どーみてもゴッドマニィである。
うーむ。その日は少しがっかりした気持ちもあったのでそのまま帰った。
帰ってから洋書やアクアログを見ていると、またも、うーむ。
赤い奴はなかなかええやないの!
それにモタグア河産ワイルドとショップでは記されていたので、
赤くなるタイプのよーやないの!
で、次の日にいそいそと買いに走ることになったのである。
三匹いた中から一匹を選ぶと言うのは、至難の業である。
それも別々にあっちこっちに入れられていて、店内をウロウロ。
店長ともどれが♂っぽい?との相談の上、やっとの決断で一頭を選び、持ち帰ったのであった。
全長は12〜13cmぐらいでの購入。1月9日のことである。
2003年3月
成長は緩やかである。3〜4cmはおおきくなっているだろうか。
ショップにいるときから胸鰭と背鰭が裂けていたのであるが、
これが一向に再生する気配がない。
こういうときは一度傷つけてみる。
固めの歯ブラシで軟条を傷つけないように、こする。
さて綺麗に伸びてきてくれるだろうか。
しかし赤くない。
色的には外れだったのか?
まあ人懐こいし、可愛い奴ではあるのだが。
2003年5月。
こすったところは綺麗に再生してくれたようである。
鯉のように丸々太り、20cmぐらい。
色は相変わらずである。
お客さんがこの部屋に来てもあまり相手にしてもらえない可哀想な奴である(笑。
それにこのお腹の丸さから言うと……
恐ろしい!口にできない。
呼吸をすると目と目の間がヘコヘコと凹むのだが、
うちのヤツだけなのだろうか。
2003年7月
大きさは22cmぐらい。
ゆったりと成長はしているようである。
そしてほんのちょっぴり赤みが(涙。
ここでアクア・ウェーブ9号に掲載されているUwe.Wernerさんの言葉を元に
この種について記載しておく。
『ゴッドマニィという種小名はゴッドマン氏に因んだもので、グァテマラのカハボンにて最初に採集されたことを記念したものである。
本種はポロチック地区(river.Champey)(river.Saquis.)(river.Cianaga)とブエルト・バリオス周辺に生息している。
弱アルカリ性の硬度が高い、流れのある川に生息している。
現地個体は小さな群れで生活しており、これはチュコ族が比較的、好んでみせる行動のひとつである。
雄は生後二年、20cm以上にならないと繁殖行動に参加しないし、雌も産卵しない。
本種の特徴は側線の下に見られる肩の暗色斑紋、この斑紋は体側中央と、尾柄部にも現れる。
river.Saquis.とriver.Cianagaの個体が美しく、river.Champeyの個体は先の個体に比べると
体色の灰色味が強い傾向に見られる。』
画像に布団叩きが反射して写っているのはカンベンしてくだせえ(笑。
2003年10月
赤くなったらデビューしますと、大きな口を叩いたにも関わらず、
赤くならないので諦めてひっそりとデビューさせます。
長さ的な成長はあまり見られず、太る一方である。
23cmぐらいにはなっているかな。
♂なのか♀なのかもわからない。
各鰭が少し小さいような気がするので♀なのかもしれない。
2003年12月
満を持して今年の締めくくり!
絶好調モードのゴッドマンであるが
ちょっとピンボケである(汗。
みにくいアヒルの子並みの迫害に耐えること一年(笑、
赤くなった理由として考えられることは、
セパ越しのフラワーホーンにびびっていたが、
フラワーがそれほど威嚇しなくなったことと、
隣の水槽にマクリカウダが導入され、自分より弱いと認識し、
威張っていることであろうか。
大阪オフ会では『けんさん、マニィ買い換えたな!』と言われるぐらいの変貌である(笑。
大きさはあまり変らず体高が少し出てきたようである。
30cmオーバーは無理のような気がしてきた。狭いところで飼育しているからかもしれない。
ビビリがなく、人懐こく、手を入れても攻撃の気配すら見せない本当に可愛い魚である。
2004年5月 さよならマニィ
45cm*45cmの飼育スペースのせいか、一向に大きくならないマニィ。
かねてからマニィ収集家であるまおちゃんにラブコールを受けていたこともあり
思い切ってまおちゃんに育ててもらうことにした。
人懐こいヤツで愛着がないとは言えないが、我が家で暮らすよりは
広い環境で飼育してもらえるであろう。
さて移動の際に計測したところ25.5cm.
多分♀個体であるように思ったのだが、
まおちゃんのその後の報告を聞くと、♂らしい仕草を見せているらしい。
実際に飼育してみて思ったことは、成長がとても緩やかであるということ。
単独での水槽飼育では少し太りやすいかもしれないということ。
人工飼料でもなんでも良く食べる個体であった。
雄を90水槽で3年ほど飼い込み30cmを超えるぐらいに育てると素晴らしい魚になるだろう。
マニィの小部屋はこれにてひとまず完結である。
『全国赤くないゴッドマニィを救う会』会長の座は、まおちゃんに譲る(笑。