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〜福岡近郊の登山者数NO1の宝満山系へようこそ!〜

宝満山々系 『'09年度』

宝満山々系の概略図


このページは ・・・に更新しました。

難所ケ滝の氷柱が見事でした!…
(河原谷〜難所ケ滝〜佛頂山〜宝満山〜兎道〜河原谷)…(12/22)


林道終点(9.45)…難所滝(10.25~32)…佛頂山(11.06)…宝満山(11.16~11.30)…兎道…林道終点(12.40)

2009/12/22

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12月22日・・晴れ

 一週間ほど続いた寒波もやっと峠を越え、今日あたりから少し暖かくなる気配…仕事の方も昨日で本年度は終了したので、発掘仲間のS藤さん(経験者だが暫く山から遠ざかっておられた)を、難所滝の氷瀑見物に誘った。

 二学期もあと一日になった児童達の見送りをするときは、放射冷却のせいでとても手足が冷たかったが、氷瀑見物にはこの冷え込みがないと見る事が出来ないので文句は言えない…。

 9時ごろ、近所に住んでいるS藤さんを迎えに行き登山口の昭和の森へ向かった…行き当たりばったりに滝は凍結しているものと決め込みS藤さんを誘ったが、果たして凍っているかどうか少し気がかりだった…車内から見る三郡山系の山は白い積雪の模様が眺められるので乞うご期待…だった。

 9時半ごろ昭和の森の駐車場に着き出発準備をしていると、降りて来られた登山者の方が「草ケ谷ダムの上の方が工事で通行できないので引き返してきた。貴方達も下の道から登らねば行けないよ」とのアドバイスだったので、再度、車に乗り込み貯水池の手前から林道に這入り、林道終点まで車で登って楽させていただいた…。

 此処まで車で登ってくると約15分ほどの時間短縮になったが、やはり、正規の駐車場に駐車して林道を歩いて来るのが正解だろう…。今日は平日で良かったが、狭い林道は離合個所も少なく駐車スペースも3台ほどしか無い。

 先着して、車の付近で準備中だった私年配の登山者に「お先します」と挨拶をし、野イチゴの赤い実が熟れる林道を暫く登って行くと、ぬかるみの付近には、一昨日の土日に氷瀑見物に登降した多勢の登山者たちの足跡が残っていた。

 枯谷の河原谷沿いのゴロタ石の道に這入るとあちらこちらに残雪が目につきだし、兎道分岐から難所滝方面への道に這入ると両側を山に遮られ、この時期は殆ど日差しが通らず寒がしまって、積もった雪も溶けずに岩や木立を白く覆い、路面の雪も踏み固められスリップに注意して登って行った…。

 登っていると汗さえ出るのだが、外気温は多分氷点下なのだろう周りにはツララ等がついた岩場が見えだしたので、これなら難所滝はばっちり凍結しているゾ…と一人合点しながら登って行った。

 やがて、枯れ木立の向こうに真っ白く凍りついた難所滝が現れたので、S藤さんに指差して「良かったですバイ…真っ白に凍りついております」と教えてあげた。

 最後の雪の凍りついた急坂を登って完全に凍結した滝の前に出た。今回の寒波は厳冬期並みだったらしく、一月下旬ごろの完全凍結状態に近い氷のカーテンを目の前に展開していた…

 土日だと混み合う狭い滝の前のスペースも、今日は我々二人と先に登りついて下山する二人、そして、林道終点で挨拶を交わした登山者だけで貸し切り状態の「氷の芸術作品の難所滝」を堪能した。

 この素晴らしい氷のカーテンも、そう何時までもその姿を残しておくことは出来ないのが残念だ…シャンデリアのように輝く氷柱を眼と写真にとどめ、次回の寒波で凍りつく日を期待し縦走路へ向かった。

 縦走路までの急坂を登りあがる頃には背中は汗で濡れてしまった…暗い谷間から峠に着くと一気に解放された空間が広がり、清々しい陽光が白く光る残雪を照らし気分爽快だった。

 長崎鼻に登りあがると樅の木の向こうに三郡山のレーダードームが直ぐそこに見え、遠く、英彦山や福智山が雪をつけて佇み、木立に積もった雪帽子が面白かった…。

 雪の道をたどって佛頂山に11時過ぎに着き、祠に今年一年の山行きの無事を報告し、また来年も宜しくと手を合わせると、冬の木漏れ日を受けた石佛のお地蔵さんのお顔が微笑んで居られるようだった…

 佛頂山から縦走路を辿り、稚児落としにかかる鎖場の岩場は凍っている処もあったので慎重に登り、11時16分に残雪が残り陽光がまぶしい宝満山頂に到着した…。此処でも、山頂上宮の鈴を鳴らして柏手を打ち今年一年のお礼と来年のお願いをした。

 お昼には早かったが風裏の日当たり場所を見つけ、眼下に広がる市街地を眺めながらお昼にした…遠く西の方には脊振山系の山が白く化粧し連なり気高く見えた。

 食事を終え下山開始、鎖場を用心しながら下ると、稚児落とし前の落葉して裸になったブナの巨木が群青色の空をバックに聳え、また来年もお出でよ…と、見送ってくれた。

 兎道から河原谷へ下っていく頃にはすっかり暖かくなり、難所滝の零下の世界が嘘のようだった…林道終点で待つ車のところに12時40分ごろに降り着き、登山用具を仕舞いお山を後に家路についた…。



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久しぶりに宝満山々系へ…(頭巾尾根〜頭巾山〜三郡山〜欅谷B)…(12/12)


昭和の森(10.32)…頭巾山(11.40)…三郡山(12.00)……欅谷Bコース…昭和の森(13.03)

2009/12/12

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12月12日・・曇り⇒小雨⇒曇り

 あっという間に今年も終ろうとしている…。

 11月に、100歳までは元気で長生きしてくれるだろうと思っていたオヤジさんが93歳と8ヶ月で他界し、山の方も雑事や気持ちの整理などがつかず暫くご無沙汰してしまった。

 という訳で、久し振りに昭和の森から宝満山々系の山へ登ることにし、早めに起床して準備をしながらテレビの気象情報を見ていると、北部九州方面は曇り時々雨…と、出足をくじかれる予報だった。

 外に出て、宝満山系方面をみると、宝満山はおろか直ぐ近くの四王寺山さえ雲の中に隠れてしまっているのを見て気分が萎えてしまい、炬燵の中に戻って新聞などをゆっくり見て過ごしていると、9時半ごろ、雲が切れ明るくなってきて陽が射し始めてきた…。

 慌てて出発準備…妻におにぎりを握ってもらいザックに携行用品などを詰め込んで自宅を出たのは10時を過ぎていた…。

 昭和の森につくと駐車場はこのさえないお天気だというのに満車状態だった…此処から登るときは、予定を立てて入る以外はその日の気任せ足任せ…見上げる稜線は辛うじて見えているがあまりパッとしない空模様だったので頭巾尾根を登って、頭巾山から三郡山を経て欅谷Bコースを下山してくることにし、10時半ごろバンガロー等の建つ公園を後に落ち葉の敷き詰められた林道を登り、公園はずれから右手の頭巾尾根への登山道に這入った。

 このコースは、頭巾山から伸びる尾根伝いの道で急坂が多いが、殆どが自然林の中で四季の移り変わりも敏感に感じる事が出来、他のコースよりも登山者の数も少ないようで静かな山歩きを楽しめる…。

 林道から植林の中の道に這入って直ぐに急坂の登りで、今日のように足元がぬかるんでいるときは滑らないように用心しながら登らねばならない。

 然しこの登りもほんのチョイで、直ぐに尾根の道に出る…出た所の正面が「正楽寺」の遺跡発掘現場で、発掘作業後にかけられたブルーシートが目に這入る。今は、立木が茂り往時を偲ぶ事も出来ないが、こんな山の中に寺院が有ったという事は近辺には集落もあったのだろう…。

 遺跡跡を横目に、シダ類の繁る道を登っていくと右側が開け宝満山方面が望めるが、概して木立の中の道だから稜線に出るまで周囲の眺望は利かない…。掘割状にえぐれたか所には落ち葉が10センチ以上も堆積し、その堆積した落ち葉をイノシシさんが餌(山ミミズ?)を求めて盛大に耕していた。

 登るにつれて空模様は暗くなっていき雨の心配も出てきた…。久し振りの単独行の山で、他人の事を気遣わずにマイペースで登ることができるので初っ端から飛ばし気味で登って来たが、自分の体力テストも兼ね途中からギアを一段アップし、何も考えずに一心に登ることに集中した。

 聞こえるのは自分の山靴の音と心臓の鼓動…滴り落ちる汗を掌で拭い落しながら登って行った。山頂手前の補助ロープのある急坂付近から細かい雨が落ちてきたが、どうせ汗で濡れてしまっているから構う事はないとピッチを落とさず登り、ガスと小雨の「頭巾山トッキンヤマ」(901m)を11時40分に通過、其のまま縦走路に出た。

 縦走路に出る頃より雨粒が大きくなってきたので、これ以上濡れては風邪でも引いたら…と、ザックを下してレインウエアーの上だけ羽織り、ザックカバーを装着した。

 縦走路に出ると土曜日とあってこの悪天の中を向こうからやって来る登山者…先行する登山者たちと次々に離合する。頭巾尾根の登りから縦走路に出ると小さなピークの上り下りで負荷も少なくなり、ピッチを上げて12時ジャストにガスと霧雨の三郡山頂(936m)に着いた。

 山頂標識の裏についている寒暖計をみると6℃だった。ランチタイムだったが、この雨の中では食欲もわかないので一気に下山することにして通過した。

 縦走路を北へ3分で欅谷Bコース分岐…左折し、植林の中の階段道を下り谷筋の道に出た。冬枯れの草むらの中で、雨に打たれて色鮮やかに熟れた野イチゴの真っ赤な実が駆け下る私を見送っていた…。

 下るにつれて雨雲の中から抜けたのか、雨もやみ明るくなってきたのでレインウエアーを脱いで身軽になって下って行き、12時40分ごろ、欅谷Aコースとの合流点の林道に出た。

 少し下った谷間に見惚れて仕舞うほど綺麗な朱色した「山ハゼ」の葉が、流れ落ちる滝をバックに去りゆく秋を…惜しんでいるかのようだった…。

 という訳で、お茶も飲まずに頭巾山〜三郡山を駆け抜け、昭和の森の駐車場に13時3分に帰りついた…正味、2時間31分だった。体力テスト登山終了!…エンジンの方は何とか良さそうなので、このコンデションを保っていけるように精進したいものだ!

 

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富士登山無事達成を山の神様に報告とお礼へ…(河原谷コースから難所滝〜佛頂山〜宝満山〜兎道)…(10/4)


昭和の森(6.00)…難所滝(6.55~7.10)…佛頂山(7.45)…宝満山(8.01~27)…兎道…昭和の森(9.45)

2009/10/4

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10月4日・・快 晴

 まだ夜も明けやらぬ早朝5時半に自宅を出て昭和の森へ…。

 息子たちの登山グループ「福岡 釣岳人クラブ」が、一年計画で企画した富士登山を無事に達成した報告とお礼に、佛頂山の祠と宝満山頂上宮に行きたい…と、息子から同行を求められた。

 その理由は、富士登山のトレーニングで宝満から三郡縦走した折に、私が、「宝満山上宮と佛頂山の祠には大きな山行きをする前に、登山の安全と好天に恵まれますように必ず祈っているが、その御利益はあらかたで、毎回好天に恵まれた登山が出来ている…」で、彼らもお祈りをして富士山に出掛けた。

 出発時は台風が太平洋を北上中で登山が危ぶまれたが、案に相違して無風快晴の中、6人の仲間が3776mの山頂で御来迎を迎えるという幸運に恵まれた…。

 富士山に登れたのは各人のそれに対して取り組んだ訓練登山や体力と気力があったればこそだが、それを山の神様がお認めになったのだと思う…。

 それが、前述のように登山の成功を「山の神様にお礼に行きたい」という心が嬉しい!今時の若者も見捨てたものではない…人は一人では生きてはいけない…、他人様の力を借りて何とか生きている事を自覚しなければならないが、一事が万事、感謝の心を忘れていると底の浅い人生になってしまう…。

 6時前に昭和の森の駐車場に着くと駐車場一杯のマイカー…!エッツ何だこりゃと驚いたが昨夜は仲秋の名月、バンガローやテントを張って観月会が催されたのだろう…!その名月が地平線間近の西の空に名残を惜しむかのように浮かんでいた。

 先着して待っていたS田、K賀、N村さんと合流し、5人で少し明るくなってきた駐車場を後に6時少し前に出発した…

 私は、昨日のMTB100k走で少し太ももが張っていたが河原谷付近まで登るとこわりも取れた…谷間の山道にはまだ朝日も当たらず、梢越しに見える空の色が青味を増して行くのが見えるだけだった。

 兎道分岐まで30分のいいペース…小休止後出発、沢を横断して次第に傾斜を増してくる転石の中の道を登って6時55分ごろ難所滝の前に着いた。

 まだ彼等はこの滝が凍結した姿を知らないので想像できないだろうが、今年の冬はその氷の芸術作品を見に来てほしいものだ。S田さんがマグカップで岩を伝い落ちて来る水を受けて飲んでいたが、お味のほうは如何でしたか…?

 K賀さんはお腹の調子が悪いらしく森の茂みの中にキジを撃ちに出掛けて行ったが…暫くしてすっきりした顔で帰ってきた。山影になるこの場所はまだ日が射さないが、足許遥か下界には燦々と陽が当たる市街地が見え、見上げると、やっと佛頂山のテッペンに朝日があたり始めていた。

 7時10分過ぎに同所を後にして尾根道の縦走路に向け出発した。胸突き八丁の急傾斜の道を登っているN村さんが「富士山直下の登りのようにきついですね…」と息を弾ませていた。道には、赤いヤマボウシノ実が沢山落ちていたが、後ろの方で、栗が落ちているヨと声がして何だかはしゃいでいた。

 朝日の光がまぶしい峠に7時28分に登りあがり一息入れた…。縦走路に這入ると楽ちん!爽やかな山の空気を体に感じ足も軽くなる。長崎鼻を通過して「私のお気に入り」の展望岩で下界の景色を堪能…朝もやの中に展開する山や町が墨絵のように幻想的な佇まいを見せていた。

 展望岩を後にして、佛頂山の祠の前に着いて夫々にお賽銭を納めて低頭し、山行きの無事と成功を報告して感謝の意を伝えた…。

 うっそうと茂るモミの巨木などで薄暗い縦走路を歩き宝満山手前の稚児落とし岩の鎖場を登り、8時丁度ごろ、既に正面登山道から登ってきた5〜6人の登山者が休憩する山頂に着いた。

 山頂東側の岩場の上から北の方角を見ると若杉山に続く山並みの向こうには、福岡市街の街並みがマッチ箱のように展開していた。ザックを下ろして、何はともあれ山頂の上宮にお礼のお参り…鈴をガラガラと鳴らして柏手を打ち、山行きの無事完了を報告して感謝の意を述べた。

 山頂神社の裏手にある花崗岩の断崖の上から見下ろすとキャンプセンターの赤い屋根がすぐそこで、筑後平野や、英彦山方面の山は逆光の中に煙ってぼやけていた。

 西の方角には我が大野城市の街が展開し、水城堤防の向こうに息子の住むマンションが確認できた…その向こうには脊振山系の山々が朝の光の中にのんびりと伸びていた…。

 そして、隊旗を前に記念撮影!女性の登山者が隊旗を見て「まー、魚釣りと山登りですか…山彦、海彦ですね!」と笑ってあった…。

 ススキの穂波の向こうに佇む佛頂山と砥石山の見える東側の岩場に戻り、軽食タイム…。茹で卵と餡子餅でエネルギー補給、大キジを撃ってさっぱりしたK賀さんはサンドイッチまで食べていた…。

 8時半ごろ登山者の数も増えてきた山頂を後に「肇祉」と刻まれた大岩に見送られ下山開始…縦走路から兎道へと下って行った。

 次々と登って来る登山者と離合しながら下って行くと、皆さん異口同音に「早かったですね」だった…!さもありなん、暗い中から登ったのですからね…やはり、山登りは早立ちに限る!

