∀ガンダム ミニ辞典(制作中)
(青字はハルキ・ノベルス版、緑字は角川スニーカー文庫版のみの設定です)
◆空缶◆
:ハイム印空缶鉱山から発掘される古代金属。アルミニウムの原料となる。
◆アグリッパ・メンテナー◆
:メンテナー家の頭首。ソレル家の摂政として月の執政をおこなう。闘争本能に目覚めたムーンレィスを排除し、ソレル家に取って代わろうとする。
◆朝霧急襲隊◆
:イングレッサ・ミリシャ所属のヒップヘビー型飛行機部隊。ソレイユの爆撃をおこなった。
◆アジ◆
:ディアナ・カウンター所属の艦艇師団の司令(階級は大佐)。ボストニア城におけるアメリアの領主連合とムーンレィスの首脳会談の席上で、帰還作戦の巻き添えで家族を失くした首脳の一人に射殺される。
◆アスピーテ◆
:ギンガナム軍の旗艦。他にも同型艦が多数存在する。
◆アデスカ◆
:マニューピチにある小民族国家。黒歴史時代の神話伝承が残っている。王位交代の際には、新しき王が古い王を倒すのが掟となっている。新しき王は、民に降りかかる災いを打ち払う力を持たなければならず、災いが打ち払えない時は国が滅びると信じられている。
◆アニス◆
:ベルレーヌの祖母。ルジャーナ領に住み、農業をしている。
◆アマンダ◆
:ハリー・オードの離婚した元妻。ハリーがゴールド・スモ―に付けた愛称でもある。
◆アメリア◆
:かつての北アメリカ大陸に建国された国家。幾つかのエリアに分割されており、各エリアごとに領主が世襲で治める。文化の源流は北方の未開種族が残したトーテミズム(部族と特別に関係がある動植物を神聖視し造形化した物を信仰する宗教形態)と太陽信仰が混ざり合ったもので多様で複合的である。
◆アリトスカ◆
:メンテナー家傘下の戦艦。アルマイヤー級18番艦のコードネーム。
◆アルマイヤー級◆
:ディアナ・カウンター所属の主力戦艦。
◆アンキーラ・ムロン◆
:100年程前にディアナ・ソレルと共に地球に降下したムーンレィス。地球に帰化した。ムロン・ムロンの祖先。ディアナ曰く「とても男前」。
◆アーク山(聖なる山)◆
:北アメリア大陸のイングレッサ領内ビシニティにある岩山。
◆I.F.B.D.(Iフィールド・ビーム・ドライブ)◆
:機体内部のジェネレーターが発生させるIフィールドのビームを機体の表面部分に展張し、そのビーム(梁)の運動を制御することによって機体を駆動させるシステム。∀ガンダム、スモー、ウォドムに内蔵されている。
◆IFF◆
:敵味方識別コードのこと。
◆イルの長老◆
:ムーンレィスと北アメリア各領主との第一回の会談に出席していた老人。帰還作戦の巻き添えで家族を亡くした報復にアジ大佐をボーガンで射殺し、直後にフィル・アッカマンの拳銃で射殺された。
◆イングレッサ技術アカデミア◆
:グエン・サード・ラインフォード指揮下のムーンレィスの技術者をメインとする会社組織。ムーンレィスの技術者は、月の科学技術の普及を条件に、希望者に月への安全な帰還、もしくは地球における市民権の保障を約束された。
◆イングレッサ公立精錬公社◆
:ラインフォード家の経営する工場。ハイム印空缶鉱山から送られた空缶を加工している。
◆イングレッサ・月王国◆
:月・地球帝国に替わる国家として、ディアナ・ソレル(実はキエル・ハイム)とハリーが建国した月とイングレッサ領の二重政権。
◆イングレッサ・ミリシャ◆
:イングレッサ領のミリシャの便宜上の呼び名。
◆イングレッサ領◆
:アメリア内の領地の一つ。ラインフォード家が治めている。
◆イングレッサ・ロケット部隊◆
:イングレッサ・ミリシャ所属のウィルゲムを中核とする部隊。グエン・サード・ラインフォードが総指揮官を務める。
◆イーゲル[TAF−M9]◆
:ディアナ・カウンター所属の汎用可変モビルスーツ。スパイン・コンセプトを利用した簡単な変形システムを持つ。コレン・ナンダー専用機。
◆ウァッド[MRC−U11D]◆
:ディアナ・カウンター所属の量産型対人用小型モビルスーツ。
◆ウィル◆
:グエン・サード・ラインフォードとディアナ・ソレルの息子。褐色の肌に金色の髪を持つ。キエルの兄
◆ウィル・ゲィム◆
:かつて、ディアナ・ソレルに求婚するために鳳凰の羽を取りに行った男性(この時の話しは「おとぎ話」として伝承されている)。かつてディアナ・ソレルが愛した人物。
◆ウィル・ゲィム(子孫)◆
:先祖のロマンスを確認するために宇宙船を発掘して月に行こうとする青年。ディアナ・カウンターに取り入って月に行こうとするが、ミリシャとの戦闘で死亡。
:シドじいさんの助手。
◆ウィルゲム◆
:キングスレーの谷から発掘された宇宙船。最初の発掘者「ウィル・ゲィム」にちなんで「ウィルゲム」と命名された。ミリシャの主力戦艦となる。
◆ウォドム[JMA−0530]◆
:ディアナ・カウンター所属の対艦用大型モビルスーツ。拠点制圧用にも使用される。装甲の一部にナノスキンが使用されている。名前の由来は、頭部の形状がドーム状のため「ウォーキング・ドーム」から取られている。
◆宇宙飛翔の章◆
:黒歴史を記した書物の中の記述の一つ。「先史文明の人々は、地球の鉱物資源を取り尽くしてしまった後、宇宙を漂う隕石に資源を求めた」と書かれている。
◆運河イルカ◆
:月の運河で漁の手伝いをするために飼われているイルカ。
◆運河珊瑚◆
:月の運河に群生している珊瑚。
◆ウージー・アーマー(分泌装甲)◆
:極端に増殖能力の高いナノマシンが使用されている装甲。失われた太古の技術。∀ガンダムには、装甲部分だけではなく内部のメカ全てにも同様のシステムが使用されている。
