2009年1月4-5日(日-月)淡路島一泊旅行 「こんにちは。」 呼び掛けられて振り返る。 と、そこに、小西真奈美似で凛とした雰囲気を醸し出す女性がいた。 私が日々ストーカーのように足を運び、その更新を楽しみにしている中日本の某地方に住むブロガーさん。なんでもお正月に我々家族の行動範囲内に旅行にいらっしゃるとかで、「ちょっと面を貸せ」とお声を頂いたのは昨年の晩秋だったか。 別に断る理由もないし、我が家の長女と同じ4歳のお嬢さんがいらっしゃる事だし楽しめるだろうと、「ハイ、かしこまりました」と返事をしておいた。 そう、今回の旅は、ナッパさん親子と共にマタリ淡路島。 たった一泊なれど、さて、何から書こうか…と悩む旅。 まぁ、思いつくまま、項目に分けて--- ●4歳児達・母親達 最初こそ、両人恥ずかしがってロクに挨拶も出来なかった二人だが、ものの30分とせずに意気投合(?)。 この二人、育った環境も服装も(そりゃ親の趣味)全く違うけれども、妙に波長が合った様子。まぁ、お互い主張し過ぎない性格で、あからさまにお友達に意地悪をしたりしない子同士だからというのが一番の理由か。 「ナッパ子ちゃん」、「花ちゃん」と呼び合い、喧嘩もせず、彼女らのペースで楽しく遊ぶのでした。 親の私からしたら「ちゃんとコミュニケーションとれてるのか?」と疑問に思えなくもないのだが、当人同士が非常に楽しそうにしているので、楽しいのだろう。 大人には、分からない世界が彼女らにあるのだと思われる。 さて、すんなり溶け込んで楽しく遊ぶ若い二人。 少し昔にお嬢さんだった二人はというと………特に会話はない。 えてしてネット上で饒舌な人は、実社会であまり喋らない人だったりする事がままある。 かく言う私がそれ。 頭の回転が遅いがゆえに思う事、頭に浮かんだ事が言葉となって発せられるまでに時間がかかり、その上その頭に浮かんだ内容を一度整理してからじゃないと口に出したくない性格だから、ようやく頭の中の整理が追いついた頃にはすっかり発言するタイミングを逃してしまう、すなわち喋らず終いとなってしまうのである。 (なので事前に文章を考えて一方的に話を進められるスピーチなどは苦ではない。) まぁ、それ以前に喋るという行為そのものがあまり好きではない(苦手な)ので、だったら機関銃のように、漫才師のように喋る、お喋りの面白い・得意な人の話を「うんうん」と聞いている方が性にあっているというのが一番の所。 世の中の大勢のお母さま方は、喋るのを得意とされているようなので、私が黙っていても別に不都合はないのだ。 が、しかし、相手も私と同じく「あまり喋らない」・「あまり喋りたくない」人というのも勿論存在するわけで。そういう人とご一緒するという場面も当然存在するわけで。 で、今回、その場合に遭遇。 同じ母親族と共に過ごしているのに、実に静かな時間が流れるという時をおくらせていただいた。 しかし我々の間のこの静かなこういう空気、よく喋るお母さま方には我慢ならないものに違いないんだろうなぁ。 (あ、別に二人の間にギスギスした雰囲気があるとか、そういう訳ではないので予め) ●冬の国営明石海峡公園 ホテルのロビーで落ち合った後、真っ先に向かったのは国立明石海峡公園。 チューリップの時期になると我々家族が毎年足を運ぶあの公園だ。そういえば冬の時期にここを訪れるのは初めてだ。 先ずは東浦口ゲート入ってすぐの池で鴨を眺め、そのまま国道28号線に沿うようにして子どもの森へ。 その名を裏切らない大型遊具があるエリアである。ただし、そのままさらに徒歩20分程行くと、さらに大きな大型遊具が連なるエリアがあるのだが。 それでも4歳児達にが遊ぶには充分な遊戯物で、二人はここですっかり打ち解けたといっても過言ではない。 次女はーちゃんも滑り台などで遊んだりは出来ずとも、遊戯物の周りをグルグル回って探検したり、近くにある風車を不思議そうに眺めたり、遊戯物を階段から攻めたりとそれなりに楽しんだようである。 