 草ヶ谷貯水池の前から振り仰ぐと、下りてきたばかりの宝満山と佛頂山が秋空の中に悠然と佇んで見送ってくれた。駐車場に9時45分に帰着…約4時間の快速登山でした。

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初秋を訪ね…(河原谷コースから難所滝〜頭巾山〜三郡山〜欅谷Bコース)…(9/6)


昭和の森(8.00)…難所滝(9.10)…頭巾山(9.55)…三郡山(10.22~27)…欅谷Bで昼食(11.10)…昭和の森(12.10)

2009/9/6

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9月6日・・晴れ

 今日は発掘作業仲間のMさん、Oさんと前回、砥石山〜頭巾山に同行したYさん、Mさんの友人Tさんの五人パーティだった…。

 集合場所の昭和の森駐車場は日曜日とあって8時前だったがもう既に多数のマイカーが駐車していた…。登山準備を済ませ、本日のコースを皆さんに地図上で説明し(河原谷…難所滝…頭巾山…三郡山…欅谷B)8時頃出発した。

 OさんとYさんは前回一緒していたので力量などは把握していたが、MさんとHさんは今日が初めてだったのでゆっくりペースで登ることにした…。

 私のお気に入りポイントの「草ケ谷貯水池堰堤」に立ち寄り、皆さんに水面に影を映している宝満山系を紹介した…。堰堤を後に登山道に戻って河原谷コースへお喋りしながら歩いて行くうちにリラックスし、山仲間の絆を深めていった。

 犬ツバキなどの茂る河原沿いの道を登っていくと汗が噴き出してくる…時々、後列のメンバーの具合を確かめながら標準タイムで登っていき、8時45分ごろ、兎道分岐を過ぎて少し登ったところの水場で一回目の休憩…。冷たい谷川の水で顔を洗い喉を潤し生き返った。

 皆さん調子は…?と尋ねると、Hさんは「息が少々上がりました…」と笑いながら汗を拭ってあった。元気者のMさんは余裕しゃくしゃく!煙草に火をつけ旨そうに紫煙を立ち昇らせていた…

 小休止後、水場を後に傾斜を増した転石の山道を登って行くと、淡いピンク色したオオマルバノテンニンソウの花が咲き、黄色の落葉が岩の上に一葉…山の初秋を告げていた。

 7月の集中豪雨で登りにくくなった難所滝手前の急坂を登りあがって9時10分ごろ、冬季は真っ白い氷のカーテンに覆われる岩場の前に着いた…。その岩場は僅かに流れ落ちる水に岩肌を黒く浸す程度で、此処があの大ツララの難所滝とは到底信じられない!盛りを過ぎた岩煙草の花が岩壁に淋しく咲いていた。

 壁を伝い落ちる水をマグカップに汲んで戴くと微かに氷の味がした…!?小休止後、滝の左横の急坂を上って稜線へ向かう途中、ボンヤリと霧に覆われていた樹林に朝日があたり始めた…その光景は幻想的で、もののけ姫の世界に踏み込んだ錯覚に捉われた…。

 同じ山に何度も登っていても、その時々に山は姿を変える。春夏秋冬…晴れた日、雨の日、雪の日、etc…、日々変身し訪れる者を歓待してくれる。…にしても、今日のこのファンタジックな光景に巡り合える事は儘ある事ではない…4人の皆さんはラッキーでしたネ!

 霧の世界から抜けて稜線に出ると、群青色した秋の空が樹林の天井の彼方に広がり、朝露に光る草花たちと爽やかな朝風に身も心も軽くなり快調なピッチで縦走路を進み頭巾山サイドに出た…OさんHさんが頭巾山は初めてだったので、Yさんを残して4人で山頂に立ち寄った。

 時々離合する登山者とあいさつを交わしながら三郡方面へ縦走路を進み、天の泉に降りて行って冷たく美味しい山水を何杯もカップに汲んでお代わりした。

 レーダードームの建つ三郡山頂に10時20分過ぎに到着…ススキと黄色い女郎花の花の向こうには佛頂山が朝の眠りから覚めて黒々と横たわっていた…日差しを遮るものがない山頂に5分ほど滞在して下山の途へ…。

 三郡から縦走路を下り、欅谷Bコース分岐で休憩中の御夫婦登山者に追いつき挨拶して「大型ザックを背負って訓練ですか?」と尋ねると、ご主人が「ショウケ越し〜三郡山往復中です」で、話を聞くと65歳までに日本アルプスの峰々を全部踏破したいとの事で、今年は、西穂から槍まで縦走中、一日で西穂から北穂まで踏破…南アルプスの甲斐駒や北岳など登った…とかで、その意欲と実行力に驚くと同時に敬意を表したい…。

 「何処の山岳会ですか?」と訊くと、{久留米です」だったので、私の知人がいる「M山の会ですか?」と訊くと、そうですだった。知人に会われたら私がヨロシクと云ってたと伝えて下さいと頼み、ショウケ越しに向かう彼らと別れ欅谷への道に這入った。

 崩壊の激しい沢の岩場を渡って少し下った所の水場で、Oさんが腹が減ったと言ってたので11時前と早かったが昼食タイムにした。食後のデザートはOさんがシャーベット状に凍ったみかんゼリーのサービス!

 食後、右手に倒木などの折り重なる谷間の道を下って行くと、OさんとYさんが宝満山系にもこんなに素敵なルートがあったのだね…と、お気に召していただいたようでヨゴザンシタ…。

 欅谷Aコース合流点から舗装道路の林道をテクっていると、何やら珍しい花が咲いていたのでパチリ…!マイカーがごった返す昭和の森の駐車場に12時10分ごろには帰り着いた…。今日は、もののけ姫の森などに巡り合った素敵な登山でした!また是非ご一緒しましよう。  

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訓練登山…(河原谷コースから宝満山〜佛頂山〜頭巾山〜三郡山)…!(8/22)


昭和の森(6.25)…宝満山(8.10)…キャンプC(8.35)…佛頂山(9.08)…頭巾山(9.43)…三郡山(10.15)…登山口(12.55)

2009/8/22

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8月22日・・ガス

 二週間ぶりの山行きは、息子達の訓練登山にお付き合いして宝満山系を歩いてきた。

 このグループと山歩きを共にするのは、三月の坊主滝山小屋に始まり、以後、五月の由布岳、七月の金山、と続いて今回が四回目になるが、雨男がいるらしくスカッと晴れた事が無い…!今日も空は曇天でジンクスは破れない。彼らが来月中旬に予定している富士登山もあと一カ月となって、山の装備用品類もバッチリとり揃えやる気満々だ…!

 昭和の森の駐車場に6時集合、出発準備をしているとパラパラと雨が降って来る…雨具などをつけて出発しようとしていると小止みになったので雨具などを脱いで身軽になって、6時25分ごろ駐車場を後に河原谷(ゴウラタニ)から宝満山へ向かった。

 草ケ谷貯水池の横から暫く林道を歩き、沢を渡って薄暗い植林の中の山道に這入り、抜けると河原谷沿いに続く林道に出る。このグループの年齢構成は、20代から30代前半の血気盛んな青年たちで頼もしい限りだ…坊主頭のWさんは大型ザックに何やら思い荷物を詰め込んで汗を流しながら登り、Kさんはサイドポケットに大型の鉈鎌を収納して(私が前回の金山登山で倒木類の切断作業しているのを見て必要装備品と判断したらしい…)出番はまだかと腕を撫していた?

 幸い雨も止んで助かったが湿度が高いので汗が噴き出る…藪椿類の茂る沢沿いのゴロタ石の道は歩き辛いが、青年たちは元気いっぱい…笑い声を弾ませながら登っていった。

 難所滝への道から沢を渡ってうさぎ道に這入り、少し行った所にある小さな滝のある水場で小休止…熱中症対策に、冷たく美味しい山水をゴクゴク飲んで喉を潤し、汗をぬぐった。息子が、新品のマイ鋸で道に倒れかかった小振りな木を切断し、「この鋸の切れ味は抜群バイ…」と一人満足していた。

 小休止後出発、急坂の道を登っていると、誰かが、この登りは坊主滝小屋の裏からの登りのようだね…とか、金山登山道八合目付近の坂道もきつかったね…とか話しながら登っていたが、「富士山の登りはこんなもんじゃ無いよ…登っても登っても山頂は遠いからね」と、私が云うと、へーと云う顔をして笑っていた…

 然し、若いという事は何に増しても素晴らしい!それに、経験を積む事によってその力が倍増する…今は、まだ登山のイロハのイの字も経験していないヒヨッ子さんたちだが、山行きを重ねて行くうちに、春夏秋冬それぞれに「山」の持つ魅力を発見し、心身の鍛錬と癒しの場にしてくれたら…嬉しい。

 700メートル付近からガスの中に這入り、樹木の枝についた水滴がポタポタと落ちる中を登り、佛頂山手前の九州自然歩道の縦走路に出て右折し、宝満山へ向かっていると後ろからランパン姿の人が追い越していった…多分、山岳マラソンのトレーニングの人だったのだろう。

 ガスに包まれた山頂直下の稚児落としの鎖場をみて、始めて此処に来た彼等は一様に「スゲー此処を登るんですか!」と興味半分怖さ半分に大声を出していた…大きなステンレスの鎖を伝って登るのは握力が必要で、しかも今日は足場の岩も鎖もガスで濡れているので滑りやすく大変だったが、みんな腕力に任せてぐいぐい登って一件落着だった。

 山頂神社の祀られた山頂に8時15分ごろ登りつきザックを下ろして大休止…周囲は雲の海に覆われて何にも見えない!金山々頂でも雲のベールの中…神社の鈴をガラガラ鳴らし、富士山では晴れて呉れますようにお祈りした…。神社の裏手の断崖の岩場で暫く休憩し、写真など撮って山頂を後にキャンプセンターに向かった。

 濡れた鎖場を用心しながら下ってキャンプセンターに下っている途中で雨が降って来る。朝が早かったのでキャンプセンターのバルコニーで行動食などを腹に納めている中に雨も上がったので出発し水場に向かった。

 水場に着くと水桶にジャージャーと流れ込んでいる冷たい水で顔を洗ったり、備え付けの柄杓で喉を潤したりして水分補給に努めた…水場の裏手の道を登って縦走路に出て右折し、9時8分に佛頂山々頂に着いた…山頂の祠に山行きの安全をお祈りし出発、縦走路を北へ三郡山を目指した。

 長崎鼻から一気に難所滝分岐の峠へ下り、登り返してガスの中の縦走路を黙々と進んで、頭巾山へ100mの案内表示がある分岐に着く…頭巾山に寄って行く?と尋ねると異口同音「寄って行こう」で左折、9時40分ごろ見通しの利かない頭巾山(トッキンヤマ)に着いた。本日3峰目のピークハント!

 出発前に、重いザックを担いできたWさんが、一番最年少のNさんにザックを交換しよう…で、重いザックがNさんの肩に、大型ザックだが軽いザックがWさんの肩に収まった…Wさん曰く「うえーこれは軽い飛んで歩けそう―」とご機嫌だった。

 縦走路に戻って三郡山へ向かう途中の粘土質の下り坂にかかったので、私が、此処は滑りやすいので気をつけて…と云った途端に重いザックを担いでいたNさんがスッテンころりんと尻もち…新品のザックとズボンが泥だらけ!

 天の泉の水場に立ち寄り小休止、キャンプセンターの水よりこっちの方が冷たいね…とゴクンゴクン!満足して縦走路に戻り三郡山へ…。私は、何十回と此処を歩いているので奇異に思えないが、此処に初めて来た彼等の目に映った光景(山頂の一角に立つレーダードームなどの建築物)に、何…これっ!と驚く。そして、油須原から上がって来た車道に出ると、嘘っ!こんな道歩きたくないとご機嫌斜めだった。

 10時15分に今日4峰目になるピークの三郡山々頂に着いた。山頂標識の裏に付いている寒暖計は21℃で下界より10℃は低い!汗でぬれた半袖シャツに吹き付ける風が冷たく感じられ、何人かは長袖のシャツなどを着用していた。行動しているときは兎も角、休憩したりしているときは標高900mの山でこれくらいだから、9月の富士山ではもっともっと寒いという事を実感した事はいい経験だったろう。

 元気者のKさんが三角点の基礎部分のコンクリートの上にかき氷の器具を置き、保冷バックに入れてきた氷を入れてガリガリ…ガリッとかき氷を作ってくれる!こんな天気で無かったら売れ行き上々だったろうが、誰もが寒いので震えそうになりながら召し上がっていた!

 10時半頃、下界では信じられないくらいに涼しい(と云うより寒かった)山頂を後にして欅谷(ツキタニ)Bコースへ下っていった。植林の中の階段道から沢へ下る斜面に蔓延るイバラなどの草藪道でKさんの携帯してきた鉈鎌の登場!ブルンブルンと振り回すので辺りに近寄るのは危険だったので離れて後を追った…その草むらの中から沢の岩場に移る手前に淡いピンク色をした(オオマルバノテンニンソウ)の花が可憐に咲いていた。

 沢の水が流れる岩場の付近で昼食タイム…Wさんがでっかいスイカをザックの中から取り出し冷たい水の中につけた…こんな重いスイカを担いでご苦労さんです!良いボッカ訓練でしたね。まさか、富士山には持っていかないでしょうね!?

