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〜88歳のオヤジさん御嶽山に挑戦!〜

御嶽山登頂日記

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〜御嶽山登頂記録〜

10月15日
神戸港〜王滝村


大陸から大きな高気圧が張り出して、明日の好天を約束するように青空が広がり、 夕日に暮れいく中央アルプスの連山が雲海に浮かび上がっていました。


暮れいく中央アルプス
10月16日(快晴)
御嶽山登頂日


御嶽山登山口近くの民宿を早朝6時ごろ出発。
気温は零下2度、マイカーのウインドウが霜で凍り付いて、 もう木曾の高原は初冬である。
標高2180mの七合目、田の原登山口へを登っていく途中で、中央アルプスの稜線から眩しい煌きを見せて ご来光!。
お山の清々しい一瞬だ。

輝かしきご来光の一瞬
田の原登山口

広い駐車場にはもう既に5〜6台のマイカーが停まっていた。
我々も、冬支度で膨らんだザックを肩に出発準備、軽くストレッチ体操で身体をほぐす。
今回の登山は、米寿88歳のオヤジさん、義姉のY子さん、山仲間のベテランTさん、私の四人。
振り仰ぐお山は遥かに遠い!

真剣勝負前の緊張感がみなぎる。
大江権現を通過

石の鳥居を潜って大江権現まで平坦な参道を登って行くが、木の鳥居を過ぎると山道になり木材で作った階段が続く。
水溜りの水は凍って、睫毛のようにくるっと捲いた4センチほどの大きな霜柱が土を持ち上げて壮観だった。
Tさんの先導でスローなペースで高度を稼いでいくと、這い松などの茂る赤茶けた地肌の登りになる。

信仰の山なので登山道は整備充分。
2600m付近通過

真っ青な青空に聳え立つ御嶽山を目指し、霜柱をザックザックと踏みしめ一歩一歩高度を稼ぐ。

振帰り見ると、雲海の中央アルプスの(写真の一番左手)向うに富士の山が頭を覗かせて、「ジイチャン頑張れ!」と エールを送ってくれた。

雲海の彼方に富士山の頭が!
八合避難小屋前

緑の這い松、紺碧の青空!
気温0度だが降り注ぐ陽光で快調なコンデションだ。
オヤジさんは富士登山に使った杖を突きながら、登山口から1時間15分で2620mの 八合目まで登ってきました。

八合の避難小屋に到着
九合目付近の胸突き八丁

八合を過ぎて高度が3000mに近くなって、さすがにオヤジさんのペースもダウンする。

50歩ほど登っては杖に頬を乗せて休んでは、又、一歩一歩杖にすがって攀じ登って行く姿に、 オヤジさんの今回の御嶽山登山にかける思いが伝わってきました。

九合目を越えて胸突き八丁!
王滝山頂(3023m)に!

9時30分、なんと約3時間で王滝山頂に登りつきました!

さすがに此処まで登ってくると気圧も低いし空気も冷たい。
山頂神社の階段に立つオヤジさんはとても米寿を迎えた老人には見えません!

王滝山頂(3023m)に来ました
王滝山頂より剣ケ峰の雄姿

10分程休んで、御嶽山山頂の最高峰「剣ケ峰」へ出発しました。

すぐそこに見えているのだが、これまでの登りで体力を消耗したオヤジさんにとっては地獄の登りだったようだ。

王滝山頂より剣が峰を仰ぐ
剣ケ峰へ!

九合目付近でザックを私が担ぎ、空身で登っているオヤジさんだが、もう今は精神力だけで最後の登りに足を 前に出しているだけだった。

20歩も進むとハーハーと呼吸を乱して立ち止まり、呼吸を整えて自分自身に言い聞かせるように「頑張ろう」 と声を出して歩き始めて20歩行っては又立ち止まり・・・・。

愈々最後の登り!
仏像さんも声援

少し登ると硫黄の成分で黒く変色した仏像群が建っていました。

オヤジさんはこの仏像さんたちさえ気づかずに、ただ下を向いてガラガラの溶岩道を黙々と山頂斜面の 登山道を休み休み、然し確実に少しづつ高度を稼いで行きました。

立像に見守られてラストスパート
剣ケ峰山頂!

剣ケ峰山頂直下の長い石の階段を登りきると、「オヤジさんの御嶽山」山頂、3067m!

10時27分だった。

我々の到着と前後してスーッとガスが湧いてきて、360度の大パノラマは見えなくなったが、 オヤジさんの心のうちを去来する満足感と達成感はそれに勝るとも劣ることは無かったのでは・・・。

万歳!88歳のオヤジさん
「一口水」

感激の山頂滞在、僅か16分。

登りで体力を消耗したオヤジさんは、降りの方も大変だ。
山の事故は得てして目的達成した後が多い。
ベテランのTさんがぴったりと オヤジさんに寄り添って手を貸したり、足場を教えたりして頂き有り難かった。
登りの時は凍っていた、一口水を頂き一息入れました。

下山途中の九合付近の「一口水」
金剛童子上部

遥か足許には登山口の駐車場などが小さく見えて中々近づかない。

昨日起きたゴンドラ事故調査のヘリコプターが下方を何度も行き来していた。
我々の計画も当初は黒沢口登山口のゴンドラ利用を考えていたが、田の原コースに変更 していて良かった。

下山も大変、最後まで慎重に
田の原登山口

14時10分、観光客の姿も見える田の原の登山口に帰ってくる。

往復8時間(登り4時間、降りも4時間「昼食時間20分」)でした。
振り向くと御岳さんがガスの切れ目から姿を現し、「又やって来いよ!」と 呼びかけているようでした。

約8時間で、無事登山口に!
サヨナラ御嶽山

登山を終えて二泊した民宿「やま」を後に、神戸港へリターンする我々に、 今日も青空の中にくっきりと聳え立つ「おんたけ」さんが見送っていました。

昨日、登山を終えて民宿で酒を飲みながらオヤジさん曰く「俺も3000メートル級の登山は今年が最後だろう」と 語っていましたが、又、来年になると忘れて何処かに行こうと云うに違いありません!

人間幾つになっても何事かに目標を持って、常にチャレンジするところに生き甲斐が生まれるのでは・・・。

2003年10月20日

帰路の我々を見送る御嶽山

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