廃車体
国際興業からの譲受車
岩手中央バスは1970年に国際興業グループとなりましたが、それ以降、国際興業から数多くの車両が転入してきています。特に1975年ごろからは国際興業カラーのままで就役するようになり、その傾向は1976年の岩手県交通成立以降も続いています。一時期の盛岡市内線は、国際興業カラーがかなりの比率だったようです。“その頃”には、国際興業カラーの車両がすべて現役を退いており、廃車体としてのみ出会うことができました。
廃車体(岩22か594)
撮影:滝沢村滝沢(1987.4.29)
岩手県交通 いすゞBA741(1963年式)
岩手中央バスが国際興業から譲受し、そのままのカラーで使用していた車両。
盛岡地区ではある程度の数が見られたようで、廃車体も2両ありました。
(注1)
廃車体
撮影:雫石町鶯宿温泉(1985.8.20)
岩手県交通 いすゞBA741(1963年式)
上の廃車体と同形車。盛岡市内に数多く在籍した短尺車です。
廃車体
撮影:花巻営業所(1986.4.29)
岩手県交通 いすゞBU10(1965年式)
元国際興業。岩手中央バスが譲受したもので、初期(1971年ごろ)の譲受車は岩手中央バスカラーに塗り替えられています。
前ドアだけが県交通カラーですが、現役時代からこの扉をつけていたかどうかは分かりません。
廃車体
撮影:盛岡市一本柳(1984.5.14)
岩手県交通 いすゞBU10(1965年式)
1983年にはまだ大量に走っていた国際興業カラーの丸型BU10は、新たに転入を続ける元国際興業のBU06により、1984年には完全に淘汰されていました。
写真は、青山町線沿線の東北自動車道脇の空き地に置いてあった廃車体。まだ廃車になって間もないようでしたが、気づいたらなくなっていました。
廃車体
撮影:矢巾町広宮沢(1987.6.4)
岩手県交通 いすゞBU10(1965年式)
元国際興業。盛岡市内には、このタイプで国際興業カラーのままの車両が多数いましたが、“その頃”には既に廃車となっていました。
(注2)
廃車体
撮影:盛岡市猪去(1986.7.24)
岩手県交通 いすゞBU10(1965年式)
元国際興業。
廃車体(岩22か389)
撮影:矢巾営業所(1984.6.12)
岩手県交通 いすゞBU10(1966年式)
このタイプの車両は、県交通カラー、国際興業カラーと並んでこの岩手中央バスカラーもありました。
岩手に来て間もないこの年の4月に,これと思われる車両に乗車しています。その時はこのカラーからBA30だと思い込んで乗り,降りてから去り行く後ろ姿を見てBUだと気づいたものです。その後気をつけていましたが,この車両に会うことはありませんでした。
そして初めて矢巾営業所を訪ねた日、この廃車体を見つけ、出会えないはずだと分かったのです。
(注3)
廃車体
撮影:沢内村(1986.8.7)
岩手県交通 いすゞBU10(1966年式)
元国際興業。岩手中央バスカラーに塗られています。
車内には木材が詰め込まれているようです。