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〜 トムラウシ山&幌尻岳登山 09’8…岳友、サワクマさんの山日記へようこそ! 〜

09’8 「熊さんの山便り…トムラウシ山&幌尻岳」


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2009/8/12〜17

  ・・・・・・岳友、熊さんのトムラウシ山と幌尻岳登山の山日記を紹介します・・・・・・

福岡⇒新千歳⇒十勝岳登山口⇒十勝岳(1750m迄)⇒幌尻岳登山口⇒幌尻岳⇒トムラウシ岳登山口⇒トムラウシ山往復⇒雨竜沼湿原⇒新千歳⇒福岡  (黄緑文字クリックで写真へ)

 久し振りに北海道の山を登る…。今回は日本百名山・北海道の残りの二山、トムラウシと幌尻岳を目指す。

 以前から今年こそは登ろう…と思って頭の中で計画していたが、その矢先の7月に、大雪山系のトムラウシ山と美瑛岳で悪天候の為にツア−登山客など10人が遭難死亡するという痛ましい事故が発生したので、いつも以上に気をつけねばと気が引き締まる思いだった。

…と云う訳で私も計画から慎重になって、今回は日程には余裕を持たせて計画し、計画が順調に進めば、十勝岳と美瑛岳や暑寒別岳にもと思い、山の情報・ガイド本・地図などを持って行くことにした。

 お盆前の8月12日(水)に午前中で仕事を終え、午後のJAL便で福岡から新千歳空港へ…(中略)レンタカーで高速道を移動中に雨模様となってきたので、遭難事故のことが頭に引っかかり幌尻岳とトムラウシ山を先に延ばして、十勝岳に登ることにした。

 高速を滝川ICで降りて、以前大雪山や富良野岳に登った時のルートで国道38を富良野へ走り、十勝岳の麓まで行こうかとも思ったが、眠気もさし時間も遅くなったので以前と同様の芦別市の道の駅「スタープラザ芦別」に泊る事にする。雨は止んでいるが、どんよりしているのでテントは張らず、車中泊。

 8月13日(木)

 4時半頃起床、北の空は早く明ける…目が覚め起き上がると雨は降っていない。トムラウシへとも思うが間に合わない。やはり、十勝岳へ…

 5時過ぎに道の駅を出発、ナビを登山口の望岳台に設定する。富良野市から上富良野町へ、美瑛町へと入り、望岳台の近くでは雨も降り出した…登山口駐車場では10台位の車が停まっていた。

 皆んな登っているのか?エンジン掛けて様子を伺っている人もいる様だ…小雨で風も無いので、登山準備をして雨具を着て出発。

 雨も止んでしまい、山の上の方も見えている。広い道はゴロゴロとしているが小さい火山レキで登るのに不都合は無い。直ぐに望岳台の地図入りの大きな看板、道沿いにはエゾリンドウが多く見られ、イワベンケイ、トリアシショウマも多い。

 上から降りて来る2人と逢い、「もう降りて早いですね。」と声を掛けると、「上の方は風雨が強くて避難小屋の上迄登って、引き返してきたんだ。」との返事。

 「じゃあ僕も登れる所まで行きます」と言って別れる。30分で白銀荘・吹上温泉分岐を右へ見て、そこから20分で美瑛岳分岐が左に、上には十勝岳避難小屋が見えている。帰りはココに降りて来るかと思いながら登っていき、避難小屋に到着。

 中には誰もいない…小雨も降ってきたので小屋に入って少し休憩する。飲み物と飴を口に入れ一息ついて小屋を出発、小屋の山頂寄りには無人のカメラがあり、火山活動中の十勝岳を捉えているのだろう…登り出すと雨はいくらか強くなり、風も出てきた。

 直ぐに前十勝コースの分岐で、立入禁止の標識。火山ガスで危険なのか?火山ガスの臭いは雨で消されているのか感じられない。それとも今は噴出してないのか?

