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File.11「女神の見た悪夢」の症状と治療法
今回の症状
今回の依頼人の症状は「被害妄想」のはずでしたが・・・
依頼人の妻のほうが問題がありました。
妻の理央の症状は「行動支配」です。
行動支配
今回のテーマは催眠術の悪用です。
楷など、真っ当なカウンセラーは催眠術によってその人の無意識を知り治療に役立てます。
しかし、世の中には心無い人もおり、催眠術によって自己の利益に繋げようとします。
それが今回のケースで顕在化されているのではないでしょうか。
そもそも催眠というのは存在するのでしょうか?
テレビとかで見るとインチキくさくて信じられない!というのが多いです。
どこか「うさんくささ」が感じられる「催眠」というキーワードですが実際に治療によく使われる技術の一つです。
(テレビは催眠に掛かるには難しい状況が多いので本当かどうかの区別はつきません)
興奮している時、または落ち着いている時、あなたはどちらが人の話を抵抗なく受け入れられますか?
恐らく後者だと思いますが催眠とはその後者の状態を利用したものだと言えます。
心理学での歴史、科学的なデータなどはこちらのサイトを参考にして頂けると助かります。
行動支配というのはその時点では催眠状態になりませんが後から「スイッチ」が入ることによって催眠状態になります。
今回の場合は「お酒の匂い」と「良平のおやすみ」の二つのキーワードが揃った時です。
酔って寝るときに殺人の行動を起こされてしまうのでやられるほうとしてはたまったものではないですね。
事件としては表にはなりにくいため、もしかして日常で行われていることなのかもしれません。
くれぐれも催眠を悪用しようとは考えないようにしましょう。
治療法
楷は行動支配を解くために彼自身も「行動支配」を理央に行います。
つまり、現在の状況は「お酒の匂い」「夫のおやすみの言葉」が揃った時、殺人に移ります。
しかし今度はお酒の匂い」「夫のおやすみの言葉」が揃った時に何もしない、という上書き処理を行います。
(そのキーワードを知らなくてはならなかったのですがそのために楷は丹下に催眠を掛けます。)
これにより理央は催眠による行動支配は解け、自分の意思で行動できるようになりまました。

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