“その頃”別の角度から
岩手急行バス
ここでは、1980年代に撮影した岩手急行バスの頂き物写真を掲載します。私が撮影できなかった車両、私が出会えなかった車両も、こうして撮影していた方がおられたことは、有難く思います。
廃車体(岩22か710)
撮影:53様(大槌町 1985.8)
岩手県交通 日野RB10P(1966年式)
撮影:53様(大槌町 1985.8)
金産車体の元岩手県南バスの廃車体。釜石からの赤浜行きバスの折返し所にあったそうです。
観光タイプの前ドア車ですが,前ドア横に方向板入れがあることから,最後は路線バスに使用していたと考えられます。
ただ,撮影者も指摘していますが,この車両で興味深いのは,後部のナンバープレートを撤去したあとに見える色です。シルバー地に黄色いラインが見えますが,岩手急行バスの色とよく似ています。
岩手急行バスは県南バスを含む沿線4社が共同出資した長距離バスの会社でした。用途廃止後,車両が県南バスに移籍していても不思議ではありませんが、これまでのところ具体的な事例は確認できていませんでした。
(登録番号、年式は、その後に板橋不二男様から頂いた現役時代の写真から推定)
岩22か1003
撮影:山本様(松島海岸 1983.6)
岩手急行バス いすゞBU20KP(1971年式)
岩手急行バスのいすゞ車です。岩手県交通にある同形車と続きナンバーなので、恐らく同じ経歴、つまり元富士急行と思われます。
この車両が登録された1977年は岩手県交通成立直後で、旧岩手県南バスとの資本関係が強かった両社に同じルートでの中古車両が入ることは不自然ではなかったものと推察します。
岩22か1352
撮影:若松様(本社 1986)
岩手急行 三菱B907S
岩手急行バスの三菱車で、ロングボディです。側面最後部がルーバー状になっていることから、このスタイルでは最終期の1976年頃のもの、あるいは高速バスなど特殊用途だったものだと思われます。登録番号から岩手急行に入ったのは1978年頃で、その間の用途が気になります。
“その頃”の岩手急行バスには、ほかにも中古車と思われるいすゞ車やマイクロバスもありました。
型式は推定。