 左の方へ登り、小屋から200m行くと「山頂へ2,7k、望岳台2,5k、標高1380m」の標識があり登山口から山頂までの中間位の地点を通過。

 ジグザグに登って行くと、次第に雨風が強くなってガスで前も後ろも何も見えない…稜線に沿って登り、さえぎる木も無くて左右からの風がよけいに強く感じる。

 左上の稜線上に人影かと思っていたが登るにつれても動かず、多分無人カメラではないかと思われる…益々、雨よりも風が容赦なく左から、右からと強く吹きつけてくる。

 もう少しで稜線が合わされる所のようで、一時しゃがんで風を避けながら岩石がゴロゴロしたガレ場道を登る。右からも左からも稜線が合わさった地点に登りあがると、益々風が強くなったので今回は此処で撤退することにした。

 時間は9時30分過ぎで、地図を見ると大体1700mは越えて1750mあたりまで登って来たのかと思われ、高度計は1770mを指していた。

 右には大正火口、左には昭和火口が在ると思うが見えない…左上にはスリバチ火口が在るのか?周辺が見えれば良いのだが、ホワイトアウト状態ではどうしようもない…。

 風は強いが下りは早い!石ころや小岩、ガレ場の道を転ばないようドンドンと下って、30分少々で避難小屋まで下りて来た。無事に降りれてよかった!

 小屋の中で雨具を脱いで昼食にした。コンロでレトルトカレーを温め、暖かいご飯で食べて冷えた体が暖まり、お湯を沸かしコーヒーを2杯飲んだ…。

 暫くしたら外で賑やかな声…若者が10数人入って来た。札幌第一高校の生徒さんで部活の合宿で登って来たようだ。話すと先生はベテランのようだが生徒さんは簡単な雨具で、軽装みたいだった。皆さんお菓子を食べ始め、私も戴き遠慮なくもらい食べた。

 是から山頂を目指すようだが、「私は途中まで登ったが、稜線は雨風酷くて引き返してきました」と先生に言って彼らと別れ小屋を後にした。

 小屋から下は小雨だが風は次第に弱くなり、雨も止んでしまった。山の方は朝よりも雲・ガスで全然見えない…花の写真を撮りながら望岳台まで降りて来た。

 望岳台の登山口では登る時に出会った2人から声が掛かり、「途中で引き返して、避難小屋で食事していた。」と30分位色々と話をした。2人は大宮と練馬ナンバーの中高年の方々で、大宮ナンバーの方とは後日のトムラウシで偶然で出遭う事になった。

 望岳台の広い駐車場でトイレもあり、一段下にはお土産屋の建物が在るが閉鎖していた…つぶれたのかな?

 暫くすると2人の登山者が下りて来た。ガイドと高年のお客さんで「山頂まで登りピストンして来た。山頂部は非常に風強く厳しかった。」と言っていて、びしょ濡れ状態で寒そうだった…。

 温泉に早く浸かって早く温まろうと車を走らせ、数年前に立ち寄った吹上温泉「露天の湯」(無料)に入る。上の段の湯船は47度とのことで熱くて入れないので下のぬるいほうに入る…それでも結構熱い!43度か?寒かったのでよけいに感じたが、暫く入って、身体が温かくなり気持ちよくなりあがった。

 (中略…)  富良野国道を南下、金山峠・日高峠を越えて、日高町の道の駅で休憩して、さらに南へ、カーナビは豊糠から幌尻岳の登山口辺りを設定してひた走り、日高国道で平取町の登山口まで行くと暗くなりそうなので途中の国道沿いのPAで夕食になった。孤独の食事も慣れたもので、レトルトのハヤシライスと野菜サラダなどで夕食。後は先ほど買った生トウモロコシをゆでて食べ、コーヒーを飲みユックリのんびり過ごす。

 車の中で少しうとうとと休み、暗くなりかけたので出発する…少しドンヨリしたお天気だ。  平取町に入る頃には真っ暗になり、19時半頃、振内の「幌尻岳登山口」の大きな標識で左折、県道に入って峠を越えて、Y字交差点で標識に従い、左へ。次第に狭い道になり、舗装も切れ、エゾシカも飛び出し、車の前を同じ進行方向へ逃げるようにピヨンピヨンと前を走って僕を案内している様だ。2〜300m位走って右の林の中へ逃げていった。国道からは約30km位走って1時間以上掛かり21時頃、仮ゲート前の左に在る登山口駐車場に着く。