 やがて、スイカ割りの時間…得物はKさんの鉈鎌!手際よく真っ二つに裂き、それを切り分けて7人に分配…担いできたWさんには敬意を表して四分の一の配給!愉しいランチタイムでした。

 この谷は、平成一五年の集中豪雨で被害甚大だったが、ようやくそれも落ちつきを見せていた谷間だったが、先月の集中豪雨で流れ込んだ倒木類が無残な姿を見せていた。

 下るにつれて雲の中から出たらしく次第に明るくなって来て、欅谷のA・Bコース分岐点の林道に下りつく頃には夏の暑い陽射しがさして来て山頂の涼しさが恋しくなった…!長い林道歩きにいささかゲンナリした青年達だったが、夏休みのキャンプを楽しむ家族連れの姿が見える昭和の森に13時ごろに無事帰り着き、裸になって着替えをしてすっきりし山旅終了!次回、29日の久住山で仕上げの訓練登山でお会いしましょう。

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集中豪雨後の登山道偵察(V)…(今屋敷林道コースから砥石山〜三郡山〜頭巾山)…!(8/7)


昭和の森(9.25)…土砂崩れ(10.11)…登山道入り口(10.22)…砥石山(10.55)…三郡山(13.25)…頭巾山(13.47)…登山口(14.55)

2009/8/7

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8月7日・・晴れ

 先日仕事場で、発掘作業チームのOさんが三郡山へ行きませんか?で、OKですよと二つ返事をして決定!じゃー、7日(金曜日)の午前九時に昭和の森の駐車場でお会いしましょうと約束した…

 N社在職中(65歳まで)…F市K局の嘱託員(70歳まで)…そして、現在は、O市の発掘作業員として仕事をさせて頂いているが、私の務める行く先々の職場では何故か山の友人たちに恵まれる…

 N社では大勢の山仲間たちと、九州は勿論、北・南アルプスを始め北海道から屋久島まで春夏秋冬にわたって山行きを共にし、苦しい思い出や楽しい思い出を沢山残し、その後、第二の職場F市K局でも、N社在職中にも匹敵する山仲間に恵まれて現在も山行きを共にさせて頂いている…。

 そして、現在のO市の発掘チームの中にも登山愛好家の人が数名おられ、早速、先月24日には5人で多良岳登山を計画していたが生憎の集中豪雨で中止のやむなきに至っていた…その中のメンバーだったOさんが今日の三郡山行きを申し出られた訳だった…。

 昭和の森駐車場に約束時間の20分ほど前に着いてOさんを待つこと30分…待ち人現れず!携帯を持ってくるのを忘れていたので連絡のとりようがなく、どうしようかな?と思ったが、ひょっとしたら下の駐車場で待っているかも知れないと念のために下ってみた。

 居ました!「此処の駐車場とばかり思っていました…」とOさんが、彼は彼で私を待っていたのでした!合流して上の駐車場に戻り登山準備をしていると、スタイルの良い女性を連れて来て「友人のYさんです…彼女はこれまでに穂高や剣岳等登っておられるそうで、お誘いして来ましたので宜しく…」だった。

 と云う訳で、どのコースを登ろうかなと相談すると、Yさんが欅谷(ツキタニ)コースを登っていないので…だったので、今回の集中豪雨の偵察で今屋敷コースから砥石山へのルートが残っていたので、相談して、砥石山から三郡山へ廻り欅谷Bコースを降りて来ることにして、9時半少し前に昭和の森駐車場を後にした。

 梅雨明けの眩しい夏の太陽が照りつける林道歩きだが、樹林が日傘になってくれて助かった…。歩きながらYさんに山の話を聞くと、6年ほど前から登山を始め、初めは山の会であっちこっちに連れていって貰い、その後、ガイド随伴の登山で北アルプスの、穂高からキレット越しで槍へ、剣は、室堂から登り周辺の立山連山も縦走しました…だった。

 内ケ畑コース分岐を過ぎて10分ほど登ると、防砂堰堤を乗り越してきた木の根や土砂などが路面を覆い、集中豪雨をたっぷりと蓄えた山肌から染み出して来る水が川のように流れ下っていた…手をつけると冷たく気持ち良かった!

 その少し手前で、真っ黒のラブラドール犬を連れたご夫婦と離合した時に「この上は土砂崩れで通れなくなっていましたから引き返してきました」と教えていただいた。

 お礼を言って、とにかく我々は登って様子を見てみますとお別れした…その箇所がこの場所だったのかなと思ったが、そこを越えていった先にもワンコちゃんの足跡があったので指摘の土砂崩れ場所はまだ上にあるのだと判った。

 防砂堰堤オーバーフロー個所から8分ほど登った所が、ご夫婦が指摘された土砂崩れ現場だった…切り通しの右側の崖から、立ち木などを巻きこんで崩れ落ちた土砂が完全に道を塞いでいたので、鋸で立ち木を切り除き状況を確認すると、まだ、雨などの降った時は崩落の恐れもあるが、さしあたって危険はなく、サッサと通り過ぎた。

 林道は流れ下った濁流で洗われV字状に溝が刻まれていた…植林作業のため山奥深くまでつけられた林道が、作業のためとは言いながら山を壊している現状を目の当たりにしやりきれない思いがした…。

 10時22分に林道から離れ、今屋敷から砥石山へ続く登山道に這入った…。登山道に這入っていつも感じるフカフカした優しさ感!傾斜は林道よりあって狭く、クモの巣や石ころ等で歩き辛い所もあるが、樹林の下を小鳥などの声を聞きながら歩ける幸せは心を癒してくれる…。

 WストックのOさんはリズムカルに私のすぐ後ろをピタッとついて来られ、「Kさんはストックは使わないのですか?」と問われたが、私は、是までストックは使用した事がないが、転倒防止や足への負担を考えるといいでしょう…まー、用具に使われるのでは無く、その時その時の状況に対応して使用すれば良いのではと思う。

 高温多湿の中、全身に汗を滴らせ10時55分に樹林に覆われ、視界がまっる切り利かない(お陰で陽が射さずに涼しい)砥石山(826m)山頂に登りついた…。ザックを下ろし水分補給!飲んでも飲んでも直ぐ汗になってしまうが「熱中症」対策には小まめに補給しなければならない…。

 5分ほど休憩して縦走路を南へ出発した…尾根道の縦走路に出ると楽ちん!一旦急傾斜を下って登りなおし前砥石山頂に着き、日陰で、遅れていたYさんを待っている時、砥石山にカメラを忘れて来たことに気づいた!

 ほんと、近頃はこういうチョンボが多すぎる!先に行ってて下さいと二人に告げて小走りに駆けて砥石山へ戻った。息を切らして山頂に着くと「カメラ」君が木の枝にぶら下り「置いて行かないで下さいヨ!」と怒っていた…!

 カメラを片手に前砥石山へ引き返しザックを肩に縦走路に這入ると…往復15分かかった私を、お二人さんが待っていてくれた!本当に済みませんでした。

 場所によっては筑豊方面からの涼しい風が吹き抜ける所もあったが、無風状態の所を歩く時間が多かったので体力を高温多湿に奪われ、登り斜面の道では足が重くなってきたし、時計も12時過ぎだから飯にしようか?とお二人さんに問いかけると、まだお腹は空いてませんからもう少し行きましょう…で、頑張り、三郡山へ後10分の欅谷Bコース分岐で待望のランチタイムとなった。

 おにぎりをお茶で流し込み、Oさんが差し入れの冷たいミカンゼリーのデザートを食べ終わる頃には、汗で濡れた衣類が冷たく感じられてきた…。

 食事を終えて、欅谷Bコースを下りましょうか?と云うと、Yさんが折角だから三郡山へ行きましょう…で、三郡山へ向い、13時18分に無人の入道雲の湧きたつ山頂に着いた。眼下に広がる下界は真夏の猛暑にうだっているようで、御前釈迦岳や普賢岳が遠くに霞んでいた…。

 Oさんが、持ってきた水を全部飲みほしたので…で、ジャー、欅谷Bコースでは無く頭巾山から尾根道を下りましょう…途中に「天の泉」の銘水がありますからと、山頂を後にした。

 縦走路から「天の泉」の水場に降りると、水場の塩ピホースの先からは、このところの大雨で冷たい水が勢いよく迸り出ていた…銘水をたっぷり飲ませて貰い、空っぽになったペットボトルを満タンにして水場を後に縦走路に戻り、頭巾山から急傾斜の山道を一気に下り昭和の森の林道に出た…。

 バンガロー村の手前で道の中央に子猫らしきものが倒れていたので、こんな所で交通事故にあったのか…と、通り過ぎながら見ると子猫では無く子狸だった

 こんな山の中で交通事故で命を落とした野生動物の死に、可哀想と云う気持ちと共に、人間社会の災渦が数少ない野生動物たちの生活を脅かしている現実に胸を痛くした。

 15時少し前に駐車場に帰り着き、「又の山行きを楽しみに」とお二人さんと別れ帰路についた。

  以上、「欅谷A・Bコース」「河原谷コース」「頭巾尾根コース」「今屋敷林道(土砂が崩壊しているが通行可能)から砥石山」と踏査しましたが、降雨時の欅谷Bコース以外は先ず大丈夫だと思いました。(内ケ畑コースを踏査していないが、近日踏査するつもりです…8/7現在>

 

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集中豪雨後の登山道偵察(U)…(河原谷コースと欅谷Bコース)…!(8/3)


昭和の森(9.50)…河原谷(10.05)…うさぎ道(10.24)…佛頂山(11.20)…三郡山(12.00~12.18)…欅谷B(12.30)…登山口(14.05)

2009/8/3

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8月3日・・曇り(山はガス)

 明けそうで明けない今年の梅雨!今日も朝方は良かったが午後には又曇り空に…暑いのも大変だが、農作物の生育には夏の太陽が欠かせないだろうし、その他…夏休みの子ども達が楽しみにしているプールや海水浴、キャンプ等々や、ビヤガーデンもかな?etcが、この長い梅雨にとんだ迷惑を蒙っているが、これも、地球温暖化の一端かも知れない。

 前回が、昭和の森登山口から三郡山系の欅谷Aコースと頭巾尾根を点検したので、今日は、欅谷Bコースと河原谷コースの登山道の点検に出かけた。

 久し振りに青空の見える駐車場を、常時携行品のナタ・ノコギリ・カマの三点セットを携え9時50分ごろ出発した。草ケ谷貯水池の横に差し掛かると、6年前の災害の時に崩落した切り通し斜面が崩れかかっていたので、工事作業車が這入って大きな土嚢を作って土砂流出に備えていた…作業の一段落するのを待って横を通して貰った。

 今回の集中豪雨は、福岡空港や、太宰府市、九千部山等は時間降雨量100ミリを越したそうだが、どうも、ピンポイントに集中したようで、この区域は降るのは降ったが6年前に比較したら被害は少ないようで安心した。

 と云っても、河原谷入口付近までの林道は濁流の流れた痕跡が生々しく、河原には木の肌の向けた流木などがあっちこっちに見受けられた。

 河原谷沿いの山道に這入ると、濁流でえぐられ歩き辛い個所もあったが概して大きなダメージは無かった。うさぎ道から佛頂山への道は尾根筋につけられているので大雨の被害もなく、日頃と同じペースで登っていけたが…標高700メートル付近で道を倒木が遮断していた。

 ザックを下ろし撤去準備にかかった…作業にかかる前に倒木が傾斜面に横たわっていたので切断後の安全確認をし、これまでの経験から、鋸が切断面に挟まれないように倒木の下側から切っていった。

 私の「愛鋸」の切れ味は抜群!5分ほどで首の皮一枚残して鋸を切断面から取り除き、山靴で上の部分をチョイと蹴るとバッキン!!と気持ちのいい音をして真っ二つ…。

 切断は済んだが後の処理が一苦労!ニシキヘビのようにでかい胴体の上半分が肝心の山道にのしかかっていた。こういう時に助っ人がいればいいのだが…50キロ以上はあろうというニシキヘビの胴体をあっちへ転がしこっちへ引っ張り難産でした!

 切断時間は5分、後の撤去作業は15分…山登りよりも草臥れました!「ニシキヘビ君」との格闘でシャツは汗と泥だらけに…然し、これで皆さんが安全に通れると思えばそんな事は大したことでは無い…一仕事終え意気揚々とザックを肩に出発し、佛頂山を11時20分ごろ通過して三郡方面へ向かった。

 長崎鼻の手前の縦走路の際に薄紫色した「ソバナ」の花が「倒木撤去作業お疲れ様でした…」と、露にしっとり濡れて咲き私を労わってくれた…。

 難所滝分岐まで一旦下り、登り返して少し行った所に展望岩がある。三郡山は見えるだろうかと立ち寄るが、頭の部分はガスの中だった…縦走路に戻ろうとすると何だか視線を感じ、その方を見ると何と可愛らしい蛇ちゃんが案内表示板の上にとぐろを巻いてお休み中!

 きっと、この長い梅雨で湿った居住区から脱出し、風通しの良い格好の場所を見つけて避暑なら避湿に上って来ていたのだろう。写真を撮ろうと近づいても、この場所は渡すものかと澄まして私を睨みつけていた。

 「邪魔したね…では、ごゆるりと」と言葉をかけて縦走路に戻り先日とは反対方向の北へ向かった。縦走路は全然異常なしで頭巾山サイドを抜け、山水が勢いよく出ている「天の泉」を見下ろし通過、丁度12時に三郡山頂に着いた。

 山頂標識の立つ岩場の石の上に座ってランチタイム…(たいやきくん一匹・バナナ二本・ホットケーキ一枚)の奇妙な取り合わせの昼食をとりながら宝満方面を見ると、山の稜線を挟みガスが両方から昇って来てぶっつかっていた…

 山頂の一角に咲いた黄色の女郎花の花に見送られ出発、欅谷Bコースへと下っていった。

 途中から、時々パラパラと雨粒が落ちていたが、どうせ汗でびっしょりだからと、雨具はつけずに植林の中の階段道を下って、今回の集中豪雨で一番危険性のある欅谷沿いの道に這入った。

 恐れていた崖崩れや倒木は無かったが、代わりに夏草(イガイガ類)が茂っていたので、鎌で切り払いながら下っていったが、これが結構時間を食った…途中の炭焼き窯跡付近に可愛らしい線香花火のような花が一輪咲いていた…暗い山林の中でその赤い色が印象的だった…。山道から6年前の災害復旧の為につけられた林道に出ると、林道は崖からの崩落が激しく、埋まっている個所もあり、今後もなお崩壊の恐れがあるので、この林道はキャンセルして本来の登山道を利用した方が安全だと思った。

 欅谷Aコースと合流し後は林道歩き20分で、夏休みを利用した家族連れが遊ぶ昭和の森の駐車場に14時ごろ帰り着いた。



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集中豪雨後の登山道偵察(T)(欅谷Aコースと頭巾尾根コース)…!


