笑えてくる

街を歩くだけで

いらついてくる

部屋にいるだけで

右目は閉じても

左目は開いたまま

芸術を壊すのも進歩させ、衰退させるのも

芸術家で

何も見えてないくせに視えると 見えると

思い込む

芸術家の死は

謎のままそんなことおかまいなし

 


"LOVE SONG"

僕らがずっと泣いているときでも

君はずっと笑っているけれど

それじゃ何処かに連れて行ってよ

僕が泣いてるように笑ってても

少しぐらいは許してよ

だってもう、消えそうだから。

 


"風呂あがりの憂鬱"

憂鬱だ、何故かは知らないけど

湯気に囲まれ、

息も出来ない

このボタンひとつで、

「世界は終わりですよ」

そう言われて、僕はボタンを押す

我に帰って、そんなことをすれば

うらまれるぞ  

、、、、、、、、、、、、

そんなこと気にしなくていいんだ

ボタンを押して

僕は笑う

笑う笑う おかしくて笑う

ずっと笑う

泣く

 


"世"

この部屋はとても暖かい

外に出るとても寒い 

  電気ストーブのかかる部屋より

"取材者"

僕の言葉は金になる

金になって、食べ物になって

服になって、子供になって

大人になって、そして何処へ

 行くのだろう

 


"永遠の沈黙"

やっとわかったんだよ

何が?

僕が何に追われていたのかが

何?

僕は太陽に追われていたんだ

、、、、、、、、、、、、

、、、、、、、、、、、

、、、、、、、、、、

だから何だってんだ

 


、、、、、そう、、、、、、、、
、、ねぇ、、、、、、、、、、、
、、、、、、、、、、かもね、、
、、、、ふぅん、、、、、、、 、
、、、、、、、だから、、、、、
、、、けどね、、、、、、、、、

ハハハハハハハハハハハハハハハハ

 


それでも信号のむこう

踏み切りが鳴り、

遠くに海が見える

そこで走り過ぎてゆく電車越し

微かに見えるガールフレンド

 


"Where?"

中世のヨーロッパの森の中

青と黄の天井に

緑の芝生

青い鳥が飛んでいて

(僕に血が流れているなんて  とても信じられない)

(本当に僕に戦争の本で見たような  赤い血が流れているの?)

(だけど僕は幸せじゃない)

(幸せという空気を吸いこんだ)

 


"夢をなくすようなこと"

僕のMDコンポは夜になって電源を切ると

 Good nightっていう

昼はGood byeのくせに

驚いて僕は

少し考えて時計の設定を変えて 

電源を切った

Good bye

 


"平成11年1月1日"

さわやかな寒さの中

漆黒の闇に出て星が見えた

そのまま前へ進んで行って

満ち足りた月のご様子

月はいつでも円形をしているのか

そんな明日への疑いのようなものを向けて、

失くしたものをみつめる感じ

すぐに戻り

涙を流し

横たわり

丸い電灯をつきのようにながめるのかな、と

大吉

 


"二度となくしてはならないもの"

おお、君こそ真の向日葵だ

月並みなどではないあの太陽のような

いや、君こそ真の太陽で

黒点を持つあの太陽とは違う

真白な誰もが失くしてしまうような白さの輝き

激しい夏の中にあって、

美しい花のために力強く伸びゆくその様は、、、、、、、、

やっと気付いた

真の美しさは芯の通った強さの中で

白いハンカチのようなしわなど無縁に、

ああ、今僕は、長からず遠い花びらに辿り着き、

虹のような白い気持ちに包まれる

(虹の出ない『虹』という名の映画)

 


"返事を書くには"

返事を書くにはまだハヤいから

手紙にこぎれいな切手を貼って送るつもり

夜が明け始める頃に手紙を受け取ってくれよ

夕暮れどきに

ミルクティーでも飲みながら

静かにそっと開いてやっておくれ 

 僕のかわいい人

太陽と月が重ならなくて

ダイヤモンドリングを君にあげることが出来なくなっても

 かわいい人

だって君はかわいい人だから

 


"ドンペリと月をひとつ"

ドンペリと月をひとつ持ってきたら 

乾杯しようじゃないか

朝がくるのが早過ぎるとき

どうすればいいんだろう?

ノーマンクックはこう歌う。 

     どう歌う?

”ベルアンドセバスチャンの物語なんて本当にあるの?”