 ぐるっと回り、手前の方に駐車する。テントが2張、張られていて、明かりがついていた。皆さん明日は早く出発か?殆んどが寝ているようだ…星空は無く、どんよりしたお天気で面倒なのでテントは又張らず、車中泊となる。…

 8月14日(金)

 少し明るくなってきた4時起床…天気は曇り。もう出発してる人もいる、パンと野菜サラダとコーヒーで朝食。テントを張っていた若者が元気よく朝の体操をしていたので僕も準備体操するか!簡単に屈伸とストレッチ…少し痛いくらいやってスッキリした。駐車場の端には協力金形式の綺麗な仮設トイレが並んで2ケある。

 5時に出発…チエーンの仮ゲートを乗り越えて約2時間5kの林道歩き。マツヨイクサ・ヤマアジサイ・アザミが多い。額平川沿いに車道でダム取水口まで続く。奥幌尻橋をすぎ、鉄製の本ゲート。以前はココまで一般車は来れたようだが、駐車場が無く、道の広くなっている所に停めていたのであろうが、あまり沢山は駐車出来ないので手前に駐車場作って仮ゲートを作ったみたい。

 随分高い所から川まで達する崩落地を過ぎ、まもなく道が分岐…下のほうの道へ。幌尻山荘の表示あり、幌振橋を渡り二段三列の滝や、幾つも小さな滝が両側に見られる。鉄網状の橋を渡れば取水口のダムで丁度2時間掛かる。

 休憩と今から沢の渡渉が続くので、今回の為に買った渓流タビに履き替える…捲り上げるズボンを持って来てないので雨具のズボンを履いて靴下を履かず素足でタビを履いた…幌尻山荘まで4kで2時間の20回位渡渉があるとか…。

 林道が終わり、10分位川沿いの右岸を歩き渡渉が始まる…最初は冷たかったが、何度も亘っているうちに慣れて快適だった!

 水量は少ない方で、せいぜい膝辺りまでの深さだ。テープを目印に浅めの所、川幅の狭い場所、流れの緩い場所等を探して滑らないように、渡渉を繰り返す…。渓流タビの裏のフェルトのお陰でグリップ良くて滑らない。時々写真を撮って、両サイドの滝を見ながら登っていく。左に四ノ沢か、洗心の滝か?現れる。サラシナショウマも川のサイドに見られる。

 最初の頃は渡渉を幾つと数えていたが判らなくなった…小屋が見え最後の渡渉。川から上がれば小屋の前の広場で9時過ぎに着いた…駐車場から丁度4時間、予定通りのコースタイム。

 小屋は完全予約制で夏は込み合い、その予約を取ろうと4月の始めになんどもTELするが話し中で繋がらず、あの手この手を使ってどうにか予約が取れた。小屋に這入り宿泊の手続きをして毛布を受け取り、2階へ上がり寝床を確保。

 登山に要らない荷物は床下の倉庫に入れ、登山靴を履き替え身軽になり幌尻岳山頂へ出発準備…テント泊の若者6人?が到着。札幌近くの酪農大学のワンゲルで幌尻岳には行かず戸蔦別岳へ登って行った。

 16日にトムラウシへ登る予定なので、戸蔦別岳への周遊は時間が足りず止めて、宿泊は2泊予約していたが1泊に取り消し、幌尻岳へのピストンに計画変更する。既に2泊分の予約金は送金していたが、返して貰えなかった…!