昭和の森(9.45)…欅谷A入口(10.20)…尾根縦走路(11.20)…三郡山(11.50~12.15)…頭巾山(12.25)…登山口(13.35)

2009/7/30

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7月30日・・曇り(山はガス)

 梅雨末期の集中豪雨があちこちに甚大な被害をもたらしたが、やっとひと段落したようで被災地で復旧作業にあたっておられる関係者の方たちもホッとされたのではないかと思います。 尚、今回の短時間集中豪雨で尊い人命を失われた方々のご冥福を心よりお祈りすると共に、被災地の一刻も早い復旧を心から願う次第です。

 そんな状況の中、夏山シーズンで多くなる登山者たちの事を考えると、自然公園指導員の私としては、一刻も早く山に這入って登山道の状況確認に出かけたいと思っていたが、何しろ今回のような大雨の後では山がある程度おちつかないと、迂闊には近づくのは危険でやきもきしていた…。

 本来なら、夏山シーズン真っ盛りで登山者たちで賑うこの時期、みんな手ぐすね引いて待ちかまえておられると思う…!そんな皆さんが一番心配されているのは登山道の事だろうと思う。

 少し心配だったが、登山愛好家の皆さんに登山道の状況報告をと思い、意を決し、昭和の森から三郡山へ登って来た…。昭和の森から三郡や宝満方面へのコースは大凡7つのコースがつけられているが、此処から登る7つのコースのうちで、水害後一番危険なコースは、欅谷Bコースで次は河原谷コースの上部だろうと思っていたので、今日は、比較的安全コースの欅谷Aコースから三郡山へ登り、頭巾山から頭巾尾根を下って来ることにした。

 結果から報告すると(欅谷A・頭巾尾根)の両方のコースとも登山に差し支えありません。

 何時もなら少なくても5〜6台のマイカーが駐車している駐車場は空っぽ…!山は上半身を雲の中に隠し「まだ登って来るのは早いぞ!」と警告している様だった。

 昭和の森の駐車場を後に舗装された林道を登って行くと、横を流れる大きな谷に濁流が流れ下った跡を残し、今は、ゴーゴーと音をたて水量こそ多いが澄み切った水が飛沫を上げていた。

 林道には雨水で流されてきた土砂や流木などもあったが、6年前の大水害時に比べたら大した事ではなかった。然し、崖が迫った所では雨で緩んだ上部からの落石の恐れがあるので、全身神経を研ぎ澄まし、上下左右と目を皿にしながら通過した…。

 欅谷A・Bコース分岐点近くのカーブで一般車通行禁止の林道を下って来た車と離合した…徐行していく車の中から行政担当者らしき人が「お疲れ様です!どうぞ気をつけて下さい」と挨拶をされた…。私が手には鎌、ザックのサイドには鉈と鋸のいでたちだったので一般の登山者では無いと思われたのだろう…。

 車を見送っていると、今、通って来た林道の傍らに紫色の花が咲いているのが見えたので50メートルほど引き返しパチリ!神経をとがらせて登って行く状況の中で一瞬だったが緊迫した気持ちが和らいだ…。

 分岐点付近の林道の端に大きな落石がゴロリと転がっていた…何処から落下して来るかも知れない落石や倒木の気配を窺いながら、落ちて来た時はどう避けようか?なんて事を思いながら歩いて10時20分ごろ林道終点に着いた。

 林道から沢へ下る所が大雨で流された藪が道を塞いでいたので鎌で切り開き道を作った…沢を流れる水や樹木類についた水滴を頭からかぶって濡れながら10分ほど作業して完了した。

 尾根に続く登山道はどこも異常なく、日頃は聞こえない筈の沢の水音だけが稜線近くまで聞こえていた…。稜線の縦走路が近くなると垂れこめていた雲の中に這入ったらしく夕暮れ時のように薄暗くなり、11時20分ごろ稜線に出た。

 縦走路を三郡山方面へ向かうと、樹林越しに見える稜線東側は真っ白な雲の海で、吹き上げて来る風が冷たく心地よかった…。

 三郡山までの縦走路は、大雨が落ち葉を洗い流して表土が出ている所もあったが概ね変わりなく、途中で三箇所ほど朽木が道を塞いでいたが鉈などの出番はなく手で取り除けた。

 11時50分ごろ、巨大なレーダードームの建物もガスの中から辛うじて見える状態の三郡山頂に到着した。山頂標識に取り付けられた寒暖計を見ると21℃で、石の上に座っておにぎりを食べていると、ガスの中から吹いて来る風は秋の風のように冷たかった!

 12時10分ごろ無人の山頂を後にして、ガスの垂れこめる縦走路を南に向かった…。此処までの感じでは、あの集中豪雨をもたらした大雨も、この山塊付近では下界より少なかったのでは無いだろうかと思えた。

 12時20分過ぎに頭巾山々頂を通過、頭巾尾根の下降にかかった。800メートル付近を過ぎると雲の中から出たのか明るくなって周囲の景色が見えてきた…何時もはつるつるスリップする補助ロープの設置された急坂も、大雨で洗い流されて地肌が出ていて下りやすかった。

 標高500メートル付近の木陰に、こけし人形そっくりのキノコが生えていた…お目々とお口をマジックインクで描けば立派なこけし人形が誕生!!こけしキノコさんに見送られ下って行き、正楽寺遺跡の横から下った急坂の取りつき付近が少し荒れていたので修正し、13時半過ぎに昭和の森駐車場に帰って来た。

 次は欅谷のBコースと河原谷コースを探査に出かけよう…。

  ** 今日の登山が、約三年間行動を共にして活躍してくれた「山靴くん・CALZ」(italy…cortina)の引退日!ツルツルに減った踵がその業績を語ってくれている…本当にご苦労さんでした。明日からは二代目の「山靴くん・CALZ」が私をあっちこっちの山旅へ誘ってくれます…ヨロシクお願いします。 **

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14人の大人数で、堤谷から梅雨明け間近の宝満山へ…!


本道寺登山口(10.25)…堤谷…剣岩(11.35~55)…宝満山(12.20~13.15)…白はげ尾根道…登山口(14.15)

2009/7/17

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7月17日・・曇り(山はガス)

 U-bahn登山同好会のヤンググループ11名+3名(またたびのKさんとゴンちゃん、それに私)計14人の大人数で、雷注意報が出て不安定な天候も何のその!宝満山へ出かけた。

 当初の計画では竈神社から、発起人、Oさんお勧めコースの正面登山道を登るはずだったが、バス釣り名人のYさんが別のコースから登りたい…だったので、本道寺登山口から堤谷経由で山頂を目指す事になり集合場所の竈神社から登山口の本道寺集落へ移動した。

 集落を抜けて少し登った林道のスペースに5台のマイカーを留め出発準備…天気の方は、下界は段々明るくなって薄日も漏れだしていたが、山は五合目付近からガスの中に隠れて見えなかった。

 梅雨明け間近のこの時期は湿度が高く不快な季節だが、思いきり身体を動かして体内の水分を絞り出した方がすっきりする…白はげ尾根道分岐を右に見送り、沢沿いにつけられた(堤谷登山道)を登って行くと流汗淋漓…気持ちの良いほどの汗が噴き出す。

 見通し距離の短い谷沿いの道では、14人の隊列ともなればトップとラストとの間隔が離れがちになるので要所要所で立ち止まり、谷の冷たい水などで顔を洗ったり喉を潤したりしながら隊列を整えた…

 百日断食の碑が立っている最後の水場で小休止し尾根道への準備を整えた…谷筋の道から別れ、濡れた落ち葉の道を滑らない様に踏みしめ登って行くと、次第にせせらぎの音も聞こえなくなり、支尾根の道に出ると谷間から吹き上げて来る涼しい風が汗で濡れた身体を冷やしてくれ気持ち良かった…

 やがて、宝満名所の一つの「剣岩」の横に出た。折角だから皆に登ってもらおうと、巨岩の割れ目を利用して花崗岩の上に登りあがってみんなを呼んだ…おっかなびっくり一人づつ登って来ると、誰もが巨岩の上からの絶景に見とれていらしゃった…!遥か有明海の向こうには来週登る予定の多良岳の裾野がぼんやりと見えていた。

 巨岩「剣岩」の展望台から滑り落ちないように足場を確かめながら下り、登山道に戻って山頂へ向かった…キャンプセンターには何組かの登山者がベランダで昼食をとってあった。山頂でお昼にしましょうと素通りして広場を横切って行くと、薄紫の「オオバギボウシ」の花が密生して花を咲かせていた…。

 稚児落としの岩場の鎖道を登りあがると山頂神社の祀られた宝満山々頂で12時20分だった…この頃には天気も回復し四囲の眺望も楽しめた。各人、思い々の場所に散らばってランチタイム…脊振山系の上にはモクモクと入道雲が沸き立ち夏山シーズンの到来を告げていた!

    ・・・・・その楽しかるべき夏山で、ツアー登山者10名が遭難死されたニュースを聞き耳を疑った。報道などによると「低体温症」が原因らしいが、それに至るまでの経緯が判らないので一概に判断できないが、終局的には「大自然対人間」の如何ともしがたい「力」の差を感じてしまう。

 今、中高年登山者の遭難率は全登山者の中の大半を占める状況で、今回のような事故があった時は誰しもが他山の石として真剣に「登山の危険」を感じとっているが、人の噂も75日では無いが次第に忘れ去られ、また、同じ失敗(遭難)を引き起こす。

 ”敵を知り己を知らば百戦危うからず”との諺にもあるように、難しいが己の実力をわきまえる事である。今回の事故は気象遭難と一口に片付けられるものでは無いし、ツアーリーダーの総合力云々だけのことでは無い。所詮、山に登るという行為は自分自身の足で登るという原点に立ち返るべきだと思う…

 単独登山・グループ登山・ツアー登山…それぞれにメリット、デメリットがあるが、私の経験では、概して多人数のパーティやグループの場合は「危機感」が薄く「依存度」が強くなる傾向がまま見受けられる。まー、単独登山がすべてOKという訳ではないが、一人の場合は必然的に山に対して真剣に取り組み対処準備がある程度できているが、多人数の場合は「何とかなるだろう」で山に対する取り組み方が希薄になり、イザと云う時にその差が出てしまうのではと思う。

 どんな形態の山行きであろうと「単独登山」の心掛けで取り組めば、イザという時に死ななくてもいいかもしれない!「山は愉しい…!が、怖い…!」私は常々思っている、山頂に立ったのでは無い、立たせて頂いたのだ…と。

 愉しかったであろう北の山地に、尊い命を失われた10名の皆様のご冥福を心からお祈りすると共に、彼等の死を無駄にしないよう心して山行きを続けていきたい…合掌。

 ・・・・・脊振山系の上に湧きたつ入道雲を見ながら、そんな事どもを考えながら食事をしていると、マタタビのKさんが「御老公はこげん所で飯でしたか…」とやって来て、保冷バックの中からアイスのチューチューを取り出して「食べんですか…」とサービス!少しして今度はゴンちゃんが、「熱いお茶は如何ですか?」ポットのお茶のサービス…今日は敬老の日だったっけ!!思いやり深い山仲間に感謝!

 昼食タイム小一時間。岩の上に集結した皆の記念写真を撮って13時10分ごろ下山の途に…。鎖場の岩陰に黄色の「ヒメレンゲ」の花が可憐に咲いて見送っていた。

 途中、百日断食の水場で小休止しただけで白はげ尾根道を一気に下って14時15分ごろ登山口に着き、沢の水で顔を洗ったりして林道に留めたマイカーの所に下った…天候回復し、夏の日差しを受けたユリの花が風に揺れながら「又おいで!」と別れを告げていた。

 皆さんお疲れさんでした…又の山行きを楽しみにしておりますヨ!

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梅雨の中休み…難所滝周辺の山アジサイの花を観賞に…!


昭和の森…河原谷…うさぎ道…佛頂山…難所滝…河原谷…昭和の森

2009/7/4

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7月4日・・晴(山はガス)

 梅雨も本番…!連日のじめじめ天候にいささか滅入っていたが、今日は久しぶりに青空が広がり山行き日和!

 今日は気になっていた難所滝周辺に咲く薄紫の「山アジサイ」の花を観賞に、河原谷を経て、うさぎ道から佛頂山に登って縦走路から河原谷を下って山アジサイの咲く難所滝周辺の谷間へ向かった。

 土曜日で駐車場は満杯状態だった…みんなも、この梅雨の合間の青空を待ちかねていたのだ!ザックを肩に8時35分過ぎに駐車場を後に宇美の貯水池ダムの横から河原谷へ雨上がりの山道を登って行くと「オカノトラノオ」の花が出迎えてくれた。

 小鳥のさえずりと、連日の雨で水量を増してザーザーと勢いよく流れ下るせせらぎの響き、山から吹き下ろしてくる心地よい涼風…流れ出る汗が気持ち良かった!

 河原谷の藪椿などの茂った薄暗い道を登って行き、うさぎ道分岐付近で夫婦連れと単独の登山者に追いつき挨拶を交わして先行、うさぎ道に這入った。

 うさぎ道に這入って直ぐの所にある水場で冷たい山水をポリタンに2リッター給水…ついでに汗まみれの顔を洗い喉を潤す…ウマイ!

 登るに連れてガスの中に這入って薄暗くなり小鳥の鳴き声も聞こえなくなった。途中ノンストップで飛ばし、ガスの中に佇む佛頂山の祠の前を9時45分に通過、白いガスの中に続く縦走路を辿り何も見えない長崎鼻の岩場を下って、河原谷分岐から転石のごろごろして歩き辛い急坂を下った…坂道には、雨で散ったヤマボウシの白い花びらが地面を埋めていた。

 急坂を滑らないように用心しながら下って行き、ザーザーという水場の音が聞こえて来る頃よりお目当ての薄紫色の「山アジサイ」が現れ始めホッとした。

 毎年々、この時期に斜面を彩る「山アジサイ」の花たち…薄暗い木立の中で密やかに咲く小振りの花は、ミヤマキリシマ等の華やかな美しさは無いが、この梅雨の時期にしっとりと咲く姿は奥ゆかしい…。

 谷間のあちらこちらに群がって咲くアジサイさん達と一年に一度のデイト!厳冬期には真っ白な氷のカーテンで登山者を魅了し、今この時期にはパープルカラーの「山アジサイ」の花たちに出会う事が出来る自然の演出に感謝。

 ゆっくりと「山アジサイ」の咲く谷間の道を下って行くと次々と登って来る登山者と離合する…女性の登山者たちは「山アジサイ」の花は如何でしたか?と異口同音に尋ねられる。「綺麗に咲いて皆さんのお出でを待っていましたよ」と答えると、「良かったー」と元気を回復して上って行かれた。

 降るにつれガスの世界から離脱したらしく、夏の青空が木立の隙間から覗き始め天候回復の兆し、スイスイと下って行くと、午前中に出会った「オカノトラノオ」さんの花に、蝶が留っていたのでシャッターチャンスと写していると、別の蝶がやって来て「私も撮ってヨ!」と花びらの上で羽を広げ、二人並んでハイポーズ!!

 貯水池の所から振り返ると、ガスのとれた夏空の向こうに宝満山から続く稜線が姿を現して見送ってくれた…駐車場に11時ごろ帰着、二時間半の快速登山だった。

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12日ぶりの山歩き…!


昭和の森…今屋敷…砥石山…前砥石山…三郡山…頭巾山…昭和の森

2009/6/20

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6月20日・・晴

 本来なら梅雨を迎えジメジメした季節の最中だが一向にその気配が見えず連日の日照り続き…。

 からすれば、山行き日数が増えても良かったのに、今日の山歩きが6月に這入って三度目で、8日の平治岳山行き以来、久し振りの登山となった。

 月始めは小学校での交通安全教室、中旬は元会社の仲間たちとの温泉旅行…加えて、今月から市の史跡発掘作業員として月に12日、古墳発掘作業に携わることとなり、現在は、先輩諸氏の教えを受けながらその作業に汗している次第で、やっと、今日の山行きとなった。

 幸い、山歩きで体力的には心配していなかったが、炎天下に黙々とシャベルや鍬などをふるう作業は大変だけど、これも、登山の筋トレの一環だと考えれば苦にならないし、おまけに給金を頂けるので山歩きの軍資金まで稼げるので一石二鳥!

 夏の日の朝は早い、6時50分ごろ自宅を出て昭和の森へ向かうと、朝の清々しい大気の向こうに宝満山から若杉山へ続く稜線が黒々と立ちはだかり、登高意欲がかき立てられる…。

 車を降りて出発準備、ザックを肩にし山靴を履くと久し振りの山歩きに心が弾んだ…!7時10分ごろ昭和の森駐車場を後にし、例によりサテ今日はどのルートを登ろうと思案したが、今屋敷ルートへ足を踏み入れた。

 沢水の音を聞きながら林道歩き小一時間、8時05分ごろ紫色のウツボグサの花が咲く、林道を横切る今屋敷から砥石山への登山道に出た。林道歩きから山道に這入るとホッとする…樹林の茂みの間を縫って差し込む木漏れ日道には落ち葉がフカフカと堆積し足に気持ち良く、サワサワと梢を鳴らして走る爽やかな朝の風が汗に濡れた身体に気持ち良かった…。

 山歩きの魅力は沢山あるが、こんな何の変哲もない中に「山登りの幸せ」を感じる一瞬でもある。聞こえるのは自分の山靴の足音と風の音…心の中は真っ白!自然の中に溶け込んで一体化した時間に「山の幸せ」を感じる。特に、10日以上も山歩きから遠ざかった後にはそれを実感する。  昭和の森から1時間25分の8時35分ごろ、樹林が覆い茂って視界が利かない砥石山山頂に登りついた。ザックを下ろし一息入ついて山頂を後に縦走路を南へ出発した。

 砥石山から前砥石山へ下って行く縦走路沿いには紅色の山つつじが朝の光の中に浮かび上がり、尾根を越えて来る初夏の風に気持ち良さそうに揺れていた…一旦鞍部に降りて登り返すと前砥石山々頂で、此処は標高こそ砥石山より若干低いが福岡方面の見晴らしがよく、マッチ箱のような福博の街並みの向こうには玄界灘も見えていた。

 脊振山系の山並みも市街地の向こうにパノラマのように連なり、九千部山の向こう有明海の彼方には雲仙普賢岳も顔を見せていた…。一人で貸し切りの景色を眺めていると足音がして大型ザックを担いだ青年が現れた…挨拶をしていると遅れて二人若い女性がやって来る。話を聞くと、この夏の南アルプス登山に備えてのトレーニングだとか…頑張ってください。

 若杉山へ向かう彼等と別れ、前砥石山を後に三郡山への縦走路に這入り小さなピークを上り下りしていくと、又もや5人連れの青年パーティと離合する。中高年登山者が多い中でこうして若い世代の登山者に出会うと嬉しい!苦しみの中に生まれる達成感と連帯感、友情…人間の感受性を磨くには「山」は最高の舞台だろう!

