高速バス
弘南バスは1985年の高速バス「ヨーデル号」(盛岡−弘前)スタートと同時に盛岡に乗り入れを開始しました。最初は暫定的に格下げ車を投入していましたが、間もなく貸切バスと共通仕様の新車を導入しています。日野K-RV732P(1981年式)
青22か2262
撮影:国鉄バス盛岡支所(1985.4.22)
ヨーデル号開業当初は、貸切からの暫定格下げ車で対応していました。正面の社名表示は運行区間を表示した板に差し替えられています。
これは日野のミドルデッカー。専用車の落成に伴い、貸切に戻されました。
車番は、「55612-12」。
いすゞK-CRA580(1981年式)
青22か2280
撮影:国鉄バス盛岡支所(1985.3.14)
同じく暫定格下げ車。いすゞのハイデッカーⅡ型。これはヨーデル号開業当日の写真で、隣には三菱の
やはり専用車の落成に伴い、貸切に戻されました。
車番は、「15615-6」。
日野P-RU608A(1985年式)
青森22か118
撮影:国鉄バス盛岡支所(1985.5.1)
ヨーデル号専用の新車は、1985年3月の開業から1か月弱、GW前には落成しました。日野3両といすゞ2両の計5両で、弘南バスでは貸切車に近い仕様になっているようです。側面は方向幕ではなく、表示板を利用しています。
ただし、この日野車は岩手県北バスとの共通点も多く、ロングボディの12列シートを採用しています。
車番は、「56009-12」。
いすゞP-LV219S(1985年式)
青森22か120
撮影:国鉄バス盛岡支所(1985.5.18)
いすゞの新車も同時に2両入りました。富士重工製ボディです。こちらは、日野車と異なり11列シートです。
車番は、「16004-12」。
三菱P-MS725S(1986年式)
青森22か217
撮影:国鉄バス盛岡支所(1986.5.18)
三菱のエアロバス。貸切車ですが、ヨーデル号の続行便として使用するため、社名表示に運行区間のシールを貼っています。岩手県ではエアロバスは皆無と言ってもよく、このようにたまに弘南バスの続行便で顔を見せるくらいのものでした。
車番は、「36104-5」。
いすゞP-LV219S(1986年式)
青森22か266
撮影:盛岡バスセンター(1986.9.7)
1986年に盛岡−青森線運行を前提に購入したと思われるいすゞのハイデッカーⅤ型です。実際は1987年の「あすなろ号」運行開始から本格使用され、それまでは写真のように貸切車として使われていました。
側面に方向幕をもつあたりは、同年式の「ヨーデル号」用の日野車と同じ特徴を備えています。
車番は、「16108-6」。末尾の6は青森営業所を示します。
日野P-RU608B(1986年式)
青森22か271
撮影:高崎営業所(1986.12.27)
ヨーデル号増便に伴う新車。メーカーのモデルチェンジによりスタイルが変わりました。
弘南バスとしては、前年度製に比べ、側面に小さな方向幕がついた点、11列シートになった点などが異なります。
車番は、「56109-12」。