 


ミナヅキが

  今日もカレテイル、、、

 


退屈な空を見ている夏の下

夕焼け沈む空の下

レモンのように弾け跳ぶ

水の香りの地平線

 


そう歌えるのさ

   森の中

    僕らは広く

  手をつなぎ

 宇宙の果てへといざなえば

 その魂はカモメのように

 急降下して

     いつものように

       笑いつづける。

 


不思議な香り

夜から朝へ

ずっと続けられている空騒ぎに

シャンパンを少し注いで

クラッカーで弾けば

拳銃で弾かれたように 

鉄の香りの血が流れ出る

 


”あなたとわたし”

あなたとわたしがいて

いつもいつもあなたとわたしがいて

それはいつまでも続く

わたしだけという時間を持ちながら

 


遠い街まで

  出掛けると

夕日の見える

 空の丘

犬が吠えると暮れてゆく

 


"マスターピース"

溜まった写真をどこへやろう?

もう日は暮れるというのに

麒麟と象が踊る

イルカのそらみみ

鳴りつづける

鳴りつづける

車は廻るが鳴りつづける

しょうがないので牛乳を

ノム。

 


"俺は回っている。"

いろんな穴からいろんな汁を出したった。

目からは、涙っちゅうもんが出た。

泣き出した。

泣き出した途中、泣こうとした。

声を出してみた。

声を出して泣いてみた。

いつの間にやら笑っていた。

そんな感じで地球が回ってるのを実感した。

太陽が昇ってるからでもなく、地面が揺れ動いとる。

恐ろしいけど動いとる。

俺はその中の点じゃ。

おれはまわっとる。

(3代目魚武濱田成夫風味)

 


泣けよ、

泣くといいよ

怒れよ

怒るといいよ

それがおかしいなんて思うなよ。

むしろそれが当然なんだ。

服を着てるだけで煩わしい。

結局はすべて脱いでるだろ、

結局はすべて脱いでるだろうよ。

コロッセオでは誰もお前のことなんか気にしちゃいない。

ギャンブルのある場所では、自由にするといいよ。

 


”永遠の徒っ子"

俺は人とは違う座り方をしているのに気付いた

なんでや?

そうや俺はソファーに座ってたんやけど

俺のソファーは何色なんやろ?

俺のソファーは何色なんやろ?

 


朝の桜と夕暮れの梅

青く渋い梅に青林檎

海の色と空の色

汗といつもの涙の色

あせって消すのは、いつもの黒

影は消えない 

松竹梅

 


僕の理想とする世界に、僕はいない

そこには誰もいないような緑の芝生があって、

木が一本生えている。

そこで誰かが粘土遊びを始める

そこを「    」と名付けた。

 


"素敵な青"

誰が描いたんやろ

青い青い

透き通るように青い

でかいでかい

端から端まで目で追えんぐらいでかい

キャンパスに

白で塗っただけ。

この絵画は、

    誰にも買えんで。

青い青い

透き通るように青い

でかいでかい

端から端まで目で追えんぐらいでかい

このスクリーンに

雲を動かしただけで

鳥が飛んで来よるこの映画

誰にもラストは分からんで

誰にもラストは分からんで

 


”夜が夜に昼と昼”

朝、草を見つけて

昼ご飯を食べた

もう少しで、山に着く

昼に鍋で、

僕は阿呆で

一生わからんままで

夜は眠るだけで

朝が来るという

それでもう

気が変わっているという

椎名林檎のような話

注:椎名林檎:弁解ドビュッシー
   要は『無罪モラトリアム』

 


我ながら、すごく自分勝手だと思う。

そんなところが気に入っている。

 


”空”

必死こいて

みっともないぜ

ゆっくりやれよ

あの雲のように

いつもと違う あの雲のように

流れ 消えて

誰も見ちゃいやしないけど

何故だか浮かぶ

あの雲のように

なんだか気持ちいい

あの雲のように

 


『バカ』

あせるもなにも、

僕らはみんな、生き急いでんだから

しょうがないよ、人に言えないようなしょうもない理由で

決まっちゃうんだよ。

決めちゃうんだよ。

いつだって

僕はそんなやつ

 


”○”

地球で卓球しようにも

 台がない

地球で卓球しょうにも 

題がない

ラケットもない

しょうがないから

太陽でやけどした。

 



これがあかと読めなくなるまで見ろ。

 


”SOS”

誰かがso決めたとして

soじゃなきゃいけないと言ったとして

誰がso思うんだろう

誰がso嘆くんだろう

so そんなんもん

いつもso

so じきに

なんだって so

誰もがso思っている

 

soって何?

