♪2008年6月24(火) 晴れ 約7ヶ月振りの北海道! 今回は5箇所のツアーで、まだライヴでは行った事のない帯広と鵡川(むかわ)も有るから、ずいぶん前から楽しみにしていた。 ライヴは6/25(水)からだったけど、前日の夕方の便で前のりする事にしていた。 ところが.....。 6/23(月)、昼間は用事があって出かけていて、帰宅後、スーツケースに必要な物を入れたり、洗濯をしたり、特に何も問題もなく過ごしていた。 シャワーに入ってご飯を食べて、深夜2:30頃ベッドに入った。 ご飯を食べていた時に、なんとなく喉が痛かったので、以前病院で貰った薬を飲んで寝た。 6/24(火)、札幌前のり当日の朝7:30、咳をしながら目が覚めた。 咳をするとすごい痛みが胸を走る。 どうしたんだろう.....。 嫌な予感.....。 ためしに声をだしてみた。 「...........」 空気しか出ない! どうしよう!!! 午前9時になるのを待って病院に行く。 病院が開くまでのこの1時間30分は本当に長く感じた。 その病院は、かかりつけの近所の耳鼻咽喉科。 空気しか出ない声で、 「明日の夜8時には歌うんです!」 いつも穏やかな表情の先生が、今まで見た事がない厳しい表情になった。 鼻から内視鏡を入れて喉を見てみる事になった。 先生のお話によると、喉が異常なくらい腫れていて、声帯がちゃんと閉じないため声が出ないそうだ。 そのあと、喉と鼻に数種類の薬のスプレー、吸入もして貰った。 先生は、 「僕が出来る限りの事をしました。 でも残念ながら、明日の夜8時に声が出るという保証は出来ません。 通常、こういう症状の場合、声が出るまでに最低1週間はかかります。 あとは神様にお願いするしか...。」 私は、真っ青とも真っ暗とも言えない気持ちになり、薬を貰って家に帰った。 先生から、ほかの注意事項も教えてもらっていた。 「イソジン等のうがい薬は、ここまで炎症が起きていると逆に良くないので、絶対に使わないで下さい」 「声が出ないからといって、話す時にささやかないで下さい。出ないなら出ないなりに普通に話して下さい。 ささやくと、喉に負担がかかるので良くないのです。」 飛行機は羽田発16:10だったので、12:30pm頃まで横になる事にした。 とにかく行かなくちゃ! みんなが待ってる! どうしても明日の夜8時に歌うんだから! こんな思いが頭の中をぐるぐる回っている中、支度をして品川駅までタクシーで向かった。 運転手さんに行き先を話す。 「品川駅までお願いします。」 あ、声が出る! まだまだかすれているけど、とにかく声は出た。 そのあと千歳空港に着くまでの間は誰とも会話をしていないので、飛行機の中でもかなり不安。 空港には関係者のTさんが迎えに来てくれる事になっていた。 少し離れた所にTさんを発見。 声は出るのだろうか......。 重いスーツケースと重い気持ちを引きずりながらTさんの方へ向かって歩き、そして第一声。 「こんにちは」 !!! なんと、声が出た〜! しかも、かなり通常に近い声! Tさんに今朝からの声の状態を話し、信じられない回復に2人ともびっくり! 喉が元気だったら、札幌のライヴハウスにも行きたかったし、Tさんと食事もしたかったけど、ホテルでおとなしくしている事にした。 会話の声はほぼいつも通りに戻っていたけど、まだ歌っていない。 歌う声はどうなっているんだろう...。 不安な気持ちが残ったまま、早めにベッドに入った。 (続く)