 彼等にエネルギーを貰ってこちらまで若返った気持になって鼻歌交じりで縦走路を駆け抜け、9時45分にこの山系最高点の三郡山に到達…遠く雲の海の向こうには久住連山や御前釈迦岳の山も見え、英彦山が直ぐそこに見えていた。

 小休止後出発…頭巾山で大休止。山頂の裏手の石に座ってエネルギー補給…夏鳥のオオルリの美声が樹林のあちこちから奏でられ、初夏の山を引き立てていた…。

 休憩後山頂を後に下山開始、一気に頭巾尾根を下って11時前にスイカズラの花の咲く登山道入り口に着き、昼飯前に自宅に帰り着いた。

 久しぶりの山歩きで新たな「山からのエネルギー」を頂き、身も心もリフレッシュし明日からの力にしよう。

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緑は溢れ、草花たちは咲き誇る!


昭和の森…欅谷A…三郡山…頭巾山…難所滝…河原谷…昭和の森

2009/5/26

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5月26日・・晴

 二週間ぶりの昭和の森から「宝満山系の山」訪問は、その日の足任せ気分任せで駐車場に車を留め、サテ今日はどのコースを歩こうかな…?前回は河原谷から三郡を経て砥石山だったので、今日は逆コースの欅谷のAコースを登って河原谷を下って来ることにした。

 9時25分に出発、バンガロー村の横を通ってアスファルト舗装の林道をテクテク登って行った…。初夏の陽光が朝から照りつけ、ものの10分も歩くと額に汗し日陰の道が恋しくなる。もう少しで梅雨入りだが、今年は少雨傾向らしく谷川の水音も小さくこの夏が思いやられる!

 欅谷Bコース分岐手前の草むらの中に、良く熟れ黄金色をした「キイチゴ」の群落を発見!枝もたわわに数珠つなぎになった大振りの「キイチゴ」さんは見るからに食欲?をそそったが、戴く前に先ずは証拠写真を撮っておかねばとシャッターを切り、おもむろに茎についたイガイガの棘に注意しながら収穫し?口にした。

 一粒目は味加減を確かめながら…野趣味たっぷりのとろける甘さに満足!後は、山の神さんに感謝しながら大粒のキイチゴさんを選んでパクパクいただいた。

 思わぬ山の恵みに足取りも軽くなり、10時15分ごろ林道終点から左手の沢を横切って欅谷Aコースの山道に這入った。植林と自然林の入り混じった落ち葉の累積する山道は眺望はきかず稜線の縦走路までひたすら登るのみ…。傾斜が緩くなって来ると尾根道の若杉山〜宝満山縦走路で10時35分だった。

 縦走路に出るとこれまでの登り一辺倒から、三郡山へ向けて緩やかなアップダウンの快適なトレッキング道となって周囲も開け、気分が開放される…。左手に筑豊地方、右手に福博の町並みを望みながら縦走路を歩いていると、夏鳥のリズムカルなメロディの中に「トントン」と低音を響かせ筒鳥の声が聞こえてくる…。

 そんな、小鳥さんに負けずと縦走路の足元には、スミレの一種?か、白色の星型をした花が珍しくシャッターを押し…、暫く行くと、ヒョロリと背の高い茎の上に白色の可愛らしい花びらをつけた可憐な花が風に揺らいでいた。(両方とも帰宅して花図鑑をみたが該当する花が無かった)

 この時期、山に咲いている「花たち」は、白色が多い。山麓部では「ノリウツギ」の花が最盛期で、盛りを過ぎて落花したエゴの花が地面を真っ白に埋めていた…。

 ほんのこの間まで淡いみどりだった縦走路の樹木たちも、今では緑の色も濃くなり季節の歩みの早さを実感する!そんな緑のシャワーを浴び、11時10分に無人の三郡山々頂に登りついた。

 ずーっとこの頃、晴れているのだがスカッと見通しの良い日が少ない。今日も、やっと英彦山の山並みが薄墨のようにぼやけて見える程度で、見下ろす筑後平野は取り入れを待つ黄金色の田んぼが広がっていた。

 滞在数分で山頂を後に縦走路を南へ向かっていると、赤紫色のアザミの花が岩陰に咲いていた…私は、このアザミの花の何とも言えない色と姿がとっても好きで、珍しい花では無いがこの花に出会うたびに、心がほのぼのとなる…。

 頭巾山の横を通り過ぎ、縦走路から外れて難所滝方面への急勾配の道を下って行くと谷の源流部で、その生まれたばかりの小さな沢に沿って下っていると、岩陰に「フタリシズカ」の花を発見した。一旦、通り過ぎたがひょっとしたら…カナ?と引き返すと少し盛りを過ぎていたが「フタリシズカ」ちゃんでした!

 「ヒトリシズカ」は先日、欅谷Bの上部で出会ったが、今度は「フタリシズカ」の花に巡り合えラッキーでした…。花や葉はそう見栄えがしないので、これまでも見てきたのだろうが気づかなかっただけだと思う。

 そこから100メートルほど下った谷間に這入り込んでお昼にした。谷間の水溜りに持参してきたきゅうりを冷やし弁当を食べていると、羽黒トンボが二匹、水面をかすめてダンスを披露してくれる?たった一人、山の中での昼飯だがこんな情景を見ながら食べれるなんて「俺いらは幸せバイ」

 そのトンボちゃんのダンスを見ていると、向こうの岸辺には「ナルコユリ」が私も見て頂戴!とばかりに枝もたわわに花をつけて風にユラユラ揺れていた…。飛び入りの「山のレストラン」で冷えたキュウリにかぶりつき、オラー満足!云う事は無い。

 12時20分ごろ「山のレストラン」を立って下山開始、難所滝の前からゴロタ石の転がる河原谷を下り、13時ごろ宇美町の貯水池前に出た。何時も此処の堰堤から見る水面の向こうの宝満山〜佛頂山のラインは「私のお気に入り」の風景だ。

 昭和の森の駐車場に13時10分ごろ帰着、汗で濡れたシャツなどを着替えのんびり帰路についた。

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新緑のトンネルの縦走路を砥石山へ!


昭和の森…河原谷…難所滝…三郡山…前砥石山…砥石山…昭和の森

2009/5/10

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5月10日・・晴

 五月になって晴天が続き、登山やスポーツそして行楽を楽しむにはもってこいの日和…と思いきや、二、三日前から光化学スモッグ警報が各地に発令され、充分注意をするようにという報道がなされ痛し痒しの晴天だ!

 とは言ってもこの晴天の日に家に閉じこもっている訳にはいかない…!昨日は、mtbで四王寺山のアップダウンに汗をかき、今日は一ケ月振りに宝満山系の山へ足を運んだ。

 登山口の昭和の森の駐車場には日曜日と云う事もあり10台以上のマイカーが留っていた。丁度一か月前に来た時は桜の花が満開だったのだが、今は青々と茂る葉桜になり季節の歩みの速さを実感した。

 此処から登るときは、何時も着いてからさて今日はどのルートを登るかな…?と思案する。結局、河原谷(ゴウラタニ)を登り、難所滝から縦走路に出て三郡から砥石山へ縦走するプランに決め、9時過ぎに駐車場を後に貯水池の横から河原谷へ向かった。

 Tシャツだけの軽装でも暑さを感じる山の朝…!10分ほど林道を歩き、小さな沢を渡って杉の植林の中へ這入る頃には額から汗が流れおち、今日一日の気温上昇が予測された。

 脊振山系の山は草花の種類が豊富で冬季を除いて登山者の目を愉しませてくれるが、それに比べると宝満山系のこちら側(北側)からの登山道は淋しい限りで、今の時期だとスミレと散り残った犬ツバキの花ぐらいしか目に這入らない。

 と云う訳で、肩から下げているカメラの出番もなくスイスイと飛ばし、9時半頃に佛頂山へのうさぎ道分岐を通過した。いつもは飛沫を上げて流れている谷川の水も少雨の影響でチョロチョロで、縦走路の天の泉の水も枯れているだろうと此処で3リットル汲んで行った。

 キツツキさんの軽やかなリズムが森の中から響き、ウグイスさんはあちらでホケキョ、此方でホケキョ♪〜♪…森の音楽隊の伴奏に当方のピッチも快調になって、9時55分ごろには難所滝の前に登りついた。

 厳冬期の氷のカーテンの面影は何処へ…今は、黒々した岩肌を伝って流れ落ちる水だけで、喉を潤そうと岩に接近して上に顔を向け、口を開けて落ちて来る水滴を飲んでいると、低音のブーンブーンと云う音が聞こえるので何だろうと見ると…何とスズメバチ君が旋回し威嚇しているではないか!

 慌てて滝の前から逃げる…三年前に金山であいつに刺された記憶が生々しく甦った。九州近辺の山歩きではイノシシ、マムシ、スズメバチが恐ろしいが、やはり、私はスズメバチが一番怖い!猪さんは夜行性だから滅多に遭遇しないし、マムシも踏んづけない限り怖くはないが、スズメバチはいきなり空中から襲撃してくるので防戦が難しい…!

 特に近年、スズメバチが増えたみたいで、これも、地球温暖化による何らかの影響があるのかもしれない。スズメバチは黒っぽいものが好きのようで、極力白いシャツや帽子を身に付けている方が良いとか…。今日は、黒いTシャツだったので狙われたのかも…?

 ”君子危うきに近寄らず”君子じゃないが逃げるにしかず…と急坂を登って稜線の縦走路に向かった。10時18分に縦走路に出て左折、新緑の眩しいトンネルの中を三郡山方面へ向かっていると、前方からお揃いのユニホームに身を固めた高校生のグループとすれ違う。

 胸には、F工業高校のイニシャルがあり、全員結構な荷物を担ぎ喘ぎながらそれでも元気よく「コンニチハ!」と挨拶をして宝満山方面への道を下って行った。その時は、夏休みの北アルプス登山か何かに備えてのトレーニングだろうと思っていたが、やや遅れてやって来た指導者の先生らしき人に何事ですか?と伺うと、「インターハイの予選です」だった。

 離合して10分ほど行くと、またもや高校生の集団が靴音も勇ましく隊列を組んでやって来る…にっこり笑って挨拶する子、汗も出尽くしてふらふら状態の子、そんなチームを纏め、最後尾から気合いをかけているリーダー…そんな彼等に「目標に向かって頑張れよ!」と大きな声でエールを送った…

 近頃は、学校の山岳部も閑古鳥が鳴いているそうだが、こうして何十人もの若者が歯を食いしばり助け合いながら友情を深めゴール目指していく姿に感銘を受けた…その苦しみはきっと君たちの財産となるだろう。

 中高年だらけの山の中で、こうして活きの良い青年たちと出会える事は何よりも嬉しい。そんな彼等からエネルギーを頂き天の泉の水場に差し掛かり、上から覗くと思った通り干上がって一滴も出ていなかった。

 三つ葉つつじも早々に散ってしまったらしく所々に花びらだけが散らかっていた…そんな花の無い斜面に地味なツルシキミの花がただ一人風に揺れていた…。

 三郡山頂に10時40分に着いた。標識の裏側の寒暖計を見ると24℃…光化学スモッグに覆われた市街は30℃を越しているのでは。遠く微かに耳納連山が霞みの中に帯のように横たわって、英彦山も辛うじて見える五月晴れだった(本来なら五月は視界良好なのに!)

 そのまま山頂を通過、縦走路を北へ下って行き欅谷Bコースを見送って小さなアップダウンを越えていくと、単独の登山者が離合した登山者に、昭和の森への下山路を尋ねておられたので私が横から、私も昭和の森へ下りますからご一緒しましょうと同行した。

 道々歩きながらお話ししていくと、山登りを始めて2〜3年だとか、山の会で基礎知識を勉強して今年三月から個人であちらこちら登っています…だった。前砥石で一休みしていると、去年も此処で見かけたスズメバチらしき蜂が頭上を旋回していた…で、砥石山へ出発、少し行った所で蚕の繭みたいな綿ボウシをつけた新芽に足を留めシャッターを切った…鞍部へ下って行くと、今度は「花の中高年」の大部隊と離合する…。

 後の方に男性が数人で、あと20人近くは女性!皆さんこの暑いのに日焼け防止のためか完全フル装備で、半袖シャツ一枚で暑い私からすればとても真似はできません…!鞍部からひと登りして砥石山山頂に11時45分に到着…手ごろな石に座って昼飯にした。

 昼食を済ませ、12時5分ごろ山頂を後に今屋敷方面への道に這入り昭和の森へ向かった。山のお話などをしながらハイペースで下り、永い林道を下っていると先ほど登って来た三郡山が頭巾山を従え別れを告げていた…林道をスタコラ歩き、砥石山から僅か52分の12時57分に、沢の中で水遊びを楽しむ行楽客も見える昭和の森の駐車場に帰って来た。約二時間、行動を共にしたT町のTさんと別れ帰路についた。

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名残の桜…光りいっぱい春の山!


昭和の森…頭巾尾根…頭巾山…三郡山…欅谷B…昭和の森

2009/4/6

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4月6日・・快晴

 今日から新学期…。朝の交差点で児童たちの通学安全見守りに出かけると、春休みを終え、新学年になって逞しくなった新二年生から新六年生までの児童たちが、笑顔いっぱいに挨拶して元気よく通学して来る姿に、こちらの心も晴れ晴れとなり元気を戴く!

