国鉄バスの貸切バスカタログ

国鉄バスの発行したパンフレットです。
貸切事業については民間優先で、国鉄バスはそれまで積極的な営業はしていなかったようで、車両カタログというより観光コースの案内が優先されている傾向があります。
もっとも、1987年の民営化を境に、その傾向には変化が現れ、車両もデラックス化してゆきます。ここでは、東北地方以外についても、手持ちのパンフレットをご紹介します。

国鉄貸切バス(1985)ご利用の案内
国鉄バス 国鉄バスの東北地方自動車部が発行した貸切バスご利用案内冊子です。B5サイズで20ページあり、東北地方各地のモデルコースが紹介されています。表紙は十和田湖など名所が合成された写真と日野の貸切バスで構成されています。
冊子の20ページに、各営業所ごとの車両一覧表がありますので、資料として画像を用意しておきます。また、表紙と同じ車両の写真が掲載されていますが、これは当時の新車です。社番は「647-5976」で登録番号は「青森22か103」です。これと同じ車両が岩手ナンバーになった姿が、「車両ギャラリー」のコーナーにありますので、探してみてください。

主な内容|20ページ

国鉄バス(1986)観光バスの案内
国鉄バス 東北のものではなく群馬県の長野原営業所のものですが、東北地方と共通の日野ミドルデッカーの貸切車が表紙を飾っているのでご紹介。
車番は647-6922で、このままJRバス関東に引き継がれた車両です。
B5サイズ1枚ものの簡単なチラシ。
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国鉄バス(1986)バスツアーinかごしま
国鉄バス この流れで、国鉄バス九州の発行したパンフレットもお見せします。1987年に九州を旅行した際に入手したものだと思います。
観光ガイドと貸切バスの案内が掲載されていて、1985年に導入されたエアロバスが紹介されています。車番は644-5987で、前面ガラス2枚、折り戸、全部が開口部の側窓という仕様のエアロバスです。

主な内容|内側

JR東海(1987)さわやかツアー
JR東海 国鉄の分割民営化の1年目、国鉄バスが各旅客鉄道会社の所属になっていた時期のJR東海(東海旅客鉄道)のチラシ。「JR東海観光」と表示した貸切バスは、上の長野原営業所の車両とよく似ていますが、若干背の高いスーパーミドルデッカーです。側面のつばめマークは控えめな大きさ。車番は647-6938です。
まだ独自の営業展開を図る前の、民営化直後の姿です。
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主な内容|裏面

JR西日本(1987)JRバスの旅
JR西日本 これも鉄道会社のJR西日本(西日本旅客鉄道)所属時のチラシで、岡山自動車営業所発行。おもて面は貸切バスの案内ですが、裏面は路線バスの時刻表。岡山〜倉敷間などの時刻表にミニマップが載っています。
おもて面の「キャラメルが欲しくなった、バスの旅。」というキャッチフレーズは、1980年代によくある意味不明のコピー。
車両は2枚ガラス、折り戸のエアロバスで車番は644-5985。まだまだこの辺が最上級クラス。
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主な内容|裏面

JRバス関東(1988)営業のご案内
JRバス関東 1988年4月にバス部門が分社された直後のJRバス関東のパンフレット。A4サイズになりました。
表紙は当時の最上級車であるドリーム号の3軸スーパーハイデッカーで、車番は644-6973。側面の社名はJR東日本のまま。
内側ページには貸切バスのご案内で、テレビ、冷蔵庫、ホットポットの設備はありますが、車両は折り戸の富士重工R3型フルデッカーで、まだまだ国鉄仕様。車番は644-6912です。
裏面には高速バスの紹介がありますが、盛岡方面はまだ計画中ですので、1988年度の早いうちに作られたものと分かります。
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主な内容|P1(貸切バスのご案内)裏面(高速バス)

西日本JRバス(1988)JR貸切観光バス
西日本JRバス 西日本JRバスの「旅行幹事さん虎の巻」と書かれた貸切バスのご案内。内側のページにエアロバスの写真入りで貸切バスの紹介がありますが、一般人向けにもかかわらず「MS715S型式」と型式が書かれています。その上の配備車両一覧表も型式別に書かれています。座席数の変わらないRU637BB、RU637BA、RU607AAの違いを、営業マンはどのように説明するのでしょう。
スイングドアになったエアロバスの車番は644-7951

主な内容|P1(貸切観光バス)

西日本JRバス(1989)ワイワイみんなの西日本JR貸切バス
西日本JRバス 車両の写真は同じエアロバスですが、A4サイズになったほか、デザインも自由度を増して、民営化された効果が見えてくるパンフレットです。
「冷たいビール、ジュースがたっぷり」「自慢の一曲、車中で披露!」など、車内設備の説明も大きく進化しています。

主な内容|P1〜2

西日本JRバス(1989)CHARTER BUS/41
西日本JRバス 1989年12月の発行と思われるA4サイズ1枚もの。新登場のエアロクィーンの41人乗りをPR。後部が回転サロンになっており、そのほかにもレーザーディスクカラオケ、4chマルチステレオなど最新の設備になっています。
写真の車両の車番は644-9953
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主な内容|裏面

西日本JRバス(1990)CHARTER BUS/45
西日本JRバス 1990年に登場したいすゞスーパークルーザーUFCのカタログ。最前列の座席が運転台上まであるので、後部に簡易サロンがありますが45席を確保します。
写真の車両の車番は641-0955
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主な内容|裏面

JR九州(1988)RED LINER
JR九州 JR九州で赤1色の「レッドライナー」導入時に作られたパンフレット。新車として導入されたいすゞスーパークルーザーUFCのイラストを配し、「英国仕込み、ときめきのレッドのレッドライナー新登場」「赤バスと呼んでください」とアピールしています。
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主な内容|中面

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80s岩手県のバス“その頃”