バスカタログ聖地巡礼

いすゞジャーニーK(1977年)


いすゞの中型バスジャーニーK(いすゞCCM)は、中型バスが自家用バスだけでなく、貸切バスや路線バスなどに広く使用されるようになった昭和50年代の主力モデル。小さいボディでありながら、ゆったりした居住性や強力パワーなどを売りにしています。


箱根ハイランドホテル(神奈川県)
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カタログ表紙
いすゞCCM

画像:いすゞ自動車カタログ(1977)

箱根ハイランドホテル
箱根ハイランドホテル

撮影:箱根町(2024.9.23)

カタログの表紙写真は、赤っぽい瓦屋根の建物の前に佇む「デラックス観光仕様」。小田急が経営する箱根ハイランドホテルです。1977年に新築されているので、ホテルもバスも真新しい頃です。
聖地を訪れると、バスがいた場所には塀が出来ており、奥に見える車寄せの屋根も丸から三角に変わっていました。

箱根観光ホテル(神奈川県)
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いすゞジャーニーK

画像:いすゞ自動車カタログ(1977)

箱根観光ホテルの前に、青いラインのデラックス観光仕様とオレンジ色ラインのスタンダード仕様が停車中。女子旅(という言葉は当時はありませんでしたが)のシチュエーションを演出しています。
ベランダで見送るパーマネント系の4人と、簡単な荷物を持ってジャーニーKに向かって帰ってゆくストレート系の5人。そのうちの一人はお洒落なサングラスをかけています。

パレスホテル箱根

撮影:旧パレスホテル箱根(2024.3.16)

そんな箱根観光ホテルは、箱根千石原にあるホテルですが、パレスホテル箱根と名前を変えた後、2018年1月に営業終了し、とうとう取り壊されてしまっていました。跡地には、建物の一部と思われるコンクリートの構築物が残されていました。また、丸く刈られた植木も往時の面影を伝えています。

いすゞジャーニーK

画像:いすゞ自動車カタログ(1977)

パレスホテル箱根

撮影:パレスホテル箱根前(2024.3.16)

カタログ写真では、ホテルから入口を見下ろしたアングルで、バスが入ってきます。
ちょうどその道路脇にバス停があり、今も「パレスホテル箱根前」を名乗っています。

「箱根観光ホテル」リーフレット
箱根観光ホテル

箱根観光ホテル時代のリーフレットを入手しました。英語のみが書かれた外国用で、当時から箱根には外国人観光客が多かったことを表しています。

箱根観光ホテル

リーフレットの内側に掲載されている写真の中で、バルコニーからの富士山の眺めをお目にかけます。
バスのカタログで見えている2階部分のバルコニーです。

芦ノ湖スカイライン(神奈川県)
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いすゞジャーニーK

画像:いすゞ自動車カタログ(1977)

芦ノ湖スカイライン

撮影:裾野市(2024.3.16)

山の上のワインディングロードを行くジャーニーKの2台連行。上の写真でホテル前の撮影を終えた後、芦ノ湖スカイラインへ向かったのでしょう。
向こうの山の中腹に料金所のゲートが見えます。同じようなカーブがいくつも続く道ではありますが、カタログでバス2台が走っている場所と似たカーブで写真を撮ってみました。

いすゞジャーニーK

画像:いすゞ自動車カタログ(1977)

芦ノ湖スカイライン

撮影:裾野市(2024.3.16)

カタログ写真の方は、先ほどの場所からだいぶ先に進んで行ってしまったようです。
そのあたりには車を止めて撮影できる場所がなかったため、手前の展望台から芦ノ湖を見下ろした写真でお茶を濁します。

登場人物の今
いすゞCCM370

撮影:岩手県(2020.10.3)

カタログでスタンダード仕様に塗られているオレンジ色系のデザインの車両が、幹線道路脇の木陰でお休みしていました。カタログ掲載車より短いCCM370です。
前面のISUZUのマークや側面の「Journey K」のロゴもカタログ車と同じ。とても素直な姿で生きながらえていました。

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80s岩手県のバス“その頃”