ボンネットバス
岩手県交通では、3両のボンネットバスを所有していました。いすゞ2両と日野1両で、いすゞ車は小岩井農場の「まきば号」と冬季の「新雪号」で、日野車は一関地区の「弁慶号」で、それぞれ観光のシンボル的存在として活躍していました。
いすゞTSD40(1966年式)「まきば号」
岩2く376
撮影:都南車庫(1986.4.30)
「まきば号」に活躍していたのは、いすゞの4輪駆動車で、2両ありました。車体は北村製作所です。
元岩手中央バスで、新幹線開業に合わせて盛岡駅と小岩井農場を結ぶ「まきば号」用にリニューアルされました。
「岩2く376」は中央バスカラーで営業運転していたものを整備したそうです。
冬になると「新雪号」と名前を変え、盛岡駅と網張スキー場や雫石スキー場を結ぶ路線で使用されました。1987年末には花巻の鉛スキー場で「新雪号」として使用されていました。
岩22か1764
撮影:盛岡駅(1986.5.25)
「岩22か1764」は休車状態にあったものを整備して再デビューさせたもの。元の登録番号は、「岩2く377」だそうです。
日野BH15(1964年式)「弁慶号」
岩22か1752
撮影:一関営業所(1986.8.7)
岩22か1752
撮影:一関営業所(1985.8.17)
岩手県南バス時代から使用していたボンネットバスですが、一旦廃車になったものを1982年に「弁慶号」として再登録しました。
車体には中尊寺などのイラストを描き、新幹線に接続する定期観光として、一関−平泉−中尊寺間で活躍しました。
丸みのあるボンネットの形や後面に非常口のある丸いスタイルなど、最もボンネットバスらしいスタイルの車両です。車体は金沢ボディ。