城崎温泉旅行 出石そば一鶴〜但馬屋
2007年 4/22(日)-4/23(月)16w6d-17w0d

出石(いづし)そば一鶴
出石と書いて「いづし」と読む。
ここ豊岡市出石町は、有名な蕎麦処。
但馬の小京都と呼ばれている町でもある。

そんな風情豊かな町の中心部から離れた所にある一鶴。
こちらのお店、50軒もの蕎麦屋がある出石の中で、一番新しいお店なのだとか。



さて、大食漢な我々家族、到着して早々「皿そば」\820を4人前注文。
1人前、5皿であるから、実に20皿の蕎麦が並ぶ姿はなかなか圧巻。

ただし↑の画像は15皿、3人前分。
よくよく見ると、蕎麦の向こうに「早く食わせろ」とフォークを持って待ち構えている娘の姿がチラリと…

さて、事前調査によると、この皿そば、女性が食べる量の平均は7-8皿。
男性では12-15皿との事。


うーん、一皿の量は非常に少ないんだが、そんな程度で足りるのか……ひょっとして我々は、最初に頼み過ぎたんじゃないだろうか。

なーんて心配は御無用。
最初の注文分4人前を親子三人ペロリと平らげ、さらに2人前分追加。
これで合計6人前、30皿。
食べようと思えば、まだまだ食べられたのだが、我々が本気で食べたら請求代金がとんでもない事になってしまう!!!!
しかし、美味しい蕎麦って、いくらでも食べられちゃうねぇ。

ちなみに、娘(当時2歳半)が2皿半、夫が13皿、私が14皿半担当した。
あら、私の方が沢山食べてるのね…って、女性の平均の倍食べてるのって、どうなのよ。






子連れ的感想:
良くも悪くも、クールな接客のお店。
オバちゃん店員は、子どもに愛想を振りまくわけでもない。
しかし、子連れ拒否といった感じでもなかった。
まぁ、観光地であるし、歓迎はせずとも拒否はないだろうな。
蕎麦は文句なしに美味しかった。
そうそう、お茶うけに出てきた蕎麦せんべいが美味しかったのでお隣さんへのお土産として購入した。
このせんべい、このお店のオリジナルなんだとか。

出石そば 一鶴(イッカク)
兵庫県豊岡市出石町福住字上清水191-1
TEL/FAX:0796-52-6655
営業時間:10:30〜19:00
夕方は売切れご免
18:00以降は要予約
公式サイト:http://www.ikkaku-soba.com/index.html

子ども椅子:なし
子どもメニュー:なし
煙草:不明
お座敷有り
障害者用トイレ有り、ただしオムツ交換台はなし
大型バス駐車可能




「パパに作ってもらったの。おーきい、鳥さんがいたの。」
出石(いづし)蕎麦6人前を親子三人で平らげた後は秋篠宮ご夫妻が訪問された事で有名な兵庫県立コウノトリ郷の公園を訪れた。
娘は、目の前で見る大きなコウノトリに興奮していたが、何より父親に作ってもらった施設館内に置いてあったペーパークラフトの鳥がたいそう気に入った様子。ヒシと小さな手に持ち、お店のオバちゃんに見せびらかしている。
公園を後にした我々の次の目的地はかばん工場たなか。市価よりも安い値段で鞄を買う事が出来る。豊岡は、鞄の産地なのだ。
広い店内で、商品の物色で忙しい親に相手をしてもらえない娘は、お店のオバちゃんに相手にこのペーパークラフトの鳥を見せたり、お喋りをしたり。
店員のオバちゃん達は皆、気のいい人ばかりで、娘の相手をずっとしてくれる。(おかげで娘は、オバちゃんという種族は、自分の話をニコニコと聞いてくれる生き物だと学習したらしく、その後、オバちゃんに遭遇すると誰彼構わず喋りかけるようになってしまった)
おかげで我々夫婦は、ゆっくりと店内を物色出来、私は、夏に向けて牛革の白いバックを購入。お値段なんと7,800円の半額。元々安いのに、さらに安くなるとはっ。
いい買い物でした。
そうそう、こちらのお店、オーストリッチや鰐皮の鞄も取り扱っており、それらの殆どが半額で販売されている。そいうのが好きな人には堪らないのではないだろうか。

