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File.3「男らしさコンプレックス」の症状と治療法
今回の症状
今回は症状というよりは「抑圧」に主題が置かれていました。
楷の言葉にもあるように「曲がった教育を押し付けるとコンプレックスになり、結果としてとんでもなくなる」です
今回のケースは力石ママの過去のお話でしたが彼の幼少時代は男らしくあるよりも女性のように楽しく生きたいと思っていました しかし、彼の父親はそれを許さず、「男らしく」生きることを強要しました。
そのやり方はスパルタで逃げ道はなく彼は父親の望むようにしか動けませんでした。

怖いスパルタおやじ
ここで頭では「男らしく生きなければ」、無意識では「違う生き方をしたい」と思うようになってきます。
この無意識においやった考えが表には中々出て来れません。この状態を「抑圧」と呼びます。
出てこようとしても何度も何度も無意識下に追いやられます。
彼は柔道の後はボクシングを始めます。
彼の考えとは別に彼はめきめきと上達し、ついにはプロのチャンピオンにまでなってしまいます。
しかし、強くなる自分を嫌悪し、人を殴るのが嫌だと思い相反する自分の体と心のせいで安定を失っていきます
ある試合で彼はまさかの敗北を喫してしまいますが不安定さが表に出た結果だと言えます。
彼はついにここで男らしさを放棄します。
後は「男らしく」いることに対しての重荷は父親だけ。
彼は未だに父親が怖く逆らうことが出来ません。
父親は試合の散々の様子を叱咤し、根性を鍛えなおそうと技をかけます。
しかし、ついにその父親を逆に倒してしまい、彼の中の「男の象徴」は完全に崩壊します。

男らしさの象徴が壊れた瞬間
抑圧するものが何もなくなった彼は今までと正反対の道、つまりオカマの道に進むことになる。
彼の場合、強い抑圧による反動はこういう形で現われました。
楷はこう締めくくっています。
「第三者からのお仕着せの価値観や人生観は所詮、当人の心に強い根っこは張れない
ささいな外的刺激やアクシデントであっさりと崩壊してしまう」
それは本人にとっても危険なことである、と母親に釘を指しています。
結局は他人に迷惑を掛けないのであれば自分の望む生き方をするのが一番ですね。

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