GUAM 2005
急に休暇が取れることになりどこへ行こうかと考えていたのですが、短期の休暇で行けるところといえばミクロネシア。じっくり考える時間もなかったのでとりあえず4泊5日の日程でグアムへ行くことにしました。
なぜ、サイパンじゃないかって?そのわけはグロットが嫌だから。潜りたいけど登れない。タンクを背負った上にハウジング担いで階段登れる気がしない。
夜出発の便だったので、昼過ぎに高知を出発。米政府の警戒レベル引き上げ要請により、関空での手荷物のチェックは厳重になっており、せっかく綺麗にパッキングしたバックの中を全部開けて調べられました。飛行機は定刻にグアムへ到着。ここでも、テロ対策のため指紋と顔写真のチェック。初めて入国する人だけのようで、私達はフリーパスでした。
入国審査に時間がかかったので、ホテルへ着いたのは午前2時過ぎ(日本時間では1時)。機材を整理してカメラのセットを完了するころには3時を過ぎていました。ホテルへのピックアップが8時過ぎだったので4時間くらいしか寝られませんでした。
宿泊したグアムプラザホテルは、エコノミーランクですが、タモンの中心部にありロケーションは最高。
今回利用したサービスはデイドリーム。パラオやサイパンにも店を出しているチェーン店です。
グアムといえば、講習と体験ダイブという印象が強く、ファンダイブもほとんどがビギナー。
いかにストレスなく写真が撮れるサービスが今回のポイントでした。
以前にパラオのサービスを探していて偶然デイドリームのHPをみていたのですが、以前、柏島のゲストにグアムのサービスを聞かれて、「デイドリームってどう」と適当に答えてしまいました。その人が帰ってきてよかったと言うので(実は私本人は勧めたことすら覚えていない)、まあ一度使ってみようかと思ったのです。
さらに、自社ボートのため、乗り合いと違ってポイントの選択の幅が広がることと、3本目の追加ダイブもビーチではなくボートというのもこのサービスのメリットでした。
最終的な決めてはHPに書いてあった、
「ダイビングスタイルは基本的に時間無制限。エアーの許す限り最大限の潜水時間で目一杯ダイビングを堪能することができます。」というフレーズ。
これが本当なら平均水深の浅いグアムのポイントなら90分くらい潛れるのですが、実際のところは・・・
初日はハードスケジュールのため、バディはパスしたので一人だけのダイビング。ホテルの密集するタモンから港のあるアブラ湾までバンで30分くらいかけて移動します(ほとんど寝ていたので道中は覚えてません)。港に店があるので、申し込みを済ませるとそのまま乗船です。
デイドリーム自慢のボートは乗り合いに比べると小さめ。一応トイレ、シャワーもついていますがゲストが15人くらいいるとかなり窮屈で、のんびりダイビングと言うわけにはいきません。それでも、カメラを置くかなり広めのスペースがあります。
ガイドは交代で3〜4名乗船するので、多くても1チーム5〜6名。レベルごとに分けるのですが、日本人ガイドはビギナーにつくため、私達はいつも現地ガイド。2日目から担当のジョーダンは昨年までパラオスポートにいたので、カメラ派のガイドも手慣れていました。
今回マクロはおまけで、ワイドをメイン、とくに青い海をバックにダイバーや地形を撮る予定でしたが、初日は北西風が吹き、波が高くて外洋へ出られませんでした。内湾のポイントが透明度も15〜20mくらいで、いい時の柏島と同じです。結局ほとんど撮らずに終了。
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サービスの目の前が船着き場です
バディも参加した2日目は少し波が高かったけど、何度もジャンプしながらなんとか外洋に出られました。ブルーホールにはすでに4隻ボートがいたのでクレバスへ。海底が氷河の深い割れ目のようになっていることからこう呼ばれています。単にそれだけのポイントなのですが、浅場にはオグロクロユリハゼの集落があります。100匹以上いるので、白い砂地が真っ青。よくみるとその中にゼブラハゼやクロユリハゼSPも混じっていて、ここだけで1ダイブ出来そうでしたが、ドリフトで流して行ったのでほどんど見るだけに終わりました。
2本目は他のゲストのリクエストでブルーホールへ。穴の出口は35mと深いので、まず2本目に入ることはないのですが、おかげでゆっくりブルーホールを楽しめました。減圧を出すのまずいので、ヘルフリチはパスして、後は中層を浮遊してエギジット。昼食を挟んで午後の3本目は内湾ポイント。バディは先に引き上げショッピング。ガイドとマンツーマンでしたが、何も撮るものなし。午前中の2本で終わってホテルでゆっくりしていた方がましでした。
グアムで1番人気のブルーホールにはいつも沢山のボートが集まります
最終日は波も少しおさまました。前の日にブルーホールに行ったので、1本目はハップスリーフ。砂地に小さな根のあるポイントです。先にエントリーしていたので、砂地でバディをモデルに撮影。みんながエントリーし終わるとスコーンと抜けていた水がにごにごになってました。
1本目が終わって、インターバルにはイルカ探し。そして、最後はバラクーダロックへ。何の変哲もないだらだらした地形ですが、少し流れがあったのでドリフト。途中から流れが変わって泳がないといけなくなりましたが、久々にドリフトらしいドリフトでした。ここも砂地にはクロユリハゼの幼魚やアカハチハゼなどがいて、マクロだけでもいけそうなポイントでした。
水面休息時間にイルカウオッチング
3日で8ダイブを終えて、マクロは全然だったけどワイドはそれなりに。半数以上がフルレンタル、8割以上がロープ潜行しかできない、超ビギナーの海でこれ以上望むのは無理でしょう。
ただ、HPに書いてあった時間無制限は大嘘。ブリーフィングで日本人ガイドが潜水時間は最長45分ですと言ってました。私達には気と使ってか、最初にエントリーしてかなり長めに潜らせてくれましたが、それでも
残圧は80くらい、それも小さいタンクで。こんな誇大広告はJAROに言うべきなのですが、長く潜っても撮るものもなかったので、見逃しJARO。思ったより水温が低くて(27度)寒くて、無制限ダイブでもこれ以上は潛れなかったのです。
まあ、いい加減なショップの多いグアムでは一番まともだったと思います。ゆっくりマクロをやる海ではないのも事実。次はやっぱりサイパンかな?スクワットしなくっちゃ。
今回のログは以下のとおり。
|
DATE |
POINT |
Time |
MAX |
AVE |
TEMP |
1 |
2月4日 |
アメリカンタンカー |
53 min |
23.1m |
13.0m |
27℃ |
2 |
2月4日 |
ウェストショール |
59 min |
16.4m |
7.0m |
27℃ |
3 |
2月4日 |
ノーティラス |
55 min |
19.4m |
8.8m |
27℃ |
4 |
2月5日 |
クレバス |
48 min |
30.7m |
16.1m |
27℃ |
5 |
2月5日 |
ブルーホール |
45 min |
39.0m |
15.3m |
27℃ |
6 |
2月5日 |
フィンガーリーフ |
54 min |
16.3m |
9.4m |
27℃ |
7 |
2月6日 |
ハップスリーフ |
52 min |
16.2m |
11.2m |
26℃ |
8 |
2月6日 |
バラクーダロック |
47 min |
17.2m |
11.9m |
27℃ |
今回の写真はこちらへ
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