保存車の世界

保存バスを見に行こう

日野オートプラザ

日野自動車が東京都八王子市の自社研修施設「日野自動車21世紀センター」内に開設した見学施設で、日野自動車の歴史が、実物展示やパネル展示で辿ることができます。
入場料は無料ですが、開館日は平日が基本であり、また駅からも近くはないというロケーションから、レクリエーション施設というより文化施設の色合いがあります。
日野オートプラザ

DATA

  • 名称・・・日野オートプラザ
  • 所在地・・・東京都八王子市みなみ野5-28-5
  • アクセス・・・JR横浜線「八王子みなみ野」駅より京王バスみなみ野循環で約5〜9分「みなみ野五丁目南」下車徒歩約5分
  • 開館時間・・・10:00〜16:00(入館は15:00まで)
  • 休館日・・・日曜、第1・3・5土曜日、及び夏季連休・冬季連休、GWなど
  • 入場料・・・無料
  • 公式サイト・・・http://www.hinohutech.co.jp/
    autoplaza.html
この情報は、2018年8月現在です。

日野オートプラザ ミュージアム施設は屋外展示、エントランスホール、メイン展示フロアに分かれています。
屋外展示は、日野TE11型トラック、日野TE120改型消防車、それに日野ハイブリッドバスHIMRの3両です。
入口を入ると、そこはエントランスホールになっており、そこには独特な形をしたトラックが置かれています。これが、日野自動車の前身である東京瓦斯電気工業が1917年に製造した最初の国産量産トラックTGE-A型トラックのレプリカ。2008年に経済産業省の「近代化産業遺産」に登録されたそうです。 日野オートプラザ そこからエレベーターで2階に上がると、展示フロアになります。
エレベーターの入口の円形の飾りは、歴史へのトンネルを意味するのでしょうか。
2階に上がると、そこからはミニカータワーやジオラマ、映像やパネルなどを辿ることで、日野自動車の歴史を知ることができるようになっています。
受付を兼ねたミュージアムショップやカフェも2階にあり、食事も楽しむことができます。


展示模型

ちよだMP型バス

トレーラーバス

BH10

2階の中央部には、時代ジオラマ模型と題して、それぞれの時代の日野の1/10サイズの自動車模型を展示しています。
昭和初期のちよだTX35型トラックと鉄道省営バスのTGE-MP型バス(1931年にブランド名を「ちよだ」と改称)のコンビから始まり、戦後の大量輸送用に作られたトレーラーバスT12B+T26とボンネットバスのBH10などの並びが、時代の移り変わりを表現しています。
そして小型コマーシャルトラックの日野「ブリスカ」は、1961年に製造された乗用車感覚のトラック。コンパクトさが売りだったようです。

ミニカージオラマ

もちろん、子供が喜ぶ仕掛けもあちこちにあります。
2階の模型コーナーの手前には、ミニカーを並べたジオラマがあります。小さな子供は脇にある丸い窓からのぞく仕掛け。トミカタウンと名付けられ、日野のバスやトラックを中心に、色々な働く車や乗用車が道路に並びます。動きはありませんが、子供たちの目は釘付けです。

スロープギャラリー

1900年 乗合バス営業の始まり

1924 国産バスの採用へ

1946 復興への歩み

2階から1階へ下る長いスロープは、壁面にバスの歴史などを貴重な写真で紹介しています。
天井から吊られているのは日野自動車の前身である東京瓦斯電気工業が1938(昭和13)年に製造した航空機。
見上げた壁面にはバスやトラックの大きな写真が並びます。スロープを降りながら、1900年に乗合バスの営業が始まってから、国産バスの製造、戦争と復興、戦後の大量輸送の時代、低公害バスなどを経て現在までの歴史が、時代ごとの写真と説明で振り返ることができます。

展示フロア
日野オートプラザ

1階に降りてきたところにあるメインの展示フロアです。ここにボンネットバスと乗用車などが展示されています。
日野自動車もかつては乗用車を生産していました。右端はフランスのルノーとの技術提携により誕生した年式の日野ルノーです。その隣から3台は、1960年代に作られた日野コンテッサの各モデルです。リアエンジンの乗用車です。
左端に見えるのは、三輪トラックの日野ハスラー。

日野オートプラザ

こちらは、最近加わった2台のEV車。いずれも東京モーターショー出展車。
左側は2011年の東京モーターショーに出展された電動商用車のコンセプトモデルeZ・CARGO。都市部で荷物の輸送を行う電気自動車です。
右側は2013年の東京モーターショー出展車。電動コミュニティバスのコンセプトモデルPoncho Miniです。床が平らで、環境だけでなく人にも優しい小型バスになっています。

展示エンジン

DS120型エンジン
DS120型エンジン

戦前のエンジン
ちよだEC型エンジン

黎明期のエンジン
P型エンジン

展示されている各時代のエンジンです。自動車メーカーだけあり、エンジンの実物については非常に充実しています。
メインフロアにもいくつものエンジンがあり、ボンネットバスの横には、高速バス用に開発された日野RA100P型バスに搭載されたDS120型エンジンが置かれています。
「戦前のエンジン展示室」には、軽戦車用に開発されたちよだEC型エンジンなどが置かれています。
「黎明期のエンジン展示室」には、中島航空機が製造した星型エンジン、鉄道省営バスに搭載されたP型エンジンなどが置かれています。

カフェ「シャノン」
日野オートプラザ

2階にはカフェ「シャノン」があり、食事から軽食までが楽しめるようになっています。
カレーライスとかのちゃんとした食事メニューもあるのですが、メニューの一番上にあったのが、このパンケーキセット。パンケーキの上に日野のマークが描かれています。迷わずこれを注文してしまいました。

保存車両の概要
  • バス(4両):日野BH15型ボンネットバス(1966年式)、日野HIMRハイブリッドバス(1993年式)、日野ポンチョ、日野グランビュー(1985年式)
  • トラック(3両)
  • 乗用車など(6台)
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