DIARY 43
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♪2004年11月26日(金) 晴れ

今日は町田の「カレーのモコモコ」でライヴだった。
4月に出演して以来の2度目で、今回はベースの加藤真ちゃんとデュオ。
町田はJR町田駅と小田急線町田駅が有るけど、モコモコは小田急線町田駅の方が近いので、今回も井の頭線で下北沢まで行って小田急に乗り換えた。
小田急線はほとんど利用しないので、どの電車に乗れば町田に行けるのか良く分からないけど、事前にインターネットで調べた「小田原行き.急行」に乗る事にしていて、その電車を下北沢のホームで待っていた。
だけど!その電車はどこかの駅で「小田原行き」と「なんとか駅行き」に分かれるらしく、調度その切り離し部分が私の前で停まってしまった。
「どっちに乗ればいいんだろう???」と思いながら、「小田原行き」では無い方の車両に乗った。
車内放送に注意しながら「次の駅で切り離しになります」とかの放送が有ったら急いで隣の車両に乗り移ろうと思っていた。
新百合丘に着く前に、「次は新百合丘です。新百合ヶ丘の次は、町田に停車します」という放送が有って、
 「な〜んて親切な放送なんだろう」と思いながらホッとしていた。
無事に町田に到着して東口を出た。
そのまま真っ直ぐ行って、マツキヨの右側に有る細い道を進んで行く事までは覚えているんだけど、そのあとの突き当たりを右なのか左なのかが思い出せない。
地図を見ても良く分からなかったので、通りすがりの30歳くらいの女性2人組に、
 「すみませ〜ん。道を教えて頂きたいんですけど、市役所が有る方向はどっちですか?」、と聞くと、女性Aさんが
 「え〜?町田に市役所なんか有ったっけ〜?」
スッゴイ御意見だ! 「市」なんだから市役所が有るのは当たり前なのに、と思い笑いそうになるのをこらえていると、女性Bさんが、
 「有るに決まってんじゃん!でも、どっちだろう・・。」
この2人の女性、大丈夫なんだろうか・・・。

結局、Bさんのお話では左に行けば市役所が有るかもしれないという事で、Bさんの話を信じて左に進んだ。
間もなく踏切が有り、見覚えの有る風景になったので、Bさんの話は当たっていた。
ホッとして歩いていると、何か音がして来た。踏み切りを渡ってから間もなかったので、最初は電車の音なんだと思っていた。
しかしその音は一気に近づいて来て爆音だ!
何事かと思い空を見上げたら、戦闘機のような飛行機が3機も飛んでいる!
私はテロか何かかも、って思ってかなりビビッていたのに、まわりを歩いている人達は平然としている。
ベースの真ちゃんは車で信号待ちしている時にその爆音を聞いたそうで、最初は横に止っていたバイクの音だと思い、バイクに乗っていた人をにらめつけちゃったそうだけど(笑)、その爆音は一気に近づいて一気に去って行ったのでバイクのせいじゃ無いって判って、やっぱりビビッていたそうだ。
あとで判った事だけど、近くに基地が有るので、3ヶ月に1度くらいは夜にもそういう爆音があるそうだ。
私がビビッて空を見上げていた時も、近所の人達は慣れているのでみんな平然としていたらしい。

爆音が去って行ったので、再び歩き始めたけど、「どの辺だったかなぁ」って思いながらキョロキョロしていたら、「ユカピー!」と声をかけられて、振り向くと真ちゃん。
真ちゃんも迷っていたそうだ。
幸いすぐ近くにモコモコを発見したので、お店に入り、すぐセッティングとサウンドチェックを始めた。
セッティングが終わり、マイクテストも終わって、何か1曲やってみましょう、ていう事になったら、ピアノの鍵盤の真ん中あたりのE♭の音が出ない!
鍵盤はちゃんとしずんで行くのに、音が全く出ない!
マスターとママさんは、「つい3日程前に調律したばかりだし、それ以来、誰もピアノに触れていないのにどうして!?」、と云って、さっそく調律師の人に電話してくれた。
この時午後6時。本番は7時30分スタートだけど、調律師の人は海老名で仕事中で、本番までに間に合うかどうかは判らなかった。
でも幸い7時過ぎに到着。
音が出なかった原因は、ハンマーに付いている小さなスプリングが外れている事だった。
ついでにアクションのバラツキと音色の調整もして貰ったけど、本番まであまり時間が無かったので応急処置だけになった。

