古バス考古学

東北サファリパークのバス(2007年)

福島県の東北サファリパークの構内で使用されているバスです。
いずれも動物のデザインを施されており、園内を走っても動物たちが怖がらないようになっています。構内走行のためナンバープレートがないので、その位置に愛称板が取り付けられています。なぜかJRバスからの譲受車が主体です。

ヒョウ1号(右)
LR312J

撮影:里の杜のメルファ7様(二本松市 2007.10.8)

元JRバス東北 いすゞP-LR312J(1990年式)

ヒョウのデザインをまとった園内バス。左の「ヒョウ2号」は下に出てくるので、「ヒョウ1号」のほうを説明します。
元JRバスの中型車で、JRバス化後の増備車で冷房も付いていますが、正面方向幕は国鉄仕様の小型のままです。側面方向幕は側窓部分に移りました。外装を塗り替えただけの状態で使われているようです。

ヒョウ2号
RJ170B

撮影:里の杜のメルファ7様(二本松市 2007.10.8)

元JRバス東北 日野P-RJ170BA(1988年式)
RJ170B

撮影:里の杜のメルファ7様(二本松市 2007.10.8)

1号と同じヒョウの柄ですが、こちらは正面に口、後面に尻尾が描かれています。
車両は短尺の日野RJです。撮影者によると、JRバス東北で福島〜船引間で使用されていた車両ではないかとのこと。そうであれば237-7409237-7410のどちらかだと思われます。短尺中型車は2形に分類されていたようです。
これはJR東日本時代に発注されたもので、正面が小型方向幕で、側面方向幕が腰板にあるなど国鉄仕様を引き継いでいた車両です。側面方向幕はサファリバスになるにあたって埋められたようです。

トラ1号
MS615S

撮影:里の杜のメルファ7様(二本松市 2007.10.8)

三菱K-MS615S

トラ1号は貸切タイプ。三菱のフルデッカ1です。上下の正面窓が接していますので、後期の車両です。
下の写真は同施設の自家用バスとして使用されているときのものです。元々はどこかの貸切バスの譲受車でしょうか。

自家用時代
MS615S

撮影:里の杜のメルファ7様(二本松市 2003.12.31)

三菱K-MS615S

キリン2号とトラ2号
HT233BA

撮影:里の杜のメルファ7様(二本松市 2007.10.8)

元JRバス東北 日野P-HT233BA(1987年式)

同じ形の2台のようですが、カラーデザインは異なります。同じ黄色地ですが、キリンとトラでは色合いが違います。
車両は元JRバス東北ですが、遡れば東京都交通局の車両のようです。側窓の上下幅が拡大され、中引き戸の窓にRがあるタイプは都営では少数だったと記憶します。
キリン2号がいるということはキリン1号もどこかにいるのでしょうか。

ゼブラ号
MS725SA

撮影:里の杜のメルファ7様(二本松市 2007.10.8)

元JRバス関東 三菱P-MS725SA(1988年式)

黄色地のバスが多い中でこれは白地のゼブラ号。
元JRバス関東の昼行高速車で、後部トイレ付。撮影者によるとJR時代の車番は654-87434だそうです。正面2枚ガラスのエアロバスです。側面方向幕は残されていて「歓迎」の文字が入っています。

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80s岩手県のバス“その頃”