◆エイジア◆
:かつてのアジア。
◆エイムズ◆
:ルジャーナ・ミリシャ所属のパイロット。スエサイド部隊の隊員。ボルジャーノンを駆る。
◆エディリーヌ◆
:ディアナ・カウンター所属の艦艇。艦上で、月統一暫定政府と北アメリア合衆国との終戦協定及び相互協力の条約が署名された。
◆エフリコ◆
:かつてのアフリカ大陸。
◆エリゾナ公◆
:エリゾナ領の領主。
◆エリゾナ領◆
:アメリア内の領地の一つ。
◆ABM◆
:対ビーム用ミサイル。
◆FRP(空間斥力処理装置)◆
:簡易的な重力緩和装置。
◆SSB◆
:ディアナ・カウンターが使用する対艦荷粒子砲。
◆Xトップ◆
:ターンXの頭部。サイコミュを内蔵するコクピット・ブロック。
◆運河◆
:月の温度調節と漁業資源の養殖のために作られた施設。五重の高密度非晶質クリスタルで作られており、表面をIフィールドで保護している。
◆運河人◆
:ムーンレィスの下級階層の一つ。運河の清掃や漁業で生計を立てている。
◆音声認識◆
:人間の声を感知してマシン語に翻訳して機械を動かすシステム。
◆オーバニー◆
:アメリア内の地名。ウィル・ゲィムの出身地。
◆オールトン(田園工業都市)◆
:ルジャーナ領の首都。
◆カイラス・ギリ◆
:トレンチ・シティに埋設された高エネルギー粒子加速器。旧世界の末期に、外敵(異星人)の襲来を視野に入れて建造された地球圏防衛用の最終兵器。たった3秒以下の照射でオールトンの街を消滅させた。
◆カエル頭◆
:ウィル・ゲイム(子孫)がフラットを呼ぶ愛称。
◆カカシ◆
:ウォドムのミリシャ側でのコードネーム。
◆ガスパ◆
:ディアナ・カウンター所属のパイロット(階級は少尉)。
◆カナルトラウト(運河鱒)◆
:月で養殖されているマス。
◆カプル[AMX−109]◆
:イングレッサ・ミリシャ所属の量産型水陸両用可変機械人形。水中戦に特化した機体だが、主に陸戦で使用される。宇宙空間でも使用できる汎用性の高い機体である。アーク山のマウンテン・サイクルから発掘された。
◆カラモート◆
:ルジャーナ領内の街の一つ。
◆ガリア大陸◆
:かつてのヨーロッパ。ミリシャ設立のための仮想敵として挙げられていた。
◆カルバニア領◆
:アメリア内の領地の一つ。
◆環境調査◆
:「永く地球と断絶していた月の人々が、地球の自然環境下で生体を維持できるか否か」の調査。
◆環境調査員◆
:環境調査のために地球に降下したムーンレィス。体内に埋め込まれたセンサーが、調査員の健康状態を自動的に月へ送信する。監察期間は二年で、それを過ぎれば体内のセンサーは自動的に消滅する。「地球環境下で如何に生き抜くか」が焦点であり、降下後の行動は個々の裁量と自由判断に委ねられた。
◆ガンダム◆
:「宇宙移民者いじめの偉大な敵」、「白い悪魔」と称される伝説のモビルスーツ。
◆キエル◆
:グエン・サード・ラインフォードとディアナ・ソレルの娘。ウィルの妹。
◆キエル・ハイム◆
:ハイム家の長女。ディアナ・ソレルと瓜二つの外見を持つ。いたずらでディアナ・ソレルと入れ替わりソレイユに留まったことでムーンレィスの実状を学ぶ。
◆機械人形◆
:地球の人々にとってのモビルスーツの呼称。
◆北アメリア合衆国◆
:アメリアの各領地を合衆した国家。「領」は「州」へと改名され、旧デジャス領の領主が初代大統領になった。
◆ギッツ◆
:カラモートの商工会長。
◆軌道エレベーター◆
:黒歴史の記述の中にある、航宙船舶の重力圏離脱を補助する施設の一つ。アデスカの民に伝わる伝承の中にある「始まりの樹」ではないかと言われている。
◆ギム・ギンガナム◆
:ギンガナム家の頭首。闘争本能に目覚めたムーンレィスを率いて、ディアナ・ソレルに反抗する。ターンXを駆る。かつて、ディアナ・ソレルの暗殺に失敗し永久凍結の刑に処されていたが、月の支配を企むアグリッパ・メンテナーに助けられた。
◆キャノン・イルフート[SPA−51]◆
:ウィル・ゲィムがキングスレーの谷で発掘した砲撃戦用モビルスーツ。
◆キャハラン◆
:ハイム家の運転手。
◆ギャバン・グーニー◆
:ルジャーナ・ミリシャ所属のパイロット。スエサイド部隊の隊長。ソシエ・ハイムに惚れている。ボルジャーノンを駆る。
◆ギャロップ◆
:イングレッサ・ミリシャ所属のホバー走行車。ウィルゲムとともに掘り出された。モビルスーツの支援、整備が可能。ロラン・セアックが艦長を務める。核攻撃を想定した設計がされている。後に同型機がルジャーナ・ミリシャに数機配備された。「ギャロップ」とは、馬の最速走行を意味し、四本の足の全てが地から離れることを指す。
◆キャンサー・カフカ◆
:ディアナ・カウンター所属のパイロット。レット隊の隊長。過去に地球に帰化したムーンレィスの子孫。ムーンレィスの血を受け継いでいることを誇りに思っている。ディアナ・ソレルへの忠誠心が高い。
◆ギンガナム軍◆
:月の正規軍。
◆ギンガナム家◆
:月の武門を司る家系。ソレル家の前の王家でもある。
◆キングスレーの谷◆
:オーバニーにある谷。宇宙船が埋まっていた。
◆キース・レジェ◆
:ロラン・セアックと共に検体として地球に降下したムーンレィス。地球ではパン屋に弟子入りしていた。ディアナ・カウンターの地球帰還作戦開始後は、ムーンレィスにも地球人にも分け隔てなくパンを売り、中立の立場を取る。商売の才能があり、パン屋を拡張し、ディアナ・カウンターから逃げ出したムーンレィスを雇ったりもしている。
