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File.4「洗脳解体」の症状と治療法
今回の症状
今回、依頼人の伊集院悟の彼女が抱えていた病状は「洗脳」です。
洗脳について
「一般に「洗脳」というと、特定の主義・思想を持つように仕向ける事、またはその方法を指す」と定義されています。
これはマインドコントロールとは別物で大人になった状態で行われます。
子供に思想や信条を植え付けるのは容易です。何故なら彼らは白地の布だからです。
ここで意図的に思想・信条を植えつける行為をマインドコンロールを呼びます。
しかし大人の場合は思想や信条などが既に確立しており、普通はそれを変えることが出来ません。
そのため、洗脳を行う方法は「極限状態に追い込み、反抗心を無くす」ことから始まります。
洗脳は拷問や厳しい修行など物理的な外圧が存在します。
が、今回のケースのように「薬物」による思考能力を奪うなどの手段も取られます。
本当に怖いですね・・・。「私は大丈夫」と思っていても簡単に180度変えられてしまうかもしれません。
セミナーに行ったキッカケ
そもそも何故セミナーに行ったのか。
彼女は伊集院(国家の役人)と付き合い、「幸せ」を手にしました。
彼女自身、彼を愛していました。
しかし、伊集院が「靴」を朋美にプレゼントをすることによって一つ問題が出てきました。
それは「靴」がキーワードになっています。
彼女は過去に父親が事業に失敗し、首を吊るという事件を経験しています。
その時に役人により、家財道具などが全て押さえられています。
その中には彼女が大事にしていた「靴」がありましたがこれも持っていかれてしまいました。
靴・役人、この二つのキーワードが伊集院を憎む感情を生み出してしまいました。
愛する気持ちと憎む気持ち。
アンヴィバレンツな二つの感情により彼女は心の苦しみを強くしてしまいセミナーに通うようになりました。
治療法 洗脳の治療法は軽度のものであれば楷が最初に行ったもので解けるとされています。
洗脳はそもそも「矛盾」だろうがなんだろうが本人に植え付けるものです。
洗脳の主体にとって都合の良い存在に仕立て上げるのが目的なので「矛盾」があって当然です。
その矛盾を時間をかけ強制ではなく論争によって追い込む作業です。

根気良く論駁を行う
相手に迷いが生じるまで根気よりひたすら論駁を繰り返し、沈黙する時間を増やさせる。
そして、その沈黙のタイミングに本来持つべきメッセージをインプットする、という方法が漫画ではとられています。
「極限状態に近い状態においこんで・・・」。つまり逆に洗脳を行うというわけです。
今回は尋常じゃない洗脳方法に掛かっていたため、洗脳は解けませんでしたが
通常ならこの方法で解くのが良いのではないでしょうか。
麻薬が絡んでいた今回のケースはまず麻薬の依存を無くすところから始まりました。

麻薬禁断症状による幻覚を見る朋美
まず、麻薬中毒の克服は「極限状態に追い込み甘えを許さない環境」を作ることでした。
飛行機墜落事故は周りもみな苦しい状況であり、彼女が甘えることが一切出来ない環境でした。
彼女自身に「自分で克服するしかない」と思わせられ精神力を強くさせ麻薬から抜け出せました。

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