淡路島洲本温泉 「夢海游」

2010.01.04-05
「フグが食べたい!!!」
という私の突然の思いつきから決定した今回の旅。
九州人である私にとってフグといえば、下関、大分なのだが、もっと近場、なんと淡路島でも充分に美味しいフグが堪能出来るという。
というわけで、今回の旅先は、淡路島。お宿は、「夢海游」
宿の決定理由は…


キッズスペースがある事、



















室内温水プールがある事、の二つ。




















なので、先ずはこの二つからサクっと感想。

●キッズスペース
ホテル公式サイトやじゃらんの写真で見るとやけに良さげに見えるが、それは写真の撮り方。(まぁ、これはよくある事ですね)
実際は非常に狭く、ちょっと元気の良い子や、小学生が来ると小さい子は危険に晒される事となる。遊戯物も少なく、元気な子・ちょっと大きい子には、物足りない内容かと。
また、元々バーカウンターだったのを作り替えたらしく、スペースその物が変な形をしている。


●プール 私は、エステに行って泳いでいないため、我が配偶者から得た情報---
・更衣室が寒い。
→着替える場所なのだから、もう少し室温を上げておいて欲しい。特に泳ぎ終わった後は、震えてしまうほど寒い。
・ジャグジーの水温がプールと一緒。
→ジャグジーとは、泳ぎ終わった後・泳ぎの途中等に体を温め、休憩するためにあるのでないのか。プールと水温が同じだと、泳ぎ終わった後にジャグジーに浸る意味が無いじゃないか。
・シャワーが水しか出ない・お湯が出ない。
暑い季節ならともかく、この時期にプールの水がお湯じゃないって、嫌がらせとしか思えないのだが。

高い天井と自然光を取り入れる作りで、開放感もあって子どもらも大喜びだったようなのだが、何と言うか、ちょっと間が抜けている印象をぬぐい切れない。



お次、我が配偶者と子どもらがプールで泳いでいる間に私が利用したエステ。
●エステ白砂 癒しのオリエンタルヘッドスパ フェイシャル付きコース。
・担当者が居ない、来ない。落ち着きが無い。
→予約の5分前にサロンに来いとサイトの説明文・宿泊室のパンフに記載されてあったにも関わらず、予約開始時間ギリギリ(ちょい過ぎ)にやっと担当者現る。
・担当者の落ち着きがない。
時間ギリギリ(ちょい遅れ)に「すいません」とようやくやって来た担当者。この方が何とも落ち着きが無く、その上自信な下なさげというかオドオドとした態度。
施行は丁寧なんだけれど、一つ一つの動きがスムーズじゃないのも気になった。何と言うか、次の準備がちゃんと出来ていないからバタバタしているといった雰囲気。
エステシャンならば、「私のゴッド・ハンドに酔いしれるがいい」とばかりに堂々と、優雅にしていて欲しかった。
・ハンガーが無い!!!
→バスローブのような物に着替えるが、脱いだ服を掛けるハンガーすらなかった。仕方ないので、服は椅子に掛けた。
・スチーマーが無い!!!
→フェイシャルの時、スチーマー無しだったのにビックリ。これまで様々な場所でフェイシャルを受けてきたが、スチーマーがないのは初めてだ。
これまでのフェイシャル終了後は、お肌を手で触ると細胞一つ一つがぷっくりとしているのが分かったのだが、今回それが微塵もなかった。それどころか、「なんか水分不足?」という気がして部屋に戻って持参した水分補給クリームを塗りたくったほど。
・癒し?のオリエントヘッドスパ。
単なる美容院でのシャンプー・トリートメントの延長という感じ。もうちょっとスッキリした気分を味わえると思ったのだが、それは無し。
ただ、翌日の髪の毛の調子は非常に良かったので、シャンプー・トリートメントとしての効果はかなりあったと思われる。



●フグ三昧の夕食
ひれ酒orひれスープ
てっぴ
季節の小鉢三種盛り
ふぐのロワイヤル仕立て
てっちり(大鍋)
ふぐの唐揚げ
てっさ
雑炊
香の物
デザート

フグのロワイヤル仕立てとは、何ぞ?と思っていたのだが、銀あんがかかった茶わん蒸しのようなものだった。
そしてこれが非常に美味しかった。
他のフグ料理も勿論美味しかったのだが、デザートの自家製アイスクリームも非常に美味で食事の味そのものには大満足。
長女用に頼んだお子様料理もボリューム満点で味も文句無し。
海老フライやハンバーグ等のお子様メニューの他に淡路牛の鉄板焼きも付いていた。
どちらも当然美味しい。
(画像ある食べ掛けのお子様プレートが見苦しいのはお見逃しを)
このお子様メニューは、過去に宿泊したホテル・旅館の中でも頭一つ抜き出た感じ。

と、まぁ、食事そのものには満足なのだが…
・給仕人の態度・接客に疑問。
ベッタリとしたサーヴィスを好まない我々夫婦だが、ここの給仕人の放置っぷりには驚いた。
ただ淡々と料理を運んでくるだけで、何一つしてくれない。
鍋の作り方さえ説明がなかったのには驚いた。まぁ、鍋なんてのは、好き勝手に具を突っ込めばいいんだろうが、たいていの所は一応の手順の説明をしてくれる。
鍋の最後の雑炊まで、自分達で勝手に作らねばならぬ有様。最後の雑炊くらいは、作ってくれるもんだと思っていたのだが…初めてです、こんなに最後まで自分達でやらねばならなかったのは、本当に。