10分押しでライブがスタート!
カレーのいい匂いと暖かいお客様に包まれて、とても気持ち良く演奏して1stセットは無事終了。
・・・と思ったら、私ったら時間を間違えて、本当は45分を2回だったのに、1時間2回のつもりになっていて、しかも1stセットは1時間5分くらいやってしまった事に気が付いた。
マスターに、「ごめんなさい、時間間違えちゃって・・。」って話すとマスターは、
 「いえいえ、好きなだけどんどんやって下さい。お客様も喜んでいると思いますヨ (^_^) 」っておっしゃってくれた。
短い休憩を挟んで2ndセット開始!
演奏を始める前に、
 「さっき演奏時間を間違えちゃって、予定より20分も長くやっちゃいマシタ・・。ご迷惑だった方がいらっしゃったらゴメンナサイ・・。」
って云ったらお客様は大きな拍手を贈ってくれた♪

アンコールの拍手も頂いて、CDもたくさんの方に買って頂いた。
ライヴの途中のMCで、「Blue Prelude」の収録曲「Every Breath You Take」が、井の頭線浜田山駅前に有るパチンコ屋さん(最近はパーラーと云うらしい)の「フィオーレ」の閉店5分前に流れる話と、フィオーレにまつわるここには書けない笑い話をしたら、
 「パチンコ屋さんで流れている曲が入っている方のCDを下さい」って云うお客様もいた(笑)。

お客様が帰ったあと、イエローカレーっていうカレーとチャイを頂いて、超おいしくておなかいっぱいでシアワセな気持ちになってそろそろ帰る事になった。
マスターとママさんにご挨拶をして外に出ると、この辺りは人通りが少ない時間になっていた。
その時! 真ちゃんが、風貌がちょっとあやしそうな、1人の若い男性に声をかけられた!
何かの呼び込みか、ヤバイ何かを売っている人かと思っていたら、今度はニコニコしながら私に近づいて来た!
 「な、な、なんだ、コイツ・・・!?」、と思っていると、
 「あの〜、さっきそこでライヴやってたミュージシャンのかたですよネ」
???「はい」と答えるとそのオニイチャン、
 「外で聞かせてもらってました。スッゲエ良かったです!」
え?外で・・?
モコモコは本来カレー屋さんだから、特に防音されていないので、演奏中も外を走るバイクの音とか消防車の音も聞こえていたから、モコモコの近くに立っていれば、たとえに居ても演奏はバッチリ聴こえていたハズ。
そのオニイチャンはライヴを外で聴き終わったあと、すぐ近くの飲み屋さんで飲んでいて、モコモコの外ではなく、モコモコのに来ていたお客様が私のCDを持ってその飲み屋さんに行ったそうで、その飲み屋さんで私のCDをかけていたそうだ。
そのオニイチャン、
 「さっき、そこの飲み屋でCDも聴かせてもらいました!」
つまり、そのオニイチャンは、ライヴもCDもぜ〜んぶタダで聴く事が出来ちゃった訳だぁ〜(◎.◎)
でも、そのオニイチャン、ぜ〜んぜん悪気は無くて、だから「外で聞かせてもらってました。スッゲエ良かったです!」なんて云えちゃったんだろうな〜って思うとなんか微笑ましい。
それに、「今度は絶対行きます!」って云ってくれたし、けっこうイイヤツじゃん、なんて思っちゃった。

ビビッタ事、心配になった事、オモシロカッタ事、楽しかった事、嬉しかった事、おいしかった事。
いろいろ有った1日だったけど、イエローカレー、また食べたいナ〜。
それにしてもあのオニイチャン、本当に今度はちゃんとモコモコの中に来てくれるのかなぁ・・・(笑)

  ※町田カレーのモコモコ・ホームページ http://www.mokomokocurry.com