◆グエン・サード・ラインフォード◆
:イングレッサ領を治めるラインフォード家の御曹司。最初はアメリアに工業化社会を創るのが目的だったが、ムーンレィスの技術力を使い地球に産業革命を起こす野望に取り付かれる。祖父の趣味で、女装をして育てられた過去を持ち、それがトラウマになっている。実はメッサー・ラインフォードがメッサーランド・ラインフォードの妻を犯して生ませた子である。
◆クッパ領◆
:アメリア内の領地の一つ。大小の島々から成り立っている。
◆グラハム・ゲリィ◆
:ノックス・クロニクルの新聞記者。
◆グリック◆
:ガリア大陸の東方にある地名。
◆黒歴史◆
:失われた太古の歴史。地球各地に残る過去の文献や資料を編纂したと言われる伝承文学。数百章に及ぶ膨大な分量の上、編纂された地方によって内容が微妙に異なるが基本となる部分は一致している。基本部分とは「宇宙にまで進出した先史文明が太古の昔に存在していた」というもので、その記述によると「地球は、かつて大規模破壊戦争で人が住めない星になった歴史がある。先史文明の人々のほとんどが宇宙に逃げ延び、科学力の大半が失われたが、我々は無意識に、その科学的遺産の恩恵を受けている。水素エンジンの動力となるフロジストーンは自然の産物と思われているが、事実は、海を浄化するために大量投下された化学物質が海水と結合して発生した物であるし、太陽光線から電気エネルギーを抽出するホタル草も同様である。これらは全て、地球環境を汚さずにエネルギーを利用できるように、先史文明の人々が遺した物である・・・」となっている。地球の人々にとっては、資料的価値は一切認められておらず、その研究をしようとする者は「変人」の謗りを免れない。地球の人々が、どう見ても人工物としか思えない物体が無数に発掘されているにも関わらず先史文明の存在を頑なに否定できるのは、滅びの記憶を忘れることで再生の道を歩んできたことが本能的に技術の進歩を嫌わせたためである。
◆クワウトル◆
:アデスカの王。ディアナ・カウンターからマニューピチを解放するため、ミリシャに手を貸す。
◆クン飛行一族◆
:ラインフォード家が、西方の国から招いた飛行機のスペシャリストの家系。
◆クーエン◆
:ムーンレィスの第一次帰還民。妻子と共に地球で農業を営もうとして、帰還民に志願した。妻が体調を崩して母乳が出なくなったため、キース達にミルクの調達を頼んでいた。妻の出産が許されている事から、ロラン達より上の階級だと推察される。
◆ケイサン・ダーカイ◆
:アグリッパ・メンテナー直属の秘書。
◆ゲオタル・ハルクィーナ出版◆
:ヨシュウ・トミノフの著した「文明の相克」を出版した会社。
◆月光蝶◆
:∀ガンダムとターンXが内蔵するナノマシンの拡散散布システム。
◆月光蝶(モビルスーツ)◆
:ディアナ・ソレル専用モビルスーツ。巨大な蝶型の羽根を背部に装備し、女神像を思わせるシルエットを持つ細身の機体。ギンガナム家の秘蔵コレクションだったが、ソレル家によって隠匿されていた。大気圏離脱能力を持つ。
◆ゲンガナム◆
:月の首都。ギンガナム家の祖先が創った都市。
◆建国式典◆
:ディアナ・カウンターによる「サンベルト協和国」建国宣言のための式典。
◆コア・ファイター◆
:∀ガンダムのコクピット・ブロックが本体から分離して脱出艇になった物。
◆交配局◆
:乳児の配給をおこなう機関。月では、下層階級には婚姻と出産の自由が許されないため、子供を得るためには交配局から配給を受けなくてはならない。施設のマークにはコウノトリが使われている。
◆ゴッゾー[NRS−P701]◆
:ディアナ・カウンター所属の砲撃戦用モビルスーツ。ブルーノとヤコップの専用機。
◆ゴドウィン[NRS−P701R]◆
:イングレッサ・ミリシャ所属の砲撃戦用モビルスーツ。∀ガンダムとの戦いで小破したゴッゾーを改造した物。ブルーノとヤコップの専用機。
◆粉まき娘◆
:ディアナ・ソレルの側に仕える双子の姉妹。ディアナの周りに浄化抗菌用のナノマシンを散布するのが仕事である。
◆コレン・ナンダー◆
:ディアナ・カウンター所属のパイロット(階級は軍曹)。月で冷凍刑に処されていたが、アグリッパ・メンテナーにより地球に送られゼノア隊に所属する。過去に「ガンダム」と戦った記憶を持ち、∀ガンダム打倒に執拗に執着する。一時期、出家して僧侶になっていたが、メリーベル・ガジットが発動させた月光蝶の光を見て記憶を覚醒させ、ディアナ・カウンターに復帰する。∀ガンダムを最初に「ガンダム」と呼んだ人物。イーゲル、赤く塗られたカプルを駆る。
◆ザク◆
:レット隊がボルジャーノンを見た時に言った名称。
◆ザックトレーガー◆
:航宙船舶の重力圏離脱を補助し、最小のエネルギー消費で宇宙空間に送り出すことを目的として作られた施設。語源は旧世界の一言語(ドゥーチェ語)の「蓑虫」から取られている。細長い紐の両端に樽をくくりつけた形の振り子状構造体。全長8500km(地球の直径の約三分の二にあたる)。振り子の先端に付いた巨大な樽で航宙船舶を掬い上げ、遠心力によって宇宙に放り出す仕掛けである。回転軸であるセンターハブが高度4300kmの周回軌道を自転しながら巡り、ケーブルの先端(内壁に航宙船舶の係留設備を備えた樽上のドック)を定期的に地球の大気上層(高度約50km)に触れさせる。離陸した航宙船舶は、自力で高度50kmまで上昇し、秒速約8kmで降りてくるドックと接合しさえすれば、後はほとんどエネルギーを消費することなく宇宙に出ることが可能となる。