掘り出し物のバッグにホクホクとしながら、ようやく最終目的地である城崎温泉へ。



城崎温泉 但馬屋
今回、我々家族がお世話になるのは但馬屋さん。チェックイン時間まで少し早かったが、快く迎え入れてくれた。
今回、こちらの宿を選んだ理由。

・但馬牛と魚の両方を食べられるプランがある事。
・貸切温泉が三つあり(内一つは露天)、予約なしで自由に入れる事。

以上の二つ。
本当はここにエステがあれば最高なんだけど、どうせ私は、妊婦。エステやマッサージの類って、妊婦お断りな事が多いもんね。
と、まぁ、妊婦の愚痴はさておいて、チェックイン後まずは私の浴衣選び。二十種類程の中から色鮮やかな紫のものを選んだ。
ちなみに男性用浴衣は、二種類の中から選ぶことが出来る。それぞれ選んだ色浴衣は、外湯巡りや温泉街散策の時に着用するのらしい。
それらとは別に就寝用(?)の浴衣もあり。











その後、部屋に案内されたのだが、通されたお部屋は和洋室。
テレビ等のあるリビングは、床暖房の入ったフローリングに何やらお洒落なテーブルが置いてある。
壁の木は、わざと穴が開いているものが使われていたりして、凝った作りというか、演出である。
部屋のコンセプトは「癒し」なのだそうだが、なるほど、納得。
だがしかし、そんなのは魔の2歳児には通用しないようで、壁の穴を指さしては「穴が開いてる!!!」と大騒ぎしていた。
仲居さんにまで「穴がある!!!オバちゃん、ここに穴が開いてるよ!!!」と訴えるものだから、我々親は穴があったら入りたい気分になってしまったよ。
こんな調子でここでも娘は、仲居さん相手に喋りまくっていた。

さて、そんなこんなででゆっくりする暇もなく、そそくさと温かいお湯に浸りに行く。
最初に入ったのは、露天風呂である「きららの湯」。
なかなかいいお風呂でした。
所でお風呂だが、宿泊客達は皆外風呂巡りに行くらしく、三つの貸切温泉は入りたい放題であった。
おかげで三種類のお風呂全部に浸かる事が出来た。(露天にいたっては、到着後すぐの昼間と夜の2回入った)
露天については、開放感や気持ちのよさで格別なのは言うまでもないが、意外に良かったのが濡れても大丈夫という畳が敷かれた「竹葉の湯」。
このお風呂に最初足を踏み入れた時、畳の上で掛け湯をする…というのに抵抗を感じ、恐る恐る畳の床にお湯を流してみたら、確かに大丈夫だった。
なんともはや、不思議な空間というか、面白い温泉だった。



お風呂を堪能した後は、しばし休息し、温泉街へと出掛ける。

「花さんの浴衣を持ってくれば良かったね。」
私と娘は、普段着に着替えての外出であったが、一人色浴衣を着こんだ我が配偶者。
ああ、そうだよ。つい先日、衣替えをしたばかりで、面倒だからと真夏物まで引っ張り出し、その中には娘の浴衣もあったのに。
こじんまりとしつつも、趣のある温泉街を歩くのに色浴衣は最適だ。気分が盛り上がる。
娘の浴衣もそうだが、私自身も浴衣を着なかったのは失敗だった。
なんたって、温泉街の中にはいくつもの足湯(当然無料)が存在し、それに浸りたくって仕方なかったんだ。残念無念。
城崎温泉の温泉街散策にパンティストッキングは不向きだ!!素足、もしくは靴下推奨。じゃないと、足湯に浸れないぞ。
途中、鬼子母神を祀った祠を見つけ、安産祈願。
それにしても、城崎温泉の街並みがこんなに小洒落てるとは思ってもいなかった。
気になるお店も何軒か見つけたので、夕食後また出掛けようと決め、宿へと戻る。


またも温泉に浸った後、遂に待ちに待った夕食。
昼に出石蕎麦を山のように食ったが、それらはもうすっかり消化されちゃっておりお腹はペコペコ。
ズラリと並んだ料理のどれも美味しそうな事。
(実際美味しかった)
食事とお風呂が良いとの評判を聞きつけ、こちらの宿を選んだのだが、うん、確かに評判に違わぬお宿で御座いました。
お風呂の説明は省いて、早速夕食をご紹介。

我々の宿泊は、「花祭り会席」のコース。
・八寸
・お造り(三種盛り)
・魚のキャロットソース添え
・活けアワビの踊り焼き
・但馬牛ステーキ
・但馬牛のタタキ
・生春巻き
・生湯葉のゼリーよせ
・酢の物
・香の物
・お吸い物
・デザート
合計12品のラインナップ。








