“Cichlasoma” bocourti

VAILLANT&PELLEGRIN, 1902

パーセイ科に属すると教えてもらった。
別名 CHISEL-TOOTH Cichlid
ボコーティと発音している。
Lake Izabal Wild である。             

衝動買いである!

2002年4月、久しぶりに京都のお店へ行った。
買うつもりはなく見学に行ったつもりであったのだが、お店の水槽で泳いでいるこいつを見て、 我慢というものが出来なかった。
さてショップの状態ではボコーティが二匹と大き目のパーセイが3匹ほど混泳していた。
ボコーティの大きい方は気が弱そうで、水槽の隅っこでいじけていた。
私が選んだ個体はその水槽で一番小さいにも関わらず一番威張っていた。
これが衝動買いの一因である。
大きさは9cmぐらいであった。









 
約一ヵ月後である

店では威張っていたボコちゃんであるが、うちの水槽ではビビリまくっていた。
しかし、餌はよく食っていた。特にキャットは大好物のようである。
アクアログの写真のような山吹色を期待していたのであるが、うちのボコちゃんはあまり黄色くはない。
飼育スペースは90cm水槽の半分である。
生息地は大西洋側のグアテマラのIzabal湖、Polochic河やベリーズのMoho河である。
Amhilophusと形態学上や習性が似ているとの説もあり、はっきりとした分類はこれからなのかもしれない。










6月である

このボコちゃん、人間に媚びるということをしない。 
餌をくれとも言わないし、覗き込んでも我関せずである。
じっとして目玉だけをきょろきょろさせ、私のほうを見るだけである。 そのへんが少し面白くないといえば面白くないのであるが、こういう奴も良いのかもしれない。
ボコーティなどは成長が早いと聞いていたのだが、二ヶ月で3cmほど大きくなっただけである。












お盆過ぎである!

毎日見ているとあまり気づかないもんだが、二ヵ月半でこんなに変わってしまうのである。
顔はブルーっぽくなり、鰭には赤みが乗ってきている。
ボディは黄色と言うよりは赤みが出てきているのだが、山吹色には程遠いのである。
顔つきはヴィエージャ大好きの私としては、うーむ!という感じだが、なかなかかっこいいのである。













禁断の混泳である!

11月になり90の半分では狭くなってきたので、60ワイド水槽に移した。
先住者はボコちゃんの影に写っているシクラソマ・アレナルという名前で購入したアルファリである。
先に小さいアルファリが入っていたのが功を奏したのか、さしたる争いもなく混泳成功といった感じである。
もしかしてペアなのか?じゃあアルファリはメスなのかということは、頭から追い払った。

この水槽には小さいサイズのブルーフィンペコルティアとタパジョスマグナムという プレコ2種も同居している。このプレコたちは全く大きくならない。 個人的な考えだが、プレコを大きくしたいならシクラソマと一緒に飼ってはいけない。 餌は当たらないし、目立つ存在になると攻撃されるようである。 夜間に餌を与えれば?との考えは、プレコが餌付くまでの残餌による水質悪化が著しいのである。








2003年4月である

時は経ち現在は90cm水槽で、ヴィエージャ・フェネストラータス♀と仲良く混泳している。
上記のプレコたちもこの水槽で暮らしている。後はシノドンティス・ムルティプンクタータスもいる。
30cm近くなっているだろうか。
赤茶色が強く出てきて、なかなか見事である。
ボコーティについては、1984年にSpecht博士という方がグアテマラの市場で売られているのを 発見したのが最初とされ、1902年に学術記載されているが、 この時点では手書きのイメージであったようだ。
ボコーティが観賞魚として飼育されたのは、1994年のことらしい。
初めて水槽での繁殖が確認されたのは1997年2月のこととなっている。 だからどうだと言うことはないが、最近まで非常にレアな種であったことは間違いない。
うちのやつも "Golden Mojarra"と呼ばれるような、素晴らしい個体に成長して欲しいもんである。





   
6月の終わり。

大きさは30cmを超えてきたようだ。
体高もそんなになくまだまだ大きくなってくれるのだろうか。
同居のフェネスト♀もじわじわと大きくなっている。
ペアと言うか両者とも発情している様子は無く微妙な関係のようである。
ハイブリッドが出来てしまうのは嫌なので、このままの関係を保って欲しい。
たまにボコーティの機嫌が悪いときはフェネスト♀は流木の下に隠れている。

表記の方をHerichthysからCichlasomaに変更した。
分類としては、シクラソマの属名は決定していないが、パーセイとともにひとつのグループとして考えられているようである。
Common nameのCHISEL-TOOTHとは『のみの歯』
のみと言っても昆虫ののみではなく、のみ・たがねの類の方である。

華やかさはないが、渋みがあり飼い込むには良い魚であると、こいつを見ていてしみじみと思うこの頃である。



あんまり変わり映えしてない9月

大きさは33cm。
同居していたフェネ♀を追いかけたおすようになり、フェネ♀の逃げ込んだシェルターまで破壊しようとするようになったので、フェネ♀は違う水槽へ移動となった。
90cm水槽を単独使用することになったボコは、喧嘩相手(苛める相手?)が
いなくなり寂しそうである。
ぼんやりしていることが多くなった。
プレコやシノドンティスには手を出さない。

Bocourtiの名前はBocourtというフランス人の名前にちなんでつけられていると思うのだが、この人がシクラソマ・ボコーティにどのように関わったのかはわからない。
発音ですがボコールト+アィということで、ボコールタィっていうのが正解かも!?