回転周期は122分で、公転周期(地球を一周する時間)は183分で、ドック部は片方ずつ回転周期の半分(61分)毎に赤道上の大気層をかすめるので、地球を一周する間に三回ドック部を大気層にかすめる計算になる。地球上からは全体の動きはつかみようもなく、ドック部分だけが垂直に降りてくるように見えるが、この時に大気との摩擦熱で光の尾を引くことから、その様子を観測できる土地では「天の蓑虫」、「天の梯子」などと呼ばれている。アデスカの民の神話伝承では「アデスの枝」と呼ばれて、一種の御神体として崇められている。「始まりの樹が倒れた時に、枝の一本が弾けて宙に留まり、それがアデスの枝になった」と神話は語る。この神話には「世界の終わりの日に、白い悪魔がアデスの枝を取りに来る」という予言的な結末が付されている。
◆サム◆
:ハイム家の使用人の一人。
◆サルバドル領◆
:アメリア内の領地の一つ。
◆サンベルト協和国◆
:ディアナ・カウンターがサンベルト地帯に建国しようとしている国家の名称。
◆サンベルト地帯◆
:イングレッサ領の南方に位置する複数の領地に跨った平野地帯で、日光の強い土地柄として知られている。土地自体は肥沃だが、強すぎる陽光は人の身体に良くないとされているので、住む人の数は少ない。
◆ジェシカ◆
:ハイム家の使用人の一人。
◆司祭◆
:太古の昔にホワイトドールを祭ったと言われる人物。かつて∀ガンダムを操ったパイロットだと予想される。
◆シッキネン◆
:ギンガナム軍所属のパイロット。マヒローを駆る。
:ギンガナム軍所属の士官。アスピーテの副長。
◆シド・ムンザ◆
:黒歴史の探究者。あちこちの山を渡り歩いて先史文明の遺物の発掘に情熱を傾けている。愛称は「シドじいさん」。
◆ジャラピィ部隊◆
:イングレッサ・ミリシャ所属の機械人形部隊。「ジャラピィ」とは、「ガラクタ車」の意味である。
◆ジャン◆
:ビシニティの雑貨屋の息子。ソシエ・ハイムの同級生。
◆ジャンダルム級◆
:メンテナー家傘下の戦艦。ミノフスキー・ドライブを内蔵している。
◆ジョゼフ・ヨット◆
:イングレッサ・ミリシャ所属のパイロット。ジャラピィ部隊の隊長。シド・ムンザの助手として黒歴史の探究をしていたが、ムーンレィスの地球帰還作戦開始後にミリシャに入隊する。主にフラットを駆る。フラン・ドールと恋人同士になる。
◆ジョルジュ・ボンド◆
:キース・レジェが弟子入りしたパン屋の親方。店名は「ドンキー」。
◆ジョン◆
:ルジャーナ・ミリシャ所属のパイロット。スエサイド部隊の隊員。ボルジャーノンを駆る。
◆ジョーゼ◆
:ポートベロ領内の街の一つ。
◆白の宮殿◆
:ゲンガナムにあるディアナ・ソレルの居城。
◆親衛隊◆
:ディアナ・カウンターの中でもディアナ・ソレル直属の部隊。ディアナ・ソレルの護衛が主任務。
◆CIWS◆
:近接防御火器システム。ウィルゲムに搭載されているドラム管状の無人砲台。
◆スエサイド部隊◆
:ルジャーナ・ミリシャ所属の機械人形部隊。「スエサイド」とは「命知らず」の意味である。
◆スエッソン・ステロ◆
:ギンガナム軍所属のパイロット。モビルスーツ隊の指揮官。大食漢であり、武人でもある。マヒローを駆る。
◆スパイン(背骨構造)◆
:ディアナ・カウンターのモビルスーツに多く採用されている。背骨状のフレーム。
◆スモー[MRC−F20]◆
:ディアナ・カウンター所属の量産型汎用モビルスーツ。主に親衛隊が使用する。∀ガンダムと近い時期に作られた物らしく、I.F.B.Dや脚部スラスター・ベーンの採用、コクピット・ブロックの構造等に共通点が多くみられる。名前の由来は機動戦闘ユニット(Strike Unit Manuever Operation)の頭文字からである。
◆ゼノア◆
:ディアナ・カウンター所属の士官(階級は大尉)。ロラン・セアックにロスト・マウンテンから発掘した核爆弾を託した。月の考古局に所属していた。
◆ゼノア隊◆
:ディアナ・カウンター所属の調査部隊。各地のマウンテン・サイクルの調査と発掘をおこなっていた。
◆セレガ(港町)◆
:カルバニア領内の街の一つ。
◆ソシエ・ハイム◆
:ハイム家の次女。ミリシャに参加しカプルのパイロットになる。主にカプルを駆る。ミリシャでの階級は伍長。ソレイユ爆撃作戦後に上等兵に特進する。
◆ソルトポゥ(塩の街)◆
:ルジャーナ領内の街の一つ。
◆ソレイユ◆
:ディアナ・カウンターの旗艦。
◆ソレル共和国◆
:終戦から5年以内に、月に樹立される予定の国家の名称。
◆ソレル家◆
:月の統治者の家系。
◆ダイ・サダイ◆
:月の港湾局の官僚の一人。
◆太陽電池芝◆
:ナノマシンにより品種改良された芝。文字通り太陽電池の役割りを果たす。地球の人々は、旧時代のナノマシン技術で作られたとは知らずに、自然発生したものだと信じて使用している。
◆ダイレクト・インターフェイス(直接通信)・システム◆
:人間の脳波に感応して思考言語を読み取りマシン語に変換してコンピューターをコントロールするシステム。冬の城のコンピューターとターンXに使われているシステムで、理論上はソレル家の者意外アクセスできない。人の神経細胞に取り付き、部分的な変移を促してコンピューターへの脳波通信を妨害するウィルス兵器が開発され大量散布されたため旧時代に衰退した技術。サイコミュ・システムもダイレクト・インターフェイス・システムの一つである。
◆タルカ◆
:クワウトル亡き後のアデスカの王。王の交代劇に伴う不安や悩みをクワウトルに気付かれていた。