折角なので料理の詳細を…

夫は、「但馬牛のタタキ」が一番美味しかったと申しております。
しかし、生湯葉のゼリーよせも地味ながら美味しかったとも。
そして魚のキャロットソース添えも美味しかったとも。



私は、活けアワビの踊り焼きに悶絶!!!
そういえば、アワビなんて久しぶりに食べました。
そして、何気にじゅんさいのお吸い物が美味しい!!!
デザートのケーキも美味で御座いました。
だが、しかし、やはり一番は……




但馬牛のステーキ!!!
こちら、溶岩石で焼いていただきます。
ジュージューと肉の焼ける音がなんとも心地よい。



お酒を飲まない我々夫婦は、しこたま食いました。
食って、食って、食いまくり。
だがしかし…二枚目の但馬牛を焼いてる最中に女将さんが挨拶に来たもんだから、話している最中に食べるのも悪かろうと手を止めたばかりにやや焼けすぎてしまった。
嗚呼、但馬牛…。

でも、まぁ、美味しかったからいいか。私は、ご飯を3杯もお替りしてしまったよ。
お櫃の中が空っぽになった。
それにしてもよく食べるよな。それも猛烈スピードで。
我が配偶者と話していたんだが、恐らくお銚子のお酒なんかをチビリチビリとしながら食べている他の宿泊客に比べると、酒を飲まない我々の食べるスピードは徒歩とコンコルドほど差があるんじゃなかろうか、と。
実際、仲居さんのお給仕スピードが全然追いついてなかったしね。
つか、絶対食い過ぎだよな、我々夫婦。

今回、娘用の食事は別途お願いしなかったのだが、彼女に食べさせられるようなものは少なかった。刺身の類はまだまだ解禁するつもりないしね。
まぁ、娘は、遊ぶのに忙しくて珍しく小食だったから良かったが。しかし、やはり足りなかったらしく、人が食事を終えた後に後からお櫃の中のお米を拾って食べていた。
食べるべき時に食べないと食べられない…と学習してくれていればいいのだが。…無理だろうな。
(乳幼児料金の布団なし、食事ありという設定がなかった。あったのは、両方なしか、両方ありのどちらか。夜中も大運動会の娘に布団は無用の長物だし、だったら食事は親の取り分けでいいか…と判断)


夕食後、雨が降り出したため温泉街散策は中止。
ちぇっ、ソフトクリーム専門店とか、焼き立てを食べさせてくれる煎餅屋とか、フレッシュ生ジュース屋とか、気になるお店はいくらでもあったのになぁ。
ハイ、3杯も飯食っておいて、まだ食うのかよ!!!と突っ込んで。
仕方ないのでまたもお風呂に入り、そのまま親子3人川の字になって就寝。
娘は、親に囲まれて眠るのが嬉しいらしく大興奮でなかなか寝てくれなかった。
ホント、元気だよな、君。
道中、車内でウトウトしかける場面はあったものの、結局彼女は寝ていない。
公園ではしゃぎ、かばん屋ではしゃぎ、温泉街ではしゃぎ、我々親が二人して先にダウンしそうなのにまだまだ寝そうな気配を見せないんだもんな。
さて、明日はどうなる事やら………



「ねぇ、朝から誰がこんなに食べるの?」
仲居さんが来る時間に合わせ、私は、一人で朝温泉を楽しんだ。(なるべく顔を合わせたくない。いや、決して仲居さんが嫌いなわけではないのだが、恐縮して疲れてしまうから)そして、部屋に戻って来てみれば、テーブルの上にズラリと並ぶ料理。

旅館の朝食なんて、お味噌汁と焼き魚、それに生卵と海苔が相場だと思っていたけれど、魚は焼き魚と南蛮漬け、佃煮の3種類。卵は出汁巻きと茶碗蒸し。それから2種類の煮物に大皿には山盛のサラダ。
当然ながらお味噌汁と香の物のセットもある。
いやはや、朝っぱらから豪華である。


魚は焼き魚と南蛮漬け、
佃煮の3種類。
卵は出汁巻きと茶碗蒸し。
それから2種類の煮物に大皿には山盛のサラダ。
当然ながらお味噌汁と香の物のセットもある。
朝っぱらから豪華













「あれ、花さんにも卵焼きがあるねぇ。」
調理場の計らいにより、子ども食を頼んでいなかったにも関わらず、娘にもちゃんと厚焼き卵が用意されていた。
これがまた美味しくって、娘は、ペロリと平らげていた。