2004年1月

カーニバルは食べないボコ君である。
好物はベジタブルとキャット。
少し丸みを帯びてきて、かなり大きく見えるようになってきた。
尻鰭が下に向かってビョーンと伸びているのがこの個体の特徴である。

そろそろ長さ的な成長も止まったようなので、60ワイドに移動しようかななんて考えているが予定は未定である。

さてこのボコーティ。
チャイニーズネームは『鮑氏麗體魚』ということのようである(笑。
アワビ?うじ・麗しい・身体?意味わからんです。
ちなみにレガニィは『里根氏麗體魚』
シクリッドは『麗魚科』と言うらしいですが、シクラソマはわかりませんでした。
また勉強しておきます。こんなこと勉強しても役には立たんとは思いますが(笑。





2004年8月

久しぶりのボコちゃんの更新です。
現在は60ワイド水槽に入っています。
大きさは34cmぐらいでしょうか。
光の当たり方によっていろんな色に写ります。

そうそうついにボコにも頭部穴あきの魔の手が!
ぷつり、ぷつりと開いたりしてます。
そんなにひどくはないのですが。

さて現在1200*600*450の水槽を導入しようと着々と準備を進めております。
よって900レギュラーが1本空くので、ボコを入れてあげようか、
それともグットを入れてあげようか考え中です。







2005年1月
結局60ワイドのまま飼育中のボコです(汗。

大きさは35cmぐらいでしょうか。
もうすぐ飼育三年になりますのでこの環境ではマックスサイズだと思います。
私は用意してあげることができなかったが、
できれば90*60の広さぐらいでゆったりと飼育してあげるのが良いでしょう。

水換え時は隅っこでじっとしている優等生です。
水槽越しに手をかざすと威嚇はしてきます。
なので横を向いているときの撮影はなかなかシャッターチャンスがありません。
初めて腹部の赤茶色が綺麗に再現できた画像が撮れました。
バックスクリーンが無い方が水槽内が明るく綺麗に写るのではないかと思います。







2005年5月


ボコ君も無事三年を超えました。
ビファに続く大きさかと思われますが、
うちに来るお客様にもあまり注目を浴びません(笑。
地味ですかねぇ。
最近のお好みの餌は、スピルリナ配合の某粒餌と、コリドラスタブレットです。

この個体は♂で間違いないと思われますが、コブの発達はありません。
雌雄の差はボコーティに限ってはあまりないのではと思います。
各鰭が雄の方が大きく長くなる程度でしょうが、購入時に見分けるのは困難だと感じます。








2005年9月

肥満のボコ君です。
その大きなお腹には何が入っているの状態です。

尻鰭がそれだけ伸びているのだから、
背鰭ももっと上にビョーンと伸びてくれたらいいのにと思ってます。

今回のグッドショットは七色に輝く(大げさかな)
金色のウロコにポイントを置いてみました。
深い緑と交わった感じでとても綺麗ですよ。

この魚はコンパクトデジカメとデジタル一眼との違いが
とてもよく表れます。







2006年1月

ボコ君、ニキビが出来ては穴が開くというのを繰り返しています。
また目の下にもできています。
この穴あきに関してはたいして広がることもなく、自然に治るようではあります。

大きさ的には去年一年でそんなに変わってないような気がしますので
ほとんど成長は止まっているという感じです。
もはや若かった頃の精悍さはなくなり
でっぷりとお腹の出た中年の域でしょうか(笑。
この魚は30cmちょうどぐらいの時が一番かっこよかったのかもしれません。

長い付き合いになってきましたが、
まぁ2006年も元気で過ごしてくれることと思います。






2006年10月

随分と前から気付いていたのですが、尾鰭のところが奇形のようです。
尾鰭の付け根の前側の肉が盛ってこずにえぐれたようになっています。
なので尾鰭が下側に伸びていたのですね。
成長に伴い目立ってきました。

デジタル一眼レフを調整のためメーカーに出しているので、久しぶりにコンデジでの撮影となりました。
一眼に慣れてしまうとこちらはまた難しいものです(笑。
しかも暗い…
Good Shotは撮れませんでした。

買ってきたときはとてもオチビちゃんでしたが、来年で五年になります。(^^♪







2007年2月

60W水槽では狭すぎるよね。
ということで友人にもらっていただきました。
大きさは38cmになっていました。
お腹はでっぷりと出ていました。(>_<)
もっとゆったりとした環境で飼育してあげることができたなら40cmは超えるのでは
ないかと思います。

最後のShotは蛍光灯を白っぽいものにして撮影しました。
約5年近く飼育しまたしが、
地味ながらゴールドっぽい美しさが魅力的な魚でした。
性格的にはシクラソマの中では大人しい部類に入るのではないかと思います。

ボコーティーの小部屋、これにて完結です<(_ _)>








Good Shot!    画像をクリックすると拡大されます。  

     

cichlasoma bocourti ボコーティ