ナッパさんは、アクティブに子ども達を追いかけ、共に遊戯物を登ったり降りたりなさっていた。 中日本地方から母子二人でやって来ちゃうし、本当にこのフットワークの良さ、アクティブさは尊敬に値する。 画像は、春の風景、冬の風景比較 春の景色、まるで合成着色、草原にカラフルな絵の具を落としたかのように見えるが、全てチューリップを筆頭とする花々である。 ●クリスマスフラワーショウ2008 in 奇跡の星植物館 国営公園の閉演時間が16:30なのと、これら施設の共通入場券を購入してしまっていた事から、名残惜しそうにする4歳児達を説き伏せて移動。 今回、我々家族、いや、私が楽しみにしていたのが光と花のペイジェントなる企画。ホテル周辺やこの植物園等が色とりどりのイルミネーションでデコレートされるという催し。 ただし残念ながら、夕食の時間の都合で真に綺麗な時間帯まで滞在する事が出来ず。 しかし、それでもこのイルミネーション以外に様々な趣向を凝らした花々、木々の展示と小物達で存分に楽しむ事が出来た。 正直、植物館そのものには期待していなかったので満足度は意外に高く、子ども達もそれなりに楽しめたようである。 所で、肝心な光と花のペイジェントだが、ホテルエントランス付近のイルカのオブジェイルミネーションを見て、ライトアップはここだけなのだと勝手に思い込んでしまい、ウエスティンホテル淡路をグルリと囲む「貝の浜」にて開催されている一番メインのイルミネーションを見逃してしまった…。 一体何のためにここに泊まったんだか、分かりやしない。 ナッパさん、ごめんorz 画像は、植物館建物とその周辺のイルミネーション ●ステーキハウス源平に思う 同じホテルに宿泊していながら、現地集合の夕食。開催地は、ホテルからほど近いステーキハウス源平。 肉、肉である。 正月モードで散々煮込み料理、日本料理、お節料理ばかり食べていたので、これは願ってもいない御馳走。 我々夫婦は、サーロインのコース、魚料理もついた乱のコースと魚料理のつかない際のコースをチョイス。そのお値段の差は850円。 さて、お味は如何なものか。 先ずは、乱についていたお魚料理について。 淡路の魚を調理したものを期待していたのだが、出てきたのはホタテや鮭。白身の魚が鯛だったようではあるが、これには正直がっかり。 まぁ、オードブルの鯛の刺身と何やらキムチっぽいタレに付け込んだ魚は美味しかったが。 それでも850円出して魚付きのコースにグレードアップする必要は、ないと思われる。 そしてメイン、肉。 美味しかった。殆ど火が通っていない状態で出てくるのだが、鉄板がかなり熱してあるのでジュージューと肉汁が飛び散ってくれる。 自分のお好みで焼き加減を調節できるという寸法だ。 あまり生っぽいのを好まない私は、ミディアム程度に焼けるまで待った。 うん、美味しい。この柔らかさがなんとも。 肉の旨味は脂の旨味だとかねてから思っているが、充分に美味しいお肉だ。ちなみに言わずとしれた淡路牛。 だが、しかし……… あくまでも私個人の趣味・嗜好だが、こういうステーキ屋に行く度、こういうステーキを食べる度、如何にモーリヤが美味すぎるかと思い知らされる。 神戸に足を運ぶ機会があり、お財布と時間に余剰があるのなら、是非ともモーリヤで肉を食する事をお奨めしたい。 あと私は、子どもの食事の介助なしに、のんびりとゆっくり自分のペースで食べたいなぁ。 コースのスープ、はーちゃんに先に飲ませてたらすっかり冷めちゃって美味しさ半減しちゃってたよ。 そうそう、ナッパ親子は、淡路牛の握りを食してらしたが、これもまたたいそう美味しそうであった。 ステーキハウス源平 兵庫県淡路市岩屋923-4 0799-73-2941(ニクヨイ) 営業時間:ランチ:11:00〜14:30 :ディナー17:00〜21:00 定休日:火曜日 子どもメニューあり ●美湯(ビュー)松帆の郷を目指せ 宿泊したホテルについては最後に記すつもりだが、今回我々が宿泊したプランには、美湯(ビュー)松帆の郷の入湯券が付いていて、夕食終了後、ナッパ親子と我が長女と私との4名で浸りに行く事にした。 