「足りなかったら、仰ってください。」
仲居さんの言葉にやや苦笑い。だって、お櫃の中には、夕食の時よりもご飯が大盛りに入ってるんだもん。
まさかと思うんだけどさ、この山盛りのご飯、昨晩、お櫃の中身を全部食べ尽くしていたから気を利かせてくれたのかしら…(しかも、娘が米粒一つ残らず拾って食べた)。

「こんなに食べられないよー。」
そう言う我が配偶者の目の前で、大皿一杯のサラダをペロリと平らげ、呆れ視線を浴びた私。勿論、他も全部見事に食べ尽くしていますよ。

「それにしてもさ、他の宿泊客もこんな大盛りサラダとか付いてるのかな?よっぽどの大食漢じゃないと、これは、食べられないと思うんだけど。」
確かに、私もそう思う。ほら、昨晩、物凄い勢いでお櫃の中身まで全部平らげちゃってるじゃん?花の卵焼きの事もあるし、私が妊婦だってのはバレてるし、ひょっとしたらオマケなんじゃ……。

と、まぁ、こんな会話をしてチェックアウト。「バイバーイ」と娘は、ご機嫌に手を振り、但馬屋さんにお別れを告げた。



子連れ的感想:
今回、娘の食事はお願いしなかった。
理由は、「布団なし、食事あり」という幼児料金設定がなかったから。
(布団あり、食事あり or 布団なし、食事なしのどちらかしかなかった)
夜も大運動会の娘に布団は必要ない。てか、布団で寝るなんてあり得ない。
まぁ、旅館に対する口コミを見ていると、食事はかなりのボリュームがあるとの事だったので、取り分けで十分だと判断したのだ。
長くなったが、つまり娘の分の食事はお願いしていなかったのだが、朝食時、彼女にも「厚焼き卵」が用意されたのにはやや感動。
また、これが実に美味しく、娘もバクバク食べていた。
勿論、追加料金などはとられていない。
旅館の心、サービスなのである。
こういう心づかい、子連れである我々には本当に嬉しい限りだ。

食事に関してだけでなく、旅館の方々の娘に対する優しい応対はありがたい限りであった。
仲居さんにいたっては、忙しい最中アレコレ喋りかける娘の相手も嫌な顔一つせず付き合っていただき、感謝しきりである。
オムツの処理についても、心づかいいただき、何かと肩身の狭い思いをする子連れ客としては本当にありがたかった。

お風呂もいい、食事もいい、人もとびきりいい。
良き旅館で御座いました。


但馬屋
豊岡市城崎町湯島453
TEL : 0796-32-2626
FAX : 0796-32-3345
公式サイト:http://www.kinosaki-tajimaya.co.jp/index.html



城崎温泉街散策
車はそのまま旅館の駐車場に止めさせてもらい、昨晩雨で中止した温泉街散策を決行。
あれだけ朝食を腹いっぱい食べたにも関わらず、まだまだ食おうという魂胆の我々。
先ずは「寺子屋本舗」で焼きたてのお煎餅を頬張りながら、温泉街探索開始。
こちら京都に本店がある煎餅のお店。


そしてまた写真を撮る前にかぶりついてしまった…。
一口目で「あ、写真撮ってない」と気づいたのだから、まぁ、いいか。
我が配偶者は、青海苔\120。
私は、高級海苔\150。
焼きたてらしく、温かく、サクサクとした歯ごたえが最高で御座いました。


お次は、ふるや物産店。
こちらのお店、無添加の天ぷらが自慢の土産店さん。

店頭から漂ってくる天ぷらを蒸す匂いがたまらない。



悩みに悩み、折角城崎に来たのだし、一番人気の「かに棒」\450をいただく。
魚のすり身の中にカニの足が隠されている。

正直に言ってしまうと、多分、「かに」よりも「イカ」とか「タコ」の天ぷらの方が美味しかったんじゃないだろうかと推測する。
天ぷらそのものは、熱々で、プリプリしていて非常に美味しかったが、中に入っている「かに」には期待しない方がいいかと。
ここで「イカ」や「タコ」を追加注文してしまいたい所だったが、流石に朝食を食い過ぎた。
これからの事を考え、泣く泣く断念。