 勢い良く出ている水場で水を補給し9時44分に出発…小屋前の温度計は16度で涼しく曇りのお天気だ。

 小屋前の右手からエゾマツ・トドマツ・ダケカンバ等の針葉樹の間をジグザグに登り、結構な急登で山頂まで4時間の予定…アキノキリンソウ・オオカメノキが見られる。

 11時半前に命の泉分岐、水場は左下に下りていくが、水は充分にあるので水場に行かず休憩だけ…再び急登は続き、ウメバチソウ・オトギリソウ・ナルコユリは赤い実がついていた。森林限界から尾根に上がりこみ、ハイマツが現れて両側とも開けて、眺めも良くなる筈が、ガスで山頂も戸蔦別岳も見えない。

 稜線沿いの道となり少しずつガスも晴れてきた…左下には幌尻岳の北カールが見えて残雪は見られないが美しい景気だ。

 傾斜も緩くなり高山植物の花が多くなる…!ウサギギク・チングルマ・エゾシオガマ・アズマギク・エゾチドリ・イブキトラノオ・ワレモコウ・エゾツツジ・ヨツバシオガマ・エゾアザミ等、登山道の両側は百花繚乱…!写真撮影が忙しい。

 登っている人は居らず、下山者が多く次々と離合する。「まだ山頂は先の方で300mの標高を登らないといけないよ!」と言われる…という事は、あと1時間以上はかかりそうだ。ユックリ写真どころではないか?お天気は回復傾向で雨の心配はなさそうだ。

 小さなピークを越えると又先にピークが…なかなか山頂には着かない。地図を開き見ると、右から左へカーブしながら山頂へ登るようで、山頂部はガスで見えないが方向はわかる。尾根をトラバースしたり、尾根歩きになったりで新冠コース分岐。

 その方向には日高山系の第二の高峰「カムイエクウチカウシ山」が聳えてる筈だがガスで残念ながら見えない…ようやく13時33分、幌尻岳山頂に到着した…。「バンザイ!バンザイ!」二等三角点で大きな山頂表示板があり、まずは記念写真だ。5時に登り始め随分と時間が掛かった。展望は良い筈だがガスで全然ダメだ!

 誰もいない山頂を独り占めにして食事にする…!お湯を沸かしラーメンを作り食べ、コーヒーも2杯飲む。美味しいなあ…空気も美味しい…!花が多くて厳しかったことも吹っ飛び、大満足の幌尻岳である。

 ゆっくりして14時25分に下山開始…下山は3時間の予定。
 美しい七ツ沼カールも見たいが、この天気では行ってもダメであろうと諦めた。下山中も花の写真を撮りながらで進まない。もう誰も登って来ない…この美しさを独り占めだ。

 下って行くと次第にお天気も回復、戸蔦別岳への縦走尾根も見えて来た。山頂も振り返れば一瞬見えた…北カ−ルが美しい。3つほど沼が見える、花も沢山咲いているようで、熊もいそうな感じ…!低くなった稜線の向こう側が七つ沼カールであろう。ピンと尖った戸蔦別岳が雲の隙間に見えるようになり、北戸蔦別岳からヌカビラ岳の稜線も見えて来た。

 尾根から樹林の中へ登って来た道をドンドン下り、命の泉分岐も通過。ジグザグ道を下って17時09分幌尻山荘に下りて来た。僕が今日最後の登山者だったようだ。

 多くの登山者が夕食していた…。広場には小屋の人が大きなブルーシートを敷いて、その上でも食べている。山小屋の中では食事を出来ないのだ…雨のときはどうするのかな?

 私も、床下から荷物を出してカレーライスを作る(レトルトだが)…。キャベツ・キュウリ・トマトなどをドレッシングで沢山食べた…食後のコーヒーも飲んでくつろぐ。19時頃、いくらか暗くなり、後片付けして暫く外で過ごす…水場の水は豊富で勢い良く出っ放しで、止めたらいけないそうだ…上の谷からひているのだろう。

 19時半過ぎに小屋へ這入って2階へ上がると殆んど皆さんお寝みで、いびきの音も聞こえていた…。ズボンを履き替えて、毛布に包まっていつの間にか疲れて寝てしまった…。長袖2枚着て寝るが夜中は寒くて時々目が覚める。


 8月15日(日)


 今日は下山でユックリした…起床は皆さんがゴソゴソして4時頃には目を覚ますが起き上がらずに一段落して起き上がった。5時前に這い出して、二階から降りて外に出ると多くは既に山へ出発、下山の人も…

 朝飯の準備、爽やかであるが曇っている。お湯を沸かし、ベンチでコーヒーとパン・サンドで野菜が美味しい。

 6時になって、山小屋を出発。雨具のズボンと素足で渓流タビを履きいきなり渡渉が始まる…やはり最初は冷たいなあー、しかし直ぐに慣れて快適に渡渉、場所次第ではあろうがフェルトのお陰で滑る心配は無く、グリップは良かった。

 洗心の滝を見て、アジサイ・キツリフネソウが綺麗だ。2時間掛からず取水口ダムに着き、渓流タビから登山靴に履き替える。
 丁度、下の川には親子のカモが7匹泳いでえさをとりながら潜ったり、川の流れに逆らい登っている。休憩の後、約2時間の林道歩き…沢毎に小さな滝が幾つもある、登ってくるときはあんまり気がつかなかったが…

 幌振橋、奥幌尻橋を渡り、登ってくる人と挨拶しながら、ただひたすら歩く。離合する人から、「川の水量はどうですか?」と聞かれ、「そんなに多くないですよ。せいぜい膝までです」答える。何となくのんびりと歩いて、登山口の駐車場に10時半ごろ着いた…写真など撮っていたので少しよけいに時間が掛かったようだ。

 靴を脱ぎ、サンダルに履き替えて、さっぱりして、車を走らせ、30kmの林道を走っていく。2台の車と離合。狭いが何とか離合できた。

 豊糠の分岐で振り返ると、幌尻岳などが見えて(どの山かわからないが)写真を撮り、国道に出て平取町から日高町へ走る。その頃からお天気は晴れてサンサンと陽が照り注ぐが、そんなに暑くは無く爽やかで湿度が低いみたいだ。

 カ−ナビを沙流川温泉で設定、近くまで来ると、沙流川キャンプ場があったので入り込むと、中々綺麗なオ−トキャンプ場で駐車場に停めて一休み。丁度、昼になったので昼食とする。広い芝生広場の端でラーメンを作り食べ、その後コーヒーを飲み、のんびりした…キャンプ場は多くの人で大変賑わっていた。

 沙流川温泉は直ぐ隣で、国民宿舎「ひだか高原荘」にて入浴した。(400円)広く綺麗で気持ちの良い温泉で、汗を流しさっぱりした。

 日高町からはトムラウシの登山口を目指す…穂別国道で途中、ドライブイン「日高ウエスタンファ−ム」に寄り休憩。日勝峠を越えて清水町へ入り、少しガソリンを給油する。スーパーを教えてもらい買物をする。トマト・キュウリとトウモロコシを余計に買い込む。登山口まで40km位あるようで、清水町から道道718に入り、新得町ではお盆のお祭りがあっていた…。

 登山口まで行くと暗くなるので、途中の屈足地区にある公園の駐車場で夕食とした。丁度トイレ・水道もあり良かった…。山菜ご飯とサラダとスープでお腹一杯になった…食後のココアを2杯ものみ満足だ!お天気は快晴となり、気分が良くなってウトウトした…が、ココは蚊や刺す虫がいて幾つか刺された!痒い痒い。

 いくらか暗くなって出発し、トムラウシ登山口へ向かう。ダムサイドを走って行き、途中から舗装が切れる…車の離合も無く、山へはいっている人は少ないのか?21時前に温泉・国民宿舎「東大雪荘」に着き、旅館の電話を借りて家に計画の変更をTELした。

 朝早く出発したいので登山口へ行き車中泊することにした…短縮コースの登山口はまだ8km位先、狭い真っ暗な林道を上がっていく…登山口駐車場は広く舗装はされていないが、幾つかの広場に分かれ50台位駐車できるか? 入り口にはトイレもあった。外は雲が全然無くて満天の星空で、明日は快晴だ!張り切って登ろう。寝る体制に入ると直ぐに寝てしまった…。


 8月16日


 夜中目が覚めるとしとしと「雨の音」!まさかーと思い外に出れば霧雨だ。3時ごろ起き上がり昨夜に沸かしておいた、お湯でコーヒーを飲み、パンで朝食…。隣の軽自動車の方が声かけてきて「何時ごろから登りますか?」と尋ねる…「4時前には出たいが」と言うが、彼はもう準備終えていたので「先に登っていてください」と答える。

 話を聞くと聞くとアマチュア無線の同志で、山の上でアマチュア無線の移動運用するとの事で、3時半ごろ彼は登って行った。天気は予報では回復傾向らしい… 雨具を着てヘッドライトを付けて、3時50分に登り始める。

 登山口で登山届けを書いて出発、何人か相前後して登り始める。まだ暗いのでライトは必要だった…。20分も登るとトムラウシ温泉からの道と出会い、右折して登る。道幅は広く所々で登山道の改良整備をしている。一部 ズルズルして悪い所があるからか・・来年は良くなっているだろう。ヘリで材料は揚げているのでしょうか?

 次第に空が明け始めライトも要らなくなる頃、東の空は赤く染まり4時40分過ぎには山の上から太陽が上がって来そうだ…東の山はニペソツ山か北の方は石狩岳だ。4時50分頃、太陽が上がって雨具は要らない。南の方は雲海が広がり…十勝岳方面は残雪がまだらに残り、富良野岳の左に尖塔の山は「下ホロカメットク山」なのだ。

 やがてカムイ天上につき、記念写真とって休憩し雨具の上着を脱いだ。コマドリ沢の旧道分岐で左へ新道へ…笹を切り開いて、沢のズルズルした悪い道を避ける為に切り開いた回り道の新道を登る。登りきると一旦下り、沢沿いに上っていく途中に咲きかけのトリカブトが何本か咲いていた。

 コマドリ沢分岐に着いて少し休憩して、沢を横切り支谷を登ると、両側にはキンバイソウやエゾフウロ、エゾコザクラ、ウコンウツギ、シオガマなど、高山植物のお花畑の中の急斜面で登って行く。

 まだ7時というのに登山道の整備の仕事を請け負ってやってる人に出会い、「ご苦労さん」と声かけて登っていく。ゴロゴロした岩場「ロックガーデン」と言われる場所をトラバース…両側にはロープが張られている。

 森林限界を越えてガレ場の登山道の横にはコマクサが咲いていた…少し登ると前トム平の広場に着く…駄々広い場所でこんな所ではガスが深い時は道に迷い易い所だ。トムラウシと思われる山頂部の一部が見える頃には、天気は良くなってきた。

 記念写真撮って少し休憩…山頂までまだまだ遠ーいなあー…!ガレ場を少し登り上がるとケルンの沢山立つ展望の良いところで、雲が取れてトムラウシの山頂部が岩稜帯の上に聳えているのが見える。

 休憩するのに丁度良い展望所だ…南と東の方の眺めが特に良いが、遠く幌尻岳の方面は雲で覆われている。周りを見ると岩場の片隅に花束が、7月の遭難場所かと思われる…掌を合わせる。

 少しトラバース気味に登って行くと岩場の上に大きなアンテナが立っていた…登山口で先行された隣の車の方がアマチュア無線の移動運用をやっていた。5エレの八木で2mSSBを運用、コールサインはJR8EVE局だった。

 7エリアが取れていた。次々とブレークが入って忙しそうで、声かけて先へ登っていく。残雪の斜面を従えたトムラウシの山頂が正面に見えた…すると登山道に突然シマリスが出てきて、写真を撮ることができた。

 大岩の間を下り「トムラウシ公園」と呼ばれる場所に着く…自然のお花畑の様で景観が良い。この周辺には、エゾノツガザクラ、アオノツガザクラ、エゾフウロ、イソツツジ、コバイケイソウ、リンドウ、イワツメクサなど色んな花が咲?乱れ、しかも周囲、後方には色々な形の奇岩が見えて絵になる風景となっている。

 さらに登ると南沼の分岐部に着く。十勝岳と大雪山を結ぶ縦走路に出て、いよいよトムラウシへ直登する…ナキウサギがキイキイと鳴いているが姿は見えない。すると此処で偶然にも十勝岳で会った埼玉県から大宮ナンバーの兄さんと再会する…!もう下っているので僕より少し前に登山口を出発したみたいだ。

 右へ大岩の重なる間を登ると9時50分に一等三角点のトムラウシ山々頂に着く…!山頂には7,8人の登山者が登っていた。

 大雪山・十勝岳方面は雲で覆われて見えないが、東の方は山頂部の火口渕の向こうに、石狩岳、ニペソツ山、が見え、ずーっと向こうは阿寒の方面か…先日の幌尻岳はみえるかな? 判らない。

 西の下には北沼から南沼の縦走路で残雪を伴って奇岩が添えられて良い眺めである。特にこのあたりでは北沼は大きな沼で西南の渕には大雪渓が残っている…!その大パノラマを眺めながら昼食タイム。レトルトの赤飯とバナナを食べコーヒーを飲んだ。

 山頂に居合わせた、札幌のおじさんと色々と話をした…山頂での眺めを充分に楽しみ1時間ほどで下山。時間はまだ余裕があるので北沼へ降りて縦走路を歩き、南沼のテント場へ周遊して山頂部の花畑の風景を満喫して下ると、登ってくるグループは大きなリュックで、ヒサゴ沼へ、テント泊で引き返してくると言う。

 又、後のグループは南沼でテント泊だ…母娘の2人組もテント泊で南沼まで!皆んな元気がいいなあー!!

 トムラウシ公園に着き休憩…また一段と大きなリュックは2人組の若い男!岡山大学のワンゲルで大雪山の旭岳まで縦走すると言う…。

 少し岩場を登り、ケルンの展望所で休憩。トムラウシの山頂を振り返り眺めながら下ると、次第に山頂部が見えなくなってくる。花はまだまだ色々咲いて楽しませてくれる…今日は本当に天気に恵まれ幸せだった。

 前トム平で振り返り最後の山頂を眺め、ロックガーデンをトラバ―スして支谷の急坂を下り、エゾフウロ、シオガマ、エゾコザクラを見ながら下り、コマドリ沢分岐で休憩…沢だがカレ谷で水は無い…まだ飴や少しの食料はあるが、持ち合わせの水は飲み干し登山口まで後2時間位は水なしとなる!

 ここで北海道で初めてトリカブトと対面…一旦新道を登り上がり後はドンドン下るだけ。カムイ天上辺りからは急に空模様がどんよりして暗くなり、トムラウシ温泉分岐あたりで小雨となる…!急いで登山口へ向かい、16時30分に登山口へ下りて来て下山届を記入をする頃は雨は本降りになる。

 今回のトムラウシ山は早朝3時50分から登り始め、山頂まで6時間掛けて登り、10時50分下山開始して5時間40分掛けて下りて来た。写真も沢山撮り、充分に景色を眺め本当に楽しい最高の登山となった。

 トムラウシ温泉国民宿舎「東大雪荘」で入浴(500円)、1時間ほどユックリと這入って長い登山の疲れをとって気持ち良くなった。

 外に出ると雨はやんでいた。しかし、車に乗り走っていくと急にひどい降り方になったりし、新得町で夕食と思ったが、食堂など目に付かず、コンビニの弁当を清水町で買い食べた。国道で狩勝峠を通り、富良野市へ…!

8月17日(省略)

 雨竜沼湿原探索(ヒオウギアヤメ、エゾカンゾウ、クガイソウ、ウメバチソウ、ウリュウコウホネ、タチギボウシ、ヒツジクサ、ワタスゲなど沢山の花が見られた)

 探索後、新千歳に向かい、夕方のJAL便で福岡空港に帰ってきた。福岡に戻れば蒸し暑く、やはり北海道は涼しく湿度も低い様で気持ちいいですね・・・


  ☆☆ 以上、自然公園指導員仲間の岳友「サワクマ」さんの北海道山歩き日誌をお借りして掲載しました ☆☆

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