2010.12月例会


    無名塾     
『炎の人』


  作/三好十郎
 (炎の人−ゴッホ小伝より)

演出/鵜山 仁

出演

仲代達矢


岡本 舞/西山知佐
菅原あき/松崎謙二
赤羽秀之/中山 研
森岡弘一郎/本郷 弦
鎌倉太郎/進藤健太郎
川村 進/円地晶子
渡邊 翔/井手麻渡
織野友貴/南 千尋
稲田絵梨/松浦 唯

        

             日 程
会  場 日 程 時間
アルソックホール 12/6(月) 18:30
12/7(火) 13:00
上演時間 3時間(休憩15分を含む)
     希望日締切り 10月29日(金)
     シ−ル発行   11月16日(火)

 ★内容、舞台写真は劇団の許可を得て掲載しています


【劇団紹介
 主宰は俳優の仲代達矢。創立者は仲代の妻であった宮崎恭子(故人)である。仲代達矢の指導が直接受けられ、多くの実力ある俳優を輩出してきた実績から高い人気を誇る。そのため入塾審査の倍率は非常に高く、劇団の東大と称されるほどの狭き門である。30年以上の歴史があり、役所広司、若村麻由美など実力派の俳優を多数輩出。
 学費は無料、養成コースは
3年間。原則としてアルバイトは禁止。1年目は役者として生きていくための「人間作り」に費やされ、2年目から技術養成に入る。そのしつけ、稽古は非常に厳しく、才能がないと見なされると、養成コースの途中でも強制的に退塾させられる。
 仲代の自宅が主たる稽古場であるが、石川県七尾市中島に市営の提携劇場
 能登演劇堂 があり、この劇場を起点として年に1度全国公演を行っている。

  命を削りながら絵をひたすらに描き続けた、ゴッホの生涯に鋭く切り込んだ三好十郎の名作!

あらすじ】
 炭坑地で宣教師として布教活動をしていたゴッホは、爆発事故後、労使交渉の代表として奔走する。しかし、会社側の依頼で視察を行った牧師によってストライキを煽動ししその先頭に立っていると認識され解職される。この芝居は、そんな場面から始まる。
 その後、絵を描くことに没頭するゴッホは、「ホントの人間が描きたい」「ホントの自然が描きたい」と日夜葛藤するのである。貧乏人の家庭に生まれ、貧乏人の中に在って、貧乏人として描いた彼の絵は、生涯たった一枚しか売れなかった。
 そんな彼の生活を支えていたのは、弟のテオであった。
 テオは兄ゴッホの画家としての才能を信じ、生涯彼を支援し続けるのである。
 

解説】
 狂気の天才画家ゴッホをモデルに劇団民藝のために三好十郎が舞台脚本として書き上げた作品である。
 37歳でピストル自殺を遂げたオランダの画家ゴッホ。優れた才能を持ちながら、時代に受け入れられなかった一人の天才の生き方に、後世の人々は、強く魅せられるのである。バブル時代「ひまわり」には56億の値段がついた。何故世界一高価な値段がつくのだろうか。
何故彼の絵は、見る人の心をわしづかみにして離さないのか。それは、ゴッホが生きる意味と価値とを、他の画家にはない力で命を削りながら追い求めたからであろう。

 

「これまでの上演作品」に戻る