水稲栽培記録 2005年度
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トレーサビリティーについて


○ 今年もへの字稲作の実況を報告します。


    秋耕・春耕


 秋耕は本来必要が無いのですが、暖地では冬草や
 ひつじ(ひこばえ)の発生が多く、収穫時のコンバイン
 の轍に雨が溜まりやすいので、浅く(5〜10p)・荒く
 山盛り耕をしておきます。

 春には、代掻きの手間を少なくするため浅く砕土して
 おきます。


 耕うん方法は、冬の乾土効果・水の管理上山盛り耕
 が有利です。


   3月8日  浸種開始


 今年も、おおむね平年通り浸種を始めました。

 コシヒカリは積算温度100度に達するまで続けます。


   3月21日  芽だし


 寒冷期のコシヒカリの播種は、充分に浸種後、暖かい
 場所で芽だしします。

 ハトムネ状になるまでハウス内のトンネルに入れます。


   3月24日  種蒔き


 浸種を始めてから積算温度100℃で種籾はアメ色に
 透き通ってきます。

 写真の状態になれば陰干しして種蒔きを始めます。
 (急ぐ場合には洗濯機の脱水槽を利用します。)



 詳しい作業は別ページで紹介しています。

      
 種蒔きのページへ


   3月25日  平置き出芽


 今年の育苗には、アルミ蒸着のポリシートを使用して
 います。

 寒冷期の育苗には保温性の高い発砲シートを、高温期
 の育苗には断熱性の高い反射シートを使用するのが
 良さそうです。


   4月1日  播種後8日 出芽


 出芽期間中の気温により、1週間から10日で発芽し
 ますので、芽が伸び過ぎないうちに被覆を剥離します。


 被覆の剥離は、出来れば日中を避け朝夕または曇雨
 天の日に行います。
 またその時、覆土を落ち着かせるためたっぷり潅水し
 ます。


下左の写真の時期が剥離の目安です。
 

 
下の写真は拡大できます。
剥離当日

出芽長約1センチ

2日目

第1葉が展開し始めます
3日目

第1葉が展開を終えます


   4月8日  播種後15日

 
 生育が順調であれば、1週間に1葉のスピードで葉が
 展開します。


 草丈3〜4センチ、2葉目が展開を終えています。


   4月17日  代掻き

代掻きの詳細が別ページにあります。


   4月18日  播種後3週間目 3.5葉期


 70g播きコシヒカリの3.5葉期の姿です。

 草丈15センチ、田植え適期になりました。


   4月19日  田植え

 
 今年導入した疎植専用田植機(クボタSPU50P)です。

 施肥機無し小型軽量で、軽トラによる移動が出来ます。
 
 生研機構開発の植え付け機で40株/坪から精度良く
 田植えできます。


 植え付け間隔は32X28p、1〜3本植えになって
 います。


   4月29日  4.5葉期


 田植え開始後10日目の
70g播き苗ですが、老化
 せず徒長もしていません。
 
 第1葉節から分けつが出始めています。


   5月3日  コシヒカリ田植え終わり


 今年も定点観測を開始します。

 右がへの字、左が慣行稲です。

 今年からお隣の耕作者が代りました。

 また、今年からお隣は流行の『元肥一発』になりました。


    写真は拡大できます。


   5月17日  田植え後2週間目


 
今年の我が家のコシヒカリ苗は65g播き。
 4.5葉で植えました。

 今年のへの字稲は最初から元肥たっぷりの慣行稲
 より色が黒いのが不思議です。

      写真は拡大できます。


 ここからは品種別のページに分かれ、本編は普通期コシヒカリに続きます。

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