◆ターンX[Concept−X6−1−2(Concept-X Project-6 Division-1 Block-2)]◆
:ギンガナム軍所属のモビルスーツ。地球で∀ガンダムが起動したのと同時刻に月のマウンテン・サイクルに月震を起こした。頭部にコクピットを持ち、肩部、腕部、両足、ボディをそれぞれ分離させてファンネルとして使用する。太古の昔に、対∀ガンダム用に開発された機体。ダイレクト・インターフェイス・システム(サイコミュ)が内蔵されている。増殖能力の異常に高いナノマシン技術が使用されている。
裏設定:太陽系外から地球圏に流れ着いた機体を改修したもの。
◆∀ガンダム[System ∀−99(WD−M01)]◆
:イングレッサ・ミリシャ所属の機械人形。アーク山中腹にあるホワイトドールと呼ばれる石像の中に二千年以上封印されていたモビルスーツ。先史文明を埋葬した黒歴史の象徴と伝えられる。ディアナ・カウンターの地球帰還作戦に呼応して、オートで起動した。人間で言う口の部分の横にアンテナともフェイスガードととも思われる細長い装甲板があることから、ディアナ・カウンターからは「ヒゲ」、「シロヒゲ」とも呼ばれる。ホワイトドールの石像から出現したので、ミリシャからは「ホワイトドール」と呼ばれる。主にロラン・セアックが搭乗する。ナノマシンによる自己修復機能を持つ。空間転位(テレポーテイション)機能とサイコミュ・システムが内蔵されている。ターンX同様のナノマシン技術に、さらに、死滅したナノマシンを活性化して再度の自己修復を促す機能(太古の昔にザックトレーガーから散布されて現在まで活動を続けてきた土壌の自然治癒用ナノマシンが、カイラス・ギリの攻撃で死滅したが、∀ガンダムから散布されたナノマシンによって復活した)が追加されている。
裏設定:太陽系外から流れ着いたターンXの性能に驚愕した地球圏の人間が、ターンXを仮想敵として開発した機体。サイコミュ・システムについては、開発時に扱える者が存在しなかったため採用を見送られている。
◆ターン・タイプ◆
:∀ガンダムとターンX、文明を埋葬する力を持った二機のモビルスーツを指す。
◆地球帰還作戦◆
:ムーンレィスが再び地球に帰り、自然と共に生活するための作戦。
◆チャバス領◆
:アメリア内の領地の一つ。
◆月・地球帝国◆
:グエン・サード・ラインフォードが月と地球を統一したあかつきに建国しようとしている国家。
◆月統一暫定政府◆
:終戦後の月にできた仮の政府。終戦から5年以内に「ソレル共和国」を樹立する予定になっている。
◆ディアナ・カウンター◆
:ディアナ・ソレル直属の軍隊。クーデターによりフィル・アッカマンが実権を握る。
◆ディアナ・ソレル◆
:月の女王。キエル・ハイムと瓜二つの外見を持ち、いたずらでキエル・ハイムと入れ替わりロラン・セアックと行動を共にしたことで地球の実状を学んでいく。
◆ディトナ◆
:エリゾナ領の首都。
◆ティモル◆
:イングレッサ・ミリシャに所属する少尉。ヤーニ・オビュスの同郷。
◆ディラン・ハイム◆
:キエルとソシエの父。ハイム鉱山の経営者。ディアナ・カウンターの帰還作戦の巻き添えになり死亡する。
◆デジャス領◆
:アメリア内の領地の一つ。
◆テッサ河◆
:ノックス外縁を流れる川。
◆テテス・ハレ◆
:ディアナ・ソレルが120年前に地球降下した時に、同行した調査隊員が月に連れて行って結婚した地球人の血をひく下層階級のムーンレィス。「野蛮人」の子孫と嘲られていた。アグリッパ・メンテナーから、名誉市民になれるという条件でディアナ・ソレル暗殺の密命を受けている。∀ガンダムを最初にフルネームで呼んだ人物。
:親衛隊所属の隊員(階級は少尉、後に中尉)。モビルスーツの操縦技術の凄さは天性のものである。地球降下後は、第一機甲師団所属となる。フィル・アッカマンと同衾する仲である。ウォドムを駆る。
◆テぺトル◆
:アデスカの民。新王タルカの後見人。
◆テラピン◆
:北アメリア産の淡水ガメ。
◆電気手帳◆
:∀ガンダムのマニュアル兼遠隔操縦装置。登録したパイロットの習熟度に併せた内容を表示する。
◆ドナ・ロロイ◆
:月の運河人。漁師をしている。ハメット・ロロイの姉。
◆ドレクスラの粉◆
:土壌改良用のナノマシンの集合体。
◆トレンチ・シティ(塹壕都市)◆
:運河人の住む地区。
◆ドンキー◆
:ノックスにあるパン屋。
◆ドンキー(ロバ)◆
:アニスが飼っているロバの名前。
◆TSP(Treaty at South Pole)兵器◆
:「南極条約」と呼ばれる古代の条約で禁止された伝説の兵器。
◆DHOG縮退炉◆
:ウォドム、フラット、スモー、∀ガンダム、ターンX等に搭載されているジェネレーター。
◆内海の漁師(すなどり)◆
:太古の地球のおとぎ話(浦島太郎)。
◆ナノスキン◆
:ナノマシンを応用した装甲。ある程度の自己修復能力を持つ。
◆ナノマシン◆
:自己増殖を繰り返して自然物に干渉し、分子を再構成して別の物質を作り上げる機能を持った分子サイズの極小作業機械。旧時代に作られた技術。
◆ナノマシン・ハザード◆
:ウィルス兵器として使用されたナノマシンの暴走が引き起こした一大災害。遺伝的に抗体を持ち、感染しなかった者も存在する。ソレル家の者がダイレクト・インターフェイス・システムを使用できるのは、脳波通信を妨害するウィルスに対して抗体を持っていたからである。
◆なよ竹の君◆
:太古の地球のおとぎ話(かぐや姫)。
◆なよ竹の君の真実◆