お次はソフトクリーム専門店、そふと工房。
苺の果肉が入った苺ソフト\400をいただく。
ちなみに、ソフトクリームと蟹入り天婦羅はテレビでも紹介されたらしい。詳しくは、旅の香りのサイトをご覧ください。
(って、今気づいたが、かに入り天婦羅値上がりしてるな。我々が購入した時は、450円になっていた。ついでに、城崎温泉の色々を知りたいならば、城崎温泉NAVIを参照すべし)

はい、またやってしまいました。
写真を撮る前にガブリと一口…。
食い意地の張った我々家族、こういうブログを運営するのには向かない性格のようで。


この後、まだまだ気になる食べ物は山ほどあったけれど、次の目的地へ出発しなければならない事や、このまま食べ続けると昼食が食べられなくなると判断し、泣く泣く諦める。
城崎の温泉街、美味しそうなものが沢山あってよございました。


寺子屋本舗城崎温泉店
兵庫県豊岡市城崎町湯島677番地
0796-32-0707
定休日:無休
営業時間:9:00-17:30
公式サイト:http://www.mochiyaki.jp/4.direct-shop/6.kansai/4.kinosaki/syosai.html



ふるや物産店
兵庫県豊岡市城崎町湯島429
0796-32-2649
定休日:不定休
営業時間:8時30分-22時00分



そふと工房
兵庫県豊岡市城崎町湯島397
0796-32-2260
休業日:不定休
営業時間:9:00-22:30







水族館城崎マリンワールド
散々食ってようやく次の目的地、城崎マリンワールドに向かう。
しかし、ここへ行くか否かは、実は最後まで悩んだのだった。だって、入場料が2,310円もするんだもの。
美ら海、海の中道、鴨川シーワールド、品川、池袋サンシャイン、大分マリーンパレス、海遊館、葛西臨界、宮島、須磨海浜と、全国あちこちの水族館を巡っているが、こんなに入場料が高い所は他にない。駐車場代金と合わせたら、5,000円超えですよ。
だが、結局行く事にアッサリ決定。だって、他に娘が喜びそうな所ってないんだもの。
で、こちらの水族館の正直な感想。

ああ、この高い入場料に納得。
水族館そのものの規模としては、小さい方の部類。(敷地面積は無駄に広い。海岸線を散策出来る遊歩道コースなどがある。この日は、とてつもなく寒くて、その上海風ビュービュー。とてもじゃないが海の遊歩道散策は無理だった。それにしても寒かった。寒さのおかげで、疲れが増したよ。)
いる魚の種類も数もたいして多くない。寧ろ、少ない。まぁ、中には超巨大なセイウチとかいたりもしたが、如何せん種類と数がねぇ。
ただ、いる動物達がかなりの芸達者揃い。600キロもの巨体なトドが芸をしたりするのには、本当に驚いた。
そして特筆すべきは、その演出。水族館にありがちなイルカやアシカのショウもなかなかの見ごたえなのだが、舞台装置からブワァッ!!!と炎があがったり、滝のような水が流れたり、雨が降ってきたり、実に凝っている。
さらには、映像と共にイルカの生態を見れる室内でのライブショウ。これがライティングが凝っていて、ああ、なるほどね〜、という感じ。
とまぁ、色々凝った事をしてくれているが、娘が一番ウケていたのはペンギンの散歩。
ヨチヨチと歩くペンギンの後をついて一緒に散歩出来るのだが、娘ときたら、瞬きもせずペンギンの姿に見入っていたよ。
その間、一言も発せずね。
あのお喋り娘がよっぽどペンギンと共に歩くのが嬉しかったんだろうねぇ。


こんな感じで、演出や装置が凝っていたり、動物が芸達者だったりが入場料が高い理由だろうと推測するが、もっとお金が掛っていそうなのが人件費。
なんだかやたらと飼育係(?)が館内に多い。そして、気楽に来場客の質問なんかに答えてくれる。
なんだかなぁ、確かにショウは見事だけど、あの凝った舞台装置につぎ込むお金があるのなら、もっと色んな魚を飼って欲しいというのが本音。
城崎温泉には、再び訪れようという話が既に浮上しているのだが、その時にこの水族館に足を運ぶかどうかは謎。(って、結局行ってしまいそうだな。だって、他に何もない)




海鮮うまいもん屋和平
旅の締めくくりは海鮮うまいもん屋和平へ。
朝食と食べ歩きでなかなかお腹は減らないし、思わず水族館に長居してしまったので、我々がお店に到着したのはランチタイム終了間際。
間に合って良かった〜。


雰囲気としては、ファミレスと居酒屋の中間といった感じ。
我々は、掘り炬燵の席へと案内された。

先ずは、夫の注文した「うまいもんセイロ定食蟹」お値段\1260。

蟹の風味と出汁が染み込んだご飯が美味しい!!!

