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File.4「洗脳解体」に出てきた心理テストとテクニック
テストは今回もなし
彼女は自分のことを「異常」だと思っていないので「診療」を行うことが出来ませんでした。
「あなたは自分が洗脳されている」と言われたらどう思いますか?という楷の言葉が印象的ですね。
テクニックとか
今回、心理テストの他にもカウンセラーに必要な素質(テクニック)、人間心理を利用したテクニックがいくつか出てきています。
軽くですが説明していきます。
挑発
これはテクニックと呼んでいいのかわかりませんが・・・
まず最初、伊集院が楷を訪ねた際、彼は「診療する確約を頂けない方にお話は出来ない」と言い帰ろうとします
しかし楷は「ろくに話も聞かずに安請けあいする人間がお好みなんですね」と挑発。
彼は一旦止まり楷を睨み付けます。
そこで楷は「それとも心配のあまり気持ちの余裕をなくされてしまっているんでしょうか?」と笑顔で言います。
これにより伊集院は「安請け合いする男」の評価を受けるか「恋人を心配する彼氏」の評価を受けるかの選択肢を迫られます。
勿論、彼は後者を選び、楷に依頼をすることになります。
カラオケボックスにおける朋美の洗脳外しの際にも彼は挑発を使います。
朋美が「ネガティブな思考はだめ!」と何度も繰り返していたので部屋を出ようとする彼女を
「逃げるなんてネガティブだね」といい、逃げさせないようにした。
これは本人が言った言葉を使うことによってより効果的な挑発であると言えます。
「正しい」自分の言ったことだから従わないわけにはいかないからです。
洗脳と洗脳外し
詳しくは症状と治療法をご覧下さい。
フィードバック
合宿中、朋美が他の参加者からキツイことを言われまくる、というシーンがありました。
あれはフィードバックと呼ばれ、自分が他人にどう影響を与えているか、逆に与えられているかを知るための方法。
グループで行い、情報の相互交換を行い共に成長していく、というトレーニングです。
あれにより、朋美は「私は彼にふさわしくない!」という本音を漏らしました。
追い詰められることにより抑えていた本当の感情が出てしまいました。
演劇治療法
最後に行われた大掛かりな仕掛け。

飛行機事故の演出
これは漫画だからこそ出来たと言えますが「演劇治療法」という療法です。
と言うと語弊がありますが・・・そういう名前の治療法は恐らくないです。
名前はともかく治療法として「極限状態に追い込み自分自身しか頼れなくさせる」状況を作るために行いました。
先述しましたが人間は追い詰められるととんでもない力を発揮します。
それを引き出すための「演劇の舞台」を用意する必要がありました。

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