位置的に丁度夕食で行った源平が宿泊ホテルと松帆の郷の中間地点となるのだが、お風呂に行こうと決めたのが夕食後の事だったので、あいにく準備を全くしていない。 一度ホテルの部屋に戻りお風呂セットを持ち、再び淡路の町へと繰り出した。 先導した方がいいのかな? 我が配偶者に目的地への道順は教えてもらった。オムツが外れていない次女を共同浴場に入れたくないし、何より1歳児を抱えてではのんびりお湯にも浸れないのが目に見えている。 ハンドルを握るのは私、同乗者は長女のみだ。 「ママー、パパとはーちゃんは、お留守番なのぉ?」 そうだよ、ママと花だけだよ。ナッパ子ちゃんも一緒だからいいでしょ? すっかりナッパ子ちゃんと仲良くなった長女花。ナッパ子ちゃんの名前に、パパが居ない事も、妹が居ない事にも特に不満はないようだ。 すぐに出るからと地下駐車場に車を入れず、ベルボーイに許可を得てエントランス付近に一時駐車させてもらっていた我々の車。 準備が整って車に乗り込んだのは我々親子が若干早かったのだが、車のエンジンを掛けた所で「先導した方がいいのか?」と悩んだ。 でも、ま、ナッパさんの車にはナビがついているらしいし、それにほら、たった今二人が車に乗り込んだけれど、ナビの設定しているっぽい。きっと目的地の電話番号をインプットしているんだろう。 余計な心配は無用だな。 そのまま車を発進させる。 先導?なにそれ。 甘かった、私は、私自身を甘納豆くらい甘く見ていた。 今にして思えば、なんであんな所で間違ったんだろう。なんでわざわざあんな所で曲がってしまったんだろう。 そうとしか思えない場所で間違えて道を曲がり、辿り着いた所は港。思いっきり、船が停泊していた。 「先導した方がいいのだろうか?」ではなく、「先導してください」だろ、私。 いくら移民の民とはいえ、曲りなりとも兵庫県在住人。それが旅行者に「先導してください」とは、情けないにも程がある。 そしてこの往路だけでなく、復路でも、「うわっ、間違えた!!!」と焦ってしまい、「ママ、間違えたの?何を間違えたの?!」と長女に心配されてしまったのだった。 まぁ、間違えたのではなく、気がつかない間に往路とは別のルートを走ってしまっただけで、迷い込むことなくホテルに戻れたので無問題なのだが(問題大ありだとか言うな)。 さて、与太話が長くなったが、本題。お風呂。 対岸の夜景や明石海峡大橋のイルミネーションを眺めながら入る露天風呂は、なかなか格別であった。 神戸空港を目指す飛行機が頭上を通り過ぎていくのも良い。 これで「早く上がろうよ〜」とうるさいのが居なかったら、どんなに素敵なお湯だったか……。 私がノンビリ温泉を堪能出来るようになるのは、まだまだ、まだまだ、まだまだ先のようである。 話がやや逸れたが、夜だけのみならず、昼間もなかなかの景観を楽しめるであろうと容易に想像出来て良い。 施設がやや不便な位置にあるが、時間が合えば送迎バスを出しているホテルもあるようだし、入湯料の安さもあって一度は足を運んでみる価値はあると思う。 そしてお湯での子ども達は…… 「ナッパ子ちゃんは?」 花は、しきりにナッパ子ちゃんを気にして遊びたがっていたが、恥ずかしがり屋の彼女は、お母さんの陰に隠れてなかなか出てきてこれず遊べず終い。 うーん、どこの4歳児もそれなりに色々複雑だ。 あと特筆すべきは、ナッパさんのスタイルの良さ、か。 元々のスタイルの良さも勿論だが、子持ちであれだけの綺麗なラインを維持している人、初めて見たかもしれない。ええのぉ。 ●夜の我が子ども達 次女はーちゃん、どうもベッドが変わると熟睡出来ないタイプのようだ。 散々遊んで、散々歩いて疲れきっているはずなのに、なかなか寝付いてくれないし、夜も数回軽い夜泣きがあったし、一度はすくりと身を起して暗闇の中を「あれ?お部屋の様子が違う…」といった感じでキョロキョロとしていた。 