:初代ウィル・ゲィムについて書かれた本。
◆ニュータイプ◆
:過去の記録にある、宇宙の環境に適合した新しい人類の総称。拡大した認識力を持ち、遠く離れている人や、初めて会った他人とでさえも、言葉を介さずに誤解無くわかりあえる人々。
◆ノックス◆
:イングレッサ領の首都。
◆ノックス・クロニクル◆
:イングレッサ領で最大の発行部数を誇る新聞社。
◆ハイヒール◆
:イングレッサ・ミリシャ所属の機械人形。ロラン・セアック達が地球降下時に使用したフラット2(12)番機の色を塗り替えた物。主にジョゼフ・ヨットが搭乗する。
◆ハイム鉱山◆
:ディラン・ハイムが経営する鉱山。ノックスに支社がある。
◆ハイム印空缶鉱山◆
:ディラン・ハイムが経営する鉱山。ノックスに支社がある。
◆ハイム印機械工場◆
:ディラン・ハイムが経営する会社。イングレッサ公立精錬公社で加工されたアルミニウムを使用して色々な製品を製造している。
◆ハイム夫人◆
:ディラン・ハイムの妻。ソシエ・ハイムとキエル・ハイムの母。ディランの死のショックで心身喪失状態になる。戦後に正気を取り戻し、ディランの跡を継いで社長になる。
◆バグ◆
:拠点防衛用の無人攻撃ユニット。対人殺傷用にプログラムされている。直径3m強の円盤状の形態で、レーザーと高周波で回転するチェーンソーを装備している。カイラス・ギリに配備されている。
◆花咲爺(the Oldman of Blossom)◆
:∀ガンダムのマニュアルの中のファイルの一つ。古代の地球の東洋で語り継がれてきた童話。ナノマシンの散布システムの暗号コードを兼ねている。
◆ハメット・ロロイ◆
:月の運河人。漁師をしている。ロラン・セアックの幼馴染み。
◆ハリー・オード◆
:ディアナ・カウンター所属の親衛隊の隊長(階級は大尉、地球降下時は中尉)。チューン・ナップされた金色のスモーを駆る。ディアナ・ソレルに個人的行為を持っていたが、次第にキエル・ハイムに惹かれていく。∀ガンダムを最初に「ガンダム」と呼んだ人物。
◆パン・アメリア航空◆
:アメリアの飛行船用航空会社。
◆ビシニティ◆
:イングレッサ領内の街の一つ。
◆ヒップヘビー◆
:イングレッサ・ミリシャに所属する複葉機。ブルワンの後継機で、より戦闘的になっている。
◆ヒューズ◆
:サンベルト地帯よりさらに南にある無属領の端にある地域。ルジャーナ領の飛び地でもある。コルラルドという名の大河が流れている。
◆ピルグリム◆
:ハイム家が、乗馬用に飼っていた栗毛の馬。事故で前足を骨折して再起不能になったため、楽にしてあげるために銃殺された。
◆ヒルズ・ソックス◆
:イングレッサ領内にある土地。天文台が設置されている。
◆フィル・アッカマン◆
:ディアナ・カウンター所属の艦艇師団の司令付き参謀(階級は少佐、地球降下時は大尉)。クーデターを起こし、ディアナ・カウンターの指揮権を握る。
◆フォン・シティ◆
:ゲンガナムとは反対の位置にある都市。常に地球側に向いている、月で最古の都市。
◆冬の城(冬の宮殿)◆
:ムーンレィスの冷凍睡眠私設。封印された黒歴史のデータの保管場所(中央ライブラリィ特別書庫)でもある。
◆ブラック・ドール◆
:イングレッサ・ミリシャ所属の機械人形。ロスト・マウンテンから発掘された大型モビルスーツ。飛行形態に変形可能。機体各部(指の一本一本にも)に複数のメガ粒子砲を装備している。グエン・サード・ラインフォード専用機。大気圏離脱能力を持つ。
◆フラット[FLAT−L060]◆
:ディアナ・カウンター所属の量産型可変モビルスーツ。大気圏突入能力を持ち、ロラン・セアック達が地球に降下する際にも使用された。脚部に攻防両用の音響兵器が内蔵されている。飛行形態に変形する。
◆フラン・ドール◆
:ロラン・セアックと共に検体として地球に降下したムーンレィス。地球ではノックス・クロニクルの印刷工場に勤めていた。ディアナ・カウンターの地球帰還作戦開始後は、新聞記者に転向する。ジョゼフ・ヨットと恋人同士になり、子供を身ごもる。
:ノックス・クロニクルの記者のラリー・ブリグマンの子供を身ごもる。
◆ブルワン◆
:イングレッサ・ミリシャに所属する複葉機。
◆ブルーノ◆
:ディアナ・カウンター所属のパイロット(後にミリシャに寝返る)。下層階級の出身らしく、エリート軍人を妬んでいる。テテス・ハレとも顔見知りの仲である。コレン・ナンダーの部下として地球に降下するが、コレンの出家後は成り行きでイングレッサ・ミリシャに所属してウィルゲムのブリッジ要員を務める。
◆フロジストーン◆
:沿岸で採掘される結晶体。水素エンジンの動力源となる。
◆フロリャ領◆
:アメリア内の領地の一つ。
◆文明の相克◆
:ヨシュウ・トミノフが、ムーンレィスと地球の黒歴史の伝承についての研究を記した書物。
◆VRヘッド(仮想現実ヘルメット)◆
:モビルスーツの頭部カメラセンサーと連動して、モビルスーツの目の高さから見た映像をパイロットの視野に投影するシステム。パイロットの瞳孔反応を読み取ってCG補正をおこない、明暗からズーム、ピント調整までを全て自動でおこなう。接近する物体の数と距離、速度、予測侵攻曲線と接触時間等のデータも表示される。
◆ベイトンルージュ◆
:ルジャーナ領とエリゾナ領の境界にある土地。ほとんど人が住んでいない。
◆ベルレーヌ・ボンド◆
:ノックスのパン屋「ドンキー」の娘。キース・レジェが行為を抱いている。
◆ベンジャム◆
:ディアナ・カウンター所属のパイロット。ポゥ・エイジの部下。ウォドムを駆る。
