9月1日
やっすいツアー客帰る 昨夜遅くまで荷造りに精を出し、この旅初の目覚まし時計に起こされ最後の朝食。 サヨナラ、沖縄。 サヨナラ、万座ビーチホテル&リゾート。 サヨナラ、青い海。 チェックアウトを済ませ、バレーパーキングで車を玄関まで持ってきてもらう。 いやー、やっすいツアーで参加しているのに最後まですいませんねぇ。 車に荷物を詰め込んでいると、ベルガールが写真を撮りましょうか?と声を掛けてくれる。お言葉に甘え、家族三人、ゴールドに輝くホテル名が記された看板の前でハイ、チーズ。ベルガール、念のためにと2枚も撮ってくれました。それもアングルを変えてまで。 いやー、やっすいツアーで参加しているのに最後まですいませんねぇ。 こうして万座ビーチホテル&リゾートを後にし、一路空港を目指す。途中ガイドブックにも掲載されていたアロハショップに立ち寄るが、思わず触手が動いてしまうようなものには出会えず。 ホテルについてのお話は、お役立ちにて後日また。 空港内にあるA&Wにて食す。 我が配偶者はビッガーDXダブルチーズバーガーのコンボ。サイドメニューのフレンチポテトはカーリーフライ、飲み物はルートビア。 先ずはこちらからご説明。 バーガーは、まぁ、美味しいが、とりたてて騒ぐほどのものではない。ルートビアは微妙な味。好き、嫌いの好みがハッキリ別れそうな味。 カーリーフライは、一見フレンチフライをカリカリに揚げただけのような印象を受けるが、これがなかなか不思議な食感が面白い。病み付きになりそうな歯ごたえ。 私が注文したのは、チキンサンドコンボ。サイドメニューはアイスティーとスーパーフライ。 さて、このスーパーフライ。ただのフレンチポテトだと思っていたら痛い目に合う。これがまた不思議な食感。外はカリカリ、中はふんわり、しっとり、しゃっきり、だけどサクサク。これまで味わった事のないポテトに遭遇。 順調だった。全ては計画通り。 オムツの交換、授乳、我々親の食事、全てのタイミングはバッチリだった。沖縄バージョンのプリクラも撮影したし(空港内400円)、あとは飛行機に乗り込むばかり。 搭乗開始時間を見計らい、乗り場に到着。 しかし、我々はそこで愕然とする事となる。 なんと、我々が乗り込むはずの飛行機がまだこの那覇空港に到着していないという。現時点で遅れは1時間を見込んでいるという旨を伝えるアナウンスが、報告が遅れまして申し訳ありませんの言葉と共に流れている。 我々家族と同じく、呆然とそこへ立ち尽くす他の搭乗客。 痛い、これは痛い。 我々夫婦二人だけならば、1時間の遅れなど左程問題にはならないが、齢1歳になったばかりの娘には大問題だ。 全てだ、全てのスケジュールが狂ってしまう。 我々親の努力も、全てが水の泡だ。 しかし、嘆いてもこればかりはどうしようもない。再び今来た道を戻り、いかに娘の機嫌を維持したままで時間を潰すかのみを考える。 これが搭乗口を潜る前ならば、無料の遊戯スペースがあったのだが……。 そう、授乳室は激しくクソだったが('05.09.04日記参照)遊戯スペースはなかなか楽しそうな所だった。まぁ、娘が一人で遊ぶにはまだまだ早い作りではあったが、それでも退屈せずには済んだ。 これまでの努力が水の泡となり、足取り重い我々夫婦だったが、遊戯物の一切設置されていない、ただのカーペット敷きのキッズスペースをどうにか見つた。早速そこで娘を遊ばせる。 しかし、新体操の床みたいなスペースで、娘はすぐに退屈してしまった。焦る我々親。 本来ならば飛行機に乗り込んでから手渡す筈だった、この旅行用に購入した新しいオモチャで彼女の気を引く。オモチャで遊び始める娘。 ああ、やれやれ、これで機内での新しいオモチャ作戦が使えなくなってしまった。 結局離陸は予定の1時間40分の遅れとなり、我々家族を乗せた飛行機はようやく飛び立つ。 