 


”やさしい気持ち”

ふと優しい気持ちがわく

ふと幸せな気持ちがわく

淡い淡いあわ〜い赤のような

ピンク色の風船がふくらんで、

ポーッと消えてまた戻ってくる、

すべてがカスむ世の中のゴミ溜めへ

幼稚園児のように シャボン玉を追いかける

幼稚園児のように シャボン玉を追いかける

自分が吹いたシャボンも

誰かが吹いたシャボンも

 結局は割ってしまう、

それでも

   追いかける、

 追いかけて、

パトカーに追われてる車にハネラレル

パトカーは止まって、

  少年の胸に赤い風船をおいて立ち去る

「警官はシャボン玉をチャカで撃って笑うんだって」

幼稚園の先生は、チャカを咥えた口で

ベラベラと唾液を流しながら

幼稚園児を小学校へと送り出す。

それでもシャボン玉は飛び続ける。

 


poem

ダンスマンコップカンでいつも踊るか回るかしてなにとはなしに、氷を滑って食べて、 月が出ては回り始めて、そうしていつも春がやってきました

 


何故を貫く

ハートの槍は鋭すぎて

イツノマニカ(**を)傷つけていた。

手は鳴らせど

音は聞こえない

ただ、

  虚しく

なにかが響くだけ

 


 きれい、、 

きれい、、

そう 美しい音

例えば

「心」の袋があって

そこに糸くずが入っていて

それは、

紡ぎ出していけば

きれいなラインアートを描きだす。

けど、早く出さないと、

 ほつれて、

苦しく、なっちゃうんだ、

さぁ、はやく!

 


”夏みかん”

明日が明日でしかないなら

きっと今日をわらえるはず

そんな今日も夏の夕暮れ

夏みかん

 


”BOYMEETSGIRL”

まわる彼女を見ながら、

僕は何を思えばいいんだろう

いっそのこと絞め殺してやればいいんだろうか

蜂蜜をなめてみる

甘くてどろどろとしたこの感じ

甘くてどろどろとしたこの感じ

 

 


不安も

今日もないのなら

今日をもって

明日へ行こうなんて

甘すぎるんじゃないかしら?

そんなこと言ったって

いつも通り

過ぎていくだけ、

朝も昼も心許ない夜も、、

      てふてふ

 


”データバンク”

ちっちゃなビニル/袋をかぶって/

ボクらは、何度も/”イキ”をしましタ。

アマリにクルしくて/ハきたくて

”ハ”でビニルをかみキッて/

ボクは、ナキマシタ/アサッテはハレました。/

”アシタ”のコトは/ワスレマシタ。

 


「杯」

”トクにナニもしないデ”ってアノコが云って

トクにナニもしないでイマシタ

ハウアーユー?

ファインサンキュー

 


"哀”

空を見て泣いている人がいて

それをどう思う?

海に浮かんで空を見ている人がいて

それをどう思う?

苦し紛れに答を出して

そのままずっと

そのまま

、、、、、、、、、

それがどうした!

 


”空を飛ぶみなし子たちに”

すべてを憎んでいいんだよ

君は悪くないんだから

「僕」を殺して 解放されようよ

何処かに 夢のような

決して夢には出てこないようなところへ

目と目をつきあわせ、

耳をすませばきっと、、、、、、

なんてパンは1個しかないけどね。


”Lのつながり”

I:愛してるよ

YOU:私は愛してなんかないわよ

I:え!?それってどう、、、
     それじゃどうして僕と一緒にいるんだい?

YOU:暇だし、、、
      退屈だからよ。

I:なんてこった。

一週間後

I:別れようぜ

YOU:嫌よ、別れないで!!

(どうなってんだ一体?)

誰かのつぶやき:どうかしてるなんて言ったってしょうがない。

 


麦わら帽子 ひとつ落ちてた。

拾い上げると 中から夏がでてきた。

アマガエルの背中からは、

白い翼が生えてきて

どこかへ飛んでいきましたとさ

 


真っ黒な闇の世界

後ろの方で楽器が鳴りだし

赤と黒の服に

ダイヤのように光る宝石を持って歌う女性

世界の終わり

だけど少しも悲しくない

彼女の歌声がただ響くのみ

世界の終わり

僕らはみんな

ハトにつつかれて終わりさ

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