 そんな元気な子ども達を見送り山へ…!10時過ぎの遅い出発で昭和の森公園に着くと、月曜日のウイークデイにも拘らず10台近くのマイカーが留っていた。長持ちした桜の花も流石にハラハラと散り始めているが、まだまだ見頃だった。

 先週、欅谷Bコースの途中で一か所倒木を片づけたが、もうずいぶん前から気になっていた倒木がもう一か所あったので片づけなくては思っていたが、チーエンンソーでも結構大変かな…と思われる大物だったのでこれまで敬遠していた…、今日はその大物を何とかしようと計画して出発した。

 10時50分ごろ昭和の森公園の上の頭巾尾根登山口から山道に這入り、トレーニングのためにハイペースで山頂を目指した…。五合目付近で一人、六合目付近で一人の登山者を追い越し、登山口にある案内看板に書いてある山頂まで120分(どんな基準か分からないが)を、短距離走をした時のように呼吸も荒く駆け登り、山頂を11時40分に通過(登山口から50分)そのまま縦走路を三郡山に向かった。

 三郡山頂に11時55分ごろ着いたので本来なら昼食タイムだったが、予定していた天の泉の水が枯れていたので(取水箇所の詰まりだろうと思う)飲み水が一滴もなかったのでそのまま通過、欅谷の谷間へ向かった。

 植林の中の階段道を降り、欅谷上部を横切る所の水場の手前の斜面に、初めて見る可愛らしいツリー状の白い草花が春の陽光に光っていた…水場で昼食をと思っていたが、谷を吹き上げて来る風が汗で濡れた身体には寒く感じられたので、水筒に山水だけ汲んで何処か適当地点でお昼にしようと下って行った。

 先日撤去した倒木箇所の少し手前にある炭焼き窯跡に通りかかったとき、横たわって苔の生えた倒木に新しい命が芽生えていたのを見かける…朽ちて果てる老木、その身体を栄養源に逞しく芽生える幼木!自然界の輪廻を目にし少々感動した…。暫く下って12時34分に問題の大物倒木現場に到着。見ただけで前回の倒木に比べると簡単にはいかないな…と覚悟して、兎にかく腹ごしらえをしてとその倒木に座ってパンとバナナ二本の簡易昼食(今日に限ってパンだった)をとった。

 さて作業開始!倒木の頭の部分は山の斜面の上でしっかり食い込んでいるし、根本部分はまだ土の中と云う状況なので、一か所だけ切断しても開通状態にはならないので上下二ヵ所に鋸を入れなくてはならない!

 何しろ鋸の刃渡りより直径がでかいので、切りながらひょっとしたら切断できないかも知れないとの思いがよぎったが、その時はその時と腹をくくり根気よく鋸をひいた…。暫くすると鋸が完全に丸太の中に隠れてしまって喰い込み、動かなくなったので鉈で表面を削り取り再度、鋸ひきの繰り返しをして上側の部分を80%ほど済ませ、次は下側の切断作業…掌には血マメが出来て悪戦苦闘!草臥れて空を仰ぐと真っ青な空が目に這入り、いじけてきた心に無言の応援!気合いダ!と気を取り直し作業開始して3時間余りの15時47分にメリ・メリッ!と云う音と共に伐り離し作業終了!

 こんな大物に挑戦し、見事にその責務を果たしてくれた小さな鋸さんに感謝、頬ずりしてその労をねぎらった…アリガトウ!

 今回の作業は大変だったが、成せば成る成さぬは…である。「やれば出来る」こんな単純な作業からまた一つ教訓を再確認させて貰った。何事も諦めずに頑張れば、努力すればトライ出来るのだ!散らかった木屑等を整理して現場を後に身体は疲労していたが気持は晴々となり、散り残りのヤマザクラなどを眺めながら山道を下って、16時20分ごろ昭和の森公園駐車場に帰り着いた。

 昭和の森公園からの帰路、振り返ると桜並木の向こうに三郡山系の山並みが真っ青な空の向こうに連なり、その肩にはお月さまがかかり私を見送ってくれた…。 




 

花冷え…桜満開…青空の宝満山系へ!


昭和の森…河原谷…うさぎ道…佛頂山…三郡山…欅谷B…昭和の森

2009/3/30

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3月30日・・快晴

 久しぶり(3週間)に宝満山系へ足を運んだ。この一週間は花冷えと云うのか低温が続き、お陰で早めに咲き出した桜の花も散らずに山も街も至るところで春爛漫の風情を楽しませてくれる…。

 昨日(29日)は、昭和の森公園の桜花の下で、PC教室の先生を囲んで同窓生一同で愉しい花見の宴を開催したが、お昼過ぎに公園に着くと駐車場は満杯状態で、桜を楽しむ(より団子を楽しんでいる…)行楽の人と車で賑わっていた。

 9時半ごろ、昭和の森公園駐車場に着くと昨日の賑わいは何処へ閑散としていた…満開の桜花を独り占めに眺めながらその下を通り抜け、草ケ谷貯水池方面へ入ると、もう石楠花の花が咲き始め美しい深紅の蕾を開きはじめていた…

 ゲートを潜り抜けた所に立つ大きな桜の木の下から正面を見ると、貯水池の水面の上に宝満山から佛頂山の山影が長閑に映り、風に乗って舞い散る桜の花びらが蝶のようだった…

 貯水池の周りを廻り込んで杉の植林を抜け、下の駐車場から来た林道に出て河原谷の沢伝いの道を登って行くと身体も温もり上着を脱いだ…狭い谷間の空を見上げると青空が眩しく広がり、落葉樹の梢には厳しい冬に別れを告げて芽生え始めた蕾たちが春の訪れを今や遅しと待ちかまえていた…。

 谷間のあちこちから盛んにガーガーゲーゲーと蛙さん達の合唱が聞こえる…春を迎えて求愛のラブコールだろうか?暫くは、小鳥さん達の囀りの代わりにその鳴き声を聞き、藪椿の落花の道を登って10時頃、難所滝方面との分岐に着き右折、枯れ谷を亘ってうさぎ道に這入った。

 うさぎ道に這入って少し登った所にこのコース最後の水場がある。道から少し左に外れると、水量は少ないが小さな滝から冷たい山水が落下している…下の方でも汲めるが、折角の美味しい水だからと少し上に行って苔の生えた岩壁からチョロチョロと染み出る(1リッター水筒満タンに5分ほどかかった)甘露水を頂いた。

 序に一口美味しい甘露水を頂き、ザックを肩に出発しようと何の気なしに上を見ると(眺望の利かない山道を登るときは殆ど足もとばかり見て上を見る事は少ない!)冬を越し、落葉して裸ん棒の大きな樹木が梢に芽吹きの蕾を付け、真っ青な空に向かって背伸びをするように春を待ちかまえていた…!

 標高が高くなって来ると時々視界が開け、木の間越しに明るい陽射しが漏れ、尾根を越えて来る東の風がザワザワと樅の木などの高い梢を鳴らして通り過ぎ、チーッと鋭い声で鳴きながら飛び交う小鳥の影が木の間に見えた…。

 道が緩やかになると佛頂山下の宝満山から来た尾根道の縦走路に出る。縦走路に這入りひと登りすると祠の祀ってある佛頂山山頂で、小さな祠に手を合わせ、山の安全や諸々の願いを唱えた…。

 三郡方面へ縦走路を辿ると、道端にこの春いちばんに見かけた草花に出会った…朝晩はまだ零度ぐらいに下がる中で健気に咲いたその小さな(直径2センチほど)白い花が、まだ冬枯れの淋しい風景の中で足を止めさせられた。

 長崎鼻から難所滝分岐への鞍部に下り、急坂を登り返していると、紫色の可憐なスミレに出迎えられる!君は、今季二番目に見た草花だ…。こうして標高の高い山の稜線にも次々と春を彩る花たちが生まれ咲き競う。

 誰一人出会わない縦走路を三郡方面へ、周囲の景色や芽立ちの梢などを楽しみながら歩いていて、フト空を仰ぐと空を二つに切り分けるかのように真っ白な飛行機雲が航跡を残しながら西へ延びていた…。

 春の陽光の充ち溢れる三郡山頂に11時45分ごろ到着。寒暖計を見ると5℃!体感的には15度以上に感じられるのは、あまり風も当たらずポカポカ陽気のせいだろう…丁度お昼時!山頂の一角に座り込んでおにぎりを戴く。双眼鏡で周囲の景色を見ながらコンロで沸かした暖かいお茶を飲んでいると、ポシェットだけ身につけた身軽な登山者が山頂にやって来られる。

 挨拶を交わしお話をすると何の事は無い…あった事はないが直ぐ近所の人だった!定年後に始めた山登りで、三郡山は二回目だとか…少しずつ足を慣らしてあちこちの山へ登って汗を出し、山登りの快感と達成感そして気分転換と自己鍛錬に頑張ってください!

 13時過ぎ、頭巾尾根を下る彼と別れ、一時間以上ものんびりさせて貰った居心地の良い山頂を後に下山の途についた。山頂を出て直ぐの所にあるレーダーサイト敷地のフェンスの中に土筆が群生していた…此処を通る登山者は採りたいけれど柵の中!横目で見ながら通り過ぎていることだろう…。

 縦走路から欅谷Bコースに這入り30分ほど下った所に、直径30センチ以上の倒木が道を塞いでいた。登山者はその丸太の上を乗り越えて通過しているので、そのままでも通行できない事は無かったが時間も早かったので「名刀村正」ならぬ「名鋸山正」の出番となった!

 倒木は、見た感じではこの小さな鋸にはちょっとデカ過ぎるかな…と心配したがその時はその時と腹をくくって作業にかかった。丸太の差渡しが鋸の長さより大きいので、上から前へそして向こう側を…と少しずつ切って行った。30分ほど頑張ると、メリメリバッキーンと気持ちのいい音を立てて切断完了!残務整理は鉈くんの出番!かれこれ小一時間で通行に差し支えないように開通した。

 一仕事片付け気分爽快!ザックを肩に山道を下って行くと、あちこちの山の斜面にヤマザクラやこぶしの花が点々と美しかった…15時過ぎに桜花満開の昭和の森公園の駐車場に帰り着き、山道具を仕舞ってリアゲイトを開け腰掛けて、満開の桜花や宝満山等を眺めながらデザートの八朔をいただいた…。   




 

春うららの篠栗町、呑山観音から鉾立山へ!


呑山観音…林道…鉾立山(663m)往復

2009/3/10

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3月10日・・晴れ

 近くに住む娘と出かける予定だった福寿草探索の仰烏帽子山行きが、天候その他の事情でお流れになっていたので、今日はその穴埋めでは無いがハイキング気分で近郊の里山歩きを思い立った…。

 行く先は、篠栗88か所巡りで有名な呑山観音のすぐ近くの里山「鉾立山」。標高は663mだが、既に呑山観音付近の標高が400m以上だからその標高差は200メートル程度だから、服装も軽装で足元はランニングシューズだった…! 

 前日にインターネットの地図サイトで周辺の地形を確認しプリントアウトした地図を携帯していった…、登山道などの情報は現地に着いて確認すれば良かろうと娘の家を10時半ごろ出て篠栗へ向かった。

 国道201バイパスを走って、篠栗町の金出から呑山観音方面への県道92号に這入ると九十九折れの道で、一曲り毎に高度を増してあっという間に篠栗の街並みが足元に小さくなった…。

 通行する車も少なく、通過する道沿いには篠栗88か所のお寺さんが次々に現れ、6年前に妻と四国遍路前の予行練習に二日かけて歩いた日が思い出された…そんな長閑な田舎道の両側にはあんずの花や紅白とりどりの梅の花が咲き乱れ…畔道では土筆を摘む人たちがあった。

 11時20ごろ呑山観音の大きな駐車場に着いた。本来の登山口は、猫峠付近から菅岳にある交通省無線中継局に向かう林道を利用し、尾根筋の道を南西に進むと鉾立山を経て畝原山へ縦走出来るらしかった…。

 目的の鉾立山は一面植林に覆われ、目の前に黒々と横たわって「サー登っていらっしゃい」と待ち構えているが、猫峠経由では無く此処から直接山頂に登れるコースは無いのか知りたくて、参道沿いにある茶店へ尋ねに行った。

 茶店のおばさんに山頂への道を尋ねると、猫峠からは行けるが、「此処からは道と云う道は無く、山の中は間伐材などがが放置され荒れているので…どうだろうねー」と云い、「此処は篠栗まいりの人は来られるが山登りの人はあまり見かけんからね…」と云いつつも店から出て二通りほどの入り口付近までの道を教えて頂いた。

 教えて貰った林道を一キロほど登って行くと行き止まりで、ターン出来なかったのでそのまま百メートルほどバックした所にあったスペースに車を留置し、お昼の握り飯とお茶だけ入れたリュックを肩に11時40分ごろ出発した。

 最短距離だが何処から登り始めて良いか分からない…懸命に道らしき痕跡はないか探すが、あるのは猪さん達の踏み跡のみ!所々には彼等の抜け毛が散らかっていた…エーイ、山頂目指して直登だ…。10分ほどは、昔は果樹園だったようだが今は荒れ放題の斜面を登って行き、山頂まで続く杉の薄暗い植林の中へ這入って行った。

 初めのうちは傾斜もそれほどでなかったが登るにつれて険しくなり、間伐材がゴロゴロと横たわって障害物レースで、乗り越えたり迂回したり…おまけに、いばら類の棘とげ植物が蔓延って歩き辛いことこの上なかった!娘が、お父さんこの山は道が無いの?と心細い声を出していたが、妻と二人助け合い、声をかけあいながら登ってくれた。

 「感ピュータ」ナビゲーションで山頂方向を目指し、猪さん達がつけたずるずる滑る不安定なけもの道を登って行き、12時27分に猫峠から来た尾根の縦走路に出た。50メートルほど行った所が一等三角点のある見通しの利かない「鉾立山」山頂だった。

 お腹もすいていたので座り心地の良い石に座ってランチタイム…鉾立山と云うから逆鉾でも立っているのかなと思っていたがそんなものは無かった…!が、此の山も、神代のころの神話にある(玉依姫の尊)に纏わる話があったのだ。

 13時過ぎに下山開始。登りより楽な事は楽だが、見渡す限りの杉の植林の中は何処を登って来たのやら見当もつかない!登るときと同じ「感ピューター」ナビゲーションの世界…。見覚えのあるような猪が掘った穴や朽木、もう少し左手からだったかな?と修正しながら下り続けて25分あまりで、覆いかぶさって薄暗い植林のトンネルを抜け、明るい陽射しが眩い平地に降り着いた。

 林道に出ると、そこは、登った場所より100メートルほど下手に降りついていたが…そう大きく狂っていなかったので一安心した!林道を少し戻って車の所に帰り着き振り仰ぐと、全身、杉の植林を纏って立つ鉾立山がお疲れさんと労ってくれた…。

 帰りがけに、茶店のおばさんに下山の挨拶に立ち寄ると、「お茶でも飲んで行きなさい」と暖かい飴湯等のご接待を受けた。「山はどうでしたか?」と訊かれたので、「いやー、道は無く、間伐材の散乱する中の獣道を登り下りしてきました…」と云うと、昔は植林の中も手入れが行き届きそんな苦労はせんで登れたのにね!」と慰めて頂いた。

 時代の変化でこういったお遍路さん相手の店や宿屋は錆びれていきます…と、昔を懐かしみながらお話しや、鉾立山の名前の由来(篠栗町HP「篠栗町誌・民俗編」より)などを拝聴して茶店を後に帰路に着いた。   




麓は芽吹きの春…お山の上は霜柱!