既に雲行きの怪しい娘を必死に宥め、水平飛行に突入するのと同時に離乳食を与える。 そして、なんとか離乳食を完食するも、食べ終わった頃には娘の不機嫌は絶好調を迎える。 手渡したオモチャは床に投げ捨てられ、叩きつけられ。ジュースも同じく床に投げ捨てられ、叩きつけられ。お菓子ですらも同じく床に投げ捨てられ、叩きつけられ。 号泣はしなかったものの、その機内の狭い椅子の上で体を仰け反らせて愚図りまくり。 最後はビヨルンに娘を乗せ、飛行機内を徘徊し、なんとか我が配偶者が寝かしつけてくれた。 寝てくれるまでの時間の長い事、長い事。 一人座席に残った私は、遠くから聞こえてくる娘の声に冷や汗流しっ放し。 娘、眠ったままで伊丹空港着。運悪く、我々親子の隣に陣取っていた男性に深々と頭を下げ、侘びを入れ、飛行機を降りる。 家に帰り着くまでが旅行です。 まさに、その家の扉を開けようとした瞬間、私の携帯のメール着信音が鳴る。 「沖縄は台風がきとっちゃろ?花さん、怪我しとろ!こわかろーねー。かわいそーかー。かいわいそーかー、はーなーさーん。」(←原文のまま) 送り主は我が実母”て”。 やれやれ、何を勘違いしているのやら。それに「怪我しとろ!」(訳:怪我したでしょ!)という決め付けは一体何なのか。 少々ムっとして、速攻で返事を出す。 「何を勘違いしているか知りませんが、台風は直撃していません。怪我もしていません。花は元気です。たった今、家族三人無事に帰りつきました。」 ええ、無事帰り着きました。旅行は終わりました。 って、あああああああーーーーー、旅行の最後の最後。まさに今、終わると言う瞬間にカチムカっ!!してしまった。 こんなはずじゃぁ、なかったよね〜♪あの夏の日のーやーくーそーくはぁ〜♪ 大きなお腹を抱えた妊娠中から、身軽になったら旅行に行くんだっ!!と毎月コツコツ貯めたお金で行ってきた今回の旅行。 企画当初は、8月出発だとツアー代金が高く、予定では9月上旬出発を見越していたのだが、やっすいツアーを見つけてしまい、今回の日程と相成った。 おかげで私の夢であった、娘のお誕生旅行が実現したわけだ。 やっすいツアーパンフを見つけてきた自分を褒めてやりたい。 さて、娘を伴っての今回の旅行。子連れ旅行、ましてやそれが乳幼児だと賛否両論あるようだが、私は親が連れて行きたきゃ行きゃいいじゃん。と思ってる。 だから実際行ってきた。 行ってみて、確かに大変な事もあったけれど、逆に疲れに行ってるようなもんだ…と思う場面もあったけれど、やっぱり行って良かった。断言する。 夫婦二人の旅とは違った楽しみ、喜び、色々あった。娘が乳幼児だからこそ味わえる楽しみ、喜びが確かに存在した。 しかし、その反面、人に迷惑をかけてしまった場面は間違いなくあり、特に帰りの機内で隣に座り合わせた男性には申し訳なかったと思っている。 飛行機を降りる時に、お詫びを述べたものの、やはり乗り込んだ時に前もって「ご迷惑おかけします。」と一言言っておくべきだったと後悔している。 そんな反省も踏まえ、次はどこに行こうかと夢は膨らむ。 コツコツ貯めた旅行用貯金は、やっすいツアーを見つけられたおかげで結構な残高がある。 うひひ、次は海外かなぁ〜と思ったりもするが、とりあえず無理っぽい。配偶者の仕事の都合がつきそうにない。 来年の夏までどこにも行かないのは寂しいし、遅くとも次の春が来る前には、こうして別の旅行記を書いていらればいいなぁ…と思っております。 さて、最後に蛇足ですが、何が一番大変だったかって、この旅行記を書くのが大変でした。 娘、昨日は夜中の2時過ぎまで寝てくれなかったよ…朝は6時過ぎから活動開始してくれるし。ノンビリPCに向かってる時間がないっつーのっ。 '05.09.13 娘が珍しく早く寝てくれた日 |