♪2001年10月16日(火)・・・「雨物語」

東北〜北海道ツア−の初日、東京は小雨。
名古屋では「雨女」として有名になってしまった私は、「まさか東北でも雨女に?」と心配しながら、いわき市に向かう「ス−パ−ヴュ−ひたち」に乗り込む。
いわき市まで約2時間。駅に着くと関係者の方々がホ−ムまで迎えに来て下さっていた。
「さっきまでスッゴイ雨だったんですけど、今は止んでますよ。」という言葉を聞き、ほっとして駅を出る。
駅から「シャンテ.ハウス」までは、徒歩3分。
しかし、なんと、その短い間にポツポツポツ、、、。
その時私は、さっきの関係者の方の言葉を思い出した。
「そうだ、今は止んでるっていう意味は、もう止んだっていう意味とは違うんだ、、、。」
サウンドチェックが終わりホテルに戻る頃には雨と強風。
私はいわき市でも「雨女」になってしまった。
翌日の朝、いわき市は曇り。
「もしかしたら、今夜の古川市は降らないかもしれない」、というわずかな希望を胸に出発。
仙台で新幹線に乗り換えて古川市に着いてみると、曇っているけど、降っていない!。私はかなりほっとした。
今思い出してみると、古川市が一番良いお天気だった。
だが、結局、夜にはパラついた。
翌日、ロビ−集合時間の午後12時。やはり雨。
「あ〜ん、もうこうなったら、盛岡も雨になっちゃえ−」、とヤケになったら、その通り、雨になってしまった。
こうして「東北ツア−」は、全て雨のうちに終了した。
しかし、この聞くも涙、語るも涙の「雨物語り」は、ここで終わらないのである。
10月11日(木)、池田さんは、もう1日盛岡に居るので、私は一人で東京へ帰る事になった。「帰る」と言っても、家に帰るのではなく、その日の夜は苫小牧でライヴ。
私は、盛岡から北に進んで苫小牧に行くのではなく、一旦東京へ戻って羽田から千歳空港へ行く事になり、羽田発の飛行機に乗る為に東京へ戻ったのである。その方が早くて安いそうだ。不思議だ。
この日の朝、盛岡のホテルでニュ−スを見ていると、「おはようございま−す!全国のお天気です!」、と爽やかなアナウンサ−の声と笑顔。
アナウンサ−の言葉、「昨日までのグズついたお天気も全国的に回復し、北海道を除くほとんどの所で青空が広がるでしょう(笑顔)。」
「え―――っ!!なんで北海道を除くのォ〜!?」とテレビに向かって叫びながら、さっきまで爽やかに思えていたアナウンサ−が、悪魔のように見えてきた。
気を取り直して羽田空港に向かわないと、フルピ−とヒデピ−が飛行機に乗れない。なぜなら、チケットは、私が持っているのだ!
気温14度、霧雨の中を盛岡駅に向かい東京行きの新幹線に乗る。
仙台を過ぎたあたりから、少しずつ太陽が見えてきた。大宮に着く頃にはアナウンサ−の言っていた通りにすっかり晴れ。
久し振りの青空を新幹線の窓から見上げながら、「今来たこのル−トの上空を、数時間後には引き返すんだよな・・・」と、気分は思いっきりブル−・プレリュ−ド。
東京駅で山手線に乗り換えて浜松町に着くと、汗がド−ッと出てきた。それもそのはず。この時、気温28度、真夏日!
浜松町からモノレ−ルで羽田空港に行き、無事3人そろって15時発の千歳空港行きに乗る。かなり揺れたため、機内での睡眠は不可能。
16時30分、ほぼ定刻通りに千歳空港に到着。
そして、お天気は、アナウンサ−の言っていた通りに雨、しかもドシャ降り!そのうえ、気温11度!寒い!!
朝から、14度〜28度〜11度という気温の変化で、私はやや疲れ気味。
千歳空港まで迎えに来て下さっていた苫小牧Bフラットのマスタ−の車に乗り、ドシャ降りの中を出発。
雨は止むどころか、ますますひどくなって来た。サウンドチェック終了後、ホテルで休憩中に、落雷による停電まで発生!!
「こんなお天気でお客様は来てくれるのだろうか、、。」、という私の不安はみごと的中。キャンセル続出で、10数名のお客様。
でもマスタ−は、「こんな日も有るさぁ−」とケロリとしていたのには心が救われる思いだった。お客様も熱心に聴いて下さって、ライヴは楽しく終了。
翌日の朝、曇りだけど、降っていない!
マスタ−に駅まで送って頂いて、札幌行きの特急に乗る。途中から雲が切れて来て、雲の間からなんと青空が!
「もしかしたら、札幌は晴れているのかも。」、という小さな希望を胸に、私達3人はわずかな時間、電車から見える北海道の風景を楽しんだ。
し、し、しかし!
札幌に近付くにつれて、雲が広がって来た!それもどんどん広がって来て、中には黒い雲も、、、。
札幌に着くと、またしても雨!
スタッフの方の車に乗り込み空を見ていると、青空も見える。
「どうか夜には止んで欲しい。」、という私の願いは叶うはずも無く、夜にはすっかり雨になってしまった。
そう言えば、初めて札幌「くう」に出演した時も、千歳空港から札幌に向かっている時は良いお天気で、太陽が雪に反射して眩しいくらいだったのに、夕方から雪になってしまった事を思い出した。
翌日、朝9時05分千歳発の飛行機に乗り、私達が無事に羽田に着くと、お天気は晴れ、しかも暑い。
こうして私の東北〜北海道ツアーは、雨と共に終わった。
しかし、この「雨物語り」はまだ続くのだ!
東京に帰って来てから私は4連休で、お天気も今日16日までは、ず−っと秋晴れの気持ちい〜いお天気。東京で久々のライヴは17日「渋谷JZ Brat」。
「関東地方の皆様、お待たせ致しました」と思っていた矢先に母が、「17日は雨だって」と冷たく言う。
ちなみに今は、16日の深夜3時40分、つまり、もう17日(水)になっている。なんと雨が降り出した!!!!!
なぜ、なぜなのォ!?
9月に「渋谷JZ Brat」に出演した時は、台風が東京を直撃した日だったけど、まさか今回も!?
私が「雨女」になるのは名古屋だけじゃなくて、つまり私のライヴが有る日は、そこは雨っていう事なのだろうか?
思えば、「浜松ジャズウィ−ク」の日もドシャ降りだったし、岡崎美術博物館の「内田修ジャズコレクション展」に出演させて頂いた時も少しだけ雪が降った。
そもそも、「CD発売記念ライヴ]を名古屋Jazz inn Lovelyでやった去年の12月25日も雪が降った。
でもこの日はクリスマスだったのでクリスマス気分を盛り上げてくれる、ロマンチックな雪だった。
だが、今となっては、もうロマンチックなどと言っている場合では無い。
今年は、12月22日(土)&23日(日)名古屋スタ−アイズ、24日(月.振り替え休日)岐阜高山、25日(火)&26日(水)名古屋Jazz inn Lovely。
関係者は、今から「大雪になるのでは、、、。」と、不安を隠せない様子だ。
さて、この続きはいかに、、、。
戻る