絵葉書でめぐる日本バス紀行(北海道・道北地方)
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北海道(道北地方) 北海道の中で、宗谷、留萌、上川の3支庁内を道北地方としてまとめます。
宗谷地域は北海道北部の稚内市を中心とした地域、留萌地域はそれと接する東側で留萌市を中心とした地域、上川地域はその南側で旭川市を中心とした地域です。上川地域は位置的には北海道の中心にありますが、経済的なバランスから道北に含められることが多いようです。
人口は旭川市が30万人規模である以外は、稚内市の3万人が続く過疎地域です。
一方で観光資源は豊富で、日本最北端の岬である宗谷岬、利尻富士がそびえる利尻島、大雪山と層雲峡、広大な大地とラベンダー畑が広がる富良野など、北海道観光の主要な目的地となる場所がたくさんあります。

留萌地域

留萌町大通
留萌町大通

撮影時期:1930年代

興文堂発行の絵葉書。留萌町の大通りを右折する「留萌市内バス」です。その脇にはセーラー服を着てリュックサックを背負った女子高生が何やら集まっています。
バスの背後には「ハチマル洋品店」があり、「春用服とレンコート」という看板が出ているようです。

留萌市内バスは、701というナンバープレートです。

上川地域

大雪山国立公園 層雲峡
層雲峡

撮影時期:1960年代前半

層雲峡バス株式会社が発行した絵葉書。乗車券に絵葉書がついていたようです。
ちなみに層雲峡バスは道北バスの分離会社です。

車両は三菱のR200〜400系列と思われます。正面窓上に明り窓がありますが、側面の屋根上にも明り窓があるようです。もしかすると下の絵葉書と同形の車両かもしれません。

大雪山国立公園/層雲峡 天城の岩の柱状岩
層雲峡

撮影時期:1960年代後半

天城岩のダイナミックな柱状岩を望みながら、層雲峡を行く天窓付の観光バス。そびえ立つ枯れ木が自然の厳しさを物語ります。
独特のカラーデザインは道北バスです。天窓付の観光バスは、景勝地を行くバス会社ならではのもの。北海道では数多く見られました。
 車両画像を拡大

車両は三菱のR270(1956〜58年式)と思われます。後面の2つの通気孔がR200系列の特徴。後面の2枚窓の窓柱の太さから新三菱ボディだと思われますが、非常口窓の小ささが特徴的です。
対抗する乗用車は初代日産ローレルに見えますので、撮影は1968年以降でしょうか。であれば、バスはかなり使い込まれている頃です。

石狩川上流にかかる大函橋
大函橋

撮影時期:1960年代後半

色づき始めた秋の風景。層雲峡から更に奥、石狩川上流の大函橋を渡る天窓付の観光バス。
この絵葉書、切手貼付欄に7円と書かれていますので、1966〜72年の間の発行です。発色が自然なので、本物のカラー写真です。

バスはブルーリボンカラーなので、北見バスだと思われます。日野RB10(1961〜64年式・金産ボディ)です。

神削壁
神削壁

撮影時期:1960年代

層雲峡の終点ともいうべき附近にある神削壁は高さ実に160余m。その名の如く神の巧か彫刻の妙諦は、筆舌ではあらわせない。
神削壁は「しんさくへき」と読みます。

バスはブルーリボンカラーの北見バスで、日産デ4R系(1963〜68年式・富士重工)です。ナンバープレートは533

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