憩いの場
バスの廃車体を活用した施設は年々減り続けていますが、2020年代に入って、新たな活用例が現われています。それは、コミュニケーションを図るための施設。元々、路線バスはコミュニティの中に存在する交通機関。そんなイメージを有効活用しているのでしょうか。
「よりみてぃ」
撮影:海老名市(2023.12.31)
相鉄バス いすゞKL-LV280L1(2003年式)
海老名市の国分寺台で、学童保育Anchor(アンカー)により作られた地域の交流スポット。地元を走っていたバスの廃車を購入し、憩いの場として時間を決めて開放。イベントの際には駄菓子屋などにも活用されます。
車体には社名や2362という車番もそのまま残されています。
2022年のデビューです。
み〜つ待合室 by SAN
撮影:新潟市(2024.1.18)
新潟交通 いすゞU-LV324K(1995年式)
撮影:新潟市(2024.1.18)
新潟市の三越百貨店跡地を活用した交流スペース「み〜つ」に置かれたバスの待合室。
「み〜つカフェ」とワークショップなどの「み〜つベース」と合わせて、飲食や待合などに使えるスペースとして、廃車になったバスを生かしています。
もっとも、ここには複合タワービルが建設される予定で、2025年には着工されますので、この粋な計らいもそれまでの存在なのかもしれません。
2023年9月にオープン。
(冬期は休業で、私が訪問した時も休業でした)
サウナバス「サバス」
撮影:畦道ノスタルヂィ様(バスの日まつりinびわこ会場 2023.9.2)
神姫バス 三菱KL-MP37JK(2002年式)
引退後のバスに新しい役目を見出すというプロジェクトの第一弾。全国を回るため、ナンバーがついていますが、似た立場の存在としてここで掲載します。
車内前方は荷物置き場と休憩スペース、後方をサウナ室としていますが、バス車両の要素を可能な限り活用しています。パーツに関しても、降車ボタンをオートロウリュボタンに、整理券ボックスをロウリュタンクに、つり革を温度計に活用しています。
2022年3月に登場。