昭和の森…頭巾尾根…頭巾山(901m)…三郡山(936m)…欅谷Aコース…昭和の森

2009/3/7

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3月7日・・晴れ

 昨年正月三日、雪の久住山登山で怪我をして以来冬山登山を敬遠するようになり、やっと、季節も春三月になって山歩きをする気になった妻を伴い宝満山系の頭巾山から三郡山を巡って来た。

 8時20分ごろ昭和の森の駐車場に着くと、土曜日とあってもう7〜8台のマイカーが留っていた。登山靴に履き替え出発しかかると、停まっていた奈良ナンバーの大型四駆から降りてきた私年配と見かけられる登山者と朝の挨拶を交わし「奈良から単独で九州の山歩きですか?」と尋ねると、「九州の主たる山々は殆ど登りましたが、古希を迎える前にローカルの山は未踏なので動けるうちに登っておこうとやって来ました…」と答え、車の中に寝泊まりしながら楽しんでおります…の事だった。

 車のルーフには収納トランクなどと共に山スキーなども積んであり、二年前には北海道の山を60ほど登ったそうだが、まだまだ登り遂せていないです…と豪快に笑い飛ばす「青春真っ盛りの中高年」だった!まだまだ、こうした元気いっぱいの仲間がいると思うと心強く、お前も頑張れよ…と無言のメッセージを頂いたようだった。

 福岡の友人を待っているとういう彼と別れ、昭和の森を8時35分ごろ出発した。約四か月ぶりの山歩きになる妻とのコースは何処が良かろうかと考えたが、少しきついが自然林の多い頭巾尾根を登ることにした。

 登山口の昭和の森では気温5度ぐらいで耳や手が冷たかったが、山道に這入って10分も歩くとザックを背負う背中は汗ばみ始め尾根を越えて来る冷たい風が心地良かった。

 久しぶりの山歩きになる妻に合わせてスローペースで登る山道は、フカフカと積った落ち葉の道で足に心地よく、落葉して淋しい林の中で藪椿の真っ赤な花びらが紅一点、風に揺れていた。

 少し遅れ加減ながらマイペースで登って来る妻を待って、休憩しようかと尋ねると、「イヤ大丈夫です」と四ヶ月のブランクの調整に懸命のようだった…。長い補助ロープのある急坂を登って9時55分ごろ、新しいアルミプレートの山頂標識の設置された頭巾山々頂(トッキンヤマ)に着いた。昭和の森から一時間20分、四ヶ月のブランクを考えると上出来だろう…。

 そのまま山頂を通過して宝満山から来た縦走路に出て三郡山へ向かい、霜柱の立つ三郡山頂に10時15分ごろ到着した…標識裏の寒暖計を見ると2℃を示していた。四囲の景色は辛うじて英彦山の姿が識別できる程の春霞状態だった。

 日影には霜柱も残っていたが、日の当たる場所は霜も解けて緩くなった山頂を後に、滞在3分ほどで縦走路に出て砥石山方面へ向かった…。妻は、目ざとく陽だまり斜面に頭を出しているフキノトウを見つけお土産にしていた。

 北の方が開けた見晴らしの良いピークから北の方を見ると、若杉山は下界から見ると格好良い三角形だが、こうして上から見下ろすとのっぺりとした丘のようで、砥石山は黒々した姿で存在感を見せていた。

 霜解けで緩くなり、ずるずる滑る坂道を用心しながら下って、欅谷(ツキタニ)Bコースを左に見送り、下り加減の縦走路を若杉山方面へ向かっていると、朝早く篠栗を出発して若杉山からしょうけ越えを経て宝満山へ向かう何組かの登山者と行き違い、挨拶を交わして離合した…。

 三郡山を出て約35分ごろの10時55分ごろ欅谷(ツキタニ)Aコースから昭和の森への分岐に出た。時間はまだたっぷりあって砥石山まではゆっくり行けたが、久しぶりの山歩きになる妻のコンディションを考慮して今日は此処から下山…。

 歩きやすい山道を下って11時20分ごろ林道に下り着いた。沢の中を流れる冷たい水で汚れた山靴を洗っていると、林の中からウグイスの鳴き声が、ホーホケキョ♪〜♪と良い喉を聴かせてくれる!妻が、久しぶりの山歩きで少しバテましたが、この美声で疲れは消えてしまいます…だった。

 2003年7月の集中豪雨で寸断されていた登山道や林道も下の方は殆ど復旧したが、このAコースへ入る林道はまだ復旧工事が進んでおらず、あちこちに集中豪雨災害の爪痕を残したままで少しの大雨でも崩壊しそうで心掛かりだった…。

 杉やケヤキの花粉がびっしりついた植林を見ながら林道をぶらぶら下り欅谷(ツキタニ)A・Bコース分岐点に出て、ザーザー音をたてて流れ下る本谷沿いの道を下って行くと、薄緑色した(芋虫状)花芽?のついた灌木が砂防ダムの瀑布をバックに「春ですよ!」と山歩き人に呼びかけていた…。

 昭和の森に5分ほどの道端の草むらの中に白い花が咲いているのを発見…「サツマイモナリ」の花で、今季初めて見る草花で早速シャッターを切らせて貰った!今からは一日ごとに山も春めき、こうした草花たちに会えるのが楽しみだ…賑やかになった昭和の森の駐車場に帰り着くと同時に、山歩き終了を告げるかのようにタイミング良く12時のメロディが拡声器から響き渡った…。    




春一番…!


昭和の森…河原谷…うさぎ道…佛頂山(869m)…三郡山(936m)…欅谷Bコース…昭和の森

2009/2/14

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2月14日・・晴れ

 昨日は午後から春一番が吹き荒れ台風並みの強風が吹きまくった…、まだまだ寒の戻りもあるかもしれないが、ひと雨毎に冬から春へ季節が移ろって行く…。

 一夜明くれば昨夜の嵐は嘘のように晴れ上がり山行き日和!…で、、宝満山系の山へ出かけた。9時10分過ぎに過ぎに昭和の森の駐車場に着くと、土曜日とあって10台以上のマイカーが留められ賑わっていた。

 手早く準備を終え9時20分ごろ昭和の森の駐車場を後にした。今日は、河原谷から佛頂山へ登って縦走路を三郡山へ向かい、欅谷Bコースを下る予定だった…。

 貯水ダムの横から杉林の中の道を抜け、下の駐車場から上がってきた林道に出て暫く登って山道へ入った…。その付近で休憩中の5〜6人パーティを追い越し、ゴロタ石の転がる道を登って行くと、昨夜の嵐で吹きちぎられた真っ赤な藪椿の花が、宇治茶色の苔むした石の間に点々と散らかり、赤色と宇治茶色の対比が目に鮮やかだった…!

 9時55分ごろ、柔らかな斜光線を受けて佇む苔むした三角形のおにぎり岩のすぐ上から、難所滝方面への道を左に見送りうさぎ道と呼ばれる宝満山方面への道に這入った。

 うさぎ道に這入って5分ほど行った所に小さな滝があり、このコースの最後の水場である。立ち寄って、冷たく美味しい山水で喉を潤した…甘露!。

 このうさぎ道は、初めの10分ほどは急勾配だが以後は緩やかになって、尾根を巻くようにして道がつけられているので登りやすい。宝満山はどのコースも急勾配の険しい山道だが、「うさぎ道」の語源はひょっとしたら兎さんのように優しい道と云う意味から付けられたのかな?と勝手に解釈した…。

 とても、二月の厳寒期の山とは思えない高い気温に、気持ちがいいように汗が出てくる…!額から流れ落ちる玉の汗を手のひらで拭いさりながら登って行くと、標高800メートル付近から上は淡いガスの中で、樅の木などの葉っぱには露のような水玉がキラキラと光っていた…。

 縦走路に10時35分ごろ出て、そのまま佛頂山への上り坂を登り10時37分ごろ、祠の立つ佛頂山々頂869mに着き、山頂の祠に手を合わせ、今年一年の山行きの安全や家内安全…そして世界の平安をお祈りした…。宝満山頂より此処の方が標高は40メートルほど高いのだが、宝満山頂は見晴らしがいいが此処は大きな樅の木などが茂っていて眺望が望めないのが残念だ!

 縦走路を北に、長崎鼻から河原谷分岐へ一旦下り、登り返して快適な縦走路を行くと間もなく難所滝からのコースと接し、頭巾山のサイドから小さなピークを二度登り返すと目の前に、三郡山々頂の巨大レーダードームが現れる。

 油須原から登って来た専用道路に出て、裏手のフェンス沿いの道から最後の上りを登り切ると三郡山頂だ。春を思わせる柔らかな陽光の山頂は無人で貸し切り!少し早かったがお昼にした。

 山頂標識の下の手ごろな石に腰掛け、汗で濡れた背中をお日さまに向け店開き!ガスの切れ間に頭を覗かせた佛頂山などを眺めながら箸を使っていると、人の声がして三人の登山者がやって来る…。

 女性二名、男性一名の三人のパーティが笑顔で「コンニチハ」と挨拶をされ、女性の一人が、「愛妻弁当、美味しいでしょうね…」と冷やかせれる!お話ししていると、まだ山歩きを始めて間もないらしく「あの山は…こっちの山は?」と質問された。

 どっちから登って来られたのですか?と尋ねると、昭和の森から頭巾尾根を登って来られたらしく、下りはどちらからですか?と訊くと、「来た道を引き返そうかと思っています…」だったので、それでは、私は欅谷Bコースを下って昭和の森へ下りますのでご案内しましょうという事になり、11時45分ごろ山頂を立って下山の途に着いた。

 呉越同舟…おしゃべりを楽しみながら欅谷コースの道を下って、13時過ぎに昭和の森に帰り着き、何処かの山で会える事を…と、一期一会の彼等との山歩きを終えた。




春うららの山歩き…!


昭和の森…砥石山直登コース…砥石山…鬼岩谷山(774m)…砥石山…前砥石山…欅谷Aコース…昭和の森

2009/2/2

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2月2日・・晴れ

 朝は冷え込んだが、一週間前の寒気は何処へやら…春のような陽気の山歩きを楽しんできた。

 昭和の森駐車場に着いたのはもう10時過ぎで、準備を終えて出発したのは10時15分を過ぎていた。サテ、今日はどのコースを辿って尾根に出ようか…三郡山方面と砥石山方面の分岐で迷ったが、今年になって一回目が河原谷往復の難所滝。二回目が、河原谷から難所滝〜三郡山〜欅谷Bコース下山。三回目が、河原谷〜難所滝〜頭巾山〜頭巾尾根下山だったので、今日は、左にとって砥石山方面への林道に這入った。

 今日は、6日から入山する伯耆大山に備えての軽いウオーミングアップのつもりもあったので、しっかり汗を出そうと早足で登って行った…。

 コンクリート舗装の林道を沢沿いに登って行くと、左右に見える植林の杉やケヤキがびっしり花粉をつけて出番を待っていた…!10時45分に、砥石山登山口の内畑コース入口に達したが、小さな案内標識に「砥石山直登コース80分」とあったので、林道歩きが続くがコース確認の為に直登コースを登って行った。

 此処から、「砥石山〜今屋敷コース」に出会うまでは全く初めてで、林道歩きといえども愉しかった…。同じ山に登るのでも、登るコースが違えば新鮮で、違う景色が心を弾ませてくれる…。

 途中から未舗装になった林道を登って行くと、前方から森林伐採作業のエンジンの音が聞こえてきた。狭い林道の少し小広くなった路肩で、大型トラックがクレーンで直径4〜50センチほどの丸太を積み込み中だった…。そのすぐ前に小さな案内標識があり、砥石山登山口は約50米先と記してあった。

 材木搬出のためにこうして林道が作られると、登山道は途中がブッチ切れてしまい、這入り口が判らなくなってしまう…!標識のお陰で登山道入り口に着いたが、こういった例が沢山あって戸惑う。

 11時05分に、今屋敷コースの登山道入口に着き、掘割状の壁を登って登山道に這入った。林道歩き50分の後の山道は、上り坂でも足に優しく心地よい…!やっぱり登山は山道歩きに限る!

 林道と別れて13分の11時28分に、砥石山々頂に着いた…下の、内畑登山口の標識には「山頂まで80分」と書いてあったが45分で着いた。お昼には少し早いし、此処は木が生い茂って見通しもないので、ランチタイム場所としては冴えないのでそのまま通過して、縦走路をしょうけ越し方面に向かった。

 ポカポカ陽気の縦走路を快調に飛ばし、11時43分に一等三角点のある鬼岩谷山(774米)山頂に着いた…。山頂と云っても、殆ど縦走路と変わらぬ小さな突起で、此処も周囲は灌木が茂って視界は利かないが、山頂付近だけ切り払われて明るい陽射しがいっぱい溢れていた。

 そんな陽だまりの一等三角点レストランで店開き!石の三角点標柱を囲んで点在する大きな石の上に座り、今日はおにぎりでは無く、タッパーに入れた弁当!ベントウもたまには美味しい…暖かいお茶を飲んでランチタイム終了。

 もう少し下ればしょうけ越しだが、今日は此処でUターン。12時10分に山頂を後に往路を辿って砥石山方面へ引き返す…。遥か前方には、ついこの頃まで真っ白に雪化粧していた三郡山や宝満山が今日はその面影は何処へ、春を思わせる青空の下に長閑に横たわっていた…。

 小さなピークを上り下りしながら、落葉して丸裸の灌木の中の枯れ葉の道を暫く行くと、先週の積雪で倒れた杉の倒木が道を塞いでいたので撤去作業開始にかかった…。

 何時もザックのサイドに携帯している「鋸と鉈」。久しぶりの出番!小型だが良く切れる鋸を取り出し作業開始、直径20センチほどの倒木を10分ほどで片付けてしまった…。これで、此処を通る登山者の皆さんも頭をぶっつけずに通ることが出来る。

 鋸を鞘にしまって出発…歩きはじめると向こうから、山岳マラソン訓練中の青年が息も切らさずに颯爽と走って来る…。切り払った倒木の残骸を見て「助かりまーす」と一声かけて若杉山方面へあっという間に消えて行った!

 砥石山を12時38分に通過…一旦、鞍部に下り、登り返して前砥石山を12時50分に通過…。筑豊方面への分岐を13時01分、内畑分岐を07分に通過して、欅谷Aコース分岐に同10分に差し掛かり、同所からAコースを一気に下り、林道出会いに13時24分に下りついた…。

 この林道終点は数年前の災害のままで、山道入口が判然としないが、標識の所から左手の荒れ沢に降りて、横切った所にある巨岩を目印に行けば、山道に続いている。

 舗装された林道を10分ほど下れば欅谷A・Bコースの分岐点で、後は、災害復旧工事の終わった綺麗な林道を下るだけ…昭和の森の駐車場に13時58分に帰り着いた。




再々度…難所滝へ!


昭和の森…河原谷(ゴウラタニ)…難所滝…頭巾山(901m)…昭和の森…プラス(メジロ)

2009/1/25

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1月25日・・雪

 昨日の三俣山登山に引き続き難所滝へ…!