◆ベントサイクル◆
:月で使用される乗り物。地球の自転車に近いコンセプトの三輪の乗り物である。
◆ボイン・ノビサド◆
:ディアナ・カウンターのモビルスーツに畑を踏み潰された被害者。
◆ポゥ・エイジ◆
:ディアナ・カウンター所属のパイロット(階級は少尉)。主にウォドムを駆る。泣き虫である。
◆ボストニア城◆
:ラインフォード家の居城であり、イングレッサ領の行政府を兼ねる。城砦の規模では、リリ・ボルジャーノ城より一歩劣るが、類稀なる様式美はアメリアで一番を誇る。
◆ホタル草◆
:太陽電池芝と同様の性質を持つ草。
◆ボルジャーノン[MS−05,MS−06]◆
:ルジャーナ・ミリシャ所属の量産型汎用機械人形。ルジャーナ領のマウンテン・サイクルから発掘された。ルジャーナ領主のボルジャーノ公にちなんで「ボルジャーノン」と命名された。1機だけ、他の機体とは若干異なるタイプが発掘されたので隊長機として使用された。レット隊から「ザク」と呼ばれていた。コクピットには「MS−06F ZAKU2」の刻印があった。
◆ホレス◆
:ミリシャに協力するムーンレィスの技師の一人。イングレッサ技術アカデミアの責任者。
◆ホワイトドール(白い人形)◆
:アーク山の中腹にある太古の磨崖物を思わせる石像。中から∀ガンダムが出現した。∀ガンダムを守っていた死滅したナノマシンのカスの集積体を何者かが石像のように加工したらしい。∀ガンダムのミリシャでのコードネームとしても使用される。
◆ポートベロ領◆
:アメリア内の領地の一つ。
◆マウンテン・サイクル(繰り返しの山)◆
:黒歴史が語る宇宙的兵器が封印されている山。地球各地と月に存在する。アーク山もマウンテン・サイクルの一つである。
◆まどろみの海◆
:月のクレーターの一つ。中途半端な大きさだったために都市計画からは外された場所。ムーンバタフライが隠されていた。
◆マニューピチ◆
:南アメリア大陸にある地名。太古のマス・ドライバーのレールが埋まっていた。
◆マバ族◆
:アデスカの近隣の部族。ジョゼフ・ヨットの出身もマバ族らしい。
◆マヒロー[G−838]◆
:ギンガナム軍所属の量産型モビルスーツ。月面防衛用の主力。
◆マヤリト◆
:アデスカ王クワウトルの側近。生粋のアデスカの民ではなく、近隣の部族の「マバ族」の出身。
◆マリス◆
:ビシニティの雑貨商の息子。
◆マリル◆
:イングレッサ・ミリシャ所属の少佐。機械人形部隊の部隊長。
◆丸太担ぎ◆
:ロラン・セアックがキャノン・イルフートのシルエットを見て、勝手に付けた愛称。
◆ミスルトゥ◆
:ソレル家が管理するアステロイド・コロニー。農業の研究がおこなわれていた。
◆ミハエル・ゲルン◆
:イングレッサ・ミリシャの指揮官(階級は大佐)。ラインフォード家の後押しを受けて、各地の自警団を糾合してミリシャを編成した名門出の秀才。
◆ミャーニ◆
:フロリャ領の首都。フィル・アッカマンが率いるディアナ・カウンターに核攻撃された。
◆ミラン・レックス◆
:ディアナ・ソレルの副官的存在。執政官として、ディアナ・ソレルを補佐する。
◆ミリシャ◆
:アメリアの領主達が、ムーンレィスの地球帰還作戦に対抗するために組織した市民軍。表向きは、ガリア大陸の国家が戦争を仕掛けてきた時のための自衛軍となっている。
◆ミーム・ミドガルド◆
:アグリッパ・メンテナー指揮下の士官。
◆無線機◆
:ムーンレィスがボストニア城に届けた電線を使わずに通信ができる機械。
◆ムットゥー[MRC−M31]◆
:ディアナ・カウンター所属の可変モビルスーツ。ロスト・マウンテンから発掘された。モビルアーマー形態へ変形する。
◆ムロン・ムロン◆
:ディアナ・カウンター所属のパイロット。レット隊の福官的存在。過去に地球に帰化したムーンレィスの子孫。ムーンレィスの血を受け継いでいることを誇りに思っている。キャンサー・カフカとディアナ・ソレルへの忠誠心が高い。フラットを駆る。
◆ムーンバタフライ◆
:ソレル家に伝わるモビルアーマー。ソレル家の血筋の者しか操れない。サイコミュ・システムとファンネルを搭載している。本体は揚羽蝶型の機体であり、紋白蝶型のファンネルを操る。
◆ムーンレィス◆
:「月に住む民」を意味する言葉。その名の通り月に住む人々を指す。
◆メイザム地区◆
:月の運河沿いの地区の一つ。ロラン・セアックの出身地。ロランの住所はA−503区215棟東ウィング450にある。
◆名誉市民◆
:正式な市民に準じる身分。下級階層出身者にとっては、ある種の特権階級。
◆目覚めの儀◆
:ディアナ・ソレルが冷凍睡眠から覚醒した時の儀式。月中が、まる三日お祭り騒ぎになる。
◆メシェー・クン◆
:ソシエ・ハイムの親友。ミリシャの飛行気乗りであり、カプルを操縦するようになる。
◆メジコ領◆
:アメリア内の領地の一つ。
◆メタボライザー(代謝活性器)◆
:ムーンレィスが使用する簡易生命維持装置。
◆メッサー・ラインフォード◆
:イングレッサ領の領主。グエン・サード・ラインフォードの祖父。痴呆が出たため、グエンがイングレッサ領の執政を実質的に取り仕切っている。ナノマシン技術により老いを克服し、アメリア全土を支配しようと企む。
◆メッサーランド・ラインフォード◆
:グエン・サード・ラインフォードの(戸籍上の)父。他領で病気療養中。妻がメッサー・ラインフォードに犯されグエンを妊娠したことを知り、ショックで心を崩壊させた。
◆メリー◆