お次、サクっといきましょう。
私が注文した「松花堂にぎり御膳」\1659。

どうしてもお寿司があると、そっちにいっちゃうんだよな…。
しかし、大食漢の私も満足のこのボリューム。
お寿司は、マグロが美味しかった。
イカも甘くて美味しいのだけれど、なんというかプリプリ、コリコリ感がない。
イカといえば、佐賀は呼子のイカのようなプリコリ感だ。
そういえば、旅館で食べたイカもそうだった。
甘くて美味しいんだけど、プリコリッとしているというよりは、ベタっとした食感。
それにしても、この味、どこかで………あっ

そうだ、ソデイカだ。あの巨大イカ。
私の故郷は海が美しい町で、ここの海岸にはこのイカが産卵にやってくるのだが、町の民は、そのイカを求めて夜の海で闘うのだ。
一部のマニアの間では、巨イカハンターを呼ばれていたっけ。
職場の取引先のおじさんが巨イカハンターで、よくおすそ分けしてくれたっけ。
デカかったなぁ、あのイカ……って、どうでもいが、ソデイカと同じ味、食感がするんだよな、この辺のイカって。

最後は娘が食べた「わらべランチ」\609。

子ども用メニューは、他にも種類があり、量や献立が様々なので年齢に合わせて選べるのがいい。
ちなみに我が家では、娘の生魚の類はまだ解禁していないので、マグロは母である私が責任を持って食べた。


子連れ的感想:
ファミレスの延長のようなお店だが、美味しい海鮮を食べさせてくれるのでいい。
子連れでも気兼ねなく足を運べる。
ただし、店員の接客にはやや疑問有り。
子ども用の補助椅子があったようなのだが、我々には用意していただけなかった。(ランチタイム終了間際に飛び込んできたからか?)
途中で店員が気付いて「持ってくればよかったですね」とは言ってくれたのだが、その後も持ってきてはくれなかった。
正直、途中からでもいいから持ってきて欲しかったよ。

海鮮うまいもん屋和平 豊岡店
兵庫県豊岡市下陰131
TEL:0796-29-0020
0796-29-0020
ランチタイム:
11時30分〜14時30分(LO14時)
ディナータイム:
17時〜23時30分(LO23時)
休業:特定日以外は無休

子ども椅子:有り(らしい)
子どもメニュー:有り(複数あり)
煙草:分











「おーきいお風呂、また行きたいねー。パパにお願いしよう。」
流石我が愛娘、すっかり温泉を気に入った様子。それにしても城崎温泉、予想以上に良かったです。
出産前にもう一度行きたいくらいなんだが、娘もこう言っている事だし、どうかね我が配偶者よ。

余談:
海外のホテルならば、5つ星、4つ星のホテルに宿泊経験があり、そういうホテルに泊まっても物おじしない私だが、何故だか国内の温泉宿については仲居さんがいるような旅館は苦手。
(夫婦での宿泊で仲居さんがいるような旅館に泊まったのは初めて。これまでは、湯治で何ヶ月も滞在しているような宿泊客だらけの、隣の部屋の妖しい声丸聞こえの宿にしか泊まった事がなかった)
なんというか、日本人のオバちゃんに甲斐甲斐しく世話をやかれたり、白髪のお爺ちゃんが荷物を部屋や車まで運んでくれたりすると、妙に恐縮してしまう。筋骨隆々のお兄ちゃんが運んでくれるんならこんな風には思わないんだろうけどさ。
で、というか、本音、放っておいて欲しいとすら思ってしまう。
タヒチアンやフィジアンに「ハロー」と言われるのは気にならないが、宿の女将さんに「おはよう御座います」なんて言われると、思わず姿勢を正してしまうんだよね。
なんでだろうねぇ。日本人のあの堅苦しさが苦手なんだろうか。それとも、単なる貧乏根性?
あと、旅館ってなんで「さん」付けしちゃうんだろうね。
例えば、万座ビーチアンドリゾートホテルには「さん」付けしないじゃん?万座さん…とは決して言わない。
なのに、旅館だと但馬屋さん…って言いたくなっちゃうんだよね。
これまた、不思議だねぇ。