 23日に催された大野城市交通指導員の新年会の席上で、指導員仲間のIさんとSさんが難所滝のツララが良かろうね…で、それでは25日に行きましょうか…で、連日の山行きとなった次第。

 7時ごろ、山行き支度を終えて玄関を開けると、昨日からの雪で庭の石灯篭や庭木にはこんもり雪が乗っかって、何だか他所の庭みたいだった…。

〜 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 〜

♪♪ メジロの「チーコちゃん」 ♪♪

元日の夕方、玄関前でガラスか何かにぶつかって気絶状態のメジロを、妻と遊びに来ていた長女が家にもって来て介抱してやると元気になった…。

 元気になるまで見てあげようと、鳥かごに入れて一日、二日と飼っているうちにその可愛らしい動作に情が移り放し辛くなったが、メジロは県の条例で飼育禁止になっているのでもう少し元気になってから…と、思っていたが、日光にも当たらねばならないだろうと、籠を縁側に出していたら三羽のメジロがやって来て、その中の一羽が籠の上や周りで盛んに囀り呼びかけている様子だった…。

 きっと、親か兄弟だったのだろうが、近くで私が見ているのに逃げもせずに「お前、どうして籠の中にいるの?」と囁きかけている姿に、こんな小さな小鳥でも人間にも劣らぬ愛情を持っているのか!と、いたく感動し、丁度遊びに来ていた孫娘に訳を話し放生してあげる事にし、孫娘が籠の入口を開けてやると矢のような速さで飛び去って行った…。

 所が、その後、暫くメジロの群れがやって来て庭の五葉松で囀ったりして遊ぶので、ミカンを輪切りにして置いてやると喜んで食べるようになり、やって来るのを心待ちにするようになった…!始終キョロキョロ、ピョコピョコ、一時も動作をやめないその姿を眺めていると心が癒されて見飽きない…。

 初めのうちは、どれが籠から出て行ったメジロか見分けがつかなかったが、その中に、やって来るのが一羽だけになってしまった…!その一羽が多分、放生してやった「メジロちゃん」に違いないと勝手に解釈し、名前も「チーコ」と命名し!庭先の梅の木でミカンを啄む彼女(だろうと思う)に「チーコ、元気かい…」と、呼びかけて毎日会話?を楽しませて貰っている。

 このページを書いている今も、雪の消えた小さな梅の木に留って、今日も好物の蜜柑を食べている!…庭木に積もった雪の話から難所滝が脱線してしまいましたが、私の可愛らしい恋人?を紹介したくて飛び入りをさせて頂きました。

〜 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 〜

   直ぐ近所のIさん宅でIさんを拾い、Sさん宅へ向かいSさんを収容?し、牡丹雪の降る中を昭和の森へ向かった。気温は昨日ほどではないがそれでも車の外気温は0℃で、難所滝のツララも大きく成長しているだろうと楽しみだった。

 ギアを四駆に切り変え、雪の積もった上り坂を登って一番上の駐車場に着くと二台の車が留っていて登山準備中だった。我々も雪山登山仕様のウェアーに身を固め(IさんSさんはアイゼンも着用)7時50分ごろ駐車場を後に難所滝を目指した。

 Iさんとは北アルプスの槍ケ岳や冬期の伯耆大山等などご一緒した事があったが、自営業を営むSさんは日曜日だけしか暇が取れないのでこれまで同行する機会がなく、今日が初顔合わせだった。

 登って行くうちに気温は零下だが汗ばんできたので、上部で汗が冷えて寒い目に合わないように、早め早めに衣服調節しながら雪の積もった河原谷を登って行った…。Iさんのアイゼンは出歯の12本爪で氷壁登攀も可能な優れもの(息子さんの物)だが、こんな中途半端なゴロタ石の雪の中では出歯の部分が引っ掛かって歩き辛そうだった…Sさんのアイゼンは6本爪だったが、九州の雪山ではこれくらいのシンプルな物でで充分通用する。

 途中で、大きなワンコちゃんを連れて先に行かれた夫婦連れの登山者に追いつき、挨拶を交わしてお先に失礼する…。粉雪が降っているが寒さを感じないどころか、汗さえ出て手袋も脱いで雪の坂道を登って行った…。この汗こそ新陳代謝に貢献しているのだ!零下の世界で、ただ歩くだけで汗をかけるのは山登りぐらいだろう!皆さん、健康管理と維持に是非々山登りをお勧めします…。

 滝が近くなると流石に寒が締まって、汗ばんだ身体が冷えて行く。9時20分ごろガスと小雪に煙った難所滝の巨大ツララのカーテンの前に登りつく。日曜日だがまだ早いので登山者は二人だけだった…が、今日は、此処は押すな押すなのツララ見物の人で大賑わいになるだろう…それを見越しての早立ちが正解だった。(12時ごろ昭和の森に降りて来ると何百台というマイカーやマイクロバスなどで一番下の駐車場から上までぎっしりで、これだけの車の人数が、あの狭い河原谷を登って行けば数珠繋ぎ状態で離合もままならなかったのでは…)

 ツララそのものは、前回とあまり変わらないようだったが、今日は辺り一面の雪景色が見もので登ってきた甲斐があったというものだ!記念写真を撮って滞在5分ほどで下山開始…と云っても、混雑が予想される河原谷を下るのでは無く、一旦、宝満山縦走路までの登り上がって頭巾山から下ることにした…

 滝の前を横切って、大きな犬ツバキなどが茂る雪の付いた急坂はストックに助けられながら登り上がった。フカフカの新雪が30センチは積もっているだろうか近頃ではまれに見る大雪だった…。

 同行のSさんは、滝のツララも良かったがこんな大雪の上を歩くのは子供の時以来だ!と大喜びだった。風もなく気温が低いので樹木の枝いっぱいに積もった雪も落ちてこずに助かった…。

 縦走路から来た道まで登りあがって一休み…Iさんが大型のテルモスから美味しいお茶とリンゴのご接待!小休憩後、御神輿を上げて出発…5分ほどで縦走路に出る。

 縦走路一帯は、見渡す限りユキ・ゆき・雪…どの木々も枝一杯に雪を乗せて最敬礼!雪道の向こうからシャンシャンシャンと馬橇でも走って来そうな雰囲気で、三人ともこの大雪のトレッキングに大満足だった。

 あっという間に頭巾山入口。縦走路は何人か通った足跡もあったが、此処からの頭巾山コースは我々がトップバッターで踏み跡はない!Iさんが、ヨッシ、此処から俺がトップを行こうと踏み跡の無い雪道へ入って行き、10時25分ごろ新しい金属製の山頂標識が設置された頭巾山々頂(901m)に着いた。

 二人の写真を撮ってそのまま昭和の森へ下山開始…只でさえ滑りそうな急斜面の多いルートに雪ときてスリップに気を付けて下って行くが、それでも何度も尻もちをつかされた…転びそうになって立ち木にしがみつくと木の枝に乗った雪が落ちてきて頭から雪の洗礼!

 暫く下った所に珍しい霧氷発見…棘のような細い氷片が木の幹や枝にびっしり付着していたが、これは、霧氷の赤ちゃんだろうか?滑ったり転んだりしながら丁度12時のサイレンが鳴る頃に昭和の森の駐車場に戻ってきた。

 私たちが留めた上の駐車場はそんなに混雑していなかったが、それは朝の間の雪でノーマル仕様の車は上まで登れなかった為で、ゲート付近からの駐車場は満杯状態で混雑していた。

 お昼ごはん前に帰宅して、二日続けての雪山巡礼が終わった!




連日の寒波に再度難所滝へ!


昭和の森…河原谷(ゴウラタニ)…難所滝…三郡山…欅谷Bコース…昭和の森

2009/1/13

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1月13日・・小雪

 北国を思わせる連日の寒気…。凍てつくような交差点で学校へ通う児童たちを見送り山行き準備…と云っても、常時スタンバイのザックに熱いコーヒーの入ったテルモスとパンを入れるだけ!

 元旦に登った時はまだ凍結度50%ほどだった難所滝も、連日の寒気できっと美しく凍りついていることだろうと期待して昭和の森へと車を走らせた…。

 昭和の森の上の駐車場にあと300メートルほどの所で、登山者を乗せたジャンボタクシーが凍結した道路に立ち往生し、乗っていた登山客が全員降りて後ろから押したり、側溝に滑り落ちないように横を支えたりして大騒動!

 車の上から見ると大した事は無いようだが、降りて見るとツルンツルンで歩くのもやっとだった…私がタクシーのドライバーに、こんな状態の道路ではバックするか、チェーンをはかせるしか上れませんよ…と云うと、やっと、チェーンを出して来て後輪にセットし、何とか難所を上りあがって行った…。

 と云う訳で、駐車場を目前に15分ほどタイムロスしてしまう。駐車場に着いて準備をしていると、どうも時間を取らせまして済みませんでしたと、タクシードライバーと乗客の登山者が謝りに来られ、かえってこちらが恐縮する。

 さっと準備を済ませ9時50分ごろ昭和の森を後に河原谷に向かった…積雪の量は元日の方が多かったが、今日の方が寒は締まっているようで路面はバリバリしていた。

 草ケ谷貯水池の横を通って、杉の植林の中を抜け下から来た林道と合流する所で一人の登山者の追いつく…。お先にと挨拶して先行、林道終点から山道に這入って少し雪の量も増え、昨日までの三連休で多くの登山者が踏み固めた路面が凍って、歩き辛くなってきたがアイゼンは出さずに登って行った。

 足跡を見ると殆どが簡易アイゼンを付けて登り下りしている様だった…私はアイゼンはつけなかったが今日はスキー用のストックを持参してきたので助かった…。

 三連休後の平日だが、一年に何度しか見る事が出来ない「氷のカーテン」を…と、登って来る登山者が多く、難所滝に着くまでかれこれ15人ほど追い抜いた。この河原谷登山道がこんなに賑わいを見せるのは一年でこの時期だけだろう…。

 10時40分ごろ、見事に凍結しキラキラ輝く「氷のカーテン」を見せる難所滝の下に着いた…昭和の森から50分!超特急だった。汗を拭いて写真撮影5分…後から登って来る登山者に撮影スポットをお譲りして滝を後に三郡山へ、滝の横を巻いて雪の急坂にとりついた。

 滝の上部付近から積雪量が増え足首付近までのフカフカの雪で、滝までの踏み固められた雪と違って、サクサクと踏みしめる雪の感触がとても愉しかった…傾斜が緩るくなり縦走路が近くなると、周りの樹木や草木はすっぽりと雪をかぶり雪国にやって来たようで、点々と道を横切って続く猪さんや小動物たちの足跡に、この雪の中、餌にありついただろうか?と老婆心ながら心配した…。

11時05分、縦走路に出て平坦な雪道を鼻歌まじりで素っ飛ばし、頭巾山サイドを通り抜け、雪に埋もれた天の泉を足元に見て、小さなピークを二つ上り越えると正面に三郡山頂ドームが直ぐそこで、油須原から登り上がってきた車道に出る…道の端に立ててある積雪量計を見ると20センチ弱だった。

 狭いフェンス沿いの近道は雪がついているので用心しながら通過して、11時30分に今年初の三郡山々頂に到達した…寒暖計は摂氏−5度を示していた。雪をつけて気高く見える佛頂山の向こうには、筑後平野が雪けむりの中に霞んでいた…。山頂標識に「今年もよろしくお願いします!」と頭を下げ、山頂滞在数分で下山開始…欅谷Bコースへ下った。

 難所滝の河原谷登山道の賑わいは何処に、こちらの欅谷(ツキタニ)Bコースの道は閑古鳥が鳴いているようで、積った雪の上を歩いた足跡も少なかった…。杉の植林の中から沢を渡る個所が凍っていて、アイゼンなしの足には少しヤバかったが何とか誤魔化して通過…後は雪の山道を一気に下り林道に出た。

 標高が500メートルを切ると段々積雪も少なくなり、12時30分ごろ昭和の森の駐車場に帰り着いた…。  




元旦の朝は大雪!


河原谷(ゴウラタニ)から難所滝へ

2009/1/1

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1月1日・・雪

 昨年12月16日にU−bahnの仲間と久住山に登って以来、約半月ぶりの山歩きは年明け早々の元旦登山だった。

約半月も山から遠ざかったのは…もう時効になったろうから白状しますが、12月の18日にMtbで四王寺山から下ってくる際、路肩に吹き寄せられた落ち葉にハンドルを取られ転倒、腕や足、頭などを負傷…!

 と云う訳で外科通院。手足の傷は大したことは無かったが、頭の方が心配だったのでレントゲンなどとって貰ったが、幸いタンコブだけで「異状なし」だったのでホットしました…!

 然し、半月も山へ行かないと身体の調子が狂ってしまい、一昨日の餅つき終了後から風邪気味になり、昨日は、葛根湯を飲んで紅白も見ずに早めに就寝した…除夜の鐘の頃に年越し蕎麦はどうします?と妻から起こされたがとうとう食べなかった。

 元旦の初日の出は強い寒気団の襲来で今年はだめらしいと思っていたが、朝起きると雪が降っているではないか!まだ、鼻水が出ていたが山に登って一汗かくと風邪なんか飛んで行ってしまう…と、まだ家族は布団の中だったが山行き準備をして玄関の外に出ると吹雪状態だった!

 車の暖気運転もそこそこに昭和の森へ車を走らせていると、先が見えないほど雪が降りしきり、路面はあっという間に真っ白に積雪し雪国を走っている様だった…。

 乙金峠を越え、宇美町の工業団地付近の下り勾配の交差点では、赤信号で停止しようとする車が横滑りにスリップして交差点に突っ込んで辛うじて停止していた。九州人は、こんな状態の路面の運転は滅多にしかしないのでトラブルも多い。

 昭和の森への道に這入ると、5センチほどの新雪が積もり先行車の轍の跡もなく、ギアを四駆に切り替えて用心しながら登って行き、8時半過ぎに無人の雪で埋まった氷点下1度の駐車場に着いた。

 車外は横殴りの雪が吹雪いていたので車の中で登山靴やスパッツ類など雪対策の装備を万全にして車外に出た。8時50分ごろ、駐車場を後に草ケ谷貯水池の横から河原谷へ続く道は誰一人歩いていない雪道で、振り返ると私の付けた登山靴の足跡に新たな雪が舞いおりて見る間に消えてしまいそうだった。

 正月元旦からこんな雪の中を登れるなんて最高の幸せ!今年は、私の干支の丑年と云う事でなんだか先行きが明るくなったような気分になり、一人でニヤニヤしながらキュッキュッと雪を踏みしめ登って行くと、積雪の量こそ違え伯耆大山の雪の道を思い出した。

 20分ほど歩くと額から汗が滲んできたのでウインドブレーカーを脱いだ。きっと、半月あまり食べては家でゴロゴロ状態だった身体の中の水分などが一気に噴き出ているのだろう…これで、風邪も一緒に吹き飛んでくれること間違いなし!

 林道から山道に這入ると積雪の量も増えて行き、藪椿の木の枝などが雪の重みに頭を垂れ、時々、風に揺さぶられてスノーシャワーをまき散らせていた…。

   うさぎ道別れの手前で上から降りてきた登山者と離合する。新年のあいさつを交わし早かったですねと尋ねると、「初日の出をと思って宝満山へ行きましたが、山頂付近は吹雪で早々に降りてきました…」と雪道を下って行かれた。

 雪に隠れた石や木の根などに足を取られながら登って行き、丁度10時頃真っ白に雪化粧した難所滝の前に出た、お目当ての氷のカーテンは只今制作途中で、まだ、50%ほどだったが今日明日の寒波で完全凍結しそうな感じだった。写真を撮るために手袋を五分ほど脱いでいたら、たちまち悴んでしまった…。流れる水が凍りつくのだから当たり前のことだが…。

 今冬は久しぶりに冬らしい冬になり、この分だと二月まであと何回かこの氷の芸術作品にお目にかかれるチャンスがありそうだ。

 吹雪で煙る難所滝滞在10分ほどで下山開始。登る時より下りの雪道の方が厄介で何度も滑って尻もちをつかされたが、フカフカの雪だから痛くも痒くもなく大胆に下って行った。

 自分が登るときにつけたかすかな踏み跡の上を辿って草ケ谷貯水池の横まで下って来ると、冷たい水面の向こうには、ガスの切れ間に雪化粧した佛頂山や宝満山が白銀の衣を纏い、厳しい冬の顔を見せ寒そうに佇立していた。

 11時頃には駐車場のマイカーの所の帰り着き、今年第一回目の雪山登山が終了した…。毎年、とりたくなくてもとらなければならない歳!肉体は年々歳々衰えていくのはどうする事も出来ないが、精神力でカバーしながら今年もボチボチ「牛の歩みで」山々を巡りいっぱい幸せを戴きたい…。




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