おかげで、母の私は、寝不足です。 そして我が配偶者のベッドで眠っていた長女花も、夜中にスクリと立ち上がってボウっと突っ立っていた。 こっちにおいで…と呼び寄せたのはいいものの、セミダブルのベッドに三人寝ころぶのは非常に寝苦しかった。 母の寝不足加速。 さらに明け方5時過ぎ、次女はーちゃんパチリと起床。 母のねぶそk(以下略以下繰り返し) ちなみに朝の長女、相変わらず最悪の寝起きで朝っぱらからイライラさせてくれた。 やれやれ… ●日付変わり、午前中の散歩 in 百段苑〜花木林苑〜プロムナードガーデン 前日に引き続き天候に恵まれる。この時期の淡路島は、シベリアに負けるとも劣らない寒さ厳しさになるだろと予想・覚悟していたので、これは本当に喜ばしい限り。 屋内で過ごすのはもったいないと、前日同様子どもらを引き連れて表へと出た。 行く先は百段苑。 宿泊したウエスティン淡路島も昨日遊びに行った国営明石海峡公園、そして今日目指す百段苑も、全て淡路夢舞台と呼ばれるエリアの中にある。(各施設の説明と夢舞台マップはこちら) 百段苑は小高い位置にあり、きっと素晴らしい景観を眺める事が出来るだろう。 4歳児とナッパさんは階段で、我々夫婦と1歳児は途中までエレベーターでと、それぞれに目的地を目指す。 (自分の子ども人に預けっぱなしで楽してごめん) それにしても子ども達は元気で、何に対しても興味津津である。
●ツーランクアップだ!!!ホテルウエスティン淡路 なんだぁ、5階かぁ。ま、やっすいプランで宿泊しているから文句は言えないわな。 ナッパさんに「面貸せ」のお声を頂いた時点では、我々も共にホテルに宿泊する予定ではなかった。 どこか子ども達を遊ばせる場所で合流し、半日共に過ごそうというのが当初の予定であり、ナッパさん親子のホテル選びに僅かながらアドバイスもどきをおくった。 それで決定した宿泊先がウエスティン淡路。そう、2002年ワールドカップの折、主将ベッカム率いるイングランド代表が宿泊したあのホテルだ。 ええのぉ、ウエスティン…… 羨ましくウエスティン淡路のサイトを眺めていると、宿泊予定の頃に何やら楽しそうな催しが開催されていると知る。 それが前編にて記した光と花のペイジェントなるイルミネーション。 現在、夜になると真っ暗になるこのシベリアに住んでいる私にとっては、イルミネーションは憧れ、夢、希望。 いいなぁ、いいなぁ、ウエスティン淡路。ナッパさん親子と一緒に泊まりたいなぁ。 さらに羨ましくウエスティン淡路のサイトを眺めていると、1月限定のお得な宿泊プランが発売されているのだと知る。 それも15時チェックイン、15時チェックアウトのロングステイ。当然のように朝食付き。さらには美湯(ビュー)松帆の郷の入湯チケットまでセットになっているというもの。 こ、これは……行かないでかっ!!! あまり乗り気でない我が配偶者であったが、結局我々も宿泊する事にあっさり決定した。 さて、宿泊部屋が5階と知り、少々がっかりしつつ足を踏み入れたのだが、なんのなんの、素晴らしいじゃないですか。
ナッパさん達、お部屋どこなんですか? 「10階ですよ。」 え、ええええええ〜、なんでー、いいなぁ。 我々と同じくやっすいプランで宿泊しているナッパ親子。なのになんであちらは展望の良い10階のお部屋なの。 (ウエスティン淡路の宿泊部フロアは4〜10階) ああ、そうか、あちらと我が家と支払っている金額は同額だものね。 子ども二人も引き連れているくせに大人二人分の料金しか払っていない我々と、大人二人分の宿泊料金で大人一人・子ども一人で宿泊しているナッパ親子を一緒にしちゃいかんか。 なんて思っていたら、驚きの事実発覚。 それは私が美湯(ビュー)松帆の郷から無事に帰還してきた時、早速ネット接続してホテルの公式サイトを覗いていた我が配偶者が言うのだ。 「我々に割り当てられたこの部屋、どうもラグジュアリールームらしい」と。 え?へ?ラグジュアリールーム??? 「それでチェックインの時に、アップグレードがどうのこうのって言ってたんだ。」 驚く私に続ける我が配偶者。君、チェックインの対応をしてくれたホテルマンの話をちゃんと聞きなさい。 でも、別にグレードアップ料金とか払ってないよね?請求もされてないよね? 「うん、払ってないし、請求されてもない。子どもが二人もいるからって、気を利かせて広めの部屋にしてくれたって事なのかな。それにしても、一気にツーグレードアップだよ。」 なるほど、どうりで部屋が広いはずだ。 おかげで次女はーちゃんが部屋の中でも退屈せずに過ごしてくれて、非常にありがたかったです。 私も広い部屋で快適だったしね。 そうそう、この広くて素敵な部屋に宿泊したにも関わらず、子ども達が寝静まった後、我々夫婦ったら私は部屋に置いてあったファッション雑誌を読み、我が配偶者はいつもと同じようにパソコンにかぶり付きで会話すらもありゃしない。 オワットル?何を今更。 所で今回のウエスティン淡路ステイ。 イルミネーションと共に楽しみにし、期待していたのは朝食ビュッフェ。 便利な世の中になったもの、ちょっと調べてみればその口コミを知る事が出来る。 ふむふむ…お、おお、なんか期待出来そうだぞ。 ザクザクと出てくる、種類豊富、美味しいという言葉、口コミ。 楽しみ、メチャメチャ楽しみ!!! 最近宿泊したホテルで朝食ビュッフェが美味しかったと言えば、文句なしに万座ビーチ&リゾートホテルなのだけれど、その万座とどっちが上なのかしら。万座よりも沢山の種類が並ぶ朝食にありつけるのかしら。 色気より食い気。ワクワクが止まらない。 さぁ、判定結果は?!?!?!
●そして現実、日常へ 「あー、なんか現実に戻った〜って感じ。」 ホテルから自宅まで車でわずか20分足らず。 あっという間に日常に引き戻されたわけだが、逆にいえば20分で非現実へと旅立てるわけだ。 ふむ、ウエスティン淡路、やはりまた利用したい。 ●ナッパ親子 「これ、どうやってこんなんしたんかなぁ?」 「ここ、なんで白くなってるんやろうなぁ?」 「ねぇ、これ、どうやって持ってきたんかなぁ?」 何にでも疑問を抱き、何でも不思議がって問いかけてくるナッパ子ちゃん。 彼女は今回の旅、我々と過ごした24時間をどう感じたのだろうか。 楽しめているといいのだが。 そうそう、初日のナッパ子ちゃん、母親であるナッパさんお手製のワンピースを着用していた。 裁縫が一切駄目な私には、子どもの服を手作りしてしまうなんて素晴らしいと恐れおののくしかない。 ナッパさんは、型紙切って縫うだけだと仰るが、何故にあの平面な布が立体である洋服に仕上がるのか。さっぱり理解出来ん。 つか、型紙?何それ?美味しい? そうだ、長女はナッパさんお手製の髪飾りを頂いた。 ……私、ナッパ子ちゃんへのお土産、Sweet Factoryの福袋だよ。ごめん。(福袋をお土産にするなってか) 大胆そうに見せて、実は大変繊細な人。 というのが私が抱いていたナッパさんのイメージ。 本人は否定されるかもしれないが、実際会ってみてそのイメージ通りだったと思った。 そしてやっぱりスタイがいい。否定されても言うぞ。目の保養させてもらった、御馳走様。 連絡の行き違いで朝食を一緒に採れなかったり、ほぼ全てが現地集合・現地解散だったりするなどいい加減な我々に怒りもせずお付き合いいただき、心から感謝。 「ナッパ子ちゃん、明日来る?もうナッパ子ちゃんとホテルで遊ばないの?」 長女もしきりにそう言っておりますので、またの機会がありましたら御一緒いたしましょう。 そして長女はさらに… 「ナッパ子ちゃんのお母さん、お風邪早く治るといいねぇ。大丈夫かなぁ。」 実の母の私が寝込んでも心配しない長女花が、ナッパ母の具合を大変気にしております。 私の立場は一体…… 「ナッパ子ちゃん、何してるかなぁ。」 若い二人にとって、今回の旅、思い出はそう長くは残らないだろう。 そんな二人に代わって母の私が、幼き日の二人のこの姿をいつまでも覚えていたいと思う。 |