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新潟交通 いすゞBX92
Re:新潟交通 いすゞBX92
まんがんじさん、ありがとうございます。
銘板が撮影できたのですね。
件の・・・と言っても、ほとんどの方が理解できないと思いますので、補足説明をいたします。新潟県の廃車体のページに掲載した新潟交通のキャブオーバーバスのことですよね。
私は、昭和30年くらいのBX92と推察しましたが、BX91だったということです。
キャブオーバーバスというのは、元々ボンネットバスのシャーシに箱型ボディを載せたものなので、こういうケースもあったのか、はたまた後年の改造か、といったところなんでしょうね。
本文の方は、早めに注書きを加えた上で修正します。
Re:新潟交通 いすゞBX92
以前お邪魔しました片倉です。ご無沙汰しています。
この廃車体、顔は同時期の中北製のキャブオーバーバスっぽいのですが、管理人様もご指摘の通り側面の窓の造作が中北や北村の特徴と合致しません。
まんがんじ様ご指摘の様にボンネット⇒キャブオーバー載せ替え車なら、D席周辺を中北で造って載せ替えたためこうなったと考えられるので筋が通ります。車内に中北の銘板が無かったでしょうか?
添付は当時の中北のキャブオーバーバスです。顔の各部が似ているのがお判りでしょうか。(「新潟交通20年史」p290より引用)ちなみに「昭和30年代バス黄金時代」に同型の写真が載っていて中北製と解説されています。
―――――
蛇足ですが、私が参加している下記サイトで北村製作所の歴史について調査して載せたので、もしよろしければぜひ管理人様にもご一読をお願いしたいです。
鉄道の世界の保守用車(いわゆる軌道モーターカーです)のメーカーが北村と関係があったという話なのですが、北村の意外な一面という事でバス趣味の方にもお楽しみいただけると思います。
(実は日本自動車の広告はこの調査中に偶然出てきたものです)
http://mcdb.sub.jp/column/chronicle_of_mjk_hokuju_hk/
Re:新潟交通 いすゞBX92
片倉穂乃花さん、ありがとうございます。
中北のキャブオーバーは、その本の写真も目にしておりましたが、この廃車体には前面窓にガラスがないため、違う顔に見えていました。
中北の実物の前面窓は「たれ目」、廃車体は「吊り目」に見えていたので。
しかし、よくよく見ると、枠や水切りの形状が同じに見えないこともありません。
リンク先のサイト、保守用車両の研究というレアな分野にもかかわらず、そのボリュームと検証方法には感服いたしました。
Webの発達で、情報は手軽に入るようになりましたが、やはり本当に正確に知りたい情報は、足で稼ぐ、というかきちんと文献に当たるのが正しい方法なのでしょう。
Re:新潟交通 いすゞBX92
管理人様
お世話様です。お褒めいただきありがとうございます。宣伝みたいになってしまい失礼しました。
添付は同時期(60年代前半)の北村のCOEです。
(クラリオン株式会社(2000)「BUS WAVE クラリオンバス機器ニュース別冊 情報編25 日本のバス誕生」p47より引用)
新潟交通20年史の中北と比較すると、北村は前面のセンターピラーが太い点など顔つきが異なるのが分かります。
個人的には、中北は前面窓枠が彫り込んであるのか、外板が窓よりわずかに出っ張っている様に思えます。
それ以外の造形は両社で酷似していて間違い探しの領域です。北村はそれまで湘南顔だったのですが、この時期から中北っぽいラウンドガラスを採用するようになります。
中北と北村は創業者が親族(親子)であったり地理的にも近い事から両社で技術的な交流があったのでしょうか…?
Re:新潟交通 いすゞBX92
片倉穂乃花さん、こんばんは。
中北と北村は、創業者にそんな関係もあったんですね。
ここでの添付画像は、新潟駅前を写した絵葉書です。バスのりばに並ぶのは、新潟交通のキャブオーバーバス。「昭和30年代の・・・」に掲載の車両とほぼ同型に見えますので、やはり中北製でしょうか。
今も、中北製と北村製のキャブオーバーバスの見分け方は、ちょっと分かりません。側面最後部の窓が、カーブを描いて下がっているのは中北製でしょうか・・・。
ちなみに、新潟駅舎が建てられたのが、1958(昭和33)年ですので、この絵葉書もそれに近い時期です。
Re:新潟交通 いすゞBX92
管理人様
お世話様です。中北の北村の関係について、北村の創業者が自伝を書いており詳しく記載されています。
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I091946278-00
↑国会図書館の書誌情報です
絵葉書の車は、ご指摘の通り昭和30年代〜に掲載されている中北と同型(一番奥以外)と思われます。この頃の中北は前面窓下のベンチレータがホームベース形の五角形なのが特徴です。
添付は昭和35(1960)年頃に三条市で撮られたレントゲン車の写真です。(郷土出版社「三条・加茂今昔写真帖」(2006)p90より引用)
右側の車は昭和30年代〜掲載の車と完全に同型で、ベンチレータも五角形なのが分かります。
左側もおそらく中北製で新潟交通20年史掲載の車と同型です。
管理人様ご指摘の、側面最後部の窓がカーブしている件について、同時期の北村も同じ特徴を持っています。但し北村の方がカーブが急なのが識別点かなと思いますが、比較できる写真を下記(新潟交通公式Twitter)以外に存じ上げません。この頃の写真が大量に出てくればいいのですが…。
https://twitter.com/niigatakotsu/status/1465593501110788097
↑新潟交通公式Twitter 2021.11.30付
Re:新潟交通 いすゞBX92
中北の特徴の一つが、五角形のベンチレーターなのですね。これは見分けやすい特徴です。
でも、それ以外については、まだ見分けられません。
「続・昭和30年バス黄金時代」に「フェンダが台形なのが北村の特徴」とあったのですが、今回ご紹介の新潟交通のツイッターにある中北も台形です。これはお手上げです。
Re:新潟交通 いすゞBX92
管理人様
お世話になっております。ご指摘の通り中北にもフェンダ部の切り込みが台形のクルマが散見されますので、フェンダ形状でボデー屋の判断はできません。個人的には、管理人様もお気づきの様に前面窓が繋がっているタイプはほぼ確実に中北と思っております。北村の同時期同型はセンターピラーで窓が分割されている形しか見たことがありません。
逆に中北にもセンターピラーで窓が分割されている個体が散見されます。添付は昭和31〜32年に3両製作された新潟交通の中北製「特別観光車」、いわゆる当時はやりのデラックスバスです。(新潟日報事業社「思い出ほろろん 佐渡編」p96より引用。ちなみに皇太子(現上皇)の佐渡巡幸時の写真で中に乗車されています。)
この他の識別点で乗降扉窓が挙げられます。60年代半ばまでの北村の乗降扉窓は隅の径がかなり大きく仙台市営地下鉄1000形の扉窓風です。中北は標準的な扉窓なので見分けがつきます。
はじめまして。件のBX92ですが、コーションプレートに依ればBX91となっております。なので、ボンネットボディから後年キャブオーバーに載せ代えたもののようです。