もしかすると、意図的に放置されていた?と疑ってしまう。
そう思う根拠なのだが、我々が料理の他に子どもらのジュースしか頼まなかった事で、「え、他に注文しないのぉ?」という雰囲気を給仕人から受けて取れたから。(すいませんね、夫婦共々アルコールを口にしないものですから。だったらノンアルコールの飲み物くらいとれよって話ですが)


●ビュッフェ式の朝食
文句無しに良い!!!
松林の向こうに見える海を眺めながら、その種類・ボリューム・味全て良し。
和洋取り揃えられたメニューであったが、お正月らしい献立も並び、それらも非常に美味しかった。
また、子ども用のお皿が可愛らしかったのもポイントアップ対象。





















●宿泊部屋。
今回我々が泊まったのは、40平米とスタンダード・ツィンよりやや広く、上層階である6階にあるスーペリア・ツィン(別名リゾート・ツィン)。


ベランダからの眺望も素晴らしく、バス・トイレ別でそれぞれ広く、洗面台にある鏡台も大きく使い勝手良く、室内の雰囲気も非常に良い。
が、しかし……この手のホテルでブラウン管テレビにお目にかかるとは少々驚いた。

それから室内の換気扇口、その壁周辺が物凄く汚れていたのがとても残念。こちらのホテル、一昨年リニューアルしたとの事なのだが、この汚れはリニューアル後に付着したものなのだろうか。
この汚れ方、よく、まぁ、これを放置しているな…と思わざるを得ないレベルだと思うのだが。
清掃係を始め、ホテルの人間は、誰もこれを何とも思っていないのだろうか。
他が綺麗なだけに、余計にここが目立ってしょうがないんだが。

加湿器等、貸出品が豊富だったのは良かった。
この手のホテルは、部屋が乾燥しがちなので、速攻で加湿器をお願いした。





●お風呂
6階にあるスパフロア「海風」にある大浴場、「国生みの湯」、「芝右衛門の湯」共に天井が高く開放感があり、湯船も非常に広くのんびり浸れる作り。
共にある岩作りの露天風呂も非常に良い感じ。
また、我々家族が利用した檜作りの「家族風呂」も展望風呂で、とても良い感じでした。
ただし、こちらを利用する場合、我々同様冬場の訪問の場合非常に寒い事を覚悟する必要あり。
一応洗い場は、ガラス扉で仕切られた個室があるが、そこに到達するまでに既に寒い。
またこの室内のシャワーが出しっ放し設定出来ないので、それでまた寒い思いをする事になる。
そんなこちらの家族風呂、45分利用でお値段3,150円。
時間制なので早めの予約をお奨め。
こちらの画像は、我が配偶者が利用した離れにある「海音の森」のお風呂。



さて、そんな素敵なお風呂達なのだが、如何せん塩素臭い。
脱衣所で服を脱ぎ、浴室の扉を開いた途端、プーンと鼻をつく塩素臭。
まぁ、衛生的に仕方のない事なのだろうけど、檜のお風呂も檜の香りより塩素臭のが勝っていたのはかなり興ざめ。


総評・雑感・その他
こうして書き連ねて行くと、なんだか嫌なホテルのように思われてしまいそうなのだが、決して悪いホテルじゃない。
なんというか、良いんだけど、全ての点においてちょっと一つ物足りない…結果、なんとなく残念な印象だけが残ってしまうんだな。
料理で例えて言うならば、美味しいんだけど、あと一つまみの塩が入っていれば格段に美味しいのに!!!モッタイナイ!!!という感じか。
キッズスペースがあったり、プールがあったり、子連れの心をがっちりキャッチ出来る要素が沢山あるだけに、実に惜しい。
ちなみに、帰宅後すぐに「おかえりなさいませ」メールがホテルから届けられており、その中にアンケート協力の依頼があった。勿論、すぐに答えさせて頂いた。このサイトの記した内容の通りの指摘と、実に惜しいという感想も添えて。
そしてすぐさまそのアンケートに対する返事があり、期待に添えられなかったことを詫びる内容だったのが好印象。

ホテルだけでなく、この淡路島旅行では「イングランドの丘」「たこせんべいの里」など大人も子どもも楽しめるスポットが幾つかあるので、子連れ旅行にはお奨め。
ただし、野外スポットであるイングランドの丘は、気候の良い時期に行くのが無難。あまりの寒さに耐えかね、我々家族は滞在時間1時間で撤退。
それからこちらのホテルから子連れでも徒歩数分で辿り着ける距離にある美味しいと評判のイタリアンのお店、物凄く感じが悪いです。
ランチをここで採ろうと店内に足を踏み入れた所、入口付近に居た某料理が得意なお笑い芸人そっくりなシェフ?に「電話はしているか?」と聞かれ、「していない」と答えた所、「入ってくるな」・「出て行け」というジェスチャーで追い返された。
申し訳ございません、あいにく予約でいっぱいなんです…なんて台詞は一言も無しに。
もしかすると子連れ拒否のお店だったのかもしれないが、それにしてもあの態度はない。いくら美味しいと評判でも、我が家の子ども達が大きくなったとしても、あの店には絶対行かない。
我々家族が追い出された直後、別の小さな子連れ客が店内に入っていったが、彼らは気持ち良く食事をさせてもらえたのだろうか、気になる。
あ、このお店を追い出された後の我々家族は、適当に入った回転寿司屋でとても美味しいお寿司と、非常に気持ちの良い接客を受けて大満足するのでした。
この旅、悪い事も多く目につくけれど、こんな風に良い所もイッパイあったんだよね。

L'ISOLETTA

というわけで、一事が万事「塩ひとつまみ」足りない旅でしたが、それなりに堪能・楽しんで参りました。(塩ひとつまみ足りない分、旅行記が雑なのは致し方ないという事で)
さて、我々家族の次の旅先、一体どこになるのやら。