:金魚を形どったブリキの玩具。ロラン・セアックの子供の頃からの宝物。ロランの養父が子供の頃にブームになっていたアンティーク調玩具。何千年も前の地球の玩具の精巧なレプリカで、子供にとっては高価な物だったため、ロランは小遣いを少しずつ貯金して購入した。
◆メンテナー家◆
:ソレル家の摂政的一族。冷凍睡眠施設の管理を任されている。
◆モビルスーツ◆
:太古の昔、宇宙を生活の場とし始めた人類が開発した大型作業用機械が軍事目的に転用された物。際限の無い電子戦争の末、レーダーが無効化された時代には近接戦闘ができる唯一の兵器として、主力兵器の地位を与えられたマシン。ムーンレィスにおいても、制作技術が失われてしまったが、自己修復能力を内蔵したタイプが大量に備蓄されていたために、現在でもディアナ・カウンターの主力兵器として使用されている。
◆モビルリブ◆
:ディアナ・カウンター及び、月からの帰還民が使用する作業用モビルスーツ。
◆ヤコップ◆
:ディアナ・カウンター所属のパイロット(後にミリシャに寝返る)。下層階級の出身らしく、エリート軍人を妬んでいる。テテス・ハレとも顔見知りの仲である。コレン・ナンダーの部下として地球に降下するが、コレンの出家後は成り行きでイングレッサ・ミリシャに所属してウィルゲムのブリッジ要員を務める。
◆ヤーニ・オビュス◆
:イングレッサ・ミリシャに所属する軍曹(後に少尉)。
◆ユリ(ユリウス)◆
:グエン・サード・ラインフォードの主席秘書。護身術と暗殺術のスペシャリストでもある。実は男性だが、女装している。グエンを愛しているため、ナノマシン技術で本物の女性に性転換してグエンの子供を生もうとしていた。
◆宵越しの祭り◆
:夏至の日におこなわれるビシニティの成人式。ビシニティでは15歳から成人と認められる。ロラン・セアックは余所者だが、ディラン・ハイムに気に入られ2年遅れで出席を許される。15歳になった者が総出で神輿をかついでアーク山の中腹にあるホワイトドールの前に集まり朝まで過ごし、選ばれた二人がホワイトドールの前で聖痕を付け合う儀式をおこなう。
◆ヨシュウ・トミノフ◆
:「文明の相克」の著者。
◆ヨロル◆
:アデスカの民。クワウトルの側近だったが、∀ガンダムを見て「伝説の白い悪魔」が「アデスの枝」を取りに来たと思い、クワウトルには既に災いを打ち払う力が無いと判断して裏切る。
◆ラインフォード家◆
:イングレッサ領を治める領主の家系。
◆ラインフォード社◆
:イングレッサ領の領主一族が経営するリムジンの会社。
◆ラットホイール(鼠車)◆
:ディアナ・カウンターの重力順応訓練用の加重設備。ギンガナム家が、王政をしいていた時代に作られた物で、二千年近い歴史がある。
◆ラットローラー(鼠のし)◆
:ラットホイールの愛称。
◆ラハバ◆
:クッバ領内の街の一つ。
◆ラリー・ブリグマン◆
:ノックス・クロニクル本社の新聞記者。フラン・ドールのフィアンセ。ミャーニがディアナ・カウンターに核攻撃された時に命を落とす。
◆ランダ◆
:ビシニティの宝石店の息子。二枚目らしい。
◆リネ◆
:クーエンとレーチェの子供。
◆リフェーザー砲◆
:対艦用共振粒子砲。
◆リブ・シップ(肋船)◆
:ディアナ・カウンター所属の投下艇。肋骨状のアームを持ち、フラットを6機係留可能。環境調査員を乗せたフラットを地球降下開始ポイントまで輸送した。
◆漁師◆
:月の運河で漁業を営む者。何千年も昔の「古歌」を伝える伝統技能者でもある。
◆リリ・ボルジャーノ◆
:ルジャーナ領の領主の息女。
◆リリ・ボルジャーノ城◆
:ボルジャーノ家の居城。アメリアで一番の城砦の規模を誇る。
◆リングシップ◆
:月の運河をメンテナンスする筒状の船。
◆リンダ・ハレ◆
:150年前にディアナ・ソレルに同行して地球に降りた技師が、娶って月に連れて行った女性。テテス・ハレの祖先。
◆ルイス郡◆
:ルジャーナ領の北方にある土地。終戦後にフラン・ドールが引っ越した。
◆ルジャーナ・ミリシャ◆
:ルジャーナ領のミリシャの便宜上の呼び名。
◆ルジャーナ領◆
:アメリア内の領地の一つ。ボルジャーノ家が治めている。
◆ルル◆
:オールトンの北方の小さな街に住む少女。
◆レット隊◆
:ディアナ・カウンター所属のモビルスーツ部隊。100年程前に地球に帰化したムーンレィスの末裔達で構成される。生粋のムーンレィスからは「野蛮人」と蔑まれる。フラットとウァッドをメインに使用している。
◆レッドリバー(赤い河)◆
:ロランが溺れた川。遠い昔、鉱山から流れ出る土で赤く染まったと言われる。
◆レーチェ◆
:クーエンの妻。地球の重力になかなか馴染めずに困っていた。
◆ロスト・マウンテン(失われた山)◆
:土地の者は誰も近づかない禁忌の山。モビルスーツと核兵器が埋蔵されていた。
◆ロブ◆
:イングレッサ・ミリシャ所属の飛行機乗り。
◆ロラン・セアック◆
:主人公。ムーンレィスの下級階層の「運河人」の出身。「地球帰還作戦」のための環境調査員(検体)として地球に送り込まれた。
地球では、ハイム家の使用人として働いていた。偶然、出現した∀ガンダムに乗り込んだことから、ミリシャのパイロットに抜擢される。
◆ロランの養父◆
:土木技師をしている。
◆ロランの養母◆
:在宅で電化製品用のプログラムの設計をしている。
◆ローラ◆
:グエン・サード・ラインフォードがロラン・セアックを呼ぶ時の愛称。
◆ローラ・ローラ◆
:グエン・サード・ラインフォードが、ロラン・セアックが∀ガンダムに乗り込む時に名乗らせている偽名。性別も偽称させている。
製作中