古バス考古学
移動店舗
ここでは、自家用バスを店舗として使っている移動食堂などを取り上げます。基本的に廃車体ではなくてナンバープレートのある自家用バスです。バスラーメン
撮影:終点横川目様(釜石市 2007.5.5)
自家用 日野RL320
移動食堂車「バスラーメン」と書かれた自家用バス。テントを広げ、椅子とテーブルを並べると屋外ラーメン屋になります。
以前気仙沼で見た移動スーパーを思い出しました。港町にはこういうものが多いんでしょうか。
手打ちそば屋
撮影:終点横川目様(釜石市 2007.5.5)
自家用 日産デU-UA440LSN
撮影:終点横川目様(釜石市 2007.5.5)
こちらは手打ちそばの店です。店名が「やどかり」と言うのはなるほどと頷かされます。
車両は当サイトでは古いバスの範疇には入らないのですが、90年代初めの路線バス。方向幕の脇に「運賃前払い」の文字が見えますが、元京浜急行でしょうか。
車内はお座敷になり、カウンターや障子が取り付けられるなど、外装ともども和風の造りになっています。車内広告枠にメニューを入れているところは泣かせます。
映画上映車
撮影:左党89号様(盛岡市 2009.9.20)
元岩手県交通 いすゞP-LT312J(1985年式)
撮影:左党89号様(花巻市 2009.12.27)
2009年11月の花巻市土沢でのイベントでの映画上映車として改造された車両。屋根の塗り分けが示すとおり、元岩手県交通の車両です。側面の窓は目隠しされ、外には映画フィルムのような装飾が付けられています。左の写真は、「バスの日」イベントとして盛岡市大通りで展示されていたときのもの。仮ナンバーが付いています。
右の写真はイベント終了後に自動車整備工場に置かれた状態。今後どのような扱いになるのかは不明です。
撮影者によると、岩手県交通では岩手22き1207と言う登録番号だった車両で、国際興業時代は1031号だったそうです。
元出張食処
撮影:栗原大輔様(栗原市 2010.9.11)
元検診車
撮影:栗原大輔様(栗原市 2010.9.11)
「出張食処」と書いてありますが、後ろにはコンクリートの台座がつき、屋根にはアンテナが立っていますので、今は固定式の店舗になってしまったということのようです。
正面のエンブレムといい、メッキ状のバンパーといい、デコトラ風の味付けがなされており、やはりこの姿で街を移動してほしい気がします
元そば・うどん店
撮影:長谷川竜様(花巻市 2013.11.2)
弘伸 日野KL-RU1FSEA
震災後に陸前高田市や釜石市で、温かいうどんとそばを提供するバスとして使用されていた「セレガR」のスーパーハイデッカーGJですが、場所を内陸部に移し、休業中のようです。
「あったかぁ〜い」の文字と営業時間が当時を偲ばせますが店名の看板は外されています。
外装は栃木県の弘伸というバス事業者の時のまま。「通信カラオケ装備車」の文字も、貸切バス時代のものでしょう。
ナンバープレートのない状態ですが、復活を期待します。