劇団 民藝
『明石原人』-ある夫婦の物語-
ひたすら真実を追究し続けた夫婦の感動的な物語を、
反骨精神みなぎる筆致で描いた力作
作:小幡欣治 /演出:丹野郁弓
装置:松井るみ /照明:秤屋和久
衣裳:前田文子 /音楽:武田弘一郎
効果:岩田直行 /舞台監督:中島裕一郎
直良信夫(考古学者) |
千葉 茂則 |
直良 音(その妻) |
日色ともゑ |
直良美恵子(その娘) |
藤巻 るも |
田近せき(田近家の隠居) |
箕浦 康子 |
田近謙三(玉枝の夫) |
高橋 征郎 |
玉枝(せきの娘) |
細川ひさよ |
夏子(せきの孫) |
中地美佐子 |
大谷史郎(夏子の夫) |
高野 大 |
松宮雄一(東大助教授・考古学者) |
伊藤 孝雄 |
倉本(民間研究者) |
境 賢一 |
番場(民間研究者) |
角谷 栄次 |
冬木(新聞記者) |
竹内 照夫 |
弓川(教師) |
仙北谷和子 |
天野(教師) |
津田 京子 |
村木(編集者) |
大場 泉 |
相沢忠洋(岩宿遺跡発見者) |
齊藤 尊史 |
田辺(東大大学院生) |
神 敏将 |
千代(直良家の女中) |
有安多佳子 |
看護婦 |
上條和佳奈 |
カメラマン |
北田 浩之 |
<あらすじ>
明石の女学校教師・直良音を、かつての教え子・村中信夫が訪れる。
が、思いもかけぬ事態から、音は11歳も年下の信夫を婿にとることにな
った。生計を音にまかせ信夫は化石を掘るのに夢中。そして明石海岸で
旧石器時代のものと思われる人骨を発見する。しかし、世紀の大発見
「明石原人」は学歴社会の壁にはばまれて、小学校卒の信夫の業績とは認められなかった。挫けそうになる信夫を、音は叱咤激励しながら支える。折しも満洲事変、日中戦争から太平洋戦争への時代。日本に旧石器時代があったという学説も、この国は神武天皇から始まったとする皇国史観に抵触する。しかも信夫の発見した人骨は、東京大空襲で焼失してしまう…。
主演の日色ともゑ、千葉茂をはじめ、伊藤孝雄ほかの出演者は、劇団ならではのアンサンブルで、作家の言葉を借りれば、「大胆かつ繊細」な舞台をつくり上げている
★チラシ